赤帽子の教師生活。   作:コジマ粒子の化身

1 / 5
さぁ、再出発!


プロローグ

「はぁ……なんで、こんな山奥にあるかね〜」

 

赤い帽子を被った一人の男がバイクを手で押しながら、舗装された山道を進んでいた。先程バイクが故障し、仕方なく、山道をバイクを押しながら進んでいた。

男は嫌そうな顔をしながら、山道を進む……しばらく、進んでいると人工物が見えてきた。

 

「お、あれか?」

 

押すスピードを上げて、山道を進む……そして、全体が見えた。

木々が生い茂る山の中で、唯一の人工物であり、男の目的地でもある白い建物を視認し、意気揚々と近づく。

 

「なんとか、着いたか……」

 

男はシミジミに感傷に浸った。長かった……まさか、途中で故障するとは思わず、しかも、それがその場で治るような故障ではないと知ったとき、どんなに落ち込んだか……しかも、丁度故障したのが、山の中腹だった。

降りるよりも押して、目的地を目指す方がまだ楽だなと楽観していたが、予想以上に辛かった。

 

「と、門は……」

 

感傷に浸るのは、後にして、まずは挨拶をしなければと思い、周りを見渡していると、誰かが手を振っていた。

 

「お〜い、こっちで〜す」

 

「ん、あっちか……」

 

男はバイクを押しながら、手を振っている人……女性に近づいた。

 

「すいません、遅れてしまいました」

 

「いえいえ、大変だったですね、こんか山道を押してくるの」

 

「慣れてますから」

 

以前友人達がら何故かよくバイクをお釈迦にして、代わりに押して帰っていたことが多かったので、慣れてはいるが、山道を押すのには慣れていない……ただの強がりだ。

 

「うっふふふ、そうですか」

 

女性も男の強がりがわかったのか、クスクスと笑う。

男もあはははと乾いた笑いで返す。

 

「と、雑談している場合ではありませんでしたね、中にどうぞ……えと」

 

「あぁ、自己紹介がまだでしたね」

 

男は被っていた赤い帽子を取り、軽く会釈をする。

 

「小波遊一です、今日からデュエルアカデミア アルカナイト校に就任することになりました。

よろしくお願いします」

 

「はい、私は……えー!小波遊一⁉」

 

女性は男の名前小波遊一の名を聞いた瞬間、文字通りに飛ぶように驚いた。

そして、グイグイと遊一に顔を近づける。

 

「こ、小波遊一って、あ、あの現デュエルキングの遊城十代の親友で」

 

「はい」

 

「あの初代デュエルキング武藤遊戯にも勝利した、あの!」

 

「そんなこともありましたねー」

 

「伝説の赤帽子の小波遊一様ですか⁉」

 

「はい、その小波遊一です……つか、様って」

 

目の前までに迫った女性の発言に苦笑いをする小波遊一だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーかつて、デュエルアカデミアには最強の世代と呼ばれる世代があった。

 

ーーーその世代で最も有名なのが、遊城十代。

 

ーーー当時のデュエルキングであった武藤遊戯とデュエルをし、勝利を勝ち取り、デュエルキングとなった。

 

ーーーその彼が最高の親友でライバルだ!と嬉しそうに話したのが、同級生の小波遊一。

 

ーーーそして、初代デュエルキング武藤遊戯も小波遊一のことを褒め称えた。

 

ーーーそして、小波遊一は初代デュエルキング、二代目デュエルキングに認められたデュエリストとして、世界に認識された。

 

ーーーその小波遊一のトレードマークが赤い帽子だった。

 

ーーー故に人々は彼をこう呼んだ。

 

 

 

 

 

 

ーーー伝説の赤帽子と……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

赤帽子の教師生活。

 




調べて気付く牛尾の年齢。
若干、内容を改変
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。