犬夜叉 獣身狼伝   作:凱聖

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今回はダイチの意外な経歴が明らかに!それでは始まるよ!


能面

光あるところに漆黒の闇ありき、古の時代より人類は闇を恐れた。

 

しかし、騎士と仲間達の刃と力そして勇気で人類は希望の光を得たのだ。

 

「よし!良い調子になって来たじゃねえか草太。」

 

「本当?ダイチにいちゃん!?」

 

サッカーボールをリフティングしながら言う草太。

 

何故ダイチがかごめの弟の草太にサッカーを教えているか。

 

二日前

 

「はぁ〜、退屈だな〜・・・ん?」

 

いつも通りの稽古を終え村を散策していた。

 

そんな時にダイチの目に入って来たのは骨喰いの井戸だった。

 

「かごめは、犬夜叉と何か楽しそうに話しているみたいだし行くか。」

 

ダイチは、そのまま骨喰いの井戸に飛び込んだ。

 

先に断っておくがかごめは犬夜叉と何か楽しそうに話しているわけじゃない。

 

なぜなら・・・

 

「だから!私は中3で受験が控えているの!」

 

「けっ!そんな事言って逃げるつもりなんじゃねえのか!?」

 

「だから何度も言わせないでよ!五日後には大切なテストがあるの!」

 

そんなやり取りで中々かごめは大ファン(?)の犬夜叉に逃がしてもらえなかった。

 

「この暗い感じかごめの時代だな。」

 

ダイチは、井戸を登りそのまま外へ出る。

 

「わわっ!」

 

草太は、サッカーボールでリフティングの練習をしていたが中々バランス感覚がうまくいかずに転んだ。

 

「おいおい、大丈夫か?」

 

ダイチは、直ぐに駆け寄り草太に手を差し伸べる。

 

「あ!あの時の確か・・・」

 

草太は、思い出そうとしたが名前が思い出さない。

 

「ダイチだ。よろしくな。」

 

「僕は、かごめ姉ちゃんの弟の草太。」

 

草太は、自己紹介をダイチにする。

 

「サッカーボールか・・・」

 

ダイチは、サッカーボールを持つとインサイドやアウトサイドやヘッドのリフティングを落す事無く数分間草太に見せる。

 

「すご〜〜い!!あのさ僕にも教えてよ!」

 

「って良いのか?俺みたいので?」

 

「良いに決まっているじゃない。僕の知っている人で上手いのはダイチにいちゃん位だよ。」

 

目をキラキラさせた草太がダイチに頼む。

 

「まぁっ、テキトーに教えるから真剣に受けるなよ。」

 

頭を掻きながらも快く了解するダイチ。

 

「もう少し落ち着いてやって構わないからな。気付いたらノートとかにまとめを書く事が良いかもな。」

 

ダイチは、さりげなく様々なアドバイスを草太に教える。

 

「草太、帰ってたの?」

 

教えるいるとかごめのママが買い物袋を持ってやって来た。

 

「あら?貴方は確か・・・」

 

かごめのママは、ダイチの事を覚えていたらしい。

 

「ご無沙汰しています。かごめちゃんの知り合いのダイチって言います。よろしくお願いします。」

 

ダイチは、礼儀正しくかごめのママに挨拶をする。

 

「いつもかごめがお世話なっているわね。ところで草太は、ダイチくんと何していたの?」

 

「うん。ダイチにいちゃん僕の為にサッカーを教えてくれたんだ。」

 

草太は、かごめのママに説明する。

 

「良かったら夕飯食べていかない?」

 

「え?けど・・・」

 

ダイチは、草太を見る。

 

「いいよ。食べていきなさいよ。」

 

草太は、快く誘ってくれた。

 

そんなこんなでダイチは、この二日間草太のサッカーの練習をしながら神社の手伝いをしながら過ぎていった。

 

「さて始めるかの。」

 

かごめの祖父は、陰陽師のような格好になりそのまま骨喰いの井戸へ向かう。

 

「かえり〜たまえ〜〜!もどり〜たまえ〜!」

 

祈祷を始めるかごめの祖父。

 

「じいちゃん本当に効くのその祈祷?」

 

「効く!これは我が日暮神社に伝わる由緒正しく祈祷。最後に清めを。」

 

かごめの祖父は、酒を骨喰いの井戸に投げ込もうとした途端にダイチが止める。

 

「おじいちゃん。そんなちっとじゃダメだって!この位大きいお酒をやらないと効果ないよ。」

 

何故かダイチは、ビールの入った樽を両手で持つ。

 

「いや・・量が多いの問題じゃあない気がするがな。」

 

「何事も試しと気合!気合!」

 

「そうじゃな。」

 

かごめの祖父は、神酒の入った桶を井戸にダイチの持ったビール樽と同時に流す。

 

「「かえり〜たまえ〜!もどり〜たまえ〜!」」

 

ドバァァァァッ!!

 

「・・ぃ」

 

井戸から声が聞こえた。

 

「何か聞こえた?」

 

草太は、直ぐに井戸に向かうが。

 

「空耳だろ?ほら草太も手伝え。」

 

ダイチは、ウォッカの入った瓶を草太に渡した。

 

「え?僕も?」

 

「もしかしたら三人でお酒を入れ続ければ成功するだろ?」

 

「うん!わかった!」

 

草太は、ウォッカの瓶を開けるとかごめの祖父も神酒が無くなってビール樽をダイチと共に二人がかりで入れ続けてた。

 

「「「かえり〜たまえ〜!もどり〜たまえ〜!!」」」

 

三人は、ひたすらお酒を井戸に入れる。

 

「ちょっと!いるからやめてよ!」

 

「「「ん?」」」

 

かごめの祖父とダイチは、井戸の中を見るとかごめがお酒まみれでいた。

 

「おお!効いた!?」

 

ダイチは、適当にお酒を入れ続けてかごめが現れたことに驚く。

 

「おお!かごめ!我が祈り成就せり!」

 

かごめの祖父は、涙を流しながら喜ぶ。

 

「じいちゃん・・心配してくれるのは嬉しいけど・・・ヒック!」

 

かごめの顔は既に真っ赤になっていた。

 

「草太!見てみろよ!」

 

ダイチは、草太を呼んだ。

 

「うわ!本当に祈祷が成功した!」

 

「我が跡取りよ!大祈祷しかと伝授したぞ!」

 

かごめの祖父は、草太に自信気に言う。

 

「え?僕跡取りなの?」

 

「当たり前だ!」

 

「嫌だよサッカー選手になるんだもん!」

 

「まぁ可能性的にはあるかもな!」

 

ダイチは、苦笑いで草太を見る。

 

「サッカー選手?フォワード?キーパー?」

 

三人は、別の話で盛り上がっていた。

 

「そんな事良いから・・・ヒック!荷物・・手伝って・・・うっ・・・」

 

かごめは、直ぐに酔いが回りそうになる。

 

「あ!悪りぃ!悪りぃ!待ってろよ!」

 

ダイチは、体をロープで巻き直ぐに井戸に降りてかごめと荷物を引き上げた。

 

だが既にかごめは、酔いが回り寝てしまう。

 

そして気付くと自身の部屋におりその翌日の早朝になっている。

 

かごめは、シャワーを浴びて軽食していた。

 

「にゃう!」

 

かごめの膝にいる日暮家の愛猫ぶよは変なクシャミをしていた。

 

「どうしたのぶよ?変なクシャミして?お酒の匂い取れてないのかな?」

 

かごめは、匂いを確認するとぶよも距離を置いた。

 

「はい!新しい制服お部屋に置いておくからね。」

 

「ママ、ありがとう。」

 

かごめのママがやって来て制服を見せるとかごめの部屋に持って行った。

 

「かごめ?犬夜叉は、どうしたんだよ?」

 

「そうそう、犬の兄ちゃんは連れてこなかったの?」

 

ダイチと草太も軽食をとってかごめ聞いた。

 

「当たり前でしょ。連れて来るどころか振り切って来る大変だったんだから。」

 

「どうやってだ?」

 

ダイチは、かごめに説明を求めた。

 

かごめの話によるとかごめは、全速力で自転車を使い骨喰いの井戸に行こうとしたが直ぐに犬夜叉に追いつけられてしまい、高校受験の為に帰るだけと言っても犬夜叉に理解して貰えずそのまま大岩で骨喰いの井戸を壊そうとしたのでおすわりを何回も連呼されそのまま大岩に潰され動けなくしてから現代に戻って来たらしい。

 

「不憫な奴だな犬夜叉も。おすわりのスコアが新記録したな。」

 

トーストを食べながら片手で拝む。

 

「ダイチさんは、今までこの二日間家にいたの?」

 

「ああ、大体そうだな。成り行きで。」

 

コーヒーを飲みながら答えた。

 

「ねーちゃん。ダイチにいちゃん凄いんだよ!サッカー上手でこの二日間教えくれて助かったんだ。教えるのも上手いから。」

 

草太がダイチについて言う。

 

「まぁ、俺元々導師やっていたからな。教えるのは得意なのかもしれない。」

 

顔を真っ赤にしながら顔を掻く。

 

「「導師?」」

 

かごめと草太は、その言葉に聞き覚えがないのか疑問系が最後に付いていた。

 

「そうだな。導師って言うのは言わば魔戒騎士の先生みたいなもんだな。けど俺はある掟を破って直ぐに導師をやめさせられた。」

 

「え?掟?」

 

かごめは、ダイチが導師を止めさせられた理由が気になる。

 

「導師は、修練場で教えるんだけどその時魔戒騎士の子供に本当の名前を言わない為に赤とか山吹とか鉢巻の色で呼ぶんだけどな。」

 

「何でなの?」

 

草太も聞いた。

 

「魔戒騎士になれない子供が未来の魔戒騎士の名前を知られない様にする為らしんだ。だけどそんな古い考えは、窮屈だから俺は子供たちに本当の名前を呼んだ。そしたら他の導師と対立してな。四十万ワタルとも対立したな。まぁ、そんなこんなで子供たちが修練場から終わった途端直ぐに導師を止めさせられた。俺が教えた子供達は、全員魔戒騎士になれたけどな!」

 

頭を軽く叩きながら大笑いした。

 

((この人・・・根っからの不良だ。))

 

日暮姉弟は、同時に思う。

 

「まぁ、人を殺す以外は殆ど破ったな。鋼牙よりも問題児かもな!けど未だに破っても何の罰もされてないな。謹慎以外はな。」

 

そう、何で掟を破ったのに何の罰もされないのか通常なら命を削られるのが当たり前だが何もされていない、それはこの物語を進めて行く家にわかる事らしい。

 

「ねぇダイチにいちゃん。魔戒騎士って何?」

 

草太がダイチの職業を聞いてきた。

 

「まぁ、公務員みたいなもんか?それよりもう時間じゃ無いのか?」

 

ダイチは、時計に指を指す。

 

「「ああ!」」

 

日暮姉弟は、驚く。

 

「あとはかごめに聞いてくれかごめには説明してあるから魔戒騎士について!」

 

コーヒーを飲みながらマイペースなダイチだが日暮姉弟は、急ぎ支度をすると学校に向かいながら草太はかごめから魔戒騎士について説明を聞いた。

 

かごめが学校に行っている間、荷物の四魂の欠片を部屋に置いていると日暮家の物置の中にある札の付いた玉手箱が光り出した。

 

これが事の始まりでもあった。

 

「おはよー!」

 

かごめは、自分の通う中学校に着くと友達に挨拶をする。

 

「かごめ!」

 

「もう学校来て平気なの?」

 

友達は、心配そうに聞く。

 

「へっ?」

 

かごめは、さっぱりわからなかった。

 

「心配してアンタの家に行ったら親戚のダイチさんって人が言っていたんだけど重度のヘルニア。」

 

「私が行った時は骨粗鬆症。」

 

「その前は白血病の検査入院だって言うし。」

 

「アンタ大丈夫?」

 

友達は、心配をかなりしてきた。

 

(ダイチさん・・・つくならマシな嘘をついて!)

 

泣きながら思うかごめ。

 

???

「日暮!」

 

かごめは、後ろからの声に振り向くと自転車に乗った少年がやって来た。

 

「もう身体良いの?」

 

「え?」

 

やって来た少年は、かごめの隣のクラスの北条と言う少年だった。

 

「若いのに大変だな。高血圧なんだって?親戚のお兄さんが言っていたけど?」

 

(違う!)

 

かごめは、内心泣いていた。

 

※ダイチは、結構悪戯好きなので決して悪意で言っていない。

 

「これ、何もできないけどさ。」

 

北条は、袋に入った物をかごめに渡した。

 

「「「きゃあああああ!!」」」

 

かごめの友達は、叫びながら後ろに下がる。

 

「何、これ?」

 

かごめは、袋を開けるとサンダルが入っていた。

 

「健康サンダル!履けよ!」

 

北条は、爽やかに言うと自転車をこいて中学校の駐輪場に向かう。

 

「はぁっ?」

 

かごめは、何故北条にプレゼントされたのかわからなかった。

 

「ちょっとかごめ!」

 

「北条君と付き合っているの?」

 

かごめの友達が驚きのあまりかごめ聞いた。

 

「まさか!そんな暇ないよ!」

 

「けど北条君、かごめに気があるんだ?」

 

「ショック・・・」

 

等とかごめの友達は、北条と言う少年がクラスでも上位に来るぐらいの男子だとわかっていた。

 

「全然付き合う気無いの?」

 

「だって・・・」

 

「まさか!彼氏でもいるの?」

 

「わあ!彼氏いるんだ!?」

 

かごめの友達は、そんな風に言うのには訳がある。

 

かごめがお酒で酔って寝ている時。

 

「ん?ああ、かごめのお友達か?どうしたん?」

 

「かごめちゃんは、いますか?」

 

「ん?かごめはね、今ある奴に連れて行かれてるから今いないよ。」

 

「ええ?」

 

「じゃあかごめは?」

 

「ごめんね、あるわけで病欠は病欠だけど身体が大丈夫な時に面白い奴がいつも来てかごめを誘うんだ。けど奴は根は良い子だから心配無いよ。」

 

「ある奴ってまさか!」

 

「まぁ、男だね。」

 

笑顔で言うと親指を立てた。

 

「「「きゃあああっ!」」」

 

一瞬で黄色い声が響く。

 

「ああ、そうそう!三人ともワザと知らないふりして聞いてみな!そうするとかごめは、必ず口にするからそいつの事を。タイミング外さないで。」

 

悪戯好きな笑いでかごめの友達に言う。

 

「本当?本当にいないの?」

 

「だったらどんなタイプが良いの?」

 

かごめの友達は、良いタイミングだとわかりかごめに質問をした。

 

「そうだな・・・・乱暴じゃなくてワガママじゃなくて怒りっぽくなくて優しくて聞き分けが良くて・・・・(そう、犬夜叉と正反対な人があたしは好きなのかも。)」

 

(((やっぱり本音を言った。)))

 

ダイチの指示通りに事が動きかごめの友達は、驚く。

 

そんな中、日暮神社では大変な事になっている。

 

「ん?火事か!?」

 

外で掃除を終えたかごめの祖父は、煙の出ている物置に向かう。

 

「何だ?」

 

ダイチもかごめの祖父と共に掃除をしているが正反対の所を担当しており直ぐにダイチも物置に向かう。

 

「何事だ!?」

 

先に物置に入ったのはかごめの祖父だった。

 

パリーン!

 

物置にしまわれた玉手箱が壊れると能の面が現れる。

 

「此奴先祖代々伝わる封印のお札を壊した!」

 

【体を・・よこせ・・】

 

能の面が話してきた。

 

かごめの祖父は、御神酒をかぶり懐ろから札を出した。

 

「この面は先先先先代が能楽者から除霊を頼まれた面。なお、肉付きの面と聞いておる。こんなにも強力なパワーを持っておるとは・・・テリャァッ!」

 

かごめの祖父は、札を投げたが直ぐに肉付きの面の放つ火で燃やし尽くされる。

 

【体を・・よこせ!】

 

肉付きの面は、かごめの祖父に向かうが直ぐにかごめの祖父も避ける。

 

「此奴の目的は生身の肉体か!」

 

すると天井の柱の一部が壊れかごめの祖父は、下敷きになる。

 

【体・・・体を・・・よこせ・・・】

 

絶体絶命の状態になりかごめの祖父は顔中に札を貼りまくる。

 

そして肉付きの面は、それでもかごめの祖父に近付き顔に貼りそうになる瞬間。

 

シュッ!

 

一閃の光が現れる肉付きの面をフルスウィングした。

 

「おじいちゃん大丈夫!?何だ!?」

 

現れたのはダイチだった。

 

【体を・・よこせ・・】

 

肉付きの面は、ダイチに近寄る。

 

ダイチは、直ぐに魔戒斧を円を描く。

 

「鎧の召喚が出来た!」

 

肉付きの面は、ダイチの顔に貼るが召喚陣の衝撃で直ぐに離れる。

 

『ワケのわからん奴だ!とにかく今はおじいちゃんを助けて撤退だ!』

 

戯牙は、左手の鉤爪を使い瞬時に柱の一部を振り払い下敷きになっているかごめの祖父を連れて外に出る。

 

「ダイチ・・・これを扉に直ぐに貼れ!」

 

戯牙は、直ぐにかごめの祖父から札を持つと目一杯札を貼りまくる。

 

「おじいちゃん!おじいちゃん!」

 

戯牙の姿を解くとかごめの祖父は、気絶した。

 

そして火災報知器が鳴り直ぐにかごめの祖父を安全な所に運ぶと消防や警察が来る前に身を隠れる事にした。

 

もしもこの場で警察に事情聴取されれば真っ先に親戚の人が嘘になり容疑者として捕まりそうだったから。

 

「ん?うちの方からサイレン?」

 

中学の帰り道にかごめは、救急車やパトカー、消防車が日暮神社の方に向かっているのを知り嫌な予感がすると直ぐに日暮神社に向かう。

 

「え!?」

 

かごめは、人溜りが出来ている所が日暮神社だと気付くと直ぐに警察の隙を見て日暮神社に入る。

 

「どうもありがとうございました。」

 

かごめのママは、警察官にお礼を言うと警察官は去る。

 

「ママ、どうしたの!?」

 

「倉庫が燃えたの。おじいちゃんが煙に巻かれて・・・」

 

「じいちゃんが!?」

 

かごめは、心臓が止まりそうな気持ちになった。

 

「大丈夫、ダイチくんが助けて命に別状は無いの。」

 

「まぁ、そんなトコだ。」

 

突如ダイチが出てくる。

 

「わぁっ!」

 

かごめは、驚きのあまり飛び跳ねた。

 

「悪い!悪い!警察がいなくならないと俺が勝手に容疑者扱いされそうだから。」

 

苦笑いで言うダイチ。

 

「それでママとダイチくんこれから病院に行ってくるわ。」

 

「あたしも行く!」

 

「草太がまだ帰ってないの。貴方はこっちにいてくれる?」

 

「うん。」

 

かごめは、ママの言葉に従った。

 

[かごめ、気を付けろよ!]

 

「?」

 

かごめは、ダイチのテレパシーに気づく。

 

[物置に変な面の妖怪がいた。だが、奴は火事が消えると突然気配がなくなった。]

 

(えっ?だったら!)

 

[それは俺で捜すから今は草太に表上の事を説明しろ。大丈夫、見つけたら直ぐにテレパシーでお前や犬夜叉に繋がったら伝えるからよ。]

 

そしてダイチは、かごめのママと共に病院に向かう。

 

日暮神社の近くの裏路地では・・・

 

「ん?何だ?」

 

ホームレスが何かを発見すると其処には肉付きの面が落ちていた。

 

【体を・・よこせ・・・】

 

ピタッ!

 

「う!うう!」

 

肉付きの面は、ホームレスに取り付くと直ぐに身体を操作して闇の中に溶け込んだ。

 

夕方、かごめの祖父が入院している病院。

 

「ママ、おじいちゃんは?」

 

ダイチと一緒にいるかごめのママは、かごめに説明をし始める。

 

「お医者様は、もう何も問題無いって言うけどおじいちゃんまだ意識が戻らないの。」

 

かごめは、心配そうにかごめのママを見る。

 

「心配無いと思うけどおじいちゃん歳だから・・・・」

 

「?」

 

かごめのママは、手に何か持っている事にかごめが気づく。

 

「ママ、それは?」

 

「救助された時にこれを沢山持っていたって・・・」

 

???

「うう!」

 

するとかごめの祖父の病室から祖父がうなされていた。

 

「肉付きの面・・・肉付きの面・・・」

 

かごめの祖父は、繰り返し繰り返しその言葉を言いながらうなされている。

 

「ママさん俺先に帰っています。」

 

「ええありがとうね、ダイチくん。」

 

ダイチは、先に帰ったふりをして肉付きの面を探し始める。

 

裏路地

 

「こら!やめなさい!」

 

裏路地では中年のサラリーマンが高校生の不良グループに絡まれカツアゲされていた。

 

「お!結構良いもの付けてるじゃんおっさん。」

 

不良は、サラリーマンから腕時計や財布から札束を取り出すと帰ろうとした。

 

「ん?」

 

不良の一人が振り向くと肉付きの面をつけたホームレスが現れる。

 

【もっと・・・もっと・・・四魂の玉を取りにはもっと強い体を・・・】

 

肉付きの面の左右が開くと鋭い牙が出てきた。

 

ニョロ!

 

面が伸びると不良の一人に目掛けて伸びると頭をサメのごとく咥え食べ始める。

 

「うっ!わぁーーー!」

 

「きゃああああ!!」

 

次々と逃げる不良たちを肉付きの面は、食っていく。

 

「ひぃぃ!!」

 

サラリーマンも逃げるが直ぐに肉付きの面に追いつかれる。

 

シュッ!

 

前から斧がブーメラン投げされると肉付きの面に当たりそのままホームレスに当たる。

 

「逃げろ!」

 

ダイチは、片手に腕時計や札束の入った財布をサラリーマンに渡すとサラリーマンは逃げる。

 

「さて!ケリをつけるか!」

 

魔戒斧を手にするとダイチは、構える。

 

「おらっ!」

 

ダイチは、素早く踏み込むと肉付きの面の攻撃をかわし縦振りに放つ。

 

「!?」

 

ダイチは、違和感が走るいつもなら魔戒斧で攻撃したら大方手応えがわかる。

 

だが今回は、何故か攻撃したのにも関わらず不思議と肉付きの面の気配が消えない。

 

「!?」

 

よく見るとホームレスの首だけ無くなり他の頭や不良たちの体もなくなっている。

 

「逃げたか!?」

 

ダイチは、直ぐに高い跳躍力を使って探し始める。

 

その夜。

 

「ね〜、ねーちゃんここで寝ていい〜?」

 

草太は、自分の布団を持って受験勉強をしているかごめの部屋に来た。

 

「何言ってんの、男の子でしょ!」

 

「だって〜〜〜・・・」

 

「本当に弱虫なんだから。」

 

かごめは、草太に呆れる。

 

「じいちゃん、お札を持っていたって言うし何かあったんだよ。」

 

草太の言葉にかごめもダイチのテレパシーからしても何か変わった事に。

 

「!」

 

かごめは、四魂の欠片の入った瓶を見る。

 

「これ、四魂の欠片があるから?」

 

かごめは、それしかないと確信した。

 

ガシャーン!

 

窓が突如割ると先ほどの不良たちの体を取り込んだ肉付きの面が現れる。

 

(能面!?)

 

かごめは、ダイチが話していた面の妖怪を思い出す。

 

【お前の持つ玉を・・・よこせ・・・】

 

「!」

 

直ぐに一連の騒動が何故起きたか理解した。

 

四魂の欠片が現代に来た為眠っていた妖怪が目覚めたのだと。

 

かごめは、硝子の破片が飛び散る中に現れる四魂の欠片の入った瓶を持ち逃げるが草太は突然の事で固まった。

 

「ばかっ!何固まってんのよ!」

 

かごめは、固まった草太を持ち抱えるとぶよを抱き締めた草太を連れて逃げる。

 

(犬夜叉・・犬夜叉も呼ばなきゃっ!)

 

そう今はダイチが何処か行ってしまい頼れるのは犬夜叉しかいないと思い始める。

 

「走って草太!」

 

かごめは、草太を連れてひたすら走る。

 

「・・・・」

 

草太は、かごめの手を見ると血が出てる事に気づく。

 

「ね〜ちゃん!血が〜血が〜!」

 

泣く草太。

 

「泣くなっ!ガラスで切っただけよっ!」

 

「ひっ!」

 

後ろから肉付きの面がやってきた。

 

(妖怪の狙いはこの玉の欠片・・・)

 

するとかごめは、四魂の欠片を持つと草太から離れ逃げる事で草太を安全にさせる為だ。

 

「ね、ねーちゃん!」

 

「草太!祠の井戸に走って!犬夜叉呼んできて!」

 

「え?僕一人で!?」

 

「四魂の玉があるって言えばあいつ大喜びでとんでくるから!いいわね!」

 

かごめが走り去ると肉付きの面も追いかける。

 

草太は、骨喰いの井戸に向かって飛び込んだ。

 

だか!

 

ドーン!

 

しーん

 

何も変わらない。

 

「え?なんでぇええ!?」

 

ワケが分からなかったがこのままではかごめが死ぬと思い無我夢中で井戸を掘りまくる。

 

「つながれ!つながれ!じゃないとねーちゃんが死んじゃうよ!!」

 

泣きながら叫ぶと当たりが光り犬夜叉が現れた。

 

「困ってるみていじゃねえか?」

 

犬夜叉に草太は、全て説明すると直ぐに犬夜叉も草太を乗せて向かう。

 

「でもどうして・・・?ぼく、井戸に通れなかったのに・・・」

 

「かごめの血がついてただろ?おめーの手に。俺は鼻が利くんだ。かごめがどこにいたって俺が見つけ出して助けてやる!!」

 

草太は、かごめが犬夜叉についての話を思い出した。

 

「犬夜叉ってのはね、乱暴でワガママで全然優しくないの。付き合うの大変なんだから。」

 

だがダイチの話だと。

 

「犬夜叉 は、お母さん思いで根の優しく面白く頼りになる奴だ。まぁ、今まで酷いことを人にされてたからヤサグレてるけどな。」

 

(ダイチ兄ちゃんの言う通りかも・・・優しくて頼りになるかもしれない!)

 

草太は、かごめの言葉よりもダイチの言葉の方が正しいと思う。

 

建設現場

 

「はぁっ!はぁっ!」

 

かごめも流石に息が切れそうになる。

 

(まだなの?まだ犬夜叉は、来ないの!?)

 

そうしていると肉付きの面が近くまで来た。

 

【おのれ・・・】

 

肉付きの面がかごめの方を見るとかごめは、建設現場の建物の上にいた。

 

ニュルッ!

 

肉付きの面の面が伸びるとかごめがいる階まで噛み付き残っている体も上がって行き振子の原理でかごめに体が襲いかかる。

 

「きゃああああ!!」

 

かごめは、逃げるが振子の原理でスピードを増した肉付きの面から逃げられない瞬間。

 

「散魂鉄爪!!」

 

犬夜叉が肉付きの面の体がを2つに切った。

 

「ねーちゃん!」

 

「草太!」

 

草太は、かごめの所に行くと抱きしめる。

 

「なんでぇ、ピンピンしてるじゃねえか!」

 

本当は心配な顔だった犬夜叉。

 

「もう大丈夫よ。犬夜叉が妖怪を倒してくれるわ!」

 

犬夜叉は、かごめの前に行くと腕を組んだ。

 

「助けてやらんでもないけどな・・・その前にこの間の事を謝ってもらおうか?」

 

かごめは、犬夜叉が入っている言葉を思い出す。

 

「ああ、あの時のこと?ごめん!ごめん!謝るわ!」

 

軽く謝った。

 

「ちくしょう!ちっとも心が篭ってねえ!帰ろうかな?」

 

「何言ってんのよ!あのお面四魂の欠片を持ってるのよ。どういうつもりよアンタ!」

 

「ふん!」

 

犬夜叉は、そっぽ向いた。

 

(気のせいだろうか・・・犬夜叉の兄ちゃん・・・狭い!圧倒的に心が狭い!)

 

「おいおい!何夫婦漫才してるんだよお二人さん!」

 

高い跳躍力でダイチが現れた。

 

「あ!犬夜叉!ダイチさん!」

 

かごめは、指差すと肉付きの面の体が再びくっ付く。

 

【おのれ!わらわの体を!】

 

「能面が奴の本体よ!」

 

かごめには、四魂の欠片のが肉付きの面についている事がわかる。

 

【わらわは肉付きの面。数百年の昔四魂の欠片を受けた大桂の木から掘り起こされた面。以来体が欲しく人を食い続けておる。直ぐには朽ちぬ良き体が欲しいぞ。】

 

「なるほどな、それで四魂の欠片も欲しくなったのか。」

 

ダイチは、かごめの手に持っている四魂の欠片を見た。

 

「今まで何人食ったかは知らねえが、太り過ぎなんだよ!」

 

犬夜叉は、拳を肉付きの面に向かい放った。

 

ガッ!

 

「何!?」

 

肉付きの面は、犬夜叉の手を噛み付いた。

 

【かかったな!もはやわらわから逃げられぬ!】

 

犬夜叉は、肉付きの面に引き込まれそうなる。

 

 

「しゃらくせい!」

 

犬夜叉は、力一杯に再び切り裂く。

 

「けっ!たあいのねえ!」

 

ガキッ!

 

肉付きの面は、別れた2つの面を犬夜叉に挟み犬夜叉を体内の中に閉じ込めると本体の面だけ分離してかごめの所に向かう。

 

バコーン!

 

ダイチの魔戒斧が肉付きの面を振り払う。

 

「やってやる!」

 

魔戒斧で戯牙になりダイチは、肉付きの面に近寄る。

 

バキッ!

 

戯牙は、肉付きの面を獣身斧で壊した。

 

「やった!」

 

草太は、喜んだ。

 

「ダイチさん!まだ駄目よ残りの片面の四魂の玉の欠片を取らなきゃ!」

 

その片面は、すでにかごめと草太の真後ろに来ていた。

 

『間に合わない!』

 

戯牙の距離では間に合わない位置にいた肉付きの面。

 

「きゃっ!」

 

【わらわの勝ちじゃ・・・この娘の体・・・もろうた・・・】

 

肉付きの面は、かごめの顔に取り憑こうとしていた。

 

「かごめ!面から手を離せ!」

 

肉付きの面の体だった肉体から鉄砕牙を抜き壊すとかごめに近づく犬夜叉。

 

「えっ!?」

 

かごめは、直ぐに手を離した。

 

「いいか!動かなよ!」

 

ズバッ!

 

犬夜叉は、鉄砕牙で器用に片面だけを壊した。

 

 

片面から四魂の玉の欠片が出ると肉付きの面は消滅した。

 

「犬夜叉・・・」

 

「かごめ、怪我はねえか?」

 

「えっ?うん。」

 

朝日が犬夜叉を照らすとかごめは、何故か優しい事に気づく。

 

(あれ?ちょっとだけだけど・・・犬夜叉がカッコよく見える。)

 

「かごめ?いいのか?」

 

戯牙を解いたダイチがやってくる。

 

「え?」

 

「確かお前、テストじゃねえのか?」

 

「はっ!しまった!!今日は、テストだった!!?」

 

かごめは、直ぐに自宅に向かおうとする。

 

「おい!かごめ!!」

 

「あ、じゃあね。犬夜叉、ダイチさん。草太!そこの四魂の欠片を持って帰って来て。犬夜叉!取っちゃ駄目よ!」

 

唖然とする犬夜叉と頑張れと言うような顔のダイチ。

 

クイクイ!

 

「ん?」

 

犬夜叉の袖を引っ張る草太。

 

「あの、すごくカッコ良かったよ!」

 

「そうか?」

 

「そうじゃねえ?」

 

ダイチは、日暮神社に戻り犬夜叉は戦国時代に戻る。

 

そして再びテストが終わりかごめとダイチは、戦国時代に戻った。




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