光あるところに漆黒の闇ありき、古の時代より人類は闇を恐れた。
しかし、騎士と仲間達の刃と力そして勇気で人類は希望の光を得たのだ。
桔梗の件から数日が経ち犬夜叉達は、再び四魂の欠片集めの為に旅に出ていた。
「美味しい。」
かごめが湧き水を飲んで休憩していた。
「かごめ?身体は良いのか?」
隣に座っている七宝が心配そうに見ていた。
「ありがとう七宝ちゃん心配してくれて。魂が出たり入ったりしたみたいだけど平気何ともないみたい。」
かごめは、そう言いながら空を見ている犬夜叉を見つめていた。
「犬夜叉。」
近くにいたダイチが犬夜叉に声をかけた。
「んだよ?」
「何考えているだよ?わかんなくなったみたいなツラしてよ。」
「何でわかったんだよ!?」
「顔に出てるぞ?」
犬夜叉は、ダイチの言葉で黙ってしまった。
(おそらく四魂の玉を手にして妖怪になれば全て問題無いって思っていたのに違うじゃ無いのかって考えてるな・・・・それよりも50年前に犬夜叉と桔梗を嵌めた犯人はなに者だ!?いたら絶てえ八つ裂きにしてやる!)
ダイチは、そう決意するとかごめの元に行った。
「かごめ、ダイチ、犬夜叉なんかおかしいぞ?」
「そうよね?」
「何言ってんだよ、あいつだって悩んだりするんだよ。どんな奴にだって平等に悩むもんなんだしな。まっ、ホッといてやりな今はな。」
そう言いつつもダイチ達は犬夜叉が心配だった。
「かごめ、50年前の犬夜叉と桔梗の件なんかおかしい。お前の意見はどうなんだ?」
「すれ違う二人、玉の欠片を集めていけばその謎が解けるのかな?」
そんな話をしながら犬夜叉達は、再び歩き出した。
「さてと今日の昼メシは焼き魚でもすっか!」
昼になりダイチは、いつもの昼当番だったので魚を探しに犬夜叉達から離れ魚を探していた。
「ん?」
道に出ると法師の格好をした髪を生やした男が左右に分かれているので悩んでいた。
法師は持っていた錫杖でドラ◯もんのた◯ね人ステッキの様に錫杖を倒した。
「右か・・・」
進路が決まったのか行こうとすると後ろから旅人二人がやって来た。
「この先の茶屋に若い娘が入ったんだそうだ。何でも色白でクリッとしてええ女子じゃそうな。」
「うむならば腹も空いた事だし立ち寄ってみるか。」
「そうだな。」
旅人二人が法師の錫杖とは反対の道に行った。
ズルっ
「!」
ダイチは、見た!
そう法師は、錫杖を反対の位置に足を使い変えたのだ!
「あっ左だ・・」
法師はそのまま旅人達の行った道を進んだ。
(大丈夫か?あの坊さん?)
ダイチは、顔を引きつって法師の姿がみえなくなるまで立ち尽くした。
「さてと飯飯!」
ダイチは、魚を探しに向かった。
日も暮れて犬夜叉達は、旅の最中に丁度温泉がわいていた事もあり野宿をする事になった。
「はぁ〜〜温泉だぁ嬉しい!はぁ〜気持ちいい。」
かごめが先に温泉に入っていた。
「絶対に覗かないでよ!」
かごめは、岩の向こうにいる犬夜叉に言った。
「心配すんな興味ねえからよ。」
「んま!もう!なんか失礼しちゃう!」
かごめは、物凄く機嫌が悪くなる。
「全くよ・・・元気の良いお二人んだな。」
ダイチはというとかごめが覗かれない様に犬夜叉のいる反対側で番をして後ろを向いて座っていた。
「ん?七宝なに脱いでいるんだよ?」
犬夜叉は、服を脱ぐ七宝に聞く。
「オラも入ろうと!」
七宝が入ろうとした瞬間に犬夜叉は、七宝の尻尾を掴んだ。
「待てコラ!」
「犬夜叉お前もこい!」
「なに?」
「オラは、常々思っとんたんじゃが何でお前はかごめと風呂に入らんのじゃ?みんな一緒だと楽しいではないか。」
「あのな・・・」
「オラはおっとうやおっかあが生きとった頃は何時も入っとたぞ?」
「おめえは、ガキだからわからないだろうけどな。」
「実の所かごめと何処まで行っとんじゃ?」
イタズラっぽく七宝は、犬夜叉に聞いた。
(フッいじり甲斐のある言葉を言うな七宝は。)
反対側から聞いていたダイチが面白そうに犬夜叉と七宝の会話を聞いていた。
「なんて事を言うと大人は困るらしい。何故じゃろう?」
「何故じゃねぇよ!もう少しで本当の事を言いそうだったじゃねえか!」
犬夜叉は、七宝の頬を左右に引っ張った。
「もう!」
かごめは、口を湯船に浸けてプクプクしていた。
「どうせ私は桔梗みたいに良い女じゃあないですよ!っとか考えていたか?」
「な!何でわかったの!?」
かごめは、ダイチの言葉に驚く。
「えっ?冗談で言ったんだけどな?・・・!?」
ダイチは、かごめに茶化しながら言っていると何やら気配を感じて魔戒斧を掴むと気配のする方に投げた。
ガキィーン!
魔戒斧は当たったが何かに弾かれたのか手ごたえを感じなかった。
「どうした!?」
犬夜叉は、弾かれた音を聞きつかさず温泉の中に向かう。
「いやらしい!」
かごめは、大岩を犬夜叉に叩きつけた。
犬夜叉は、気絶した。
「かごめ、向こうに行っていてくれよ魔戒斧取りに行くからよ。(しかし、誰だ?さっきまでいた奴は?魔戒斧を弾くって事は腕っ節は強いな。)」
かごめが温泉から出ると直ぐに魔戒斧を回収しながら考えるダイチ。
森の奥には・・・
「危ねえな、何だあの斧は?バカ重いし法力でも込められているのか?手の痺れが残ってるぜ。」
昼間に出会った法師は片手が痺れていた。
「おれは手荒な事が嫌いだからな。」
法師は、そう言うと何処に去った。
だがそれが法師の今後の運命を振り回される旅になるとは法師・・・・いや不良法師弥勒は知らずにいた。
翌朝いつも通りに犬夜叉達は旅をし続けていた。
「もう!いつまで怒ってるのよ!あんただってあたしの裸を見たんだからおあいこでしょ?」
「みてねえよ!」
犬夜叉は、そっぽを向いた。
「見てるわよね?」
「オラからはなんとも・・・」
「まぁ結果的には見た事になるな。」
そんな会話をしていると犬夜叉達はの歩いている上では。
さ
「あっしは野郎達の方をやれば良いんですね?」
狸の妖怪が弥勒に気弱に聞く。
「ああ、その隙に俺は女の方を。」
「弥勒のダンナ。こんな回りくどい事しなくたってその右手を使えば一発じゃないですか?」
狸の妖怪ハチは、弥勒にその右手を見て言った。
「ばーか、おめえだって知ってるだろ?これを使ったらみんな死んじまうんだぜ?」
「それは最もだ。そんじゃな弥勒のダンナ。なんかあったら助けて下さいよ。」
ハチは、懐から葉っぱを出すと崖から急降下した。
ドドドド!!
「「「ん?」」」
犬夜叉達は、上を見上げるとイカツイ化け物が転がりながら襲って来た。
「きゃあっ!」
かごめと分断したのか残りのメンバーは、谷の下に化け物と一緒に落ちている。
「犬夜叉!」
グイッ!
かごめは、後ろから何かに引っ張られたと思った瞬間に自転車に乗る弥勒の膝に乗せられていた。
「何よあんた?」
「ご安心ください。私は仏に仕える身怪しいものではありません。四魂の欠片を頂こうとしたらあなたが付いていたんですな。」
「あんた人をおまけみたいに。」
かごめは、睨む。
「ぐぐ!あっ!かごめ!」
「何だあの野郎!」
化け物と戦っているダイチと犬夜叉は、かごめが誰かに連れさらわれるのをみた。
「退けよ!!」
ダイチは、化け物を殴り飛ばした。
「退かねえと!!」
犬夜叉は、鉄砕牙を抜いた。
ポンッ!
「ひぃい!!こ!こ!殺される!!!」
化け物の正体はハチで怯えていた。
「ちっ!」
弥勒は、ハチの危機を確認すると自転車を止めた。
「乱暴なお連れ方だ。」
弥勒は、右手のつけている数珠を解いた。
「なんだよ!さっきまでの威勢は!?」
「犬夜叉、こいつ捕まえたら白状せるか?ん!あの坊主は・・・」
かごめの方を見るとダイチは、昨日の坊主を確認した。
ヒュウウウウゥッ!
突然の風が起こりその勢いで犬夜叉は、鉄砕牙を離すのと同時に自身も風に飛ばされ鉄砕牙共々山ににめり込んだ。
「「犬夜叉!」」
なんとか無事だったダイチと弥勒に乗せられていたかごめが犬夜叉の元に駆け寄る。
「これさえ手に入れば。」
弥勒は、いつの間にかかごめの持っている四魂の欠片を取ると自転車を乗り何処かに向かった。
「おい!しっかりしろよ!」
「犬夜叉!大丈夫!?」
ダイチとかごめは、犬夜叉を山から必死で抜く。
「つーかあれって昨日の昼間に出会った坊主だな。」
「何?」
「ああ、昼飯を取りに行っていたらあの坊主を見かけたんだ。」
ダイチは、昨日の事を説明した。
「仏に仕える者だとか行っていたけど・・・」
「けど?」
「右手で何かしていたの。」
ダイチは、かごめの言う弥勒の行動に気になった。
「はっ!しまった!」
「え?」
かごめの驚きに犬夜叉は、かごめを見る。
「自転車、乗り逃げされた!ひどーい!」
「まさか!何か置いていたのか!?」
ダイチは、勘が鋭くかごめに聞く。
「うん・・・その・・・四魂の欠片も取られたみたい・・・」
「ああ、やっぱりか・・・」
「なにぃ!!!」
犬夜叉は、かごめと七宝を背負いながら走り飛びダイチも猛スピードで犬夜叉の後を追い弥勒を探す。
街に出ると犬夜叉は、立ち尽くしそして鼻を使い弥勒を探す。
「おいおい犬夜叉早くしねえとヤバイぞ!」
「ねぇ犬夜叉まだなの?」
流石に犬夜叉が鼻を使って地面の匂いを嗅いでいると周りの人間達が集まって来た。
「うるせえな色んな匂いが混じって解んねえんだよ!」
「人が集まってんだ諦めよう。」
ため息をしながらダイチは、かごめと七宝に言う。
犬夜叉は、周りの人を無視してそのまま探し始める。
「ん?」
かごめ達が犬夜叉に目を向けているとダイチはある物を発見した。
「おーい!あったぞ!」
ダイチは、遊女屋に止まっているかごめの自転車を発見した。
犬夜叉達は、この遊女屋に入った。
「何が上玉ばかり取り揃ってるだ?これじゃあ狸を見てた方がまだマシだ。」
弥勒は遊女屋に入ったのは良いがみんな残念な顔揃いで後悔しながら酒を飲んでいた。
「おーい!」
「こらぁ!」
「この自転車泥棒!」
勢い良く犬夜叉達が弥勒のいる部屋の扉を開けた。
「おお。貴女は。」
弥勒は、すぐに立ち上がりかごめの元に来ると手を握った。
「地獄に仏とはこの事だ。目が洗われる様です。」
弥勒の行動に犬夜叉の顔がイライラに変わる。
「余所見してんじゃねぇぞ!」
犬夜叉は、爪で弥勒を襲ったが直ぐに弥勒は避ける。
「こっちもいるってよ!」
ダイチも弥勒に左足で首狩りをするが余裕で避ける。
「全く乱暴な。」
「おい、盗んどいてその言葉はねえだろ?」
「聞いて呆れるぜ!先に狸を使って仕掛けて来やがったのは何処のどいつで!」
「犬夜叉、こいつは簡単に四魂の欠片を渡す様子もないからやるか?」
「おう!」
爪を構える犬夜叉と魔戒斧を構えるダイチが弥勒を見た。
弥勒は、錫杖を持つと直ぐに遊女屋を後にして犬夜叉とダイチも後を追った。
「大人しくしろ!」
「待ちやがれ!」
犬夜叉とダイチは、そのまま弥勒を追いかけて街の中を走り回る。
「無益な争いは好みません。」
「そうかよ!だったら死ね!」
犬夜叉は、鉄砕牙を抜くと弥勒を切るが錫杖が防ぎ鉄砕牙が切れない。
「はっ!」
弥勒は、錫杖で鉄砕牙を弾き返した。
「何!?鉄砕牙を弾き返しただと!?」
犬夜叉は、驚く。
「おうら!!」
背後に回ったダイチは、犬夜叉同様に振り下ろした。
ガキィーン!
「成る程!読めたぞ!お前、昨日の夜にいた奴だな!」
「よくお分かりで。」
「ばーか、あの時の手応えがそっくりだからな。昨日も俺がこの魔戒斧で弾いた錫杖には霊力みたいな力でも宿してたんだろ!?」
ダイチは、後ろに下がり魔戒斧を構え続ける。
「てめぇ何もんだ!?」
犬夜叉は、質問した。
「私は弥勒、法力にて人助けをいたしています。」
弥勒は、自己紹介をした。
「人助けだぁ?ふざけんな盗っ人野郎!さっさと懐の四魂の欠片を返しやがれ!そんだけ集めんのにどれだけ苦労したと思ってんだええ!!」
「確かに、しかし悪い事は言わぬ。こんな玉は私に渡しなさい。犬夜叉。」
「てめぇ俺を知ってんのか?」
「いえ。」
犬夜叉は、ズッコケた。
「貴方のお連れの美しい娘子がそう呼んでおりましたので。」
「俺も呼んでたんけど・・・・」
ダイチは弥勒にスルーされて顔を掻く。
「まぁ、なんか悪い人じゃないみたい。」
顔を真っ赤にするかごめ。
「しっかりせい、かごめ。玉泥棒じゃぞ?」
「そんなんで心揺らぐなよかごめ。」
七宝とダイチが言い返す。
「その軽口二度と叩けねえ様にしてやるぜ!」
犬夜叉は、鉄砕牙を再び振り弥勒を攻撃する。
「そこだ!」
ダイチは、直ぐに弥勒の隙を見つけ右手首に掌底を打ち放つ。
「くっ!」
その攻撃で錫杖が弥勒から離れた。
「大人しく四魂の欠片を渡しな!死にたくなかったらな!」
犬夜叉は、弥勒に鉄砕牙を向けた。
直ぐに目を変えた弥勒は、素早く避けると逃げ始める。
「まて!」
「待ちやがれ!」
ダイチと犬夜叉は、弥勒を追いかける。
「周りの衆!できるだけ此処から離れなさい。命に関わります!」
弥勒は、そう注意を言い放った。
街から離れた所に来ると弥勒は、逃げるのをやめた。
「諦めな!てめぇの負けだ!」
犬夜叉は、いつでも攻撃できるだけ体勢だった。
「ふっ。」
弥勒は、右手の数珠を解き右手を構える。
(何だ?何かするのかヤバイ気がするな。)
ダイチの直感が警戒を鳴らしていた。
「悪いがこう見えても私は負けず嫌いなんです。法力!!」
ダイチは、瞬時に危ないと感じたのか弥勒の後方に飛んだ。
弥勒の右手から何かそう全てを吸い込むブラックホールの様な物が辺りの物を無差別に吸い込み続ける。
「いつまで耐えられますかな?」
犬夜叉が徐々に弥勒との距離を縮めて行く。
「くそっ!このままじゃらちがあかない!」
ダイチは、チャンスを見つけていた。
「かごめ、オラ達もにげるんじゃ。」
「止めなくちゃ。」
「かごめ?」
「だってあの弥勒って人。人間を吸い込まない様にしている。」
かごめは、弥勒の方に行く。
「くそっ!」
「降参しなさい。入ったら二度と出られませんよ。」
「ぬかせ!」
犬夜叉は、そのまま流れに任せて弥勒の右手を切ろうとしている。
「やるしかねえか!」
ダイチは、魔戒斧で召喚陣を描くと戯牙に変身した。
『俺が先にその右手を斬ってやるよ!!』
戯牙は、獣身斧で横から弥勒の右手を斬ろうとした。
しかし!
犬夜叉の後ろにはかごめがやってきて吸い込まれそうになってる。
『「かごめ!」』
戯牙と犬夜叉が叫ぶと弥勒は、右手に数珠を再び巻き右手の吸い込みが無くなる。
「かごめ!」
戯牙の変身を解くとダイチを通り越して犬夜叉は、かごめの所に行く。
「いたたたた・・・・?」
かごめは、弥勒の右手を見ると数珠が巻かれていたり
(この数珠右手の封印なんだわ。自分から封じた。やっぱり割る人じゃない。)
「かごめ、おまえ。自分から飛び込んで来たのか?」
急いで来た犬夜叉がかごめに聞く。
「だってこの弥勒って人。あの右手の力を使えばもっと前にあたし達を殺せた筈よ。きっと話せばわかる人だわ。」
スリスリ
気絶した?弥勒の右手がかごめの尻を撫で回した。
「ひっ!」
かごめが驚くと犬夜叉が寄って来て守るように抱きしめた。
「やっぱり殺して!」
セクハラを受けたかごめは犬夜叉に殺す様に頼む。
「この生グソ坊主!!」
犬夜叉は、鉄砕牙を構える。
「落ち着きなさい。話せばわか・・・
ガシッ!
弥勒の頭はダイチの右手に鷲掴みされていた。
「犬夜叉、かごめ。今から俺は蹴鞠するから混ざるか?」
突然弥勒の頭をアイアンクローしたダイチは、蹴鞠をさそう。
「しねえよ!」
「しないわよ!」
二人はこんな状況でする事を考え無かった。
「そうか・・・一人でお仕置きをするか・・・」
シュッ!
右手でダイチは、軽々と真上に弥勒を投げると瞬時にジャンプして飛び膝蹴りを弥勒の腹に蹴り再び真上に投げる。
「あんたがたどこさ♪肥後さ♪肥後どこさ♪」
「やめて・・・グゴッ!ガバッ!グビッ!」
ダイチは、弥勒に体制をする暇も許さず人間蹴鞠を足や肘を使い歌いきるまでそれを行なった。
「「〜〜〜!!!」」
かごめと七宝は、怯え。
「俺の知っている蹴鞠じゃねえぞ・・・」
犬夜叉達は、絵にも書けない恐ろしさを目の当たりにした。
しばらくしてようやく許してもらったのか弥勒は気付くと夕方になっていた。
「私が四魂の玉を集めているのはある妖怪を捜して滅する為。」
顔が至る所に痣を作った弥勒が己の事情を犬夜叉達に説明し始める。
「その妖怪の名は奈落と言います。」
「「奈落?」」
かごめとダイチは、その妖怪の名前を同時に言う。
弥勒は、右手を犬夜叉達に見せると続けて説明する。
「この風穴は奈落の呪いによって出来たもの。」
「どう言う妖怪何だ坊さんよ。」
「どんな妖怪なの?」
ダイチとかごめは、弥勒に質問をする。
「邪気が強く。人を喰らいまする。あとはわからない。」
すぐに弥勒の回答が出る。
「はぁ?どう事だ?」
「わからないってなにそれ?」
どう言う意味なのかわからないダイチとかごめ。
「何しろ・・・実際に奈落と戦ったのは若かりし頃の祖父。もう五十年ほど前の話です。奈落との戦いは数年に渡り出会うたびに違う人間の姿に変えていたと言います。」
「姿を?変える?」
「最後の戦いでは美しい女の姿で現れたと言います。私の祖父は大変な法力を持っておりましたが残念な事に残念なことに。「「スケベたったんだろ(でしょ)?」」よくお分かりで。」
「いやお前さんを見たら大体そんな感じだろ?」
呆れながらダイチは言い返す。
「奈落は封印のお札ごと祖父の右手を貫き逃れ去ったそうです。『我かその手に作りし風穴はたとえ子を成そうとも我を殺さぬ限り呪いは代々受け継がれお前の一族を絶やすであろうぞ。』この風穴は年々大きくなり吸う力も大きくなっている。奈落を倒さねば数年のうちに私自身を呑み込むでしょうな。」
「それって死んじゃうって事?」
「はい。それはそれで良いのです。それが私の運命ならですが・・・奈落をほっとくわけにはいかない。五十年前に消滅した筈の四魂の玉が今の世に再び現れ飛び散ったと言う。奈落は必ずや玉を集めより強い妖力を求める筈です。何故なら奈落は50年前に四魂の玉を手に入れかけたと言う。玉を守っていた巫女と近くにいた童を殺して。」
その言葉を聞き犬夜叉とダイチの目の色が変わる。
「「巫女と童を殺しただと?」」
「はい。」
(50年前に犬夜叉の姿を借りて桔梗と兵一を殺した奴。あの時の夢で見た犬夜叉の周りに覆っていた気はそいつだったのか!?)
「おい!弥勒!その奈落とか言う奴は色んな姿をしていると言ったな!今は!今はどんな姿をしてるんだ!!?」
犬夜叉は、弥勒の胸倉を掴むと荒々しく聞く。
「おい!犬夜叉!落ち着け!!坊さんの冒頭の話を忘れたかよ!奴は色んな姿になるんだぞ!」
「そうです!だからそれがわかればとうの昔に見つけて成敗しています。」
犬夜叉は、ダイチが宥めると弥勒の胸倉を離し怒りの表情へと変わる。
「この四魂の欠片を集めていれば必ずや奈落に行き当たるって事よね。」
かごめは、首にかけていた四魂の欠片を見せた。
「あっ、いつの間に。」
「俺が坊さんを気絶してる時に奪って渡した。」
「一緒に集めましょ。」
かごめが弥勒に意外な言葉をかけた。
「はっ?」
弥勒は、驚く。
「だって犬夜叉は譲る気ないんでしょ?」
「当たり前だろ!」
かごめの言葉に犬夜叉は、すぐに言う。
「ねっ、だから。」
かごめは、一緒に旅をする事をすすめた。
「どうも私は人様と深く関わるのが苦手な性分でして。」
「でも、早く奈落を倒さなきゃ死んじゃうでしょ?」
「かごめ様、私の身を案じてくださるのか?」
何故か弥勒はかごめの両手が自身の両手で掴む。
「え?そりゃ・・・・」
「ならば頼みがある。私の子供を産んでくだされ。」
弥勒は、とんでもない事を言い放った。
「え?」
かごめは、訳がわからなくアホ顔に変わる。
「な!」
「おいおい!なんでそうなるんだよ!?普通坊さんの状況を聞けば心配するのが普通だろうが!!」
ダイチが割り込んで来て弥勒に突っ込んだ。
「な!なんでそうなるのよ?」
「万が一奈落を打ち果たせず私が死んだ時、我が一族の使命を託す子が必要。」
ダイチを払い弥勒はかごめを抱きしめたが怯えるかごめ。
「いい加減にしやがれ!」
ついに犬夜叉がやって来て弥勒とかごめの間に入り込んだ。
「このスケベ坊主!」
「法師です。」
「似たようなもんだろ?」
怒る犬夜叉に弥勒が言い返すとダイチが突っ込んだ。
「今度かごめに妙な事をしやがったら・・・」
「犬夜叉・・・・」
犬夜叉の態度にかごめは、嬉しそうだった。
「これは失礼。ただのお連れに見えたが犬夜叉はかごめ様の惚れて。」
「え?」
犬夜叉は、弥勒の言葉に驚く。
「これは、失礼。」
弥勒は、犬夜叉とかごめがそう言う仲だと思った。
「馬鹿野郎!こいつはただの玉発見器でい!」
すごい言葉を犬夜叉は、言い放った。
「玉発見器って?おいおい!」
ダイチは、頭を抱えた。
「玉発見器!?んまあ!そうよね!犬夜叉には好きな人がいるもんね〜〜!」
更にかごめの機嫌を損ねた。
「どうしようかな弥勒様の方な優しそうだし。」
「何だ?てめぇ裏切る気か!?」
犬夜叉も怒り出した。
「はぁ〜〜・・・・」
自分が今居なくても良いと思ったダイチは、呆れて三人の会話から離れて近くで柿を食っている七宝の元にやって来た。
「ダイチ、深刻な話をしとるんじゃなかったのか?」
「まぁ、そうだが今はどうでも良い事になってるから離れても大丈夫だしな。何だか馬鹿馬鹿しいな。」
そんなこんなで犬夜叉達の話はしばらく終わらなかったらしい。
人物紹介
兵一:vc岩村愛子
容姿ヘタリアのちびめりかの幼児期の日本人版。
理由は、作者がイメージしている兵一の姿が理想にあっていたから。
性格、優しく時に年相応の甘えん坊らしい。
次回 墨