光あるところに漆黒の闇ありき、古の時代より人類は闇を恐れた。
しかし、騎士と仲間達の刃と力そして勇気で人類は希望の光を得たのだ。
僕のじいちゃんは戯牙の称号だ。
じいちゃんは何時も元老院の仕事をする前に魔戒法師の人達に仕事を一緒にする事を第一に行動する。
そして何時も元老院の人達に手柄を魔戒法師に殆どあげているのと他の魔戒騎士や神官達にはあまり快く思われていない。
「ねえじいちゃんは何で魔戒法師の人達の顔を立てるの?」
「おっ!そんな風に見えるか?」
コウヤは孫の意外な言葉に驚く。
「俺はもう称号を持っているからいいんだ。だけど魔戒法師だってそれに負けないぐらいのガッツがあるからそれだから俺よりもカッコいいトコをやらなくちゃいけねんだ。」
「じいちゃんがうらかたになってるの?」
「まぁ裏方だな。俺よりも腕っぷしの良いのなんか魔戒騎士よりも魔戒法師の方が多いいんだ。」
「へぇ〜〜。」
ダイチには、魔戒法師の方が主役であるのだとコウヤに教わった。
「さてと何処で仕事をサボるか・・・ん?」
孫を連れて元老院の外でそう呟くコウヤの目に映ったのは一人の女魔戒法師だった。
「・・・・・」
女魔戒法師は、俯いてため息をしている。
(なるほどさしずめ相手の魔戒騎士と揉めたという感じか。)
「よっ!」
ビクッ!
「わっ!ああ!!」
いきなり後ろから脅かされて女魔戒法師は、驚く。
「悪いな姉ちゃん。で暇か?俺もう良い年で誰かの手を借りないとダメな爺さんなんだ。やってくれねぇか?」
気さくにコウヤは、己の正体を隠しながら女魔戒法師に頼んだ。
「まあそう言うならやるよ爺さん。」
女魔戒法師は、気乗りしなかったが切り替えを早くしたかったのでコウヤの誘いに応じた。
「おうあんがとよ。」
「じいちゃん!」
丁度いい所にダイチが来た。
「おうダイチか?今回の仕事で後一人分の荷物を用意するぞ。」
「うん。あのお姉さんがそうなの?」
「そうだとも。」
コウヤは、元気よく言うと女魔戒法師は苦笑いでダイチに手を振る。
「じいちゃん。用意出来たよ。」
4歳児とは思えない手際で荷物を持ってくるダイチ。
「す・・すごい・・・」
女魔戒法師は、自分の荷物を簡単に持って来たことに驚く。
「俺はコウヤでこっちは孫のダイチだ。お前の名は?」
「ああ、あたしは「チアキじゃえねぇかよ?」
振り向くと魔戒騎士が女魔戒法師の名を呼んでいた。
「何だよ。いきなりもう無理だからさよならっている先がジジイとチビの魔戒法師かよ。ウケるな。」
魔戒騎士は、上から目線でチアキだけじゃなくコウヤとダイチまで小馬鹿にしながら言う。
「ごめんあたしアンタとはもう「はぁ?何言ってんだよ!意見言いやがって魔戒法師のくせに!」
その瞬間チアキの前にコウヤが瞬時に現れ莫迦魔戒騎士の首根っこを鷲掴みして地面に叩きつけた。
「おいワッパ粋がってるんじゃねえぞ!」
その威圧感は、まるで猛獣の目その物で黄金騎士すらも動揺するほどでもあった。
莫迦魔戒法師は、口から泡を吹いて気絶していた。
「チアキだったか?五月蝿い莫迦は、静かになったらか仕事に行こうか?」
コウヤは、先程までの猛獣の目から落ち着いた目に瞬時に変わりチアキに仕事を誘う。
「うんよろしく爺さん。」
チアキも少し動揺していたが不思議とコウヤを怖くなかったむしろ味方をしてくれる雰囲気を持っていたからだった。
「じいちゃんカッコよかったよ!」
「お?そ、そうか?」
「僕も大きくなったらじいちゃんみたいになるよ!」
「よせよせ、照れるって!」
コウヤは、笑いながら言う。
(いいや、なったら駄目だろうダイチ。)
チアキは、ダイチの将来が心配に思える。
仕事の為山奥でホラーを倒す事になりそなホラーがある時間にならないと現れないのでキャンプをする事になった。
「コウヤさん。あたしがご飯作るから。」
「良いって良いってメシとかテントの設営とかは俺らでするからチアキは休んでろって。」
「そうそう、じいちゃんは、名裏方なんだからホラーが、出てくるまで休んでいて。」
ダイチとコウヤは、手早くテントの設営や川魚や山菜などをすぐに取ってくると二人揃ってナイフに枝を羽根の様な形のフェザースティックに作りそれから松ぼっくりを暖炉に入れ火打ち石でフェザースティックに火をつけて火を起こした。
「暖かくなったね。」
「ふー温いな。チアキお前も当たれよ。それと俺にダイチは、呼び捨てで構わないからよ。」
取ってきた川魚と山菜を手早くフライパンで調理しながら陽気に言う。
「ああ、ありがとコウヤ、ダイチ。」
チアキは、こう言う事は初めてだった。
何時も組む莫迦魔戒騎士は、ソウルメタルを持てる以外無能で殆どをチアキにさせていた。
たがコウヤに至っては違っていた。
コウヤは、チアキを仲間として受け入れそして自分をコケにした莫迦魔戒騎士を制裁したからだった。
夜になりダイチは、既に寝ていた。
「コウヤは、なんであたしなんかと仕事しようと思ったの?」
魔戒斧を眺めているコウヤは、チアキに目をやるとこう呟く。
「お前には良い素質があると思ったからただ単にそれで組もうと思ったし、俺は昔魔戒法師の様な奴と長く一緒に戦っていてな。ソイツは、俺が至らなかったせいで命を落としちまったんだ。だから俺がもう失わない為に魔戒法師達の役に立ちたかったそれだけだ。」
コウヤは、直ぐに立つと腕輪が光輝く。
「チアキ、仕事らしい。」
ホラーが現れた事を告げるとチアキは、走るコウヤの後を追い付いていく。
山に住む漆黒の巨人のホラー・ケンプファー。
コイツは、山に住み着き夜の一定の時間に起き近くの山村を襲うホラーでもある。
「怖いか?」
「大丈夫だ。」
「なら結構。俺に良い考えがある。」
コウヤは、チアキにその考えを伝えると二人は行動を開始した。
【グルル】
ケンプファーの前にコウヤが立ち阻むとケンプファーは、コウヤに巨大な拳で殴る。
シュッ!
だがコウヤは、素早くケンプファーの腕に飛び乗り魔戒斧で叩きつけるがケンプファーの硬さは想像以上に固く弾かれる。
ケンプファーは、動こうとするが動けない。
「良いぞチアキ。」
そうチアキが瞬時に魔導筆で札を放ちホラーの動きを封じる札を発動したからだった。
コウヤは、魔戒斧をさらに気合の入った一撃で胸の核の部分にヒビを入れることに成功する。
【ガルルルッ!】
ケンプファーは、すぐに動き始めるとチアキに目掛けて吹雪の様なブレスを放つ。
コウヤは、すぐにチアキの前に立つと魔戒斧で召喚陣を描く。
目を瞑るチアキが目を開けると緑の鎧を纏った騎士が現れ吹雪をチアキの盾となり防ぎ平然と立っていた。
(あれってまさか!?獣身騎士戯牙のコウヤ!?あのヒグマのコウヤなのか!!?)
そう先輩魔戒法師から聞いた事があった常に魔戒法師と組む時は裏方で戦う変わり者の魔戒騎士で神官や魔戒騎士から嫌われている問題騎士別名ヒグマのコウヤだった。
動きを始める獣身騎士戯牙がケンプファーの巨体に回し蹴りをするとケンプファーは、体勢を崩してチアキの当たらない方向に向いた。
『テリャァァァッ!!』
戯牙は、獣身斧で先程のヒビを入れた所に攻撃して亀裂を大きくするがケンプファーが倒れない様にした。
『任せたぞチアキ!!』
戯牙の背後隠れていたチアキが戯牙が横から飛ぶと魔導筆を発動していたのかすぐに魔導力の込めた一撃を放つとケンプファーは、完全にチアキの手で封印された。
「助かったぞチアキ。」
「いいや、コウヤのお陰だよ。」
「あ?そうか、はははっ!」
「?」
チアキの目にはコウヤの後ろに一瞬だけだが巫女の服を着た女性がコウヤを見守る様に映っていたがすぐに消えた。
(何だったんださっきのは?)
こうして夜が明けた。
元老院に戻るとケンプファー討伐の報告をコウヤは、チアキを連れて来た。
「ケンプファーを討伐の報告で何で魔戒法師を連れて来たのだコウヤ。」
上から目線の神官が鼻糞を掘っているコウヤに聞く。
「いいや、俺がケンプファーを倒したんじゃなくチアキが倒して封印したんだ。」
信じられない神官は、チアキに目を移すと番犬の銅像に魔導筆を入れホラーの封印した証のダガーが出て来た。
そう事実上チアキが倒した事になりチアキの手柄になった。
その後チアキは、元老院の魔戒法師に奇跡の昇格をした。
その後
「すまん!!」
コウヤがダイチを連れてたまにチアキの所でサボろうとしていると声が聞こえる莫迦魔戒騎士の声だった。
見ると莫迦魔戒騎士は、チアキの前で土下座をしていた。
「え?」
「今まで勝手な事言って本当にすまなかった!許してくれ!!」
未だに土下座をする莫迦魔戒騎士。
すると土下座をしていると隙にコウヤがチアキの前に立ちそして黒い軍靴の様な革靴の底を莫迦魔戒騎士の頭に振り下ろした。
ドシィイイインンンンッッ!!
莫迦魔戒騎士の頭がコウヤの力強い足踏みで大きな音を出しながら地面にめり込み虫の息で生きていた。
「コイツの土下座にどんな価値があるんだろうな?チアキ?」
「価値何でないよコウヤさん。やってるて言う上からの目線って最低だよ。」
「ばーか!ばーか!」
ダイチに至っては額に肉やら色々落書きをしていた。
おしまい。
次回 風穴