犬夜叉 獣身狼伝   作:凱聖

7 / 28
こんちには新年おめでとうございます。それでは、始まるよ!!


蝦蟇

光あるところに漆黒の闇ありき、古の時代より人類は闇を恐れた。

 

しかし、騎士と仲間達の刃と力そして勇気で人類は希望の光を得たのだ。

 

「はぁ〜〜っ!気持ちいい!水も綺麗だし空気も美味しいしこう言う所に関してはこの時代も悪くないわね。」

 

川で水着を着て泳いでいたかごめが遊泳をしていた。

 

「村を出てから3日だ。四魂の玉の欠片はもうこの武蔵の国にねぇんじゃねえか?」

 

「確かにここまで探すとそう思うな。明後日までこれが続いたら隣の国に行った方が良いじゃないか?」

 

「はぁ〜・・・」

 

かごめが遊泳している所から少し離れた所でダイチと犬夜叉が冥加に言うが二人の言う事に聞いておらず遊泳しているかごめの方を見ていた。

 

「おい!聞いているのか?」

 

「え?ああ、そうかもしれませんな。しかし若い女子のピチピチした肌はいいものですな〜〜・・・」

 

「お前な・・・」

 

「ただのエロジジイだな。こりゃ・・」

 

二人は呆れる。

 

「ちょっと覗いて参りますです!」

 

「やめとけ張り倒されるのがオチだ。」

 

「こりねぇな、あのノミジジイは。」

 

シュッ!

 

「「!!」」

 

呆れながら言うと素早く二人から後ろを横切る存在を確認するとかごめの方に向かう。

 

「?もぉ〜〜犬夜叉様にダイチめ!やはり好きなんじゃございませんか!」

 

スケベ顏で二人を見る冥加。

 

「きゃぁぁぁぁぁ!!!」

 

かごめが何かに悲鳴をすると犬夜叉とダイチは、急停止してそれぞれ川に置かれている岩に乗る。

 

「な!なんだよ!?別に覗きに来たんじゃねえ!」

 

「俺らは変な物がかごめの方に来ていたから追いかけていただけだぞ?」

 

ややこしくなるので犬夜叉の後にダイチがフォローを言う。

 

「あたしの服を取り返して!」

 

「「は?」」

 

ダイチと犬夜叉は、かごめの指差す方を見ると変な物がかごめの衣服を持って何処かへと向かう。

 

ピューーーッ!

 

「指笛?」

 

犬夜叉がその指笛の方に走るとダイチも後に続く。

 

「よしよし!日吉丸ご苦労であったな。」

 

 

指笛を吹いていたのは若い男だった。

 

「ウキッ!」

 

変な物の正体は白く小さな猿の日吉丸と言う猿。

 

男は、日吉丸の持って来た物を確認するとかごめのブラジャーを手にした。

 

「こ!これは食べ物ではない!」

 

男は、食べ物でない事に直ぐに気づいた。

 

「こら!」

 

「変な物の正体はこの猿か?」

 

「服を返してください。」

 

草むらからかごめ達が現れる。

 

「な!何者!怪しい奴らじゃ!」

 

男は、刀を抜いてかごめ達に向けるが!

 

ドン!バゴォーン!

 

「「それはコッチの台詞だ!」」

 

犬夜叉は男に足で踏みつけるとダイチは拳で殴り付ける。

 

しばらくして男が敵でない事を知るとこの男何日も食べていない事を言うとかごめは荷物に入っているポテトチップスを男に渡すと猿と共にポテトチップスを勢い良く食べ始める。

 

「よっぽどお腹を空かせていたのね。お茶いる?」

 

かごめは荷物からお茶のペットボトルを男に渡した。

 

「こっちも魚焼けるから食うか?」

 

ダイチは、先程の川で魚を調達すると直ぐに火を起こして焼き魚を男に渡す。

 

「犬夜叉とダイチさんも食べる?」

 

「そっ!そうか?じゃあポテトチップスを貰うか?」

 

ダイチはかごめからポテトチップスを貰う。

 

「いらねえよ。」

 

「食べれば荷物が軽くなるのに。」

 

「そうだぞ?」

 

かごめにつられて言うダイチ。

 

「だから何で井戸に戻るたびにこんなに重い荷を持って来るんだよ!」

 

犬夜叉は、かごめのリュックを持って言う。

 

「だって!着替えとか宿題とか。」

 

「あのな・・・」

 

犬夜叉は、呆れる。

 

「女の子は荷物の多いものなんだから勘弁してやれよ。」

 

ダイチは、ポテトチップスと焼き魚を食いながら犬夜叉に言う。

 

「うむ!うまい干し芋と魚であった。礼を言うぞ娘、男。」

 

男が礼を言う。

 

「あたしかごめって言うの。コッチは犬夜叉とダイチさん。それと・・・」

 

プツッ!

 

男の頬に止まる前に親指と人指し指で冥加を潰すダイチ。

 

「ノミの冥加ジイちゃん・・・」

 

かごめが顔を引きつっていた。

 

(こやつら何者?)

 

男は、警戒する。

 

「共の者と逸れて難儀をしていたって言うけどアンタ何処かの坊ちゃん?」

 

「わけあって言えんがワシは信長と申す者。」

 

かごめの質問に男は・・・信長(?)は答える。

 

「信長!?うっそー!?握手してください!それとサインお願いします!」

 

かごめは、握手を信長(?)にするとサインのやり方を説明する。

 

「あいつ何興奮してんだ?」

 

犬夜叉は、ダイチに聞く。

 

「ああ、織田信長らしい。俺やかごめの世界じゃ有名人だ。たぶんな。」

 

「たぶん?」

 

ダイチの曖昧な言葉に気になる。

 

「甘利信長?」

 

かごめがサインの名前を読む。

 

「やっぱりな別人だ。」

 

ダイチは、予想していた様に頭を掻く。

 

「織田信長じゃあないの?」

 

「ワシは武田の者。あの様な尾張のうつけ者とされては困る。」

 

「うつけ者?」

 

「馬鹿者の事じゃ。」

 

「織田信長じゃなないなら先に言ってよね!」

 

かごめは、がっかり顏になった。

 

「馳走になったなワシには重大な任務がある故失礼する。さらばじゃ。」

 

信長は去る。

 

「?おい、そっちは。」

 

「どうした?」

 

犬夜叉が信長の行った方向に何かある事に思い出すとダイチも聞く。

 

「わぁあああっ!」

 

信長の去った方向からド派手な音がした。

 

「崖だっつーの。」

 

「こんなうつけ者なのに織田信長じゃないんだ。」

 

「だな。」

 

三人は、呆れて信長を見る。

 

信長をほっとけないかごめ達(犬夜叉は行く気はない態度を取る。)は、そのまま彼について行った。

 

しばらくすると村が見えて来て侍達が娘達を次々と連れて行く様子が見受けられた。

 

「なんとあの噂は誠であったか。」

 

「何で俺たちがこいつに付き合わなきゃいけねんだよ!」

 

「だってこの人ほっとけないもん。」

 

「ああ、下手したら転んで死にそうなタイプだしな。」

 

かごめとダイチは、この信長がある意味心配だった。

 

「此処だけの話だが城の殿様は物の怪に取り憑かれているちゅう話だぞ。」

 

村人がそこそこそんなはなしをしていると犬夜叉はその言葉を聞き逃さなかった。

 

「何!?」

 

「四魂の欠片の匂いがするな。」

 

こうして犬夜叉達は城に忍び込む事にした。

 

その城の中では、包帯を顔から全体に巻かれた男と若い位の高い女が男に酌をしていた。

 

「ぐひっ!露姫、この暮らしに慣れましたかな?」

 

男は、露姫と言う女に聞くが彼女自身怯えていた。

 

「はい、何不自由無く。」

 

「うむ、それはけっこう。」

 

「あの殿?」

 

露姫は、殿に勇気を持ってある事を聞いた。

 

「こ、この頃国中から若い娘をお集めなっているとか?娘達を何処へ?」

 

すると飲んでいた酒の器を落とすと態度が変わる。

 

「知らんでよろしい!」

 

殿は、露姫に怒鳴り返した。

 

「お!お許しください!差し出た事を!」

 

殿はそのまま何処かへと行く。

 

(か、帰りたい甲斐の国に!)

 

露姫は、そんな感情を持ってしまった。

 

その夜

 

「間違いねえ、物の怪の匂いがプンプンしやがる。四魂の玉持っているに違いねえぜ。よし!一飛びするぞ。負ぶされかごめ。」

 

かごめが犬夜叉の背に負ぶさると何故か信長も負ぶさろうとした。

 

「ん?」

 

流石のダイチも不自然な光景に驚く。

 

「こら!何でオメェーまで乗るんだよ!?」

 

「ワシもこの城に用がある。」

 

「だったら自力で登れ!」

 

信長を乗せながらない様子の犬夜叉。

 

「わかった!わかった!俺が負ぶさってやるから乗れよ!」

 

そういう展開になる事は大体予想していたダイチは、魔戒斧を横のベルトに器用に付けて信長を乗せた。

 

犬夜叉がジャンプするとダイチも負けじと同じくらいのジャンプで城の中に潜り込んだ。

 

城の中に入ると門番の兵士が何故か寝ていた。

 

「随分と不用心なお城ね。」

 

「何か怪しいな。」

 

かごめが兵士の様子を見るとダイチもおかしい事に気付く。

 

「犬夜叉様、お気を付けなされ!これは妖術で眠らされておる。おそらく城の者達全て。」

 

冥加の言葉を通り城の者達は眠っていた。

 

「姫!露姫様!」

 

信長は、城中の部屋を開いては大声で露姫を探す。

 

「良いのかな?こんな大声出して?」

 

かごめは、心配そうだった。

 

「まっ!みんな妖術で寝てるしな。」

 

「彼方さんから現れるだろうしな。」

 

犬夜叉とダイチは、戦う気満々だった。

 

「はっ!露姫!」

 

信長は、部屋を開けると女が倒れているのを確認すると直ぐに駆け寄る。

 

「しっかりなされよ!・・・う!!?」

 

信長は、顔を見ると老婆だったが。

 

「姫!何というお姿に!」

 

信長は、泣く。

 

ドン!

 

「何でそうなんだよ!?」

 

ダイチは、信長の頭にチョップした。

 

「コッチはじゃないの?アンタが探しているお姫様は?」

 

かごめが指差すと信長は、直ぐにそれが露姫とわかった。

 

「おお!何と美しい姫じゃ!お起こしせねば!」

 

冥加が向かうが!

 

ドン!

 

またまたダイチに革靴で踏み付けられる。

 

「やめろ。犯罪だから!」

 

ダイチは、露姫を仰向けすると両肩を軽く叩く。

 

「姫!」

 

「信長?」

 

信長の声に気付いたのか露姫は、信長を確認した。

 

「何故ここに?」

 

「露姫様?ワシがお分かりか?」

 

「其方事を忘れるわけがない。其方は、私にとって心優しき幼馴染です。」

 

「ありがたき幸せ!ワシの事など忘れたのかと・・・」

 

信長は、顔を真っ赤にした。

 

「池に落ちたり、馬糞で凡て転んだして何時も私を笑わせてくれました。」

 

露姫の言葉聞いてずっこける信長。

 

「それだけやりゃ!忘れねぇな!」

 

ダイチは、笑いながら腹を抑えた。

 

「ねぇ、犬夜叉。信長くんお姫様の事好きなんじゃないかしら?」

 

「けっ!くだらね!」

 

他人の恋には、興味ない犬夜叉だったが。

 

「あの頃に戻りたい!」

 

露姫が泣き始める。

 

露姫の話によると殿の様子がおかしいなったのは彼女が嫁いでしばらくの事だったらしい。庭の池の辺りで倒れて高熱を出して性格が変わったと言うよりも人が変わった様になったらしい。

 

信長の方も同じだったらしい。殿の様子がおかしくなり国中から娘達を集めており戻らないという噂を聞いた信長の所のお館様が露姫を連れ戻す様に信長に命じたらしい。

 

「信長・・・」

 

露姫は、信長を見つめる。

 

「露姫様。」

 

信長は、顔を真っ赤にさせた。

 

「頭の上で・・・」

 

露姫が指差すと日吉丸が信長の頭の上で曲芸をしていた。

 

「日吉丸・・・」

 

信長は、泣いていた。

 

「ん?どうやらお出ましの様だぜ!」

 

「あ〜やっと来たか・・・随分とエライご身分だな。」

 

犬夜叉と魔戒斧を持ったダイチが立った。

 

「行くぞかごめ。」

 

「うん!」

 

かごめも弓矢を持つとダイチと犬夜叉と共に廊下に行く。

 

「ぐひっ!くせ者!」

 

包帯を巻いた殿様に少しビビるかごめだがかごめの前に立つ二人は戦意満々だった。

 

「現れやがったバケモン!」

 

「ツラを見せろよ!」

 

二人は殿様に飛びかかる。

 

ニュルンッ!

 

口から長い舌を出すがダイチと犬夜叉は直ぐに避けて犬夜叉は爪でダイチは魔戒斧で包帯を切り裂く。

 

「ぐひっ!」

 

包帯から蛙の顔が出て来た。

 

「か、蛙?」

 

かごめは驚くが後ろにいる露姫はと言うと。

 

「と・・・殿?」

 

露姫は気絶した。

 

「ひ!姫!お気を確かに!」

 

信長は、露姫を介抱する。

 

「見えた四魂の玉!」

 

かごめは、犬夜叉とダイチに言う。

 

「へへへ!持っている割には弱そうだな。」

 

「油断なさるな犬夜叉様!此奴は齢300年の妖怪。九十九の蝦蟇。一筋縄ではいきませぬぞ。」

 

冥加が犬夜叉に説明した。

 

「けっ!一発で仕留めてやら!」

 

「テリャアア!」

 

再び犬夜叉とダイチは、攻撃するが九十九の蝦蟇は口を膨らませるとガスを吹いた。

 

ブシュゥゥゥゥゥッッ!!

 

「「ぐあああっ!」」

 

流石に犬夜叉とダイチも驚く。

 

「いかん!瘴気じゃ!かごめ吸ってはならんぞ!」

 

「アンタいつの間に其方に?」

 

かごめは、冥加の逃げ足の速さに驚きながら口を瘴気が入らない様に塞ぐ。

 

「「ケホケホケホ!!」」

 

犬夜叉とダイチは、瘴気で動けなくなっていた。

 

「ん?」

 

信長は、露姫を抱き抱えてながら目の前に九十九の蝦蟇がいる事に気付く。

 

「ぐへへ露姫!」

 

「退がれ化け物!」

 

信長は、刀を抜いて戦おうとする。

 

「バーカ!何を抜かす!人間の分際で!」

 

ニュルン!

 

グサッ!

 

「ぐあ!」

 

信長は、九十九の蝦蟇の舌に肩を貫かれて血を出す。

 

「信長くん!」

 

かごめは、駆け寄るが九十九の蝦蟇は、露姫を抱き抱えて何処かに逃げる。

 

「ひ!姫!」

 

「動いちゃダメ!酷い怪我よ!」

 

「わ!我が命尽きるとも姫をお救いせねば!」

 

信長の覚悟が伝わる。

 

「信長くん、アンタ本当にお姫様のことが好きなのね。」

 

「な!なぜわかった!?」

 

「えっ?」

 

信長は、隠してたらしい。

 

「あ・・あう・・・・(くそ!毒の耐性は、持ってるのに何故なんだよ!これも異世界に来た影響か?)」

 

ダイチは、かごめの所に来た。

 

「ダイチさん!?どうしたの声?」

 

かごめは、ダイチの声の様子に異変がある事に気付く。

 

「九十九の蝦蟇の瘴気に直に浴びたからじゃ。あの程度ならしばらくしたら治る。」

 

かごめの肩に乗っていた冥加が説明する。

 

「あの糞蛙絶対に許さねえ!」

 

起き上がった犬夜叉か瘴気に浴びさせられた事でキレていた。

 

「きゃぁぁぁぁぁ!!!」

 

外から露姫の声が響く。

 

「先に行くぜ!」

 

犬夜叉が先に向かう。

 

「ん?」

 

コクン!

 

ダイチもかごめに頷くと俺も行くと言う顔で犬夜叉の後を追う。

 

「何処だ!糞蛙!」

 

犬夜叉は、露姫の声のした方向に爪で扉を壊す。

 

「ぐへへ!もう遅い。」

 

九十九の蝦蟇は、露姫を蛙の卵の様な中に入れて露姫を抱き撫でた。

 

「!?」

 

「何これ!?」

 

 

犬夜叉の後にダイチと信長を連れたかごめもやって来た。

 

「露姫様!」

 

信長は呼ぶが露姫は卵の中に入っている為か意識がない。

 

「噂に聞く通りまるで蛙の卵じゃ。」

 

かごめの肩に乗る冥加が説明し続ける。

 

「九十九の蝦蟇はこうして娘の魂を熟成させてから食らうのじゃ。此奴は四魂の魂の妖力で殿の身分を一国を乗っ取りおったか。」

 

周りを見ると蛙の卵の中で服を纏わない女性達が卵の中で露姫同様に捕らえられていた。

 

(困るな・・・目のやり場がねぇな・・・ん?この光景何処かで・・・あ!)

 

ダイチは、元の世界でホラーで同様に食べるのを狩った記憶を思い出した。

 

(たしか・・・そいつを攻撃しても・・・また・・・)

 

ダイチは、確かに覚えていたそのホラーを攻撃する度に捕らえ熟成させた人間を食べて再生する事を。

 

「覚悟しろ!殿様蛙!」

 

犬夜叉は、鉄砕牙を抜いた。

 

「・・あ・・う!(犬夜叉!やめろ!攻撃をするな!やめろ!)」

 

ダイチは、声が出ないが懸命にするが出ないものは出ない。

 

(よすんだぁぁぁぁ!!!!犬夜叉ぁぁぁぁぁぁっ!!!!)

 

キィィィィィィィンンンンッッ!!

 

[よすんだぁぁぁぁ!!!!犬夜叉ぁぁぁぁぁぁっ!!!!]

 

「「うっ!!」」

 

犬夜叉とかごめは、頭を抑えた。

 

「な!何?頭の中にダイチさんの声が響いて?」

 

かごめもどういう事がわからない。

 

「何だ!今のは!!」

 

犬夜叉も同様だった。

 

[犬夜叉!この場で攻撃するな!女達が死ぬ事になる!]

 

今度は集中させながら犬夜叉に向かって言う。

 

「だったら、どうしろってんだ!」

 

[奴をこの場から離して一気に決める!それしか方法がない!]

 

犬夜叉は、声を出しながらテレパシーでダイチが言う。

 

「どうした?斬らんのか?ぐへへ!」

 

グチャ!

 

「姫!露姫!」

 

九十九の蝦蟇がダイチと犬夜叉に意識を向けていると怪我した信長が卵の中に入った露姫を刀で斬り助けた。

 

「信長!信長!!」

 

露姫は、信長を抱きしめた。

 

「つ・・・露姫様?」

 

信長も抱き締めた。

 

「姫に何をする!?」

 

九十九の蝦蟇が信長の方に行く。

 

ゴーン!!

 

九十九の蝦蟇の頭に鉄砕牙と魔戒斧で殴る。

 

「コラッ!テメェーが言うな!」

 

すると九十九の蝦蟇の意識が無くなり目覚めると先程の雰囲気とは異なるのに変わる。

 

「つ・・露姫?ワシは・・・ワシは?」

 

雰囲気の違う九十九の蝦蟇は周りを卵の中に入った女達を見渡した。

 

「これはみなワシがやった事か?」

 

九十九の蝦蟇が聞いた。

 

「ああ?今更何とボケてんだ?」

 

[いや、正確には本来の人格がさっきの衝撃で入れわかったんだろ?]

 

ダイチが犬夜叉に説明した。

 

「この声は優しかった頃の殿の声です。」

 

「そうか!蛙の身体の中で殿様は生きているのよ!」

 

露姫が元々の殿様の声を思い出すとかごめもダイチ同様に殿様が九十九の蝦蟇の中で生きている事に気付く。

 

「な!何という悍ましい・・・事を!ワシは物の怪に取り憑かれた当初はそれでも人間の心はあった・・・だが!この頃ではワシを殺せ!」

 

「ん?」

 

「このままでは露姫を喰うとしまう。頼む!ワシごと蝦蟇を斬ってくれ!」

 

殿様は犬夜叉達に殺す様に頼んだ。

 

「へっ!中々良いこと言うじゃねぇか!流石殿様だ!それじゃあ遠慮なく!」

 

[おい!待て犬夜叉!殿さんどうするんだよ!]

 

「そうよ!まだ人間の心が残ってるんだから!」

 

ダイチがテレパシーで言うとかごめもダイチのが聞こえたらしく犬夜叉に言う。

 

「ごちゃごちゃうるせえな!殿様が斬ってくれって言ってるだろ!下らない同情してんじゃねえよ!」

 

「やめろ!」

 

犬夜叉達三人が揉めていると信長が殿様の前に立ち塞ぐ。

 

「まだこの物の怪の中には殿の心がまだ生きている!」

 

「テメェー!退かねえと一緒に叩き斬るぞ?」

 

犬夜叉は、鉄砕牙を信長に向ける。

 

「それは困る!」

 

「だったら退け!」

 

「それも出来ん!まだ心が生きている殿を見殺しには出来ん!いやコレが殿でなくてもワシが死ぬのは嫌なんじゃ!」

 

「[信長(くん)・・・]」

 

かごめとダイチは心を動かされる。

 

「この戦乱の世に甘い事を言うと笑われるかもしれん!それでもワシはワシは!」

 

信長の意思は変わらない。

 

犬夜叉は、鉄砕牙を鞘に収めた。

 

「わかった俺は一切手を出さない!後はオメー等で始末しろ!」

 

「犬夜叉・・」

 

かごめは安心した。

 

「ぐへへ!命乞いご苦労!」

 

九十九の蝦蟇の舌が信長を貫いた。

 

「信長くん!元に戻った!」

 

本来の九十九の蝦蟇に戻るとかごめは信長の元に行く。

 

「犬夜叉!」

 

「俺が斬ったら殿様は死ぬぜ!」

 

(全く子供なんだから・・・)

 

犬夜叉の言葉にダイチは、呆れる。

 

「か・・かごめ殿・・ワシに構わず露姫を連れて逃げろ!」

 

「わかった!さあ!」

 

かごめは、露姫を連れて逃げる。

 

「?」

 

九十九の蝦蟇は、露姫を追いかけるが足元に信長が掴んで邪魔をする。

 

「退けぇ!」

 

「うわっ!」

 

九十九の蝦蟇は、信長を退かすと露姫を逃げた方に向かう。

 

「馬鹿が!ちっとは目が覚めたか?」

 

「殺してはならん!」

 

「こいつ・・・」

 

犬夜叉もこの信長の意思に心を動かされる。

 

「姫・・・」

 

するとダイチが先に九十九の蝦蟇を追うと犬夜叉も九十九の蝦蟇を追う。

 

「何か!何か良い手は?」

 

かごめは何か対策はないか考えていた。

 

「妖怪蝦蟇とは言えども所詮は蛙。熱いものには弱いはず!」

 

肩に乗っていた冥加がかごめに助言をする。

 

「熱いもの?」

 

「奴に湯を浴びせるのじゃ!」

 

「湯?」

 

「さすれば蝦蟇は殿の体から飛び出す。」

 

「そんな事言ったって!今ここでどうやって!」

 

かごめは、冥加に文句を言う。

 

「待てーーー!!」

 

九十九の蝦蟇が追ってきた。

 

「うわ!来たーーー!!何か熱いもの!そうだ火よ!松明とか大きい火はある?」

 

「え?」

 

「ウキッ!」

 

露姫にくっいてきた日吉丸が火を探しに行く。

 

「あっ!」

 

露姫は転んだ。

 

「待て!二人とも喰ろうてやる!」

 

九十九の蝦蟇は、追いついた。

 

ガシッ!

 

「ん?」

 

九十九の蝦蟇の首根っこが何かに捕まれ動けない。

 

「やっと声が出るな!」

 

「ダイチさん!」

 

かごめもダイチが来て安心した。

 

「貴様!ワシを殺せば!こいつは死ぬぞ?」

 

ググッ!

 

ダイチは、その九十九の蝦蟇を持ち上げた。

 

「殺さなければ文句ないんだろ?まぁ熱いものが来るまでお仕置きしてやるよクソ蝦蟇!若い娘達を糧に喰らい!信長を侮辱したテメェーに対するお仕置きだ!」

 

ブンッ!

 

ダイチは、九十九の蝦蟇を真後ろに投げ飛ばした。

 

魔戒斧で円を描き召喚陣が現れると獣身騎士戯牙に変わる。

 

ニュルッ!

 

ガシッ!

 

九十九の蝦蟇は、舌で戯牙を貫こうとしたが目にも止まらない速さで蝦蟇の舌の先を掴む。

 

シュゥゥゥッッ!!

 

九十九の蝦蟇は、そのまま瘴気を吹くが。

 

シュッ!

 

ピタッ!

 

先程の舌を口に投げるとそのまま口を両手で閉じる。

 

『こら・・同じ手が通用するかよ!』

 

戯牙の目は猛獣の威圧感で九十九の蝦蟇を脅す。

 

「?」

 

日吉丸が戻ると火らしき物を持って帰ってくる。

 

「火だ!でかしたわ!日吉丸!」

 

よく見ると油に刺した灯り用の火だった。

 

「小さすぎる・・・あっ!」

 

かごめは、荷物にある物がある事に気付く。

 

それはヘアースプレーだった。

 

「待ちやがれ!蝦蟇!」

 

犬夜叉も来た。

 

「犬夜叉!」

 

「これ以上綺麗事言っても始まらない!俺はやるぜ!」

 

犬夜叉は、鉄砕牙を九十九の蝦蟇に向かって攻撃し始める。

 

「綺麗事なんてそんな・・・ヘアースプレーに火?出来る!蝦蟇を追い出せる!」

 

ピクッ!

 

『ん?まさか!』

 

戯牙もかごめの言葉を聞き逃さなかった。

 

火とヘアースプレーで危険な事が出来る事を知っていたからだった。

 

「やるしかねぇ!」

 

犬夜叉は、九十九の蝦蟇に使う。

 

[かごめ!俺は鎧で守られているから火には大丈夫だ!犬夜叉は頼む!]

 

戯牙はテレパシーでかごめに言う。

 

「わかったわ!犬夜叉!!おすわりっっ!!」

 

ドシィーン!!

 

犬夜叉は、床にめり込んだ。

 

ボオォォォォォッッ!!!

 

「ぐひひひひ!!!」

 

九十九の蝦蟇は、ヘアースプレーによって火炎放射器の様になった火で苦しみ始める。

 

そして九十九の蝦蟇の本体が殿様の身体から出て行った。

 

「やった!犬夜叉四魂の玉を!」

 

「言われなくても分かってら!」

 

犬夜叉は、走り出す。

 

ガシッ!

 

『仕上げだ犬夜叉!』

 

戯牙は、九十九の蝦蟇を掴むと円盤投げの様に犬夜叉目掛けて投げる。

 

「くたばれ!」

 

ズバッ!

 

犬夜叉が鉄砕牙で一刀両断で九十九の蝦蟇の本体を斬ると四魂の欠片が現れ犬夜叉が手にするとダイチも戯牙の鎧を解除した。

 

「犬夜叉!犬夜叉!」

 

負傷をした信長がやってきた。

 

「ん?」

 

「よく!よくやってくれた!殿はご無事じゃ!蝦蟇が出る刹那までよう耐えてくれたな!」

 

信長は、感謝の気持ちで一杯だった。

 

「いや・・・俺は別に!」

 

「そう言う事にしときなさいよ。」

 

「そうそう。」

 

かごめとダイチが小声で犬夜叉に言う。

 

「信長・・・」

 

露姫が信長の方を見る。

 

「露姫様!」

 

「信長!」

 

「露姫「よく殿を守ってくれました!」

 

露姫は、殿様に抱き付いた。

 

 

そして信長は、ズッコケる。

 

「露姫。」

 

「殿いつものスッキリしたお姿に戻られて。」

 

「色々すまなかった。」

 

顔に至っては平凡そうな男だった殿の顔。

 

「優しそうなお殿様ね。」

 

「け〜っだ!」

 

「まっ!人生こう言う事も在るさ!」

 

ポン!

 

ダイチは、信長を優しく叩く。

 

こうして蝦蟇の妖術で女達は、全員犠牲なく済んだ。

 

「あの・・・元気出してね信長くん?」

 

「そうだ!女の数なんて星の数ほどいるんだから頑張れって!」

 

翌朝かごめとダイチは、信長を慰めていた。

 

「けっ!やっぱ此奴大うつけだぜ!殺されそうになりながら恋敵の命乞いしやがってよ!」

 

犬夜叉は、呆れている。

 

「そうだな。ワシは織田信長以上の大うつけじゃ。」

 

「でもなその大うつけの人一人助かったんだ。それで良いじゃねぇか?」

 

犬夜叉は、犬夜叉なりに信長を励ましていた。

 

「よーしっ!元気が出て来た。行くぞ!」

 

信長は、帰ろうとした。

 

「えっ?行くって?」

 

「おい!」

 

「信長、そっちは・・」

 

犬夜叉が言い続けようとすると信長は消えた。

 

ドーン!

 

「崖だっつーの!」

 

「やっぱり大うつけね。」

 

「あーあー・・・・」

 

三人は、崖から落ちた信長が大うつけだと確信した。

 

(しかっし・・・何であの時からテレパシーが使えるんだ?まぁ・・・良いか便利なのが出来て。)

 

と思うダイチだった。




次回 子狐
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。