光あるところに漆黒の闇ありき、古の時代より人類は闇を恐れた。
しかし、騎士と仲間達の刃と力そして勇気で人類は希望の光を得たのだ。
ピッ!ピッ!ピッ!ピッ!
カチッ!
時計からタイマーの音が聞こえるとかごめがタイマーのスイッチを切った。
「はい三分経ったわよ。」
「あー!ウメ〜な!かごめ。これウメ〜な!」
犬夜叉は、カップ麺を食べて美味しいと言う。
「そっ!良かったわね。」
しかしかごめは、不愉快そうな顔をしていた。
「お前も食わないのか?」
「そうそう、食わないと身体に悪いぞ?」
犬夜叉の隣に座るダイチもカップ麺を食いながら言う。
「もう!あんた達!よくこんな所で食べられるわね!こんな戦場跡で!腹減った!何か食わせろ!丁度昼飯っぽいからさ!って勝手に人のリュックの中を引っ掻き回して!もっと綺麗な小川とかお花畑とかゆっくりお昼食べったって罰は当たらないでしょう!?本当にもう!一つもデリカシーってもんが無いんだから!」
「かごめ、大丈夫だ。小川やお花畑はすでに骸になった奴等が代わりに行っているかもしれねんだから。もしかしたらお昼もそいつらゆっくり食べているかも知れねんだぞ?」
「屁理屈言わないでよ!!」
かごめは、ダイチに突っ込んだ。
「しかしかごめの国には、色々便利な物があるな。」
ダイチのカップ麺のナルトを食べている冥加がかごめの物を見てる。
「自転車なる物にも驚かせれたが時を告げる物やこの忍者食を見るとかなりの南蛮との貿易が盛んなのじゃな。」
この戦国時代は、西洋との貿易が始まった頃で様々な物が今後の日本の文化に影響を与えた。
「あら、流石冥加じいちゃん。博学ね。でもね、このカップ麺は日本人が発明したのよ。宇宙に持っていくので考えられたんだって。」
「「うちゅう?」」
犬夜叉と冥加は、聞きなれない言葉に頭を傾けた。
「そうよ。人間は宇宙に行ったり。そうだ!月にも行った事があるんだから。」
「なんと!月に!?」
かごめの言葉で冥加は驚く。
「どうやって?」
犬夜叉が方法を聞く。
「ロケットで!」
「ろけっとって?」
犬夜叉は、かごめの言葉に質問した。
「こー大きくて!したから火を付けてそんでもってドカーンって!」
ポン!
眉に皺を寄せたダイチがかごめの肩を軽く叩く。
「かごめ・・・多分それだと犬夜叉達に説明しても理解出来いないと思うぞ?」
「今度来る時までに勉強しとくわ!」
かごめも顔を真っ赤にした。
すると辺りが暗くなる。
「何?暗くなったけど?」
かごめは、キョロキョロ辺りを見渡す。
「何だ!?」
「犬夜叉様、投げ捨ては!」
「全くおっちょこちょいだな犬夜叉は。」
ダイチは、犬夜叉の食べたカップ麺の器を直ぐに拾う。
「んな事言っている場合か!?」
そう言いつつも鉄砕牙の柄を持つ犬夜叉と魔戒斧を構えるダイチ。
【貴様ら〜〜・・・四魂の玉を持っているな〜・・・・】
「何?」
「何だあの火は?」
「これは狐火。」
冥加が説明した。
「狐火だと!?」
狐火が消えると何かが出てきた。
ポン!
「「「「はぁっ?」」」」
一同は丸くピンクの怖く無い物体に唖然とする。
「よ〜〜こ〜〜せ〜〜・・・
こ〜〜ろ〜〜す〜〜ぞ〜〜。」
カプッ!
丸い物体は犬夜叉の頭を噛む。
ぱんっ!
犬夜叉は、丸い物体にビンタをする。
「わあ〜〜〜〜っ!!」
丸い物体は、犬夜叉のビンタで後ろに飛ばされると狐火と共に元の姿になる。
「いてててて・・・・」
「?」
「子供?」
「子供の妖怪か?」
犬夜叉達は、頬を抑えた幼い狐の少年妖怪に目を止める。
「何するんだ!この外道!ああーーーっ!」
少年妖怪は、逃げるが犬夜叉に尻尾を持たれ捕まる。
「尻尾なんか付けてやがる。子ダヌキが化けてたのか?」
「いやいや犬夜叉、違うぞ子カワウソが化けてたんだろ?」
「狐じゃ!」
犬夜叉とダイチの言葉に少年妖怪は、突っ込んだ。
「えっ?狐?可愛い!次抱かせてね。」
かごめは、少年妖怪を見ると可愛くて触りたくなる。
「何後ろに並んでるんだよ?」
「好きだろ可愛いの?」
「好きよ。」
ダイチの質問に答えるかごめ。
ドシィーン!
犬夜叉の手が重くなると地面に転び見るとお地蔵と少年妖怪が入れ替わっていた。
「お地蔵さん?あっ!」
かごめは、後ろを振り向くとリュックを荒らす少年妖怪の姿があった。
「あった四魂の玉の欠片じゃ!貰ったさらばじゃ!」
ボゥッ!
少年妖怪は、狐火と共に消えた。
「消えた?」
「何処行ったんだ!」
かごめと犬夜叉は、探したが少年妖怪は見当たらない。
「おーい!いるぞ!」
「「!」」
犬夜叉とかごめは、振り向くとダイチが骸骨の中に隠れた少年妖怪を捕まえていた。
「こらっ!離せ!」
少年妖怪は、暴れるが直ぐに。
ゴンッ!
骸骨ごと少年妖怪の頭をチョップして骸骨が壊れるのと同時に大きいコブを作って目を回す少年妖怪。
「オラの名は七宝。」
目が覚めた七宝はかごめにコブを作った所を消毒で治して貰っていた。
「何で四魂の玉を狙ったのよ?」
かごめが聞くと重い口が開いた。
「おっとうの仇を打ちたかったんじゃ!」
「仇ってお父さん死んじゃったの?」
「親父さん殺されたのか?」
かごめとダイチは、心配そうに七宝をみる。
「ふぅ〜ん・・・それでこの四魂の欠片で妖力を付けようとしたってのか?」
犬夜叉は、懐をから四魂の欠片を取り出すと七宝に見せる。
それを見ていたかごめは、犬夜叉から取り返そうとした。
「ふん!そんな物の力を借りなくたってオラは強いは!」
「ちょっと何でアンタが持っているのよ!」
「何しゃがる!?」
「お前等落ち着けよ!」
七宝の話を聞いていない三人は、かごめが犬夜叉から四魂の欠片を取り返そうとするが犬夜叉が嫌がり変な争いをダイチが仲介で止めに入っていた。
「聞いとるんか!?こら!!」
「「「ん?」」」
三人は、全く聞いていなかった。
一方犬夜叉達の場所から少し離れた所では戦が始まっていた。
すると空が曇り雷鳴が轟き二体の何かが現れる。
「狩るぞ満天!」
人に近い姿の男が両足に車輪の様な道具を付けて槍を持っていた。
「はいよ!飛天兄ちゃん!」
満天と言う男は獣の様な姿をして雲の様な乗り物に乗って現れる。
「雷撃刃!」
飛天が槍を向けると稲妻が現れそのまま戦をしている人間達を攻撃した。
満天も口から電気を集めている。
そして!
ドォォォンンッッ!
そのまま電気をブレスの様に吐き全ての人間達を殺した。
「面白かったな満天!」
「そうだね兄ちゃん!」
そうこの二人は暴れ者で有名な雷獣兄弟の飛天と満天だった。
「四魂の欠片を付けてから力が余っちまうぜ。楽しいぜ!」
「だよ!だよね!」
「だったらもっともっと!集めようぜ!」
飛天は、満天の雲に背持たれると提案する。
「うん!このバケ狐の様に四魂の玉の欠片を持っている奴を片っ端からぶっ殺しちゃおう!」
満天の腰にはバケ狐の毛皮を巻いていた。
雷獣兄弟は、また何処かに行ってしまった。
その頃かごめは、七宝を自転車の後ろに乗せて移動していた。
「え?七宝ちゃんのお父さんも四魂の欠片を持っていたの?」
かごめは、七宝が何故四魂の欠片を欲しがっているかを聞いていた。
「彼奴らは、欠片を持っている妖怪を倒して回っているんじゃ。」
「彼奴らって誰だ?」
自転車の横隣を走っていたダイチが七宝に聞く。
「雷獣の兄弟じゃ。」
「雷獣だと?」
木の上で移動していた犬夜叉も七宝を聞いている。
「飛天、満天の事かな?しょうがない乱暴者の兄弟と聞いていたが。」
犬夜叉の肩にいる冥加が説明した。
「何にしてだ。そいつらを倒せば沢山の四魂の欠片を手に出来るって事か。」
「笑わせんな!お前なんぞが勝てるないわい。」
下で聞いていたが七宝が犬夜叉に言い返す。
「お前半妖じゃろ?人間の匂いが混ざっとる。下等な半妖の分際でオラ達妖怪の戦いにしゃしゃり出てくるな!」
(可哀想に・・・親を殺させて気が動転しているな・・・)
ダイチは、普段なら仲間を侮辱されて怒るがやはり家族を殺されて悲しい七宝を可哀想に思う。
「七宝ちゃん。そう言う言い方は・・・」
すると犬夜叉が下に降りて来た。
ポカン!
当然犬夜叉は、七宝の頭を殴る。
「こ・・・この・・・」
七宝は、涙目で振り向くとそのままゲンコツの雨が七宝を襲う。
「犬夜叉!」
「はーい!ストップ!ストップ!」
かごめが止めるとダイチも犬夜叉の腕を持って宥める。
「すいません!すいません!すいません!」
七宝は、泣き顔で土下座をして謝る。
「けっ!解りゃ良いんだよ!」
犬夜叉も許す。
「お詫びの印に・・・」
ドシィーン!
犬夜叉の両手にお地蔵さんが乗ると地面にめり込む。
ペシッ!
七宝は、何かのお札をお地蔵さんに貼る。
「おいおい!いたずらはそこまでだ!」
ダイチも七宝を両手で掴むと・・・
ドシィーン!
ペシッ!
犬夜叉同様に今度は両手をお地蔵さんが乗りめり込むとお札を貼られる。
「えっ!?ちょっ!ちょっと!!?何で俺までやられんの!?」
流石に気が緩んでいたダイチは、七宝の術にかかってしまう。
おい獣身騎士!しっかりしろ!
「てめぇっ!」
犬夜叉は、怒り起き上がろうとしたが動けない。
「はっはっはっはっ!その地蔵の札を外さん限り動けんぞ!」
「七宝ちゃん!少しは悪いのよ。犬夜叉もダイチさんも!何時までも遊んでないで。」
かごめは二人に言うがどうも様子が違う。
「ほ!本当に動けねんだ!」
「いや!マジで動けねえから!!」
二人は思い切り力を入れるがお地蔵さんは動かない。
「女子に手荒な真似はしとうなかったが・・・お前もしばらく寝てて貰う!」
トンッ!
七宝は、ただかごめの首を叩いただけだった。
「痛いでしょ!」
かごめも怒る。
「狐火!」
狐火でかごめを距離を置く程度の物を出した。
「じゃーん!」
七宝は、四魂の欠片が入った小瓶をいつの間か盗む。
「これで雷獣共をおびき寄せるんじゃ!」
「はっ!四魂の欠片!?」
七宝は、直ぐに逃げる。
「返しなさい怒るわよ!」
かごめは、自転車に積まれた矢と弓を持ち七宝を追いかける。
「おい!かごめ!札外してから行け!コラーーッ!」
(何時までこの格好なんだろう・・・・)
犬夜叉は、騒いでいるがダイチは諦め状態だった。
池の辺りには雷獣の満天が頭の髪を見ながら気にしている様子だった。
「髪がな・・・もうちょっとあれば飛天兄ちゃんみたいにモテるのに。」
満天は、髪を大事そうに櫛でとかしている。
カサッ!
「ん?」
満天は、草むらから何か音が聞こえ振り向いた。
「へっ!追って来ないな。」
草むらから七宝が出て来た。
「はっ!」
七宝の目の前に満天が立っていた。
「何だ・・・この間の狐妖怪のガキか。」
「お前は・・・あ!!」
七宝が見たものは雷獣に殺された父親の毛皮を満天が腰に巻いていた。
「おめえの親父の毛皮あったけえぞ。」
不気味に笑うと満天。
「てめぇっ!よくもおっとうを!」
七宝は、飛びかかる。
が!
ドシッ!
満天に殴り飛ばされる。
その拍子に四魂の欠片の入った小瓶が落ちる。
「あっ!それは、四魂の欠片!?」
「はっ!」
七宝は、小瓶を掴むが満天に尻尾を踏まれ逃げられない。
「おめぇそれは四魂の欠片だろ?出せよ。出さねえと!」
口から満天は、電気を溜め始める。
ドスッ!
満天の鼻に矢が刺さる。
「あっ!当たった!」
かごめが矢を放ち七宝を助ける。
「動くな!次は脳天の打ち抜くわよ!」
かごめは、矢を構える。
一方犬夜叉達は。
「うわぁぁぁっ!!化け物!!」
通りすがりの人間は、直ぐに逃げた。
「おい!逃げるな!札を外しせよ!」
「まだか?かごめは?」
犬夜叉は、焦っているがダイチはかごめの帰りを待っている。
再び戻り。
「かごめ?」
七宝は、助けてくれたかごめを見る。
「鼻がいてぇ・・・」
満天は、鼻を抑える。
「動かないで!七宝ちゃんこっちにおいで。はやく!」
七宝は、直ぐにかごめの所に向かう。
「逃げるな!四魂の欠片を置いてけ!」
満天は、追かける。
「あれは!?」
かごめには、見える満天の額に四魂の欠片が二つ埋め込まれている事に。
「あそこを射抜けば倒せる!」
かごめは、矢を満天の額に目掛けて放つ。
が!
ガキィーン!
矢は弾かれた。
「しまったかすった。」
かごめは、矢を構えるが満天の様子がおかしい。
「あああ・・・俺の髪が!!」
そう髪が薄いのを気にしている満天には、さっきのかごめの矢で髪が何本か抜けたからだった。
「あぶない!逃げるんじゃ!これでおらのおっとうもやられた!」
七宝は、逃げながらかごめに説明した。
ドカァァァンンンンッッ!!
「きゃああああっ!!」
かごめ達はギリギリでかわしたが満天の放つ雷撃の衝撃でかごめだけ気絶した。
「仕留めたかな?」
満天は、気が晴れたのかかごめ達を探し始める。
「かごめ!しっかりせい!はっ!」
七宝は、かごめを起こそうとするが満天の足音が響き隠れる。
「ん?何だ女だけか。ん?」
満天は、かごめをよく見た。
「か!可愛い!」
満天もかごめの美少女だと確信した。
「はっ!」
草むらで隠れていた七宝は、雷の音が聞こえると空には雲に乗りかごめを連れ去る満天の姿が見えた。
「かごめ。おらを助けてくれたのにおらは見捨てて逃げちまった!ち!ちくしょう!」
七宝は、悔しがり犬夜叉達の方に向かう。
「ダメじゃ!犬夜叉様、ダイチ!ワシにはこの札は外せん!」
冥加は、二人の貼られた札を剥がそうとしたが取れない。
「ちくしょう!あのチビ狐め!」
犬夜叉は諦めずに地蔵を持ち上げるが札のせいで上がらない。
「おい!」
「「ん?」」
犬夜叉とダイチの目の前に七宝がいた。
「助けてやっても良いぞ。」
「何かあったんだなかごめに?」
七宝の姿を見て直ぐにダイチは、質問した。
「かごめは雷獣にさらわれた!」
「何!?」
ダイチは、驚く。
「その代わり、殴らんと約束せい!」
「殴らねえよバーカ!」
チラッ
ダイチは、そう言う犬夜叉を見ると俺も殴って良いかという目で見ると犬夜叉も頷く。
術を解いた。
そして!
ゴキィーンッ!
ダイチが一発だけ軽く頭にゲンコツをする。
ドッ!ドッ!ドッ!ドッ!
犬夜叉は、ゲンコツのマシンガンの様に七宝に食らわせる。
そしてダイチが犬夜叉を止める。
「お前は二分の一位やれば十分なんだよ。」
「殴らんと言ったじゃないか!」
「っとそうだ!持つ一つ、四魂の欠片は。」
犬夜叉は、七宝の尻尾を掴むと激しく揺する。
「あった!あった!」
ダイチは、四魂の欠片の入った瓶を持つと犬夜叉に渡す。
「良かった無事か。」
犬夜叉は、四魂の欠片を確認する。
「所でさっきかごめが雷獣にさらわれたって言っていたがどう言う事だ?」
ダイチは、七宝に質問をする。
「フゥ〜ん・・仇を討ち果たしたって面でもねえな。テメェかごめが攫われるのを見ていたのか?」
「喧しいさっさと助けに行かんか!お前の女じゃろうが!」
「なっ!」
犬夜叉は、顔を真っ赤にした。
「かごめは、お前の女だろ?」
ダイチも迷い無く言う。
「そんなんじゃねえ!」
犬夜叉は、七宝を離すと顔をダイチ達に背中を見せる。
(嘘つくなって・・・)
ダイチは、顔を掻く。
「助けてやってもいいぜ。そうだな、土下座でもしな!そうしたら今までの事を水に流してやら。」
「な!」
七宝は、怒るが冥加が七宝の肩に乗る。
「七宝。大人しくお願いせい。此処はお主が大人になって。」
冥加が七宝を説得する。
「くっ!」
七宝は、自分の力ではかごめを助けるのは無理と理解したのか土下座の体勢に入る。
「お願いします。」
七宝は、頭を地面に降ろす前に誰かの手が止めた。
「その心掛けだけで良い。」
止めたのはダイチだった。
「ほら犬夜叉、行くか?」
ダイチは、かごめの自転車を持ち言う。
「って仕切るな!」
「そんな無駄な事しているなら四魂の欠片を持った奴等を倒す方が何倍も良いぞ。」
ダイチが言うとう〜っと唸ったがダイチよりも先に前に出る。
「けっ!言っとくが俺は四魂の欠片を手に入れるんだ!かごめの為でもねえよ!」
犬夜叉は、七宝の土下座の事を言わなくなったがかごめを助けたいと言う気持ちはあるらしい。
(全くツンデレは、これだから面倒臭いんだよな。)
「はっ?」
「根は良い奴だから許してやってくれ。」
ダイチは自転車に乗せた七宝に言う。
一方かごめは
「ん・・・はっ!」
目がさめると知らない場所におり満天が何かを煮ていた。
「ん?起きたか?」
満天は、かごめの方に振り向く。
「ここは?」
かごめは、満天が煮ている物を見る。
「あんた!あたしを食べる気!?」
「違うよ。美少女の血肉は、髪に良いって言うからお前を煮溶かして頭に塗るんだ。」
どちらにしても最悪だった。
「そんな事される位なら食われた方がマシよ!!」
泣きながらかごめは叫ぶ。
「しっ!大声出すな!飛天兄ちゃんに本当に喰われちまうぞ!」
ドーン!
扉が破れる音が聞こえると飛天が女妖怪を連れてやって来た。
「何だよ満天。帰ってたんか?」
「ヘェ〜似てない兄弟だね。」
満天は、飛天を見てビビる。
「ん?何だその女。」
「これは俺の獲物だ。」
「安心しろ。取りゃしねって。お前の方が良い女だもんな。」
機嫌良く言う飛天。
(こっちの方が人間っぽい。少しは話が通じるかも!)
「それよりも満天。四魂の欠片は、見つかったんか?」
「あっ!そう言えば!」
何かを思い出した満天。
「あん?」
「ごめんよ兄ちゃん!つい!」
「ついって何だよ?」
平然な顔の飛天。
「お前、四魂の欠片より女が眩んで取り逃がしたのか!!」
ドスッ!
飛天は、急に激情して女妖怪の顔を貫いた。
「「ひいい!」」
満天とかごめは、驚き叫ぶ。
「ごめん兄ちゃん!」
「全く!俺の弟でなけりゃ命が幾つあっても足りねえぞ!」
この光景まさに極悪そのもの。
(なによ、こいつ!もっと最悪!)
そして飛天は、満天からかごめをさらった経緯と四魂の欠片が誰が持っているかも説明した。
「何?狐のガキが四魂の欠片を持っているだと?」
飛天は、部屋を後にしようとした。
「取りに行くの飛天兄ちゃん?」
「当たり前だろう!行くぞ満天!」
飛天は、満天を仕切る。
(今だ逃げるチャンス!)
かごめは、逃げる準備をした。
「ちょっと待ってよ兄ちゃん。」
満天は、包丁を持つとかごめに振る。
「きゃっ!」
間一髪で包丁の一撃を避けるかごめ。
「な!何するのよ!」
「何ってお前。逃げられねえように殺しとくに決まっているだろう?お前は俺の大切な毛生え薬になるんだし。」
殺人鬼の顔の満天が言う。
「まって!殺したりしたら・・・」
「殺したりしたら?」
「えっと・・・」
かごめは、考え抜いた。
「四魂の玉が取れなくなるわよ!」
「何!?」
満天は、驚く。
(よっし!弟は馬鹿だからOK。兄貴の方は・・・)
かごめは、飛天を見ると興味あるのか見ている。
「(良かった。ハマりそう!)あんた達、犬夜叉とダイチって知っている?結構強いんですけど?」
かごめは、自信満々に飛天にも言う。
「強いだ?聞いた事あるがそいつら確か半妖と人間だろうが。」
「強いのよ!だって犬夜叉は、片っ端から妖怪倒して四魂の欠片ほとんど集めているしダイチも犬夜叉と同じ位強くてさらに鎧を召喚して纏うと大妖怪も一撃で倒す位なんだから。」
「「な!何!?」」
雷獣兄弟は、驚く。
(よしっ!バッチリつかんだ!)
かごめは、人物の口車に乗り安心した。
「おい。嘘じゃねえだろうな!」
飛天がかごめに近付き確認する。
「ふっ!それに犬夜叉の方はねあたしに惚れているの。きぅと四魂の欠片とあたしって言えば大人しく四魂の欠片を渡す筈よ。」
嘘八百を並べて言うかごめ。
「飛天兄ちゃん!こんな話嘘に決まっている。」
「俺は信じても良いぜ。」
「え?」
飛天は、かごめに寄り胸倉を掴んで持ち上げる。
「女、その犬夜叉とダイチに案内しな!だだし!」
先程の殺したり女妖怪を見せる。
「もしも口から出たデマカセならこの可愛い顔を風穴で開けるけどな!」
(本気ねこのデコッパチ。)
かごめは、雷獣兄弟に連れてかれた。
その頃犬夜叉達は。
「わ〜〜〜っ!!」
七宝がダイチに抱えられて岩から岩へ飛び跳ねてた。
そしてその前には自転車を持った犬夜叉も同じ様に飛ひ跳ねてた。
「どうした七宝?ひっくり返ってるぜ?」
「このまま帰るか?」
犬夜叉とダイチは、七宝に聞く。
「ドアホ!おらはおっとうの仇を討つんじゃい!お前らこそ本当に強いんじゃろうな?雷獣共は四魂の欠片で妖力を高めているんじゃぞ?」
「その方がぶっ倒しがいがあるってもんだぜ。」
大きい岩山に一旦集まる犬夜叉とダイチ。
「それよりかごめの身が心配じゃ!」
冥加が何故か汗だくになっている尋常でない。
「あの女は大丈夫だろ?妙にしぶといからな。」
犬夜叉は、全然心配そうじゃない。
「だと良いんじゃが、何しろあの雷獣兄弟・・・良い女を攫っては即刻食ってしまうとの噂ですじゃ!」
「マジかよ!?」
「本当か!?そしたらかごめはもう!」
ダイチと七宝は驚くが犬夜叉に限ってそうでなかった。
「バーカ!かごめの何処が良い女なんだよ?」
かごめを良い女だと思わない犬夜叉。
「何?お前の目ん玉は節穴か?」
「ん〜〜・・・わしも良い女だと思いますぞ犬夜叉様。」
「俺も思うがかごめは、邪美や烈火やカオルよりも良い女で美少女だぞ?」
「誰だそいつら!?」
「おれの元々の世界にいる女達の名前だ。」
淡々と言うダイチ。
「きっと喰われちまってる!オラのせいだ!」
「美人薄命ともうしまうからな。」
「おいおい、勝手にかごめを殺すなよ。」
苦笑したダイチが突っ込んだ。
「犬夜叉!何素っ頓狂な顔をしている!?かごめは美人だから喰われているのかも知れんのだぞ!」
「だから、何処をどうするとかごめが良い女になるんだよ?」
「いやいやあれは普通に美少女だぞ犬夜叉。」
ダイチは、ウンウンと答える。
「前々から思っておりましたが犬夜叉様の美意識は、少しズレています。」
「あ〜〜っ!どうりで変な髪型でわけのわからん服を着とると思った。」
「確かに赤色一色と言うのは少し問題ありますな。もう少し粋な格好がよろしいかと。」
「この際だからイメチェンも「ワーーーー!!もうてめらうるせい!何で俺の格好な話になってんだよ!」
ピカッ!
雷が犬夜叉達の所に落ちた。
シュッ!
犬夜叉達は、避けた。
「ふっ!避けたか?人んちの玄関先でゴチャゴチャわけのわからねえ事言っている割には良い動きしてるよな。テメェらだな犬夜叉とダイチって言う半妖と人間は。」
飛天が空にいた。
「犬夜叉様、雷獣の兄飛天じゃ。」
「こら!かごめはどうした!?」
七宝が犬夜叉の肩に乗り聞く。
「安心しな!まだ指一本も食っちゃいねえよ。満天。」
「はいよー!」
満天が現れかごめを見せる。
「犬夜叉!」
かごめの無事がわかった。
「かごめ!(まだ生きてたか・・・)」
何故か安堵をする犬夜叉。
「へっ!その話だと女の話は本当らしいな。四魂の欠片を洗いざらい全てだしな!惚れた女を助けたかったらな!」
雷が降り注ぎ終わると犬夜叉の様子がおかしい。
「惚れた女?」
「まさかそんな話術で雷獣を騙すとは流石かごめ。」
犬夜叉は、ますます不愉快な顔になりダイチに至っても感心する。
「待てコラ!誰が惚れた女だぁ!?」
犬夜叉は、睨む。
「何照れてるのよ!」
「おめえやっぱり嘘か?」
満天は、かごめの頭をぐりぐりしながらかごめも可愛っ娘ぶってえへっ!言い返す。
「誰がお前の為に大切な四魂の欠片を渡すかよ!」
「何よ!あんたあたしを捨てる気!?」
「捨てるだぁ?それじゃあ俺とお前が出来てるみたいじゃねえか!」
「四魂の欠片とあたしの生命どっちが大切だと思っているのよ!欠片なんて言ったらその口品曲げやるんだから!」
夫婦漫才の様になりそうになるかごめと犬夜叉。
「なんにしろだ。四魂の欠片を持っているって事だけは本当らしいな。ぶっ殺して懐探らせて貰うぜ!」
飛天は、急降下で犬夜叉の方に向かう。
「へっ!返り討ちにしてやら!」
犬夜叉は、鉄砕牙を抜く。
「雷撃刃!」
飛天の槍に雷光が集まる。
ガキィーン!
犬夜叉と飛天の押し合いが始まる。
「俺の雷撃に何時まで耐えられるかな?」
「でりゃぁぁぁ!!」
犬夜叉は、押し返した。
「余所見すんな!」
ダイチがブーメラン投げで攻撃する。
「よっと!」
飛天は、かわす。
「ダイチ!手出すな!」
「あいよ!」
魔戒斧が戻ったダイチは、犬夜叉の戦闘に今のところ参加しない様子だった。
「それじゃあ!楽しませて貰うぜ!」
(この雷獣野郎!厄介だぜ!)
犬夜叉は、この飛天の力を先程の押し合いではっきりと理解した。
つづく
次回 覚醒