捻くれた少年と強がりな少女   作:ローリング・ビートル

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 このすば……三期来ないかなぁ……。

 それでは今回もよろしくお願いします。


ピーク果てしなく ソウル限りなく ♯2

 

「むぅ……」

 どうしましょう……。

 勢いに任せて8回目のキスをしてしまったわ。しかも誤解だったなんて……ああ、悔しい!悔しいわ!

「絵里……どうかしたのですか?」

「な、何よ!そう簡単にキスなんてしないわよ!」

「だから何の話ですか!?」

 あら、いけない。海未だったわ。

「まったく……休憩中だからといって、気を抜きすぎです」

「エリチは恋に突っ走る乙女やからね」

「そういえば絵里ちゃんと比企谷君って、どっちから告白したの?」

「もちろん彼よ!」

 あ、口が勝手に動いちゃった♪

「ど、どんな感じだったんですか?」

「しょ、初対面でいきなり唇を奪われたわね……」

「え~~!!すごいにゃ~~!!」

「ハ、ハレンチです!そのような事をいきなり……!」

「い、意外だね……そんな人には見えなかったけどなぁ」

「あ、甘いわよ、皆。男はオオカミなのよ。気をつけなさい。SOSなんて出すヒマはないんだから」

「「…………」」

 希とにこの視線が冷たい。ど、どうしましょう。

 

「体育祭?」

「うん、そうなんだよ。最後だから盛り上げたくて」

 奉仕部には生徒会長・城廻めぐり先輩が来ていた。

 どうやら最後の体育祭を盛り上げたいらしい。

「では、私達はひとまず会議に参加して、競技の案を出せばいいわけですね」

「うん、お願い!あ、比企谷君」

 城廻先輩は俺の方へ身を乗り出してきた。くりくりとした目がいきなり間近にきて、思わず仰け反る。

「エッチなのはダメだよ?約束だからね」

「は、はあ……」

「城廻先輩。それは難しいかと。猫だって日本語を話せないのですから。比企谷君が卑猥な言動を止めるのは期待するだけ無駄です」

 そんなとんでもない事を言う雪ノ下に、由比ヶ浜もうんうんと頷く。おい。

「いや、しないから。した事ないから」

「「「…………」」」

 体育祭の成功の前に、俺の信頼を取り戻すのが先のようだ。

 

「ねえ、絵里ちゃんと比企谷君に色々と質問して、今度の新曲の参考にしようよ!」

「確かにいいかもしれませんね。絵里のお慕いする方なら信用できますし」

「絵里ちゃんのどこに惚れたか聞くにゃ~」

 やばいやばいやばいやばい!やばいわ!穂乃果ったら、何て事言うの?

「そ、そんなの彼に聞くまでもないわよ!」

「じゃあ、どこなの?」

「全部よ!」

『…………』

「な、何よ……」

 どうやって誤魔化そうかしら。ていうか、何故いらない見栄を張ったのかしら。いえ、違うわ、絵里!嘘は本当にしてしまえばいいのよ!

「「…………」」

 私は希とにこの冷たい視線を無視して、改めて覚悟を決めた。

 

 





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