遊戯王-旋風の疾走決闘者-:Re   作:ケケマロ

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揺れ動く世界

超魔導剣士と紅蓮悪魔竜の激突はあってはならないことだったのかもしれない。

『運命の振り子』は『悪魔の業炎』により大きく揺れ始める。

世界は破滅の時を迎えようとしていた。

 

ゴオォンと轟音が鳴り響き、遊悟は顔を上げた。

勝利の余韻に浸れることはついになかった。

 

遊悟「なんだ…?なんだなんだ…!」

 

そこには現実とは思えない光景が広がっていた。

 

ハイウェイを囲む摩天楼は崩され、地響きと共に崩れ去る。

地上には巨人が人々を襲い、空中では飛竜が飛び交う。

巨人に捕まった人間たちを飛竜は天空へと運ぶ。

そして飛竜の行く先は、紫水晶(アメジスト)の六角柱が描く軌跡、

大きな円にできた時空の歪み。

この世界の人々はその歪みの中へと運ばれていった。

 

今、遊悟に理解できること。

何か良からぬことが起こっている、ということだけだった。

 

 

 

「あ…がぁあ…」

 

エドマンドは既に戦闘不能、仰向けになって空を見るばかりであった。

 

遊悟「何が起きてるんだ…!」

 

「あ…あっあ……ぅ…」

 

遊悟が紫水晶(アメジスト)を睨んでいると、円の中心から紫色の光が、

2人の目の前に降りた。

 

遊悟「なんだ…!?」

 

眩い輝きに思わず目を瞑る。

やがて光は納まり、遊悟はその正体を見る。

 

そこには竜がいた。

毒々しい色と禍々しい姿をした紫竜。

その姿はまさしく、荒れた戦地に誇大に咲く一輪の花。

遊悟は咲き誇るその花に思わず見惚れてしまう。

 

『やあ、「遊悟」くん』

 

紫竜の頭から少年が顔を出した。

その顔は自身と、遊悟と同じ顔立ちであった。

 

遊悟「てめえは…ユーノ…!?」

 

舌打ちの後、不機嫌な声が聞こえる。

 

『はあ?誰だよそれ?いきなり名前を間違えないでよ』

 

「ゅ…『ユーリ』…様ぁ…」

 

エドマンドが掠れた声を絞り出す。

 

遊悟「ユーリ…?」

 

俺と同じ顔をしたヤツがユーノ以外にもいたのか…!?

 

『そう、僕はユーリ。覚えときなよ』

 

「『ユーリ』様ぁ…!お会いしたかった…!次は…次は何を…すればよろしいですかぁ…!」

 

『ふむ…闇の力を剥がされてもう力も残ってないようだね』

 

「いえ…!私は貴方の為ならば…なんでもできます…!ご命令を…!」

 

ユーリは中指を立て、下を指した。

 

『死ねよ』

 

「…は…?」

 

遊悟「…なっ…!」

 

何言ってるんだ…?

 

『君は僕の計画に非常に役に立った。褒めてやる。

だが人を殺めた不浄の魂を僕に捧げる気か?僕への忠誠心は無いのかな?』

 

遊悟「てめえ…何をふざけたことを…!」

 

「はい」

 

次の瞬間、エドマンドはずるずるとハイウェイの淵へと這って行った。

 

遊悟「おい!お前は何してるんだ!!」

 

「…全ては…全ては清廉たる世界を創り出すため…」

 

這って死にゆく殺人鬼に手を伸ばした。

 

『止めていいのかい?』

 

金縛りに会ったように伸ばした手が止まった。

 

『ソレは命令されていたとはいえ、大勢の命を奪った殺人者。

ソレが死ぬことは…良いことなんじゃあないかい?

ソレが死ぬのを止めることは…果たして殺された者たちが望むのだろうか?』

 

俺は…

コイツを恐れていたものの、実際コイツには俺の知り合いは一人として殺されてはいない…

コイツが死ぬのをそんな俺が止めていいのか…?

コイツは…大勢の人を殺した…!なんの感情も無く殺してきた…!

殺された人たちは…コイツがこのまま死ぬのを望んでいるのか…?

 

殺人鬼はセーフゾーンを越えて、淵にしがみついた。

 

コイツは…酷く恨まれているだろう…憎まれているだろう…

死んで当然だと思う自分もいる…

見届ければ確実にアイツは飛び降りて自殺するだろう…

アイツが死ぬことで浮かばれるヤツもいる…

 

だけど…!

 

遊悟は走り出した。

今にも飛び降りようとする男を掴み、殴り飛ばす。

 

『あ~あ…止めちゃったよ…』

 

既に瀕死だったエドマンドは、力を無くし気絶した。

気絶している男に遊悟は語りかける。

 

遊悟「勘違いするな…!お前が死ぬのを止めたんじゃない…!

お前が「ここで」死ぬのを止めたんだ!

アイツの命令なんかじゃなくて…!お前は死んだ人たちに謝って死ぬべきだ!」

 

『はあ、まあいいけどさ』

 

ユーリは竜の頭の上で決闘盤(デュエル・ディスク)を構える。

 

『茶番はそこまでにしてゲームを始めよう。

この世界の命運を賭けたゲームをね』

 

遊悟「ゲーム…だとぉ…!」

 

『賭けるのは互いの『因子』。

君の『運命の因子』と僕の『覇王の因子』だ。

負けた者は『因子』の力を失い、この世を生きることができなくなる』

 

俺の『因子』…?

 

『ああ、『因子』っていうのは、今の決闘(デュエル)で君に宿った力のことさ。

その「涅槃の超魔導剣士(ニルヴァーナ・ハイ・パラディン)」…ペンデュラムカードがなによりの証拠さ』

 

涅槃の超魔導剣士(ニルヴァーナ・ハイ・パラディン)」…?

 

遊悟は自身のD・ホイールに駆け寄る。

自身のモンスターゾーンに、自身に見覚えのないカードがそこにあった。

白と青、二つの性質を持ったモンスター、ペンデュラムカード。

 

遊悟「コイツを…俺が…?」

 

『「カードの創造」…『因子』が持つ力の一つさ。』

 

ま、君のがどんな力があるかは詳しくは知らないけどね…

 

『それは置いといてゲームの説明だ。

君の勝利条件は至って簡単。僕との決闘(デュエル)で勝利すること。

ただし、いまここでやるのはゲームとしてあまり盛り上がらない。そこで…』

 

ユーリは遊悟の心を覗き込むように話しかける。

 

『君の『因子』の力を高めるため、ひいては僕の最終的な力を高めるために、

君の「大切なモノ」を、僕や僕の仲間が奪い取っていく。

君の「大切なモノ」が無くなること…それが君の敗北条件さ』

 

遊悟「俺の…大切なモノ…だと…?」

 

俺の大切なモノ…それは…

「家族」…!廃墟都市(サテライト)の孤児院の子供たち…!

凛…!そして母さん…!

 

遊悟「戦え…」

 

『ん?なんだって?』

 

遊悟『今俺と…!ここで戦え!他のみんなを巻き込むな!!』

 

ユーリはニヤリと微笑む。

 

いいぞ…その眼…その表情…!

僕が欲しくなるその滾る感情が…君の『因子』を強くしていく…!

 

『残念だけど…もうゲームは始まっているんだ。君の意志は関係ないのさ』

 

紫竜は空へと飛び立つ。

 

『僕は先に行っているよ。君の大切な人たちのいる場所へね』

 

遊悟『逃がすか!クリアウィング!』

 

澄明の白竜を呼び出し、紫竜へと飛び付く。

しかし、空中を舞う機械仕掛けの飛竜が白竜の行く手を遮った。

 

遊悟『くっ…!行き先は…間違いなく孤児院の方だ…!」

 

白竜は遊悟の元へ戻る。

 

遊悟「だが…コイツをどうする…?」

 

倒れた殺人鬼を見る。

目を覚ませば、命令に従い自害するか、

もしくは破壊衝動に任せて再び暴れ出すかするだろう。

縛る物も無ければ抑え付ける物も無い。

 

「俺に任せてくれないか!?」

 

遊悟の正面に決闘警察隊(デュエル・チェイサー)のD・ホイールが止まった。

そのD・ホイールのナンバーには221のナンバーが刻まれていた。

 

DC221「俺に…任せてもらえないだろうか…?」

 

遊悟「お前…!」

 

ここへと到る途中で戦ったDC221であった。

 

遊悟「お前は…鬼瓦煉の手下だし…正直に言ってあまり頼りたくはねえし…

お前らは俺達廃墟都市(サテライト)の人間を見下しきっていて信用のあるヤツらでもない…」

 

221はぐぅと堪える。自身のしてきたことを悔いた。

 

遊悟「だが…お前とは疾走決闘(ライディング・デュエル)をした…!

お前の想い(フィール)…「正義感」ってのは…信じてみたいと思う!」

 

遊悟は拳を突き出した。

 

遊悟「頼んだぜ…!…えーっと…?名前…」

 

DC221「名前は…名乗らない…

俺はもうただの正義感の強いだけの…警察から捨てられたクズなんだからな…」

 

名を無くした男は拳を突き返す。

 

DC221「だけど…遊悟!俺はお前の期待は裏切れない…!

必ずコイツは牢屋に突っ込んでもらうからな!」

 

少年は心を通じた友に任せて先を急ぐ。

 

遊悟「じゃあな!…必ず生きて、俺と決闘(デュエル)しようぜ!お前はもう俺の友達なんだからな!」

 

ぶんぶんと手を振り、遊悟は廃墟都市(サテライト)へと向かう。

 

DC221「友達…。友達…か」

 

殺そうとした俺を…友と呼ぶか…

 

DC221は敗北し、煉にもういない者として決闘警察隊(デュエル・チェイサー)の名を剥奪された。

その名を失った者は、本来の名前すら無くし、廃墟都市(サテライト)へと廃棄される。

決闘警察隊(デュエル・チェイサー)とバレれば、半殺しの目に合うことは因果応報というものだろう。

命を奪われることさえ、廃墟都市(サテライト)では珍しくないのだ。

職を失い、名を失い、廃墟都市(サテライト)に殺されに行く前に、

勘違いで襲ってしまったことを詫びるために、惨めに隠れて過ごしたこの1日は、

決して無駄ではなかったのだろうか。

 

もうすぐ処分されるであろうD・ホイールから手錠を取り出す。

今までと違い、本来の仕事を果たすこの手錠は、

もうすぐ彼の手に掛けられるのだろう。

221はエドマンドに手錠を掛けると、戦場となったこの街で自分に何ができるかを考えた。

 

DC221「行くしかない…治安維持局へ…!」

 

この戦場にこのままにしておくことが遊悟の頼んだことを成し遂げることにはならないだろう。

遊悟が殺人鬼を放っておかなかったのは、裁きを与えるためであろう。

そもそもエドマンド・バンディを治安維持局が生かした理由は、

不敗のデュエル・マシーンとするためであった。

WRDCという大きな舞台で遊悟に負けた今、彼が生き残るすべは無いであろう。

 

DC221は彼の警察用D・ホイールの最後の仕事をさせようと決めた。

 

エドマンドの巨体を運ぶには、個人用のD・ホイールでは大き過ぎた。

それでも221は巨体を背負い、治安維持局へと走った。

 

その途中、幾度も飛竜や巨人の襲撃を受けたが、衰えないテクニックで躱してゆく。

 

『そこのD・ホイール!止まりなさい!』

 

後方から決闘警察隊(デュエル・チェイサー)が数名追って来た。

 

DC221「こちらに戦闘の意志は無い!コイツの身柄を護送している!」

 

『お前!ナンバー221だと!お前のナンバーはもう存在していないぞ!止まれ!』

 

DC221「くっ!やるしかないのか…!」

 

221が覚悟を決めたその時、

 

「ほぅら、止まりなさぁい」

 

ケタケタと笑い混じりの少女の声に変わった。

 

DC221「なんだ…?」

 

振り返ると、決闘警察隊(デュエル・チェイサー)のD・ホイールは一つになっていた。

そのD・ホイールにはヘルメットを被っていない少女が立っていた。

 

DC221「誰だ…!?」

 

「ほら、止まりなよ!そいつを落としてくれさえすれば君に用は無いからさぁ、

そいつを置いてけば見逃してあげてもいいけどねぇ」

 

この女は…!覚えがある!いつか富裕都市(トップス)で暴れて鬼瓦さんに撃退された…!

 

DC221「リズ…!」

 

リズ「へえぇ、私のこと知ってるんだぁ…。なら…なおさら見逃せないかなぁ…!」

 

DC221「こちらも貴様を見逃すことはできない!疾走決闘(ライディング・デュエル)強制執行!」

 

リズ「またそれかぁ…いいけどさぁ…!」

 

「「決闘(デュエル)!!」」

 

DC221「私のターン!私は「ジュッテ・ナイト」を召喚!

さらに戦士族がいることで「キリビ・レディ」を特殊召喚!」

 

  レベル1のキリビ・レディにレベル2のジュッテ・ナイトをチューニング!

        これが最後の正義の執行!群れ成して現れよ!

       シンクロ召喚!出会え、ゴヨウ・ディフェンダー!

 

ポリス・モンスターは3体こぞって現れた。

 

リズ「わらわらと…うっとおしいなぁ…」

 

DC221「カードを1枚伏せて私はターンエンド!」

 

リズ「じゃあ行くよ、私のターン!私は「ファーニマル・マウス」を召喚!

効果を発動!この子が攻撃表示の時、デッキから同名モンスターを呼び出す!」

 

愛らしい仕草のネズミがポリス・モンスターと同数並ぶ。

 

DC221「それがどうした?攻撃力の低いモンスターを3体並べて何をするつもりだ!」

 

リズ「くくっ…君たちの次元にもあるだろう?私たちが使う至高の召喚法…!

魔法発動!「融合」!私は手札の「エッジインプ・シザー」と、

場の3体のファーニマル・マウスを融合させる!」

 

  融合召喚!現れ出ちゃえ、密林のケダモノ!デストーイ・シザー・タイガー!

 

青い毛を纏う戦慄の虎が221の場を粉々にしていく。

 

リズ「シザー・タイガーは融合素材の数まで場のカードを破壊できぃる!」

 

DC221「くぅ!こんなモンスターが!」

 

しかし、場に伏せてあったカードから出た光線が青い虎を撃ち抜いた。

 

リズ「なにぃ!?」

 

DC221「伏せていたのは「セキュリティー・ボール」!

セットされたこのカードが破壊された時、場のモンスター1体を破壊する!」

 

リズ「ちっ!そんなモン…!カードを2枚伏せてターンエンド!」

 

DC221「私のターン、ドロー!…私は「壺の中の魔導書」を発動!

互いにカードを3枚ドローする!」

 

リズ「私にもドローを…?」

 

2人は同時にカードを引く。

 

DC221「私は「戦士の生還」を発動!墓地のジュッテ・ナイトを手札に戻す!

そして「ジュッテ・ロード」を召喚、効果によりジュッテ・ナイトを特殊召喚する!」

 

  レベル4のジュッテ・ロードにレベル2のジュッテ・ナイトをチューニング!

        伝説の正義の力!今こそその目に焼き付けるがいい!

         シンクロ召喚!出会え、ゴヨウ・ガーディアン!

 

決闘警察隊(デュエル・チェイサー)でも常用を許可されない禁止級のポリス・モンスターである。

 

DC221「「一騎加勢」を発動!ゴヨウ・ガーディアンの攻撃力を1500アップさせる!

攻撃力は4300となりお前のライフを上回った!ゆけ、「ゴヨウ・ラリアット」!」

 

リズ「通すと思ってるのぉ…?バッカみたいに愚直な攻撃を!

(トラップ)発動!「融合塹壕-フュージョン・トレンチ-」!

互いのプレイヤーは融合モンスターでしか戦闘を行うことができなくなる!」

 

DC221「融合…でしかだと…カードを2枚伏せてターンエンド!」

 

リズ「私のターン!これで私の手札はぁ…なんと5枚!なんでもできちゃ~う!

簡易融合(インスタント・フュージョン)」を発動!」

 

 リズ LP4000→3000

 

リズ「ライフを払い、レベル5の「デストーイ・チェーン・シープ」を召喚!

そして魔法(マジック)カード「融合」を発動!

チェーン・シープと手札の「ファーニマル・ラビット」と「ファーニマル・キャット」を融合!」

 

  融合召喚!現れ出ちゃえ、全てに牙むく魔境の猛獣!デストーイ・サーベル・タイガー!

 

身体中に剣を突き刺した猛獣がDC221に牙を剥く。

 

リズ「墓地のラビットとキャットの効果!墓地からそれぞれ融合とファーニマルを手札に戻す!

そして融合召喚されたサーベル・タイガーの効果!墓地の「デストーイ」モンスター、

シザー・タイガーを召喚する!まだまだ行くよぉ!

「エッジインプ・ソウ」を召喚して効果発動!手札に戻したファーニマルを捨て2枚ドロー!」

 

DC221「どこまでやるつもりだ…」

 

リズ「安心しなよ、この「融合」で最後だからさぁ!

手札の「ファーニマル・ライオ」と場のエッジインプ・ソウを融合!」

 

  融合召喚!現れ出ちゃえ、すべてを切り裂く百獣の王!デストーイ・ホイールソウ・ライオ!

 

全身に丸鋸を走らせる狂気の獅子が現れる。

リズの場に3体の悪魔の玩具が揃った。

 

リズ「さぁて…一気に終わらせちゃおうかなぁ…?

ホイールソウ・ライオの効果!相手モンスターを破壊してぇ、

その攻撃力分のダメージを与えちゃう!引き裂いちゃえぃ!」

 

獅子はポリス・モンスターに抱きつくと、丸鋸を起動させズタズタに切り裂いた。

 

 DC221 LP4000→1200

 

DC221「ぐああぁぁ」

 

フィールとは違う、鈍い痛みが221を襲った。

思わず痛んだ胸に手を置くと、ぬるりと生暖かいものが手に触れた。

 

DC221「…!これは!」

 

それは血であった。

いつもの衝撃(フィール)では流すことのないものがそこにはあった。

 

リズ「痛い?苦しい?それとも怖いぃ?

私たちの「王」の力はどうかしらぁ?ふふふふ…♪」

 

DC221「王…だとぉ…!」

 

リズ「そう…ユーリは私たちに力をくれた…「覇王」の力を…

そしてユーリは約束してくれた…君の望む世界を創ると…

ユーリが私の力を必要としてくれた!それがなによりも嬉しかった!

私が望む世界…私はユーリとの「愛の世界」を創り出す…!

そのために要らない命は全て排除する!あの遊悟ってゆうのもこの後に消しに行く!」

 

DC221「遊悟…!」

 

私を…俺を倒した後に…遊悟のところへコイツが行くのか…?

させない…!

 

リズ「私の場の「デストーイ」たちは攻撃力が上昇している!」

 

 デストーイ・サーベル・タイガー  ATK4500

 デストーイ・ホイールソウ・ライオ ATK4500

 デストーイ・シザー・タイガー   ATK4000

 

DC221「全て攻撃力4000越えだとぉ…!」

 

リズ「それだけじゃあないよぉ!サーベル・タイガーは破壊耐性が付いている!

君はもう壁モンスターを出すこともままならないのさ!バトルだ!」

 

「ちょおっと待ったぁ!!」

 

一つのD・ホイールがこちらへと向かって来た。

 

リズ「誰だよぉ…!邪魔しようってヤツは!」

 

「僕だ!僕は手札から(トラップ)カード「衝撃の拘束剣」を発動!」

 

白と緑のD・ホイーラー、凛の姿があった。

紅い剣が悪魔の玩具の進行を食い止める。

 

凛「手札を全て捨て、捨てた枚数のターンだけバトルとダメージを無くす!」

 

リズ「そんな時間稼ぎ…!」

 

DC221「何者だ…?ここは危険だ!避難してくれ!」

 

凛「嫌だね、君が遊悟のお友達でしょ?」

 

DC221「遊悟の…?君は遊悟の知り合いなのか!?」

 

少女は左手でグッドサインを出す。

 

凛「私は遊悟に頼まれて、君を助けに来た!

正直、拘束剣が4ターンも持つのか分からない!急いでそいつを運んで!」

 

凛は221の前を疾走る。

221はその行動の意味を察し、後を走る。

 

リズ「チッ、逃げるのか…私から逃げられると思うなぁ!!」

 

リズはD・ホイールに跨り、エンジンを吹かす。

自動操縦から切り替え、猛スピードで追った。

 

凛と221は激流疾走(ライディング・ストリーム)で疾走した。

この世界の人間ならではの技術に、リズは引き離されていく。

 

リズ「このままじゃあ…ならさぁ…この拘束剣を破壊すればいいわけでしょ…!」

 

カードを1枚引く。

 

リズ「お望み通り…!破壊してやるよぉ!私は「サイクロン」を発動!」

 

竜巻が赤い拘束剣を吹き飛ばした。

 

凛「くぅ!1ターンも持たないなんて…!」

 

DC221「(トラップ)発動!「進入禁止!No Entry!!」!」

 

悪魔の玩具たちは再び進行を阻まれた。

 

リズ「イライラさせる…!いい加減にしろぉ!!」

 

DC221「このペースでは治安維持局に着くまで持たない!どうする!?」

 

凛「あ~、どうしようかな…?そこまで考えて無いんだよね…」

 

DC221「なっ!…くっ!逃げきれないか…?」

 

遊悟の知り合いも守れず…頼みすら叶えられず…

俺は…俺は…!!

 

もうダメかと221が諦めかけたその時であった。

目の前を決闘警察隊(デュエル・チェイサー)の大群が押し寄せる。

 

DC221「あれは…俺を捕まえるためなのか…?リズを止めるためか…?」

 

「どちらでもない」

 

決闘警察隊(デュエル・チェイサー)の最高権限を持つ、黒いD・ホイーラーが現れる。

 

煉「貴様ら!!出動が遅れたからには覚悟を決めろ!!殉職する覚悟をな!!」

 

『はい!!』

 

決闘警察隊(デュエル・チェイサー)たちは散って行き、巨人や飛竜へ立ち向かっていった。

そして5人の決闘警察隊(デュエル・チェイサー)が凛と221の横に付いた。

 

凛「何!やる気なら…!」

 

「鬼瓦さんからの命令だ。

ナンバー「221」の護衛をせよ、とな」

 

DC221「ナンバー…!」

 

剥奪されたナンバーで再び呼ばれるとは…

 

DC221「鬼瓦さん…!」

 

 

 

煉はリズと対峙する。

 

リズ「今は君に用事なんて無いんだよ…!私の邪魔をするな…!」

 

煉「貴様とは決着を着けねばなるまい」

 

煉はD・ホイールを降り、黒い決闘盤(デュエル・ディスク)を装着する。

リズは跨ったD・ホイールから飛び降りた。

 

リズ「まぁいいや…私の目に映るゴミはぜぇんぶ…排除すればいい!」

 

闇の瘴気が辺りを満たしていく。

生死を賭けた決闘(デュエル)が始まろうとしていた。




今回はしょうがなかったんや。
負ければエドマンドが解放されてしまうし、
勝ちか引き分けでリズが弱くなってしまう。

レギュレーションのお話。
ベイゴマ無くても案外回る。
非公認3位だったし、ままええわ。
そんなことより、十二獣死んでないやん!
見とけよコンマイ
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