飛竜が舞い、巨人が暴れる街の中心部。
黒の闇が渦巻き、邪の瘴気が高まる。
リズ「ま~、いいかぁ…
あんなのが居なくても計画に支障は出ないんだ…
そんなことよりぃ…」
鋭い眼光を目の前の敵に送る。
リズ「お前だよ…お前ェ!鬼瓦ァ…レェン!!」
煉はピクリとも反応しない。
リズ「お前の闇の力はねぇ…ユーリが力を分けたエドマンドの…
その闇の力を分けられたさぁ…
いわば出涸らしみたいなのなのにさぁ…!
生意気なんだよ!鬱陶しいんだよぉ!
ユーリに…逆らおうとするのが…!
ユーリの力で付けた闇の力をまるで自分のモノのように振る舞うその態度…!」
煉「フン…」
リズ「お前はここで潰しておくよ…!さぁ始めようか!」
リズは
スタンディング・デュエルが開始される。
『デュエル!!』
リズ「私のターンからだ!私は「エッジインプ・トマホーク」を召喚し効果発動!
手札の「エッジインプ・DTモドキ」を捨て、お前を切り裂く!」
悪魔の爪が煉の右脚を切り裂いた。
煉の右脚から鮮血が飛ぶ。
煉 LP4000→3200
リズ「私の闇の力はお前のモノとは出来が違うんだよ!
その血はねぇ…お前自身の血!精神を削るエドマンドのモノとは違うんだよォ!」
煉はグッと脚を踏ん張る。
その瞳は目の前の少女を捉え続ける。
煉「その程度か…?」
リズ「…ッ!まだだ!私は永続魔法「トイポット」を発動!
手札1枚をコストにカードを1枚引く!
そのモンスターを「トイ」及び「トーイ」カードとして扱い特殊召喚する!
来なさい!「ファーニマル・オクト」!」
トイポットから現れたのは、ファンシーな姿を持つ愛らしいタコであった。
リズ「私がコストにしたのは「代償呪文の宝札」!カードを2枚ドロー!」
引いた2枚のうち1枚は、自身の力の証明たるカード、
リズ「
融合召喚!現れ出ちゃえ、全てを闇に引き込む悪夢!デストーイ・ハーケン・クラーケン!
リズ「カードを1枚伏せてターンエンド!」
煉「守備力3000…俺のターン、ドロー!
俺はカードを3枚伏せ、
煉はデッキトップの5枚を捨てる。
煉「「インフェルニティ・リベンジャー」を召喚!さらに墓地の「ヘルウェイ・パトロール」の効果!
手札から攻撃力2000以下の悪魔、「インフェルニティ・ネクロマンサー」を特殊召喚!
手札が0のこの瞬間、俺の「インフェルニティ」は真価を発揮する!
ネクロマンサーの効果!墓地から「インフェルニティ」を蘇生させる!
蘇れ、「インフェルニティ・ビートル」!
ビートルの効果を起動!コイツをリリースすることでデッキから2体のビートルを召喚する!」
煉は盤面でリズの融合を圧倒する。
リズ「数だけ揃えても私には勝てない…いや、何をしても勝てやしないけどねぇ!」
レベル2のビートル2体とレベル3のネクロマンサーに
レベル1のリベンジャーをチューニング!
永劫の檻より魔の龍が放たれる!舞い降りろ闇よ!
シンクロ召喚!出でよ、インフェルニティ・デス・ドラゴン!
煉のエースモンスター、無限煉獄の黒竜が降臨する。
リズ「お得意のシンクロ召喚…っての?それでユーリに敵うと思うのぉ?」
煉「インフェルニティ・デス・ドラゴンの効果!
このカードの攻撃を放棄する代わりに相手モンスターを破壊、
その攻撃力の半分のダメージを与える!「インフェルニティ・デス・ブレス」!」
悪魔の玩具を黒煙が飲み込んだ。
リズ LP4000→2900
黒煙は少女を飲み込み、その身体を焼いた。
しかし少女にはその黒煙を物ともせず、ピンピンしていた。
リズ「…その程度の闇の力が私に効くと思ってるの…?
私のターン…ドロー!私は「融合徴兵」を発動!
デッキから融合素材となるカード、「エッジインプ・ソウ」を手札に加える!
そしてエッジインプ・ソウを召喚して効果発動!
手札の「ファーニマル・ウィング」を捨て、カードを2枚ドローする!
トイポットの効果!手札を捨て、カードを引く!
引いたのは「パッチワーク・ファーニマル」!この子を特殊召喚!」
トイポットのガチャからポンとつぎはぎだらけのぬいぐるみが飛び出す。
リズ「さらに永続魔法「デストーイ・ファクトリー」を発動する!
墓地の「融合徴兵」を除外し、融合召喚を行う!」
融合召喚!現れ出ちゃえ、全てを切り裂く百獣の王!デストーイ・ホイールソウ・ライオ!
リズ「ホイールソウ・ライオの効果!その見掛け倒しを挽肉にしちゃえ!」
悪魔の玩具はその体に張り巡らされた鋸で引き裂こうと黒竜に張り付いた。
煉「墓地の「インフェルニティ・ビショップ」の効果!
このカードが墓地に存在し俺の手札が0である限り、俺の場のモンスターは破壊されない!」
リズ「ありゃりゃ、私の手札はもう無い…これで私のターンは終わり…
とでも思うじゃん?私は墓地のファーニマル・ウィングの効果!
墓地のこのカードと「ファーニマル」を除外して1枚引く!
さらに場のトイポットを墓地に送り、カードを2枚ドローする!ヘッ!どうだい?」
煉「3枚ドロー…だが俺の布陣を越えることはできまい」
リズ「私は「フュージョン・バース」を発動!デッキのカード5枚を墓地に送る!
その中に融合素材となるモンスターがいれば融合召喚する!
「エッジインプ・シザー」と「ファーニマル・ペンギン」、
「ファーニマル・ラビット」、「ファーニマル・フュージョニスト」を融合!」
現れ出ちゃえ、全てを切り裂く密林の野獣!デストーイ・シザー・タイガー!
リズ「シザー・タイガーの効果で破壊する効果にラビットとペンギンの効果をチェーン発動!
ラビットの効果でファーニマル・フュージョニストを回収、
ペンギンの効果でカードを2枚引いて1枚を墓地へ送る!
そしてシザー・タイガーの効果でお前の伏せカードを全て破壊する!」
シザー・タイガーから放たれた雷が1枚の伏せカードに弾かれる。
煉「コイツを発動していた…リバース
俺の場のカードの破壊を1度だけ無効にする!」
リズ「賢しいなぁ…!ならこれだ!」
天頂に大きな紫水晶が出現する。
大きな円を描き、水晶は揺らぎ始めた。
揺れろ運命の振り子!天国と地獄を往き通え!
出でよ!エッジインプ・コットン・イーター!
軌跡から一筋の光が降り、悪魔の翼が降臨する。
煉「ペンデュラム…召喚…!」
あの時と同じ光。
そして、あの時とは比べ物にならない殺意。
煉は『ペンデュラム』のシステムを知ってから、それに手を伸ばし続けた。
しかし、彼が『ペンデュラム』に到達することはついに無かった。
リズ「お前のようなまがい物には手の届かない高尚なシロモノ…
それが『ペンデュラム』!それが、ユーリの力なんだよ!」
まがい物…それ以前に出涸らしとも言われたか…
煉「フン…」
リズ「私は「エッジインプ・コットン・イーター」の効果を発動!
このカードの召喚時、墓地の「デストーイ」の数だけお前に喰らいつく!」
悪魔の翼は煉に牙を剥く。
煉の左脚の腱を噛み千切った。
煉 LP3200→3000
煉「くぅ…!墓地に「デストーイ」は1体の筈…!」
リズ「甘いよ!「エッジインプ・DTモドキ」は「デストーイ」としても扱う!」
少女は腱を切られ、脚の負傷により両の脚で立つことができなくなった男を見てほくそ笑む。
リズ「くっふふ…い~い恰好だよぉ…レェンちゃあん…!」
煉「…!」
片足をつき目の前の少女を見上げるその姿は、神に祈り、縋りつく愚者の姿であった。
リズ「お前にはさぁ…そういうのが似合ってるんだよ…!鬼瓦煉!
そんなんでユーリに楯突こうなんてさぁ、一千万年早いんだよねぇ!!
それともぉ…神にでもなったつもりなのかなぁ?」
煉「…神にでも…なったつもりだと…?」
少女はケタケタと笑い続ける。
リズ「ユーリはこの世界も…全ての世界を統べる覇王…神になるんだよ!
ユーリは全次元の覇王になる…お前もユーリに跪け!」
煉「…ユーリは…ソイツはそんなチンケな存在か…」
少女は笑いを止めた。
煉「俺は…もう神だぞ…?この世界で…俺は人間の運命を決めることができる数少ない…」
煉はユラリと立ち上がる。
何かに引き上げられるように、死が蘇るように。
リズ「なんだ…?」
このまま放っておいてはいけない。
直感がそう告げた。
リズ「私はエンジェルのペンデュラム効果で墓地のパッチワークを蘇生!
そしてフュージョニストのペンデュラム効果で場のモンスターで融合する!
私が融合するのはホイールソウ・ライオとパッチワークとコットン・イーター!」
融合召喚!現れ出ちゃえ、全てに牙むく魔境の猛獣!デストーイ・サーベル・タイガー!
サーベル・タイガーは墓地から海獣を引き上げる。
デストーイ・サーベル・タイガー ATK 4500
デストーイ・ハーケン・クラーケン ATK 4300
デストーイ・シザー・タイガー ATK 4000
リズ「バトル!シザー・タイガーで攻撃!」
黒竜は墓地のビショップによって守られている。
しかし煉は何にも守られていない。
シザー・タイガーはその爪で煉の右腕を引き裂く。
煉 LP3000→2000
リズ「ハーケン・クラーケンで攻撃!」
早く…早くコイツを降さなければ…!
ハーケン・クラーケンは槍のようなその爪を煉の胴の中心に突き刺した。
煉 LP2000→700
リズ「トドメだ!ハーケン・クラーケンで攻撃!」
煉「もう…」
ハーケン・クラーケンの爪は煉の頭をかち割った。
赤黒いモノが湧き出した。
「もう…
遅い…!」
頭から噴き出たモノ。
それは赤黒い煙であった。
ぐるりと回った眼が再び少女を捉えた。
リズ「な…!なんだよ…ソレは!!」
赤黒い煙は見る見るうちに彼を蔽いこむ。
その間も彼は少女を睨み続ける。
「これは…俺自身の…「闇」…!お前らから分けられたモノとは違う…俺自身の力…!」
リズ「頭を潰して…なんで死なない…!」
「俺は…「死神」だぞ…?「死神」は死なないんだ…」
赤黒い煙が彼の服の内へと入り込んでいく。もう彼には少しの傷も無かった。
煉「さぁ…
このターン、ダメージを1度だけ0にする!」
リズ「ならぁ!サーベル・タイガーで攻撃!」
煉「
相手の攻撃を1度だけ無効にする!」
漆黒の盾が煉を守る。
リズ「…ターンエンド…!」
煉「俺のターン…ドロー!墓地の「テイクオーバー・ファイブ」の効果!
コイツを除外してカードを1枚ドロー!俺は「命削りの宝札」を発動!
手札が5枚になるようにカードをドローする!」
コイツの闘志は消えない…
こういうしつこいのは…潰すしか回答が無い…!
リズ「潰れるまで…叩き潰す!!」
煉「お前にはもう無理だ…この宝札は…お前を絶望に叩き込むカードだ…!
俺は「アドバンス・フォース」を発動!レベル5以上のモンスターは2体分の生け贄になる!
インフェルニティ・デス・ドラゴンを生け贄に「
コイツが場に出た時、手札からレベル2以下のモンスター、
「インフェルニティ・ドワーフ」を特殊召喚!」
リズ「ダークチューナー…?」
煉「そう…こいつはレベル10のダークチューナーモンスターだ…
ダークチューナーをシンクロ素材にする場合、
ダークチューナー以外のモンスターのレベルをダークチューナーのレベルを引いて、
レベルマイナスのシンクロ召喚を行う!」
リズ「レベル…マイナスだとぉ…!」
レベル10の
漆黒の帳降りし時、百の魔眼が開かれる!舞い降りよ闇よ!
マイナスシンクロ!出でよ、ワンハンドレッド・アイ・ドラゴン!
煉の闇の瘴気が新たな漆黒の竜を呼び覚ました。
その竜が持つレベルは-8。
常軌を覆すマイナスシンクロ召喚を行った。
リズ「くぅッ…だけどさぁ…カッコだけだよねぇそんなのさぁ…!
この状況を覆すには…攻撃力3000じゃあ足りないんだよねぇ!」
煉「お前は…お前らは攻撃力でしか計れないのか?」
百の魔眼は全て見開かれる。
ギョロギョロと周囲を確認した後、少女を見据える。獲物を見つけたのだ。
少女はジリリと後退る。
煉「ワンハンドレッド・アイの効果!俺の墓地の闇属性全てのカード効果を得る!」
リズ「…ハァ!?」
墓地の闇の力によって百眼竜の力は解放された。
煉「俺は「バレット&カートリッジ」を発動!
デッキから4枚墓地へ送り、カードを1枚ドローする!
そして俺は手札を全て伏せる!これで俺の手札は0…ハンドレスだ!
俺の手札が無くなったことで墓地の「インフェルニティ」全ての効果が集約する!」
竜の魔眼が闇に輝く。
煉「ワンハンドレッド・アイの直接攻撃!「インフィニティ・サイト・ストリーム」!」
リズ「直接攻撃…!?くそォ!リバースオープン!「デルタ・バリア」!
墓地の同名カードを可能な限り場に出し、その攻撃による戦闘ダメージを0にする!」
場に3枚の「デルタ・バリア」が
煉「墓地にも…!「トイポット」と「ペンギン」の効果か…!」
リズ「ご名答…!…悔しいけどさぁ…アンタとの死合…面白くなって来たよォ…!
私のターン!カードを1枚伏せて、私も「命削りの宝札」を発動!
カードを5枚ドローする!」
リズは十分な手札を補充する。
リズ「…来たかぁ…できればお前なんかに使いたくなかったなぁ…
でもそのしぶとさに免じて…見せてやるよォ!
私は場の3体の悪魔を生け贄に!」
少女の闇の瘴気は青く染まり始めた。
リズ「降臨せよ!「幻魔皇ラビエル」!!」
青い闇と共に凶悪な幻魔が蘇る。
煉「「幻魔」だと…?伝説の悪魔…何故お前が使える…!」
リズ「私にはユーリが付いているもの…幻魔を従えることも可能なんだよォ!
まだだ!次は3枚の「デルタ・バリア」を生け贄にィ…!」
闇の瘴気はさらに紅い炎を巻き起こす。
リズ「降臨せよ!「神炎皇ウリア」!!」
紅い炎が龍皇を蘇らせた。
煉「ラビエル…ウリア…!まさか…!」
リズ「そのまさかさ…その顔…最高だよ!
私は伏せカードをリバースする!「トライアングル・フォース」!
デッキから同名カードを2枚発動する!そして私の場の魔法3枚を生け贄に!」
空が慟哭する。
金色の閃光が大地を穿つ。
リズ「降臨せよ!「降雷皇ハモン」!!」
金色の幻魔が目覚める。
ここに伝説上の存在だと思われていた三幻魔が揃った。
煉「これが…三幻魔…!」
煉はニヤリと笑う。
リズ「どうした…?怖くなっておかしくなったかい?」
煉「くはは!そんなことではない!俺が神へと近づいている…
本物の死神に近付いていくのがよぉ…嬉しくてしょうがないのさぁ…!!」
リズ「…フッ」
やはりエドマンドと変わりない…
「神」への憧れ…コイツは結局ユーリの支配下から抜け切れてはいない…
だが…
「ふふはっは…」
コイツ潰す…!ユーリの手駒にはふさわしくない!
リズ「フゥ…まぁ…もう終わりだからいいか…
三幻魔は無敵の効果、無敵の耐性を誇るカード!
お前が何をしようとも!もうお前の敗北は決まったようなモノだよ!」
青い巨人の拳が持ち上がる。
リズ「喰らえ!「天界蹂躙拳」!」
死神に幻魔の裁きが下る。
煉「くっくく…」
煉 LP700→0
濛々と立つ煙に少女は勝利を確信する。
リズ「あっは!勝った勝ったァ!ざまあみろォ!!」
ケタケタと少女の嗤いが谺する。
「誰が」
煙を黒い瘴気が引き裂いた。
「誰が負けたんだ?女ァ!!」
死神の叫びが少女を黙らせる。
煉「俺は…まだ負けていない…」
リズ「ハァ?気分的に負けてない的なヤツぅ?お前のライフは無くなった!お前の負けだよ!」
煉「俺の墓地には「インフェルニティ・ゼロ」が存在している…
そして俺の場にはその効果を得た「ワンハンドレッド・アイ・ドラゴン」が存在している!
コイツが存在する限り…俺はライフが0であっても
リズ「敗北…しない…?」
煉「本来コイツにはデメリットが存在している…
しかし俺の墓地には「ビショップ」がいるために手札が0であれば破壊されることはない!
ハンドレス…そしてライフレス…
俺の全てを「0」にする究極のコンボ…「
リズ「…嘗めた真似をォ!
…だけどそれを崩す手立ては私にもあるよ!
三幻魔を生け贄に捧げることで私は「次元融合殺」を発動!」
リズは1枚のカードを虚空にかざすとそこから異空間の渦が生まれた。
三幻魔は渦に飲み込まれ、異形の姿を現した。
無限夢想の神よ!禁断の融合を果たし全てを滅ぼせ!
次元融合召喚!混沌幻魔アーミタイル!
煉「…三幻魔の融合とは…!」
リズ「カードを1枚伏せて、私はターンエンド…」
少女のターン終了と同時にアーミタイルは姿を消した。
煉「…ッ!」
アーミタイルは煉の場に移って来ていた。
リズ「アーミタイルは私のターン終了時に相手にコントロールが移り、
アーミタイル以外の全てのモンスターを除外する!「虚無幻影羅生悶」!」
幻魔が生まれる時に開かれた渦が再び現れ、百眼竜を飲み始める。
リズ「ライフが0でも負けないのはソイツが場にいる限り…
場を離れてしまった今、お前の負けだ…!レェン!!」
百眼竜は紫の液体を分泌させ、渦を鎖した。
煉「俺の墓地には「毒蛇神ヴェノミナーガ」が存在する…!
ワンハンドレッド・アイを確実な存在にするために…俺がそんなことを抜かると思うな!」
リズ「バカな…そんなの無敵じゃないか…」
煉「お前には運が無かった…死神に睨まれれば…
ソイツは死ぬのさ…確実になァ!!ラストターン!!」
死神がカードを引いた。
今だ!!
リズ「
私の手札が0の時、場の全てのカードを破壊する!
潰れてしまえ!私の思い通りにならないものなんて!全て壊れてしまえェ!!」
少女の闇の瘴気が辺り一帯を飲み込んだ。
デュエル・レーンも、高層ビルも、自身が送り込んだ巨人や飛竜でさえも。
煉「残念だったな」
煉の赤黒い瘴気は闇に呑まれずに残り続けた。
煉「俺の引いたカード、「バレット&カートリッジ」は引いた時に捨てられる…
手札が0の場合、「煉獄の釜」によって俺のカードは破壊されない!」
これでもヤツを殺せなかったのか…!
煉「お前には拷問も効かなそうだ…情報にもならない…人質にもならないのならば…」
親指を地面に差した。
煉「俺が引導を渡してやろう…去ね、リズ」
百眼竜の爪が少女の頭を掻き飛ばした。
少女は糸の絶たれた人形のようにグシャリと潰れた。
リズ LP2900→0
煉「…ふぅ」
闇の中に包まれたこの出来事を外側にいる部下たちは知るすべはない。
しかし、煉が闇から抜けて彼らの前へ出て、そして中に何もいなければ、
彼は周囲から畏れ称えられるのだ。
「死神」と。
彼の戦闘と身体に刻み付けられたこの烙印は彼が死ぬまで消えることは無い。
お待たせしました。
書き溜めもできたので終わりまで頑張るぞい。
ヴレインズ面白いので帰ってきました。