学戦都市アスタリスク ~六花の星野七瀬~   作:ムッティ

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アスタリスクの三期やってくれないかなぁ・・・

《獅鷲星武祭》編をアニメで見たいわぁ・・・


集いし面々

 「ここに来るのも、学園祭の時以来だなぁ・・・」

 

 そんなことを呟きつつ、ホテル・エルナトの廊下を歩く俺。

 

 あの後クローディアから、このホテルの部屋番号と時間が書かれたメールが送られてきたのだ。

 

 わざわざこんなところに呼び出すくらいだから、きっとかなり重要な話なんだろう。

 

 緊張しながら歩いていると、やがて目的の部屋へと辿り着いた。

 

 フロントで受付をした際に渡されたカードキーを差し込み、恐る恐る中に入ると・・・

 

 「よし、上がり!」

 

 「負けたあああああっ!?」

 

 一織姉と二葉姉がトランプで遊んでいた。

 

 「何やってんだあああああっ!」

 

 「ぐはっ!?」

 

 「ごふっ!?」

 

 二人の頭に拳骨をお見舞いする。

 

 「え!?七瀬!?」

 

 「何でアンタがここに!?」

 

 「それはこっちのセリフだわ!っていうか何でトランプやってんの!?」

 

 「「暇だったんだもん」」

 

 「《放電》」

 

 「あぁっ!?」

 

 「トランプがっ!?」

 

 トランプが黒焦げになったところで、俺はソファで寛いでいるもう一人の人物へと視線を向けた。

 

 「まさかお前もいるとはな・・・シルヴィ」

 

 「ヤッホー、ななくん」

 

 笑顔で手を振るシルヴィ。一体どういうことなんだ・・・?

 

 「んんぅ・・・騒々しいですね・・・」

 

 のっそりとベッドから起き上がる人物がいた。

 

 えっ・・・

 

 「三咲姉!?」

 

 「ふわぁ・・・こんばんは、七瀬・・・」

 

 大きな欠伸をして立ち上がる三咲姉。

 

 何で三咲姉まで・・・

 

 「ちょ、それより三咲さん!?その格好はマズいって!?」

 

 「格好・・・?」

 

 「早く服を着て!?ななくんがいるんだよ!?」

 

 慌てるシルヴィ。

 

 今の三咲姉はガラードワースの制服を着ておらず、完全に下着姿だった。

 

 抜群のスタイルの良さに加え、扇情的なランジェリーを身に纏う三咲姉は・・・弟の俺から見ても、とてつもなくエロかった。

 

 「別に良いじゃないですか。私も他の男にこんな姿を見られたくありませんが、七瀬は別です。七瀬だったら、裸を見られても大丈夫ですから」

 

 「どこまでブラコンなの!?」

 

 「安心しろ、シルヴィ。要は男として見られてないってことだから」

 

 苦笑する俺。

 

 見慣れたわけではないが、姉さん達のこういう姿は何度も見てきている。

 

 今に始まったことではないので、別に慌てることもないのだ。

 

 「おや、それは聞き捨てなりませんね」

 

 俺に抱きつく三咲姉。

 

 豊満な胸が俺の胸板に押し付けられ、ムニュッと形を変える。

 

 「私は七瀬のことを、ちゃんと男として見ていますよ。心を許しているから、見られても大丈夫だと言っているんです」

 

 「そんなこと言ってると、本当におっぱい揉むよ?」

 

 「構いませんよ。七瀬が望むのなら、その先も・・・」

 

 「ストップううううううううううっ!?」

 

 慌てて俺と三咲姉を引き剥がすシルヴィ。

 

 俺を思いっきり抱き寄せ、涙目で三咲姉を睨みつける。

 

 「な、ななくんは渡さないんだからっ!」

 

 「フフッ、嫉妬ですか・・・シルヴィも可愛いですね」

 

 「三咲、からかうのもその辺にしておきなさい」

 

 呆れている一織姉。

 

 「そろそろ彼女達が来る頃だし、制服を着ておいた方が良いわよ」

 

 「それもそうですね」

 

 いそいそと制服を着始める三咲姉。

 

 全く、この人ときたら・・・

 

 「三咲姉が寝る時、寝巻きを着ないのは知ってたけど・・・何でここで寝てたの?」

 

 「最近生徒会の業務が忙しくて、疲れてるんですよ。集合まで時間があったので、少し仮眠をとらせてもらったんです」

 

 「仮眠どころか爆睡してたでしょ」

 

 溜め息をつく二葉姉。

 

 「それより七瀬、何でアンタがここにいるの?聞いてないんだけど?」

 

 「クローディアに呼び出されたんだよ。俺の方こそ、姉さん達やシルヴィがいるなんて聞いてないんだけど」

 

 「すみません。セキュリティの関係上、どうしても情報は最低限にしておかないといけなかったもので」

 

 部屋へと入ってくるクローディア。

 

 そしてそんなクローディアの後から、一人の女性が入ってきた。

 

 「イザベラさん・・・?」

 

 「こんばんは、七瀬さん」

 

 クローディアの母親であるイザベラさんが、穏やかな笑みを浮かべて挨拶してくる。

 

 何がどうなってるんだ・・・?

 

 「・・・イザベラさん、これはどういうことでしょう?」

 

 静かに切り出す二葉姉。

 

 冷静だが、怒っているのがよく分かる。

 

 「何故この場に七瀬がいるんですか?まさか、七瀬を巻き込むおつもりで?」

 

 「巻き込むも何も、七瀬さんは当事者でしょう」

 

 淡々と話すイザベラさん。

 

 「星野零香が七瀬さんを狙っている以上、七瀬さんに何も知らせないわけにはいきません。ですので今回、七瀬さんをお呼びしたのです」

 

 「・・・あわよくば七瀬を危険な目に遭わせ、抹殺してしまおうとお考えですか?銀河にとって、七瀬の存在は厄介でしょうからね」

 

 イザベラさんを睨みつける三咲姉。

 

 イザベラさんが溜め息をつく。

 

 「アーネスト・フェアクロフは、貴女に例の一件を教えてしまったようですね。我々としては、あまり知られたくないのですが」

 

 例の一件とは、恐らくクローディアを暗殺しようとした時のことだろう。

 

 それを利用して俺は銀河を脅迫したわけだが、どうやらアーネストはそれを三咲姉に話したようだ。

 

 「心配せずとも、銀河に七瀬さんを狙う意思はありません。弱みを握られていることは事実ですが、それを盾に無茶な要求をしてくることもありませんし・・・何より七瀬さんは、《ヴァルダ=ヴァオス》と行動を共にしている星野零香が狙う人物です。彼女達を刺激したくない我々が、七瀬さんの抹殺を企む理由はありません」

 

 「だったらどうして・・・!」

 

 「そこまでにしておきなさい」

 

 二葉姉の言葉を遮る一織姉。

 

 「イザベラさんの言う通り、七瀬は当事者よ。この場に参加する権利がある」

 

 「でも・・・!」

 

 「もっとも・・・私達には、事前に話を通してもらいたかったけどね」

 

 凄まじい殺気を放つ一織姉に、二葉姉も三咲姉も思わず口を噤む。

 

 ここにいる全員が、一番キレているのは一織姉だと理解した瞬間だった。

 

 「・・・申し訳ありません、一織さん」

 

 イザベラさんでさえ固まる中、クローディアが深々と頭を下げる。

 

 「お怒りなのは重々承知しています・・・本当に申し訳ありません」

 

 そんなクローディアの姿に、一織姉は溜め息をついた。

 

 「・・・参ったわね。義理の妹になるかもしれない貴女に謝られたら、これ以上怒るわけにもいかないじゃない」

 

 「ぎ、義理の妹って・・・私が七瀬の・・・お、お嫁さんに・・・!?」

 

 ボンッと顔が赤くなるクローディア。

 

 可愛すぎかオイ。

 

 「可愛すぎかオイ」

 

 「二葉姉、人の心の声と被せないで」

 

 「私もだからね!?私もななくんのお嫁さんになるんだからね!?正妻だからね!?」

 

 「はいはい、分かってますよシルヴィ」

 

 涙目で抗議するシルヴィの頭を、三咲姉が呆れながら撫でる。

 

 「・・・クローディアのこんな姿、初めて見ました」

 

 驚いているイザベラさん。

 

 「あの子も年頃の娘だったのですね・・・」

 

 「当然です。クローディアは俺が幸せにします、イザベラさん・・・いえ、お義母さん」

 

 「さりげなく『お義母さん』と呼ぶのは止めていただけますか!?」

 

 ツッコミを入れるイザベラさんなのだった。




どうも〜、ムッティです。

シャノン「まさかの二日連続投稿とは・・・」

まぁまだ続き書いてないから、一旦止まるんだけどね。

シャノン「また半年ぐらい失踪しないでね?」

・・・善処しまゆゆ。

シャノン「そこは失踪しないって言いなさいよ!?」

それではまた次回!以上、ムッティでした!

シャノン「逃げるなあああああっ!?」

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