桜が舞い、鳥のさえずりが聞こえ、新たな幕が開ける。そう、その一歩を僕は今踏み出そうとしている。
いきがって地元を飛び出し、大都市へとやってきた僕は今まで見たことない景色にわくわくしながら歩調を速め、ある場所にやってきた。今日からの新生活の場所。
「警察官養成学校」
警察官になる前に入らなければいけない場所。目の前に広がる大きな建物。ものすごい威圧感があった。
「よし、やってやる!」
長年の夢があと少しでかなう。
「入校される皆さんは、講堂にお願いします。」
校内に入ると、制服を着た警察官が案内をしていた。周りを見れば、緊張した顔でスーツ姿の人たちがぞろぞろと指示された方向へ向かっていた。
「合格通知書を見せてください」
僕はバックから一枚の紙を取り出し、目の前の警察官にみせた。
「では、この道をまっすぐ進んでください」
いわれた道を進んでいくと、すぐに「大講堂」と表札のある建物にたどり着いた。中に入るとすでに多くの人が集まっていた。
数時間たったときだった
「お集まりの皆さん、本日はご入校おめでとうございます。ただいまから、入校説明会を開催いたします。」
とアナウンスが流れ、学校内の説明や行事等の説明が映像とともに流れ出した。少し眠くなるような暗さでまったく見当もつかない大規模な話に周りのみなも睡魔に襲われているようだった。
「続きまして、皆さんを指導してくださる、担当を紹介いたします。」
ステージ近くの入り口から数人の警察官が入ってきた。それぞれが挨拶をしていく。
「竜倉 雅 (たつくら みやび)と申します。よろしくお願いします。」
見た目は若干若く、細身で、見た目だけだと頼りなさそうなそんな印象だった。この人が、僕のクラスの担任なんだと理解した。事前の電話のときに思っていた印象とだいぶ違った。
「それでは、新入生の皆さんはいったん伏せてください。これから最後の質問の時間とさせていただきます。これまでの内容、または今不安に思っていることを担当の方に話す機会です。それでは、はじめてください。」
皆がアナウンスに従い、机に伏せ、少しばかりの時間が設けられた。僕は特に質問とか不安はなかったので、そのまま、待ち続けた。
どのくらいの間こうしていただろう。少し眠ってしまっていたようだ。
「顔を上げてください」
皆、顔を上げざわつき始める。
「これで、入校説明会を終わります。係員の誘導に従って移動してください」
講堂を後に、僕は教室に移動した。教室には人数分の机にノートなどの支給品が置かれていた。黒板には席次が張られており、それに従う。
「みんな、入学おめでとう。私は河田といいます。少しの間君たちの指導員としてお世話していきます。よろしくね」
和やかな雰囲気の彼はそういいにっこりと笑った。河田さんは教室の外を横目で見ると
「副担当の方が見えたみたいだから私はこれで。明日からよろしく」
そう言うと教室から出て行った。次に男の人が入ってきた。話の流れからして副担当の方だと思う。ガッチリとした体、高身長に強面なその人は僕たちを獲物を狩るような目でみて話し始める。
「君たちの副担任になった佐竹 和馬(さたけ かずま)だ。私からはひとつだけ言っておく。少しでもいやになったら相談に来い。ちゃんと辞めさせてやる。いいな」
異様な空気に包まれる。ここに来てまだ一日も経っていないのにも関わらず、もう辞めるときの話をされたのだ。あんなに怖い顔で… どうかしていると思った。わくわくどきどきしていた心は一気に冷めた。
「それと、君たちに寮の生活を教えてくれる先輩を紹介する」
そう言うとジャージ姿で二人、教室に入ってきた。
「皆さんの世話係になりました、三鷹(みたか)です」
「同じく、加賀屋(かがや)です」
「「よろしくお願いします」」
同い年くらいの男の子ふたりだった。はきはきと話し、声も大きい。そこまでするのかと呆気にとられるほどだった。少し不安になってきた。
「じゃあ、後は世話係の二人に従って行動してくれ」
明日から、警察官になるための一日目が始まるのだ。
いかがでしたか?実際にも警察学校はあるみたいですよ。どんなところかはわかりませんが…警察官って大変なイメージありますよね?税金泥棒とかまで言われてて…
そんな警察官の苦労しそうだなぁとニュース見て思ったこととかを学校で追いえてもらうのかなと考えつつ描いていこうと思います
読んでいただければ幸いです。 ではまた、次の話であいましょう。
なすー!