Persona4 second challenge 作:やってらんねーとか思ってる未成年
「落ち着いた?」
>・・・あぁ
俺は今、八十稲羽駅前で一学年上の先輩に手渡されたジュースを片手に座り込んでいる。そう、死んだ筈の小西早紀と一緒に。
「ねぇってば!」
>?
「まったく。さっきからずっと呼んでるのにぼーっとしちゃってさ。心配になるでしょ?」
>あ、あぁ 悪い
どうやら、物思いにふけっていて小西早紀の呼び掛けに気付かなかったらしい
「ねぇ、アンタって八高生?」
そう言いわれて口を閉じた。今はもう八高生じゃないし、かといって違うとも言い切れない複雑な状況にいるからだ。
「ちょっと?また黙んないでよ!」
>すまない たぶん八高生で合ってる
「何よ?たぶんって・・・って、あ!」
小西早紀は俺の顔を覗きこんで来た。急に顔をまじまじと見つめられるのはいい気分ではない。
>?
「もしかして、都会から来たの?」
>そうなるな
「じゃあ花ちゃんと気が合うかもね」
確か花ちゃんとは陽介の事だった気がする。
「ふーん、道理でイケてると思うわけだ」
>惚れるなよ
「惚れねーよっ!急に馴れ馴れしいっての」
>嫌いか?
「はぁ?初めて会ったのに好きも嫌いもないでしょ!」
>なら残念だ
「ったく あんたさぁ、さっきまでのキャラと変わってるよ」
>変えたつもりはないが
「ふふっ、でも嫌いじゃないよ」
>・・・・ゴクゴク
胡椒博士NEO。・・・最近、自販機には近付かなかったが久しぶりに飲むこのジュースはやっぱり
まずい。
「って聞いてないのかよ!」
>?悪い聞いてなかった
「気ままなのね」
>ありがとう
「褒めてねーよっ!」
不思議と小西早紀と会話が弾んでいた。以前、ジュネスのフードコートで見かけた彼女は、ほとんど関わりを持たぬままこの世を去った。だが、今そんな彼女と話ができることに疑いを持たないで話してる自分がいる。今まで体験した非日常のせいで感覚が鈍っているのかもしれない。そもそも、こんな風に異常な事態に直面してもなお冷静に物事を考えてるのが普通なら有り得ないのだろう。
もし、俺が居るここは事件が起こる前だとしたら?
ふとそんな言葉が脳裏によぎった。でも、そうだとしても俺に何ができるんだろう?彼女に未来を伝えるのか?分からない。今ここに在る現実はまるで現実味がない。まるで、夢だ。
「さて、アタシはもう行くわ」
>! ちょっと待ってくれ
「?何よ、急に」
何ができる?何をすべき?何をすれば後悔が残らない?
>俺はっ・・・!
「?」
>必ず救ってみせる
「え?」
>約束だ
「・・・・」
目を見開いて驚いている、いや戸惑っている顔だ。
さっき知り合った男から突然そんな事言われたら当然だ。
しかし、すぐに彼女の口元が緩んだ。
「あははっはっははは!それっ、もしかしてさぁナンパぁ?」
>・・・違う
「ふふっ、説得力ゼロだね うん あはっはははっ!」
>・・・・
>そっとしておこう
「でもさ、なんかね」
>?
「アンタのその‘約束’っての なんかアタシが考えてた色んな不安が吹っ飛んじゃった」
「だから、ありがと」
>例には及ばない
「アンタのこと 気に入っちゃったよ」
>惚れるなよ
「あははっ!馬鹿じゃないの?」
彼女はそう言って笑顔で立ち去って行った。
>・・・確認しとくか
携帯を開くと画面には2011年4月11日と表示されている。あぁ、やっぱりか。時間が1年間
>よし
これからどんな困難が待ち受けていようと俺は頑張れる。だって、ここには俺の大切な仲間達がいるんだから。
遠くから見慣れた車が駅に近づいてきている。さぁ、仕切り直しとしよう。
「あっ、アイツの名前聞くの忘れちゃったなぁ」
「でも、また会えるよね」
小西早紀はそう
4月15日。電柱に吊り上げられた死因不明の遺体が見つかることとなる。
なんか書いてて小西早紀ちゃんがヒロインみたいになってしまった
だからか、書いてる途中に辛くなったよ(゜ロ゜)