Persona4 second challenge 作:やってらんねーとか思ってる未成年
長い車内での移動時間のおかげで、菜々子と随分‘絆’もとい‘コミュニティー’を
「じゃあ!お兄ちゃんはお料理じょうずなの?」
>ああ 材料があれば何でも作れるし、一度食べたものなら作ることもできるな
「うわー すごい!」
>ハイカラだろ?
「うん! はいから!」
やっぱり菜々子にはこの笑顔だ。この笑顔を見れば誰だって絶好調になるに違いない。
「どうやら 仲良くなれたようだな これで一安心だ」
運転席から堂島さんの声が聞こえてきた。ミラー越しにこちらを見ているたようだ。堂島さんは少し俺と菜々子の関係を心配していたらしい。高校生と小学生が上手くそりが合うのか、心配するのは当然か。まぁ菜々子なら誰とでも仲良くなれる気はするが。
「ねぇ・・・お父さん」
「ん?どうした 菜々子」
「トイレ いきたい」
「あー そうか ちょっと時間かかるが大丈夫か?」
「うん ・・・我慢する」
確かに駅から長い時間走ってきたな。でも、俺は既にマヨナカテレビで尿意の抑制方法を収得している。無論、マヨナカテレビにはトイレは設置されてはいない。女性陣が恥じらいながら・・・っとこれ以上はやめておこう。話せば長くなる。え、聞きたくて仕方がないって?そんに聞きたいのなら話そうか。まず完二が尿意を我慢して恥じらっているところからだが、あれはなんというかまさに・・・
『らっしゃーせー』
む、残念。着いてしまったようだ。この話はお開きにするとしよう。
「トイレ 一人で行けるか?」
「うん」
堂島さんと菜々子が車から降りてから、菜々子がトイレの場所を店員に教わって駆けていくのが窓越しに見える。不思議と笑みがこぼれてしまうな。だが、そんな感情と裏腹に何かが引っ掛かる。それは、ごく小さなもののようにもとてつもなく巨大なもののようにも感じる。はて、なんだったか。忘れるほど、どうでもいい人やイベントなど俺にはない気がするのだが・・・。
車のドアを開けて出た場所は、なんの変哲のないガソリンスタンドだ。やはり、何かが胸に引っ掛かる。辺りを見回しても店員と堂島さんしか見当たる人はいない。
ん?ガソリンスタンド?
『へぇ 都会からすか・・・』
んん?店員?
「ついでに満タン頼む あ、レギュラーでな」
『ハイ ありがとうございまーす』
まさか、この声は・・・!?
「一服してくるか・・・」
堂島さんが今いた場所から道路側へと移動していくと、今まで見えなかったガソリンスタンドの店員の姿が
『やぁ お久しぶ-ゴッ
突如、ガソスタ店員の顔が陥没すると同時に直線上へと物凄い音を立てながら吹っ飛んでいった。いや、言い換えておこう。
俺がぶん殴って吹っ飛ばした。
何故、忘れていたのかようやくわかった。今、壁にもたれ掛かって白目を向いてのびている‘奴’は人ではない。神様(仮)だ。なのに影が薄い。事件の黒幕を見つけた後、真にこの事件を操っていた存在が登場シーンしかない出オチの人物であるこのガソスタ店員だ。最早、一発殴って白目を向いてしまうラスボス的存在を覚えておく寛容さなど俺にはない。それにしてもさっきからピクリとも動かないな。
>そっとしておこう
『ま゛、ま゛ち な よ゛』
俺達を苦しめた存在がまるで生まれたての小鹿のように立ち上がろうとしている。なんてひどい有り様だ。見るに耐えないとはこの事だな。
>・・・そっとしておこ
『いや゛! ま゛てって!?』
>なんだ?
『君さぁ・・・うっ 顔が痛くって喋りにくいなぁ』
>用が無いなら車に入るぞ
『ひどいな君?!』
>あるのか、ないのか?
『あるさ!君がここに来た理由を知りたくないのかい?』
>・・・・
『どうやら話を聞く気になったようだね イテテ』
どうやら、早くもこの現状に関わっている奴(いや、黒幕としか思えない)と接触してしまったらしい。正直、もう二度と関わりたくないんだが相手は俺の知らないこの世界のことを教えてくれると言う。もしかすると、元の時間に戻す方法も分かるのかもしれない。とにかく聞いてみる価値はありそうだ。
俺は溜め息を吐いた後、目の前にいるガソスタの神イザナミに話を聞かされることとなった。
『いや、ガソスタの神って・・・』(´・ω・`)