雷との戦闘が済んだ後、このまま都市の外周を警備するということで、三人で森の中を歩いていた
レイの能力の事や雷と緑狼の関係の事などを話していたが
転生関係の事はまだこの世界の誰にも言っていない
「にしてもレイってかなりの戦闘能力を持ってるけど、何か訓練か何かしてたのか」
「いや、何もしてないよ、攻撃が来たから避けて、隙が出来たらそこに拳を入れる感じ」
「そんな無茶苦茶な方法で何でこんなに強いんだよ」
実は神様からのプレゼントで元から基本能力が人間の五倍あるなんて
言えないし言わない
「そういえば私の連続攻撃を全て避けた上にそこに拳を入れてきた事があったね」
「ああ、攻撃力を下げる代わりに攻撃の数で攻めてたんだっけ」
レイと緑狼が初めて出会い、戦った時の事である(第三話)
「まじかよレイの能力、体を操る能力だっけ?すっごいな」
「全てのスピードを上げるなんてかなりの無茶をしたよね」
「あれは、自分でも無茶苦茶だと思ったけど、能力で出来る事は全部イメージなんだよね」
どれか一つの事柄、あの時はスピードだったが『思考スピード』『攻撃スピード』『移動スピード』を
一つの『スピード』としてまとめて上げたのだからレイのイメージ力の異常さが分かる
「しかも攻撃を捨ててって言ったけど一発一発が雷の一撃位の威力があるんだもん」
「元が強いからね」
「その攻撃を連続で受けて耐える緑狼ちゃんも凄いと思うけど」
そんな、先ほどの戦闘に関しての話をしていたのだが、突然緑狼が
「あ、近い」
それに反応するようにレイも
「ん?どうした?…ああ、誰だ?」
一人雷だけが分からない
「どうしたんだよ、誰かいるのか?」
「誰だかは知らないが前方に生き物が居る」
「流石に人間には解らないか、妖怪だよ。それもかなりの強さのね」
緑狼には妖怪同士という事でなにかを感じるのか、能力で聴覚を発達させて何かの音を聞き取った
レイとは違い、妖怪という事、しかもここらでかなりの強さを持つ妖怪だという事もわかった様だ
「まあ、かなりの強さと言っても雷でも倒せると思うからちょっと一人で倒してきてよ」
その言葉に雷は驚愕する。緑狼がかなりの強さを持つ妖怪と言った事もある
「え!でも、レイもまだ妖怪と戦った事無いし!二人でやった方が!」
「大丈夫だ、雷。言い方が悪かったな。ここらでかなりの強さを持つって言っても
雷一人で倒せると思うし危なくなったら私が殲滅する」
「そうか?緑狼ちゃんが言うなら信じるが…」
「それに、レイは一度妖怪を倒している。そいつの上位種をな」
「「??」」
三人の前に緑狼が言っていた妖怪が現れた。3メートルはありそうな巨体、太さは五十センチはある、
レイは昔、テレビでみたアナコンダという蛇を思い出した。牛や馬等の獲物を捕まえて、そいつの体を締め付けて
身体中の骨をバキバキに折り、死んだ獲物を喰うそうだ。
そんな事を思い出し少し恐怖したレイだったが、少し前にこいつよりも一回り大きい奴を
一発で粉砕したのを思い出した。
「長の仇!」
「ああ、あの時石投げたら逃げてった奴か」(実際はあの時近くに居た緑狼に怯えて
逃げただけ)
「こいつか、倒せるか?」
雷はまだ、自分に自信が無さそうだが、緑狼の能力を使っていないレイでも倒せるという
言葉を聞いて雷もやる気になった様だ
「おっしゃ、来い!」
「ふん、仇をとるのは最後にしてやる」
そういって蛇が雷の方へ近づいて来る。それをみた雷も蛇に向かって駆け出していく
そして最初に攻撃を入れたのは雷だった
「おらあ!」
バキッという音と共に蛇の顔がのけ反る
「なんだ、大したこと無いじゃんか「気を緩めるな!」うん?」
倒したと思い気を緩めた雷に蛇は仰け反った頭を降り下ろし、その頭を雷に叩きつけた
その勢いで砂ぼこりが舞う
「お?雷やるじゃん」
そんなレイの声と共に砂ぼこりが消え、見えてきたのは
自分の顎に刀が突き刺さり動けなくなった蛇と、驚いた顔で刀を持っている雷だった
雷は刀を縦にして、蛇が降り下ろした頭にそのまま突き刺したのだ
「やったぜ!初撃破だ!「バカ!刀を横に振れ!」うん?」
「お、のれ、小癪、な「うわ!生きてんじゃん!」ヴギュ!」
雷はまだ生きていた蛇に驚き、蛇に突き刺さったままの刀を横におもいっきり降ると
雷のかなりの力により蛇の体が真っ二つになり、今度こそ絶命した
「焦った、まさか生きてるとは」
「最後まで油断するなと訓練の度に言ってるだろう」
そう目の前に死体があるのにもかかわらず三人は会話を続ける
「じゃあ、今日の所は終わりにして帰ろう、初めての外周警備だもんな、レイも雷も疲れただろう」
そう、緑狼が言ったところで三人は都市に戻る事にした
「だな、俺の部下たちも外に興味があるだろうしさっさと戻って自慢してやるか」
「俺は雷と戦っただけでなんもしてないな」
「まあまあ、明日から好きなだけ戦えるから我慢してね」
レイ達三人は都市へ戻っていく…
都市外周警備隊移動中…
次回は今回から時間をすっ飛ばすつもりです