東方物理録   作:熱海 麗

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前回はレイと緑狼のデート?回でしたね

予告とタイトルが違うのは…察して下さい
(予告の存在を完全に忘れてたなんて言えない)


第7話 レイ、出勤?

「レイー起きろ~」

 

うん?…ああ、昨日から緑狼と都市で生活を始めたんだっけ

 

「あ、緑狼か、どうした?」

「朝ごはん作ったから一緒に食べよ」

「あーはい…痛っ」

 

緑狼は家から布団を持ってきたから良いもの、俺はそんなものない

だからといって地べたで寝たのはまずいな、体の節々が痛い

再生力を上げて高速で回復させる

「「いただきます!」」

 

今日は普通の和食、白米に味噌汁、焼鮭と漬物

美味しいです

 

「この、漬物永琳が漬けたんだって」

「お、そーなのか?」

 

永琳の漬物か、永琳…原作キャラで薬を作る能力だっけ?

この世界で初めて会った原作キャラだな

 

「あ、あの昨日ここまで案内してくれた赤青に白衣している人だよ」

 

緑狼が教えてくれる

 

「あの人はどんな人なの?」

「永琳は天才の科学者でこの都市の発展はほとんどが永琳のお陰なんだよ」

「へー例えば?」

「あの昨日少し話したワープ装置とか作ったのが永琳だよ」

 

マジかよおっそろしいな

 

「一回対妖怪様の兵器の実験に立ち会ったけどあれは凄かったよ」

 

緑狼によると外の妖怪に新兵器を試すから護衛として付いていた時の事らしい

現れた妖怪の群に新兵器を撃った所、永琳の目の前にいた妖怪だけが消し飛んでいたらしい

 

「私は後ろに居たから良かったけど、あんな武器私も消し飛ぶからね。

そのあとあれはこの世界のバランスを崩し兼ねないってことで

ツクヨミ様が封印したんだよ」

 

そりゃ大変だな

 

「でも、この漬物とか家庭的な事もできてすごいんだよ」

「へー、で緑狼もかなり家庭的だと思うよこの鮭とか味噌汁とか」

「へ?…そ、そう?人に振る舞った事が無いから…おいしい?」

「うん、美味しいよ」

 

少なくとも俺の料理よりは

 

「そ…そう?……ほ、ほら!朝ごはん食べたなら行くよ!第3格技場でしょ!」

「あ、ちょっと待って!」

 

「「いってきます!」」

 

 

 

 

少年少女移動中……

 

 

第3格技場

 

学校の体育館くらいの広さの空間に150人ほどの筋肉質の男が集まっている

 

たけし「なんか今日、西地区警備に新しい隊員が来るらしいぞ」

まきお「マジかよ!俺らの所じゃん!可愛い娘が良いなあ」

のぼる「バカ言えこんなに暑苦しい所に女の子なんかくるか」

たけし「緑狼さんも女の子だろ…」

 

 

ワイワイ ガヤガヤ

 

 

「おい!緑狼さんが来たぞ」

 

ガヤガ…ピタ

 

 

 

「では、朝の報告会を始める。昨日の都市警備で何か異常があった地区はあるか?」

 

 

シーン

 

その他報告など

 

「では、最後に今後都市の外を警備する人間を選出をしようと思っている。詳しくは各区画の隊長に聞いてくれ」

 

!?!?

 

ざわつくのも無理はないこの都市が作られてから500年程都市を守り続けたのは緑狼ただ一人

つまり都市の人間達は緑狼以外の妖怪を見た事がない。

都市の人間達の都市の外側への印象は、

『都市の人間では敵わない、緑狼みたいな強さの奴等がたくさん居る世界』だといった印象だ

そんな都市の外側に人間を向かわせると言った緑狼に驚きの目をむける

『都市でトップレベルの強さを持つ緑狼しか戦えないような相手に自分達では

一方的に殺されるだけではないか』

といった恐怖の空気が格技場を包む

ただ、一ヶ所を除いて。

 

『きた!これでもっと強い奴と喧嘩できる!』『外の妖怪どもは俺が蹴散らしてやる!』『まさか緑狼総隊長が外に行ける許可をしてくれるとは!』『もっと強い奴と戦いたいぜ!』『中の仕事に飽きてたんだぜ!』

 

この異様な戦闘に対する執着を持っているのは西地区警備隊員達、

何故か戦闘好きな奴等がたくさん居る

しかし、性格が悪い訳ではない。それどころか都市民にはとても愛されている。

その訳は警備態度にある。

通常、三十人ほど居る警備隊の中で15.15人ずつ分けて朝、昼と警備するが、

西地区警備隊員は違う。

寝る間を惜しんで、悪い奴等(戦う相手)を探して都市中をさまよって居るため、

悪いことをしようとするやつはほとんど居ない。

そんな西地区の人間だけが盛り上がっていた。

 

「じゃあ今日の報告会を終わる。西地区の人間以外は解散だ」

 

 

数分後

 

かなりの広さに30人ほどの人間が座っている

 

たけし(そういえば緑狼総隊長って本当はかなり明るい人だって聞いたぞ)コソコソ

まきお(マジかよ!あんなにクールなのにか?)コソコソ

のぼる(仲のいい人にはかなりフランクだって聞いたな)コソコソ

たけし(うちの隊長とか八意博士とは仲良いよな)

隣 「おい、静かにしろ!」

(((サーセン)))

コイツらも西地区警備である

 

「よし、では話を聞いた人はいると思うが今日から新しい隊員を配置する」

 

そこに他の人達よりも一回り大きい2mはありそうなガタイの良い男が話かける

 

「なぜに唐突にそんな事、俺は聞いてねえよ」

 

彼はこの西地区警備隊の隊長『御霊 雷(ミタマ ライ)』

この都市警備隊の中でも一番戦闘好きな西地区警備隊員達をまとめる強者だ

 

「すまない、今回は私と八意博士が勝手に決めさせてもらった」

 

そんな自分の2倍はある人間相手に動じる事なく緑狼は話続ける

 

たけし(おいおい、この都市トップ2のお墨付きって)

まきお(可愛い娘が良いなあ)

のぼる(どんな人なんだよ)

レイ(残念ながら男なんだよねえ)

まきお(そっか残念だな)

((こいつ誰?))

 

「そうですか、すみません。では紹介してくれますか」

 

ガタイの良い男が納得したように返事をする

その様子を見て緑狼は

 

「ああ、そのつもりだ、レイ入って来てくれ」

 

 

ザワザワ

 

 

「もう居ます」

 

と言って

座っている人の中から立ち上がる

扉の方を見ていた緑狼は固まる

レイはそんな緑狼を放っておき勝手に喋りだす

 

「ここの西地区警備隊に入りました。名前はレイですよろしくお願いします」

 

と、一言だけ言った

「何故、あの扉から来なかった?」

 

と緑狼がレイの方を向いてきく

 

「ちゃんとあそこから入りましたよ」

「いつ?」

「15分ほど前」

 

ブッハ

小さく笑う声が聞こえる

 

「はあ、まあいい、それでレイは先ほど話した都市外の警備に回って貰う」

 

ザワザワ!

 

すると先ほどのガタイの良い男が

 

「ちょっと緑狼ちゃん、新人にそんなに危ない所任せるのか?」

「御霊(ミタマ)、せめて集合の時くらい敬語で話してくれない?」

 

たけし(御霊隊長の通りだぜ)

まきお(緑狼総隊長のため口キターー)

のぼる(やっぱり御霊隊長、緑狼総隊長にちゃん付け直さないのかな)

 

「大丈夫だ、御霊も都市外周警備に行ってもらう、もう、妖怪との戦闘も大丈夫だろう」

「マジで!俺、緑狼ちゃんと同じ位強いってこと?」

「バカ言え、いくらお前でも命懸けの戦いになるぞ。この話はおしまいだ。

レイと御霊はこのあと残るように」

 

と、緑狼が言う

 

 

「では、解散!何時もの持ち場に行くように」

 

と御霊が言うと皆バラバラに別れて行く

『なんだよー俺らは外側に行けないのかよー』

と言った声が小さく聞こえる

 

 

 

全員が居なくなった所で緑狼が口を開く

 

「皆の前では敬語で話して欲しいと頼んだはずだけど」

 

それに御霊が答える。どうやら二人は仲が良いようだ

 

「それはゴメンねえ、そんな事より本当に外にこいつを連れて行くのか?」

ヒョロヒョロだし

 

「残念ながらこれでもかなり強いんだけどねえ」

 

と、レイが反応する

それを見ていた緑狼は

 

「はいはい、いいから外側行くよ」

 

 

 

警備隊移動中…

 

 

 

「ここは?」

人が五人程入れそうなドームを目の前にレイが呟く

それを聞いた御霊が不思議そうにきく

 

「お?レイだっけ?これすら知らないのか?」

「まあ、生い立ちが異常なもんで」

 

それを聞いて御霊は何かを察し話を止める

 

「これは高速転送装置。体を分子レベルまで分解して専用のパイプを通して目的地まで

転送させる」

「へー相変わらずここの科学力は異常だな」

「ちなみに、こっから都市外門まで一分位で着く」

「はやっ!」

 

時速3000キロってとこか昨日は三十分かかったのに

 

「ちなみにこれが設置してから人口が少し減ったのは関係ないぞ!」

「バカな事言わない!」

「!?」

レイは普通に怯えている

 

「お、焦るな!冗談だぞ!」

 

焦って御霊が訂正した。本当に冗談である

 

「あ、ああ」

 

しかし、レイは全く別の心配をしていた

 

「まあ、早く都市の外側に行くぞ!」

「れ、レイ!心配するな!大丈夫だ」

 

御霊は相変わらず焦っている

 

「早く行くぞ」

 

緑狼が行き先を指定してスイッチを押す

 

 

 

 

 

……

 

 

 

 

 

ここは都市の端、都市外門の近く

 

 

「ほら、着いたぜ!だから心配するな!」

「なあ、緑狼」

「何?レイ」

「別れた」

 

レイの意味不明な言葉に首を傾げる

 

「体が分裂した」

「はあ!?」

 

説明すると体を分子レベルまで分解した時、自分の回復力が高いせいで送られた体、回復した体で別れてしまった

 

「今すぐそっちに行くから昨日のトンネルにこの体をおいといてくれ」

「…わかった」

 

そう言ってレイは倒れてしまう

 

「お、おい!大丈夫か?」

 

慌てて御霊が駆け寄るがレイの返事はない

 

「突然レイはどうしたんだ?」

「わからない、しかし、行くところがある」

 

その言葉を聞いて御霊は驚いてそんな事より永淋の所へ連れて行ったほうが良いんじゃないかと

御霊は聞くが

 

「それより、まず私とレイ、専用のトンネルまで行く」

「?」

 

 

緑狼と御霊はいつの間にか『緑狼とレイ専用』になったトンネルへ向かって走っていく

 

 

 

 

 

 

 




次回 レイ、初の対人戦

次回のあとがきで、警備隊の組織を説明します


12/1 御霊の身長を直しました(3メートル→2メートル)
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