どこかで見たことのある設定ですがオリジナルです。
「ここがお前の家か。」
そういって見上げたのは、一人暮らしにしては広すぎる家だった。
「ええそうよ」
永琳は肯定の意を示す。
「あと、お前じゃなくて普通に名前で呼んでほしいわ。これから一緒に暮らすんだし。」
「ああわかった。ついでに聞きたいんだが。永琳はこの町の上の方の人間なのか?」
少し前から気になっていたことだ。
「あら?どうしてそう思うの?」
永琳は別に不思議といった感じではなかったが、わざとらしくそう聞いてきた。
「永琳が町の人に様付けで呼ばれていたり、神に呼び出されていたりしていたからだな。他にもいろいろと理由はあるが、それらがほとんどだな。」
「そう。察しのとおり一応この町のトップのうちの1人といったところかしら。」
やはりそうだったか…そうだとしたら情報収集がやりやすいな…
私は心の中でそのようなことを考えているが、表にはまったく出さない
「そうか。そうだとしても私は態度を改めたりする気は無いがな。」
「そうしてくれると助かるわ。私たち友人ですものね。」
突然永琳から思わぬ単語が飛び出した。
「友人?私と永琳が?」
私は思わず半信半疑の様子で聞き返した。
「え?違ったの?私たち一緒に暮らすんだし、そのくらい良いじゃない?」
私は別に害も無いだろうと肯定した。
「うん、これからよろしくね。」
永琳は満面の笑みでそういった。
私たちはそのまま家に入っていった。
「えっと、ここがあなたの部屋よ。必要な家具とかは大体揃ってると思うから。」
その部屋は一人で住むには十分すぎるほどの広さと、家具があった。
ところどころに見たことの無い装置のようなものがあったが、無意識のうちに探索魔法を発動し、使い方、効果などを確かめていった。
「ありがとう。だがこんな良い部屋を私に与えても良いのか?」
「いいのよ。部屋もほとんど余ってるし。あなたに使ってもらうほうが部屋も喜ぶだろうしね。」
「それならぜひ使わせてもらおう。少しなら部屋を改造しても良いか?」
今、私がしようとしていること、それは魔方陣の形成。数万回と行ってきた動きによどみは無い。
「いいけど、もう少しでご飯だから。」
「ああ。何から何まですまないな。」
私がそう言うと永琳はおそらく台所へ向かっていった。
およそ二十分後
今私の目の前には、きれいに盛り付けされたご飯がある。
そのご飯は、米、野菜、魚、汁物で構成された一般的な和食だった。
しかし私の自動発動される魔法は食事の中から薬物を検出した。
しかし本来私には、薬物の類はほとんど効かないので、安心してそれを食べることにする。
お互いに食前の礼をし食べ始める。
永琳の食事からは薬物が検出されないので、永琳の趣味ではなさそうだ。
私は薬物の効果も受け付けず、無事食事を終わらせた。
永琳は私を見て心底不思議そうな顔をしていた。
私はそれに対して問いかけた。
「なぜそんなに不思議なんだ?」
私がそう問いかけると、永琳は冷や汗を出しながら動揺する。
「そんなことで動揺するようじゃまだまだだな。どんな薬物を入れたんだ?」
私がそう問うと永琳は謝罪しながら話し出した。
「ごめんなさい。ちょっと魔が差して。ついいつもの癖で薬を盛っちゃったんだ。本当にごめんなさい。」
いつもの癖ってどんな癖なんだ?
「別に効かなかったから良いが、もうするなよ。」
「はい…」
永琳はものすごく落ち込んでいた。
「ところであの薬物かなり高度なもののようだがどうやって入手したんだ?」
あれほどの薬物、おそらく神にも通用するであろうものだった。
「あれは私が作ったの。私の能力はあらゆる薬を作る程度の能力といって、材料さえあればどんな薬でも作り出せるわ。」
永琳はすでに立ち直った様子で話してきた。
「その能力というのは誰でも持っているのか?」
私は少し気になった能力があれば永琳のように日常生活に役立てることもできるし、戦闘を有利に運ぶこともできるだろう。
「一応すべての生物は能力を持っているわ。ただ分からないほど能力が弱いこともあるわ。」
「持っているかどうか分かる方法のようなものは無いのか?」
「一応あるからそれをしてみるわ。力の弱いものならできない方法だけどあなたなら大丈夫だと思うわ。」
「まず目を瞑って。」
言われたとおりに目を閉じる。
「次は心の中で能力を使いたいと強く思って。」
すると心の中で二つの言葉が浮かんできた。
ひとつは{木を操る程度の能力}
もうひとつは…