ドラえもん のび太の僕たちだけがいない街    作:雛月 加代

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第六章:三年前に殴り込みよ

「のび太、何が入っているの?」

 

「これさ。」

 

のび太は包みを開けて、中身を広げる。

 

「・・・・・・パンツ?」

 

「えっ?違うよ、ポケットだよ。ドラえもんのスペアポケット。」

 

「えっ!?」

 

「この中の四次元空間はドラえもんのお腹の中のポケットにそのまま繋がっているんだ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そうはいくか。」

 

近くでのび太たちの会話を聞いていたスネ夫は、ポケットから携帯電話を取り出した。

 

「スネ夫!」

 

ドキッ

 

ジャイアンの予定外の登場にびっくりするスネ夫。

 

「良いもん、もってんじゃんか。ちょっと貸せよ。」

 

「ダメだよ。」

 

「ダメ!?ほんのちょっとだけどダメだっていうのかよ、お前!?」

 

「・・・・・わかったよ。」

 

「よ〜し。」

 

自分の携帯電話をジャイアンに渡すと、

 

「30分したら、返してやらぁ。」

 

そう言うとジャイアンはそのまま去っていった。残されたスネ夫は泣きながら呟く。

 

「・・・・返してくれたことないくせに。」

 

そしてその場で泣き崩れる。

 

「く〜っ、このままじゃ済ませないぞ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「これで悟君を助けに行ける。静香ちゃんも。」

 

「なんの手がかりも無いのに、殺人鬼相手に戦おうっていうの?」

 

「こっちは二人だ、なんとかなるよ。」

 

「・・・・うん。」

 

「いや、三人だ!」

 

『「???」』

 

振り向くとそこには見知ったガキ大将がいた。

 

「ジャイアン!」

 

「武・・・・・・・。」

 

するとのび太は、

 

「やっとおもしろくなってきたね。」

 

『「???」』

 

「だってぼくらはいつも、こんな冒険をもとめてきたんじゃなかった?これまでもハラハラワクワクドキドキするような大冒険を!何度も何度も戦い、そのたびにのりこえてきた。今度もにげないでぶつかっていこうよ!!」

 

「良く言った!向こうが来るなら、やり返してやろうじゃん!!」

 

「これでメンバーが揃ったね。」

 

「どうするの?」

 

と答える加代にジャイアンは、

 

「どうするだって!?決まってんじゃないか!!三年前 (1988年) に殴り込みよ!」

 

するとのび太は四次元ポケットの中に手を入れると、

 

「タイムホール!!」

 

タイムホール ー「タイムマシン」と「どこでも窓」を掛け合わせたような代物で、タイムホールについている円形の輪と指定された時間の指定された場所をつなげることができる。つながったまま向こう側のホールの位置を移動させることも可能。基本的に過去から物を取り戻すために使われるが、未来から物を取りよせることもできる。

 

「よし!じゃあ、一時間後、出発!!」

 

『「おう!!」』

 

 

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