「野比のび太さんですね?」
集合場所に向かう途中でスーツ姿の男たちに取り囲まれる。
「そうですけど・・・・。だ、だ、誰?」
「警察の者です。」
「???」
「貴方を源静香さん及び放火殺人未遂により逮捕します。」
「えーっ!?逮捕!?」
カチヤ
のび太の腕に手錠が掛けらた。
「よし!連行しろ!」
「さぁ、来るんだ!」
「やだ!やだ!止めてよ!」
泣きながら刑務所に連れて行かれるのび太。そこへ
『「のび太!」』
「ジャイアン。加代ちゃん。」
『「のび太!」』
「ママ、パパ。」
「のび太、これは何かの間違いだ。」
「うん。」
「心配しないで。」
「優秀な弁護士をやとえば。すぐに出られるさ。」
「ありがとう。」
心から礼を言うのび太。その時、ふと帽子とグラサンの青年がじっと自分を見ていることに気付いた。
「・・・・・・・・・・。」
(僕を見てる・・・?)
しばらくすると青年はそのまま去って行った。
「・・・・・・・・・・・・。」
「のび太君は優しくて他人を思いやる心を持っています。のび太君が人殺しをするわけありません。」
「野比は失敗してしまった際などは自責の念に駆られ、正しいやり方でけじめをつけたり、自分の非に気付いた時には言い訳をせずに謝罪をするなど誠実さを見せることもあります。」
裁判ではのび太の元担任教師とのび太の叔父、野比 のび郎が証人として呼ばれていた。
(おい!今の証人ふたりの口をふさげ。)
(はい、合法的に処理します。)
「弁護人、なんか申し出はないか?」
焦りながら弁護士に詰め寄るのび太。
「弁護士さん、何とかして。」
弁護を期待するのび太だったが・・・・。
「悪いけど、君のしたことには弁護の余地がない。」
「わぁあああああ!!」
突然泣き出すのび太。当然だろう、法廷で唯一の味方がさじをなげたのだから。
「当法廷は被告人、野比のび太を有罪と認め。第一級殺人及び放火殺人未遂により死刑を宣告する!」
「そんな!そんなバカな!」
裁判の結果に声をあげるのび太たち。その場にいたのび太の両親は泣き崩れる。
「・・・・・・・・・・・・・・・・。」
「やだ!やだ!止めて・・・・・・・。」
泣きながら警官に連れて行かれるのび太。するとのび太はのび助の後ろに座っている青年に目を向けた。ここは法廷だというのに帽子を被っている。帽子の下から微かに見える赤い瞳に目を奪われる。
「・・・・・・・・・・・・。」
「夢か・・・・・・。」
気がつくとそこは牢獄の中。体を起こしながら自分の置かれている状況を整理するのび太。
「ドラえもんどうしてるかなぁ・・・・。」