ドラえもん のび太の僕たちだけがいない街    作:雛月 加代

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第六章:ここまで来て直球勝負かよ

「僕のせいだ(涙)!!!僕がもっと早く気づいていたら。」

 

泣き出すのび太と悟にドラえもんは、

 

「まあまあ・・・・今さらそんなこと言ってももう取り返し・・・ ん!取り返しがつくぞ!」

 

「えっ、 どうして?」

 

「加代はもういないんだぞ。」

 

ドラえもんはニッコリ笑うと、

 

「タイムマシーン!」

 

「そうかぁ!タイムマシーンで昨日の晩に戻って・・・・。」

 

「昨日の加代ちゃんをここに連れて来ればいいだよ!」

 

「「決まり!」」

 

「???」

 

混乱する悟を尻目にドラえもんたちは急いでタイムマシーンの出口にもどり、タイムマシーンに乗り込んだ。

 

 

 

 

 

【数分後】

 

昨日の加代(3月2日)を今日(3月3日)に連れてきたのび太たち。しばらくして謙也たちも合流した。

 

「ドラえもん・・・・何か次のプランってある。」

 

謙也が聞くとドラえもんは四次元ポケットに手をいれる。

 

「みちび機!!」

 

 

 

 

 

 

みちび機

 

困っている状況から導いてくれる道具。鳥居を象っており、困っていることや悩んでいることを言いながらボタンを押すと、おみくじが飛び出し、その者がその相談事に対してとるべき行動が書かれている。

 

 

 

 

「このまま加代ちゃんをどうすればいいですか。教えてください。」

 

言いながらボタンを押すと、おみくじが飛び出して来た。おみくじを開くと、

 

 

 

 

藤沼家にかくまうべし

 

 

 

 

 

 

「シンプルだな。」

 

「ここまで来て直球勝負かよ。」

 

「よし、行こう。」

 

「いいアジトだったのにね。」

 

名残り押しそうに言うヒロミにドラえもんは

 

「アジトじゃない、アパートだ。」

 

 

悟たちはみちびきどおり藤沼家に加代をかくまうことにした。洞察力の優れた悟母は、どうやら悟たちがこの数日加代を守るため、加代をどこかにかくまっていたことに気づいていた様子。

 

 

 

 

 

【藤沼家の居間】

 

「ワンダーガイって言うんだ。カッコイイだろう?」

 

「やれやれ。そうだ、そこそこ。」

 

アニメばこでワンダーガイをアニメ化して見るのび太たち。スーパーヒーローの活躍に興奮している悟とのび太を尻目に、加代とドラえもんは・・・

 

「・・・・・・・。」

 

「良くあんな物に夢中になれるなあ。」

 

「は〜っ。終わった。」

 

「やっぱり、最後は正しい者が勝つんだな。」

 

「ねえ、ドラえもん。」

 

「???」

 

今までのパターンから嫌な予感がするドラえもん。

 

「正義の味方を出してくれないか?」

 

相変わらず無茶苦茶を言うのび太にドラえもんは

 

「ダメダメそんな馬鹿げたことに使えません。」

 

「馬鹿げたことかな?正義の味方を期待するのは。」

 

そんな当たり前のことを言う悟にのび太は。

 

「正義の味方を作る上手い方法ならあるんだけど。」

 

「いい方法?」

 

「それってもしかしてセルフ仮面?」

 

「「セルフ仮面・・・?」」

 

「そ。ピンチになると、どこからともなく救いにきてくれる正義の味方・セルフ仮面。」

 

「でもその正体は・・・・。」

 

ドラえもんはクスクス笑いながら言った。

 

「「???」」

 

悟と加代は同時に顔を見合わせた。

 

 

 

 

 

 

「明日、児童相談所の人達が来るって。八代先生も。多分明日で決着だ。」」

 

「加代、お母さんと離れ離れになるよ。」

 

「それは凄く嬉しいことだよ。」

 

雛月加代の保護は悟たちの別れを意味していた。

 

「私は大丈夫。みんなのこと考えたら、気持ちが暖かくなるから。」

 

「・・・・・・・・。」

 

「悟、遅くなったけど・・・。」

 

「???」

 

「誕生日プレゼント。」

 

少し遅くなったが誕生日プレゼントの手編みの手袋を悟に渡した。

 

「!!!」

 

 

 

 

プレゼント、明日渡すね。約束。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ありがとう。」

 

「悟君、意外に感激屋なんだな。」

 

「あれ?」

 

感激のあまり思わずうれし涙を流す悟でした。

 

「そういえば・・・・僕は加代ちゃんに何をあげたっけ?」

 

のび太はそんなことを思った。だがいくら考えても過去の自分が何をあげたのかどうしても思い出せない。

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