【雛月家の玄関】
「やっぱりあんたたちだったのね、ひとんちの娘を隠すなんてどういう事。よけいな心配させやがって、訴えてやるから覚悟しな! 」
「アンタ、この三日の間に一度でも加代ちゃんのことを捜したかい?」
と佐知子が言うと、
「えっ、何・・私を悪者にするつもりなの!?」
ふざけるなとスコップをふりあげた。
加代が母親に飛びついて止める。直撃は免れたが佐知子の額から流血。
「加代!離せ、バカ!」
「よけいな心配か?あんたが心配なのは自分のことだけだべ。」
「何!?」
「・・・・・・・。」
「くそっ。」
しがみつく加代に放せ、私のいう事が聞けないのと言う明美。
「雛月さん、もうやめなよ。加代ちゃんもそんなあんたの姿を見たくないっしょや。」
「あんたこそ加代の前で私を悪者あつかいしやがって、人の娘さらっておいて何様のつもりだ。」
「うるせぇ。てめえが娘を物置に閉じ込めたり、三日いなくなっても放っておくような親だからだ。」
「そうだ、そうだ。」
「親の苦労も責任もわからないようなガキ共がいっちょまえな口きくんじゃないよ。」
加代が転んで母親から離れた。ふたたび殴りかかろうとすると、
「雛月明美さんですね。」
振り向くと八代先生と児相の人が立っていた。
「石狩振興局児童相談課の者です。」
「えっ!?」
「あなたと娘の加代ちゃんのことでお話をさせていただきたく伺いました。」
すると明美は悟たちを睨む。
「ハメやがったな・・・・・クソ親子!!」
「私どもだけでは会ってくださらないかと思いまして、少々藤沼さんにご協力いただきまして。」
「誰が会わないなんて言ったのよ!?」
「それは失礼いたしました。」
「あいつらがウチの娘をさらった犯人だろう!早く警察を呼びなよ。」
と言う明美に、加代ちゃんを保護する必要ありと判断しましたと児相の人は言った。
「保護!?保護者は私でしょう。」
「三日間行方不明の娘を捜そうともしないのは保護放棄でしょう。」
「だってそれはそこのガキが!なんで私が犯罪者みたいな扱いを受けるの!?」
「まあまあ、雛月さん。」
「落ち着いてください。」
「いいわ!自分から警察に行くわよ!出るとこ出てやろうじゃないの。」
「!?」
「きな、加代!」
「ちょっと、雛月さん!困ります。」
「落ち着いてください。」
明美は加代を連れて歩きだした。
「加代!」
それを追うのび太たち。
「来い!来いってば!」
加代の手を無理矢理引っ張る明美。すると突然横から大型トラックが
ブオオオオオ
「あっ!」
「!!!」
「加代!!!!!」
トラックはブレーキを謝り、加代たちにつ込んだいった。いきなりのことで二人とも反応ができず。気づけば、青空が見えていた。ものすごくスローに。自分の体が、下へ、下へと落ちていく。