ダンジョンをとあるチート持ちが攻略するのは間違っているのだろうか 作:しろちゃん
速く、もっと速く、もっともっと速く!!!
「うぉおおおおおおおおおお!!!」
蒼い夜天の満月の下、一匹の黒い鳥は風を纏い『歓楽街』に向けて一直線に飛んでいく
「クソッたれが!!」
目の前に見えて来た光景に黒い鳥の正体、黒鐘 色は悪態を吐いた。その瞳にはフリュネが
「死ねぇぇぇぇええええええええええええ!!!」
「なんだ!?」
「えぇ!?何々!!」
「いったい何が!?」
「な、何かこの見知った感じ・・・」
「大丈夫っすか、
「「「「「・・・・・・・誰?」」」」」
「俺だよ!!黒鐘 色だ!!」
そう言いながら俺はキュクロプスの羽帽子を取ると、
「「「「「色きゅん、怖かった~」」」」」
「うん、とりあえずお前らが結構余裕な事は解ったから離れろ」
「そんなこと無いって、本当に怖かったの!!」
抱き着いて来る
「フリュネ師匠ってやっぱ
「あ、それ魔道具なんだ」
「すごーい、色君の顔が解らなくなった!!」
「俺の話を聞け!!」
俺の一喝に縮こまる
「ねぇ、色ちゃん、もうフリュネに拘わるの止めなよ。アイツ色ちゃんが思っているより全然汚くて悪い奴だよ?それに今あそこを襲撃してるのは【フレイヤ・ファミリア】、いくら色ちゃんでも殺されちゃうよ」
涙目で見つめてくるヒューマンを筆頭に他の
「馬鹿かお前ら、フリュネ師匠が汚くて悪い奴なんてのは俺が一番知ってるっつうの」
「じゃあ、なんで!?」
「でもな・・・そんな事は関係ねぇ。あの人に世話になったから助ける、ただそれだけだ」
「だったら、フリュネが敵に回ったらどうするのさ!!」
その答えを言う前に【
ヤマト・命の前にはずっと探し求めていた少女、サンジョウノ・春姫が唖然とした顔で此方を見ていた
「どうしてっ・・・・・・どうして!?帰ってください、命様!?」
幾重もの鎖を鳴らす春姫は泣くように叫んだ。しかし、その言葉に命は顔を上げず、ずっと下を向いてブツブツと何かを呟いている
「・・・常識・・・無駄・・・忍者・・・汚い・・・」
「何ブツブツ言ってんだ、お前はぁ!!」
灰髪を揺らすサミラの言葉にも命は答えない。
彼女が思い出しているのは春姫を『見請け』しようとしてファミリア内の金を掻き集め、朝早くから渡しにいったのにも拘わらず突っぱねられた時の事だ・・・
「そんな・・・8000万ヴァリスでも駄目だなんて」
「大丈夫ですよ命さん、次はそうですね、一億持って行きましょう」
その声に自分は顔を上げる、ベル殿の顔は全く諦めていない
「ベル殿、自分は恥ずかしい!!年下のベル殿はこんなにも逞しいのに自分は、自分はッ!!」
「ちょっ!?命さん落ち着いて、皆見てますから、ほら今日は結構稼げる
「うぅ、有難うございます。そうですね、気合を入れて今日中に1億ヴァリス稼ぎましょう!!」
そうだ、一億で駄目なら2億、2臆で駄目なら4億稼げばいい
「その意気です。後やっぱり色にも相談しましょうか」
「よろしいのですか?ベル殿は色殿にあまり《
「まぁ、色に話したら絶対【
「解りました、それではその説得、自分も手伝わしていただきます!!」
これからは色殿も入れて【ヘスティア・ファミリア】全員で掛かれば、そうしたら何時かきっと春姫殿を助けられる、そう思っていた
「やぁ、君達に話しておきたいことが有るんだ」
自分たちに『身請け』の事を教えてくれたヘルメス様に真相を聞くまでは・・
「皆ごめん、やっぱりこれしか思いつかないや」
「クロの事はどうするんだ?」
「リリ、悪いけど色に事情を説明しに行ってもらっていい?きっとすぐに駆けつけてくれるから」
「・・・解りました」
「しかし、皆さま本当によろしいのですか?これは、自分のわがままで・・・」
「命さん、この前色からこんな言葉を教えて貰いました。旅は道連れ世は情け、今更引き返すと思ってるんですか?」
「はぁ、行かなくて後で文句言われるのは嫌なので、リリも仕方なくですが、付き合います」
「と、言う事だ、気にすんな。クロには後で全員で謝ろうぜ」
「うぅ、皆さま、ありがとうございます」
「それじゃあ皆、春姫さんを救出するため、【イシュタル・ファミリア】を襲撃しに行こう!!」
「「「応!!!」」」
「ゲゲゲゲゲゲッ!!やるじゃないかァ【リトル・ルーキー】、アイツと同じ
「ああああああああああああああッ!!!!!」
背後の橋の上でベル殿の咆哮が聞こえた。あの巨躯の
「何ブツブツ言ってんだ、お前はぁ!!」
目の前には灰髪の
「なんだ!!ここまで来て戦わないのか!!」
しかし、自分は思う
「そっちが来ないのならこっちから行くぞ!!」
・・・だからどうした。
「なッ!?」
躊躇せずにヴェルフ殿の魔剣を振るった。その威力は絶大で、目の前の灰髪のアマゾネスをいともたやすく焼き尽くす
「サ、サミラァッ!?」
「お、お前!!何やってんだ!!」
「アンタ達!!早くアイツを取り押さえなぁ!!」
「で、でもアイシャ!!あいつ魔剣を・・・!?」
「【掛けま・・・き・・・我が・・・よりの導き・・・神力(しんりょく)を。救え浄化の光・・・】」
「な、何言ってんだ・・・」
「え、詠唱、詠唱だ!!」
「馬鹿言うんじゃないよ!?あんな速度の詠唱聞いた事が・・・」
何を言っている?この程度の事が出来なければあのファミリアで生き残れるものか
「止めろォ!!アイツを止めろォ!!」
「遅い!【フツノミタマ 】!!」
「何だこれは!?」
「う、動けない」
「やってくれたねぇッ!!」
自分の重力魔法により一時的に自由を奪われた
「ハッそれで勝ったつもりかい?春姫を助けた所でお前の魔法が切れたらすぐに追いかけてやるよ!!」
「・・・」
「な、なんだい、どうにか言ったら・・・!?」
叫んできた
「ひぃッ!?」
「お、おい、それをどうするつもりだい!?」
「や、やめよう・・・な?」
「降参、降参する!!」
「いやぁぁぁ、誰か、誰か助けて!?」
「・・・御免!!!」
その日ヤマト・命は常識を捨てた
「落ち着け俺、フリュネ師匠はLv.5だ、そう簡単にやられはしない筈・・・ッ!?」
目の前に飛び込んできたのは
「クソッ!!B級ホラーかよ、洒落になんねぇぞ!!」
吐きたくなるのを必死にこらえ、体を前に進める。段々と増えていく死体を避けなら、ついにこの惨劇をまき散らしているであろう
「あ、た、助け・・・助けて!?」
「ッ!?・・・スゥゥウウウ」
助けを求めてこっちを見てくる
「なんだ、てめぇ」
「ガアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!!!!」
「グッ!?」
全力で叫んだ。それはフリュネ師匠との訓練で編み出した技。全力で叫び、その音の
やはり獣人には効果覿面だったようで、耳を押さえながら蹲っている隙に唖然としている
「あ、ありがとう!ありがとうございます!!この御礼は」
「うっせぇ黙れ!!いいからフリュネ・ジャミールの居場所を教えろ!!」
礼を言ってくる
「フリュネはあの空中庭園にいます」
窓の外、指を刺された方向に目を向けると、そこには首が痛くなるほどの高い所に建てられた庭園。この
「あそこか、よしッ!!・・・て、クッソ次から次へと面倒臭せぇ!!」
窓に足を掛け、飛び立とうとする俺を止めたのは落下して来た一人の女性だった
「親方ァ!!空から女の子がぁぁぁあああああああああああ!!!」
間一髪、その女性が地面にぶつかる前に抱き留め、ゆっくりと地面におろし、一応情報を得るために【
「え?あれ、私は?」
「・・・チッ、アンタ神か、じゃあ用はねぇ。じゃあな」
「え、ま、待って、待ってくれ!!!」
風を纏い飛び立とうとする俺の服を掴んで来た女神は縋りつくように声を荒げた
「た、頼む、助けてくれ!?殺される、し、死にたくないんだ」
「アンタには悪いけど、今は急いでんだ、助けてやっただけでもありがたく思ってくれ」
「何でもする、何でもするから!?」
「本当にここの連中は話聞かねぇ奴ばっかだな!?・・・はぁ、それじゃあコレを貸してやるからどっか隠れとけ」
そう言いながら、キュクロプスの羽帽子を取り、その女神に無理矢理被せてやる
「わっぷ、こ、これは?」
「これは不思議な帽子でな、着けてると正体が絶対バレねーんだ。いいか、大切な物だから絶対に壊すなよ、じゃあな!!」
「・・・」
助けられた美の女神は、風を纏い飛び立った鴉の後ろ姿をずっと、ずっと、見続けていた。
空中庭園に向っていた俺の鼓膜を爆音が震わす。その正体は落下してきたフリュネ師匠だった
「師匠!!」
師匠に駆け寄り、状態を確認する。地面にめり込んだ師匠は、思っていた程に重症ではなくLv.5の頑丈さを再確認させられる。しかし潰れた右腕や血まみれの顔を見て、思わず眉を寄せた。
「大丈夫ですか師匠、今
「ば、馬鹿、何しに来たんだいッ!!速く逃げなァ!!」
「逃げますよ、師匠と一緒に!!だから早く
上から、何かが落ちて来た。
それは物ではなく人の形をしていた
それは2
それは今まで感じたこと無い威圧感を放っていた
それは・・・・
なんだ、コイツ・・・
「・・・ほぅ」
目の前に落下してきた、フリュネ師匠以上の巨大な体を持つ獣人の男は物珍しそうに俺を見下ろしている
その視線に、俺の体は指一つ動かせない
「クソッまだ耳がガンガンしてやがる」
獣人の後ろから先ほどの
それでも俺の体は動かせない
「・・・今すぐ終わらせる」
獣人は剣を振り上げた、恐らく狙いはフリュネ師匠だろう
しかし俺の体は動かせない
訳にはいかねぇだろぉが!!!!!!
心の中で叫んだ、自分にではない、ガンガンガンガン鳴り響く警鐘にだ。
それはいつも俺の背中を後押ししていた何かだった。
『ミノタウロス』と対峙した時
『ゴライアス』に打ちのめされた時
そして、アイズ・ヴァレンシュタインに反撃するとき
いつもいつも背中の何かは、熱は、俺に戦えと、せがんで来る。
なのに、どうして!
今回に限って!!
全力で逃げろって訴えてくるんだ!!!
あぁ、解ってる解ってるさ、目の前のバカでかい獣人に敵わないって事ぐらい解ってる。アイツは、
「下がりなァ、馬鹿弟子ィ」
「ッ!?し、師匠?」
後ろから掛けられた声に思わず振り向くと、そこにはフリュネ師匠が俺の渡した
「で、でもッ」
「そんな震えた体で戦えんのかい?」
「ち、ちがっ・・・これは!!」
「いいから下がりなぁッ!!!アンタ等の狙いはアタイだろォ?掛かって来な、全員纏めて相手してやるよォ!!!」
俺より一歩前に出たフリュネ師匠が叫んだ、その背中から嫌が応にも伝わって来る、時間を稼ぐから逃げろ、という意志に思わず強く歯を噛み締める
「師匠俺は・・・」
「なんだい来ないのかい?だったらこっちから!!」
「俺はッ!!」
「待ちなさい」
その声に、その場にいる全ての時が止まったように見えた
「面白い気配を感じて来てみたのだけれど、フフッ、やっぱり貴方なのね」
新雪を思わせる白皙の肌。黄金律と言う概念がここから摘出されたかのような。完璧なプロポーション。睫毛は長く瞳は切れ目で、相貌は後光を発る如く凛々しく。最早超越していると形容しても良いほどの比類ない美貌をもった銀髪の女が、【フレイヤ・ファミリア】に頭を下げられながら、笑みを浮かべて俺の事を見て来た
その視線に・・・
底なしの恐怖を覚える
「アンタ、まさかッフレ「黙りなさい」ヴッ!」
たった一言でフリュネ師匠が気絶した。だが、俺の体は石の様に固まって動けない
「本当に面白いわ、貴方」
一歩一歩近づいて来る、それに対して逃げようという意志すら湧き起らず
「全部が全部、あの子と正反対」
目の前に来られたのに声を出すのも精一杯で
「お、おま、お前は?」
頭の中にはただ恐怖という感情しか残されていない
「私?私はフレイヤ、この子達の主神よ」
フレイヤ、恐怖に満ちる俺の頭の中でその名前だけが反復された
フレイヤ、フレイヤ、フレイヤ、フレイヤ?
フレイヤって・・・
「お前が俺に変な二つ名を付けてる、女神かぁぁあああああああああああああああああああああ!!!!!!」
ツッコミは出来た。
「「「「「「「・・・は?」」」」」」」
「・・・はぁ」
他の団員が呆気にとられ、例の獣人が頭を押さえている中、俺とフレイヤの会話が続く
「あら?気に入らなかったかしら?」
「当たり前じゃボケッ!!あんな二つ名気に入る奴の方がどうかしてるわ!!」
「それでも、私は満足だわ!!」
「ドヤ顔してんじゃねぇよ!!大体
「それしか思い浮かばなかってんだもん☆」
「何が、もん☆だ!!!それにいくら長い二つ名付けても皆略してカラスって呼んでるの知ってんのか!!」
「プッ!!」
「笑い事じゃねぇ!!」
「テヘペロ☆」
「あざといぃぃぃいいいいいいいいいいい!!!!」
二人の会話は、フレイヤの「満足したから帰る」という言葉により強制的に終わるまで続いた
「あ、色、やっぱり来てくれたんだ。さっきは八つ当たりしてゴメン!!!でもこの通り春姫さんは無事救出できたよ!!」
「春姫って誰だよ!!!!」
「えええええええええ!?」
こうして俺達の戦いは終わった。
リンゴン、リンゴーン!
扉に着けている呼び鈴の音に【ヘスティア・ファミリア】は慌てふためいた
「ききき来た、来たよ皆!!」
「どどどどうしよう、どうしましょう神様!?」
「どうなると思う?リリスケ」
「あれだけの事をやらかしたんですから、相当の
「はわ、はわわわわわわ」
「大丈夫ですよ春姫殿、もし何かあっても春姫殿はお守りします」
「命ちゃん!!」
「色殿ォ!!【
「ちょっ、命さん!?それは止めようって言ったよね!?」
「命様も大分このファミリアに染まってきましたね」
ドォォォォオオオン!!!
「「「「「「ッ!?」」」」」」
ドタバタドタバタしていると、不意にドアが蹴破られ、外から一人の少女が入ってきた
「ケケケケッ、アイツが言ってた通り、騒がしいファミリアだねぇ、でも客を外で待たせるんじゃないよぉ?」
ヒマワリを連想させる褐色の肌は瑞々しく、思わず触りたくなるほどにきめ細やかで、女神が嫉妬するんじゃないかと思う程に美しい。肩の空いている真っ赤なワンピースは年端のいかない少女を極限にまで引き立て、うっすらと主張する胸部が誘惑しに来る錯覚まで覚える。そして、その相貌は完璧、まさに美と愛らしさを織り交ぜた究極の存在が、腰まで届きそうな美しすぎる銀髪を揺らし、そこに居た。
・・・( ゚д゚)ハッ!
「ヴェ、ヴェルフ、今?」
「あ、あぁベルもか、俺も一瞬だけあの破壊力に気を失っちまった」
「ぼ、僕も一瞬だけあの人を忘れそうに・・・」
男二人がブツブツ言っている間に、銀髪褐色の少女はズカズカと奥まで入り、辺りを見渡している
「なんだい、アタイが来てやったのにあの馬鹿弟子挨拶にも来ないのかい。こりゃ仕置きが必要だねぇ」
「え、えっと馬鹿弟子ってのは色君の事かい?」
ビクッ!!とその言葉にベルの肩が震えた、馬鹿弟子、その単語を使っていた人物は記憶の中に一人しかいない
しかし、そんな・・・まさか
「え、えっと、名前を教えて貰っていいかな?・・・いいですか?」
一瞬だけ放たれた威圧感に即座に口調を敬語に変える
「この姿で会うのは初めてだから一回だけ許してやるよぉ、【リトル・ルーキー】、アタイの名は「おぉ、フリュネ師匠じゃないっすか!!久しぶりっすね、その可愛い姿!!」この格好を可愛いって言うんじゃないよぉっ!!!」
「プベラッ!?」
ずっと引きこもって何かをしていた副団長がぶっ飛ばされるのを見て
「全く、アタイは【イシュタル・ファミリア】団長、フリュネ・ジャミール、イシュタル様の命でここまで来た
「えええええええええええええええ!!!!」
ベルは改めてこの世界って不思議なことだらけなんだなぁって実感した
「それで、用件はなんだい?アマゾネス君」
「あぁ、此度の件の制裁についてなんだが」
応接室で銀髪褐色の少女、フリュネ師匠がヘスティアと話をしているのをベルと命ちゃんの三人だけで見ていたら不意に横合いから声を掛けられた
「ね、ねぇ色、本当にあの人フリュネさんなの?」
「そ、そうですよ色殿!!自分の知ってるフリュネ殿はもっとこう、大柄な女性で!!」
「マジでフリュネ師匠だって言ってるだろ?何回説明させたら気が済むんだよ」
「「だって」」
「聞こえてるよぉ」
あ、フリュネ師匠がジト目でこっちを見て来た、可愛い
「「!?」」
「チッ、しょうがないねぇ、それじゃあ見せてやろうかぁ?」
「ちょっ、フリュネ師匠その恰好はまずい!?」
「【約束が果たされるその
俺はすぐに目を瞑る、そして訪れる阿鼻叫喚
「ゲゲゲゲゲゲッ!!やっぱりこの体が一番美しいねェ」
「オエェェェェ!!!」
「グフッ自分は・・・もう・・・ここまで、です」
「ベル君、命君!?は、速く元の姿に戻るんだアマゾネス君」
「なんだいヘスティアさまァ、アンタもこの体に嫉妬しちまったのかァい?」
「そそそそそうだ、だから早く戻ってくれ!!!ワンピース、ワンピースがヤバいからッ!?」
「チッ、アタイは元の体が死ぬ程嫌いなんだけど、しょうがないねェ」
チュッ
「ブッフォ!!」
師匠が投げキッスをする音が聞こえ、目を開ける。そこには元の美しい少女が何事も無かったように座っていた
「ど、どうしてその恰好が嫌いなんだい?その、なんだ、そっちも中々美人だとボクは思うぜ」
「何言ってんだいヘスティア様、こんなガリッガリの髪色がおかしい
あー嫌だ嫌だ、と言う少女姿のフリュネ師匠をベル達は目の保養をするべくガン見していた。うんうんその気持は解かるぞ。俺も中層で初めて会った時にたまたま少女の姿じゃなかったら話をする前に逃げていたかもしれん。
「コホンッ!!それで?制裁の話だったね?確かに、うちの
「神様!?」
「ただし、うちで預かっている春姫君は渡せない、図々しいかもしれないけど、渡すとしても安全が保障されてからだ」
「神様ぁ!!」
ベルの嬉しそうな声が響き、ヘスティアの青い瞳がフリュネ師匠の黒い瞳を射貫いた
「ほぉ、だったら無理矢理この場で奪って行くって言ったら?」
「今度こそボク達【ヘスティア・ファミリア】が君達【イシュタル・ファミリア】を潰す」
「・・・はぁ、やめだやめだ。単騎で格上の
その言葉に二人はヴッ!と言葉を詰まらせた。
なにやったの二人とも?
「今日の要件は一つだけだよ、春姫は渡す、ギルドも誤魔化す、だからアタイら【イシュタル・ファミリア】を傘下にしな」
・・・は?
「「「「はぁあああああああああああああああああああああ!!!!!」」」」
多分今日一番の絶叫が鐘楼の館から鳴り響いた
「いやぁ【イシュタル・ファミリア】がうちの傘下になるとは思わなかったよ」
カリカリカリカリ
「まぁそのおかげで、春姫君も無事『
カリカリカリカリ
「それにしても、まさか色君が【イシュタル・ファミリア】の団長と師弟関係になっているとは驚きだ」
カリカリカリカリ
「・・・こらぁっ!!さっきからボクを無視して何を書いてるんだぁ!!」
「あ、おい、返せよヘスティア!!」
各部屋に取り付けられているベットから腰を上げたヘスティアは机で真剣に文字を走らせている俺の紙を取り上げた
「全く、色君は、【イシュタル・ファミリア】との一件からずっと部屋に籠ってばかりじゃないかぁ!!」
「わ、悪かったから掴みかかるな!?ちょっとやりたい事が出来たからそれの準備をしてたんだ!!」
俺の言葉にヘスティアはジトーとこっちを見てくる
「まぁたボクに隠し事かい?」
「ウッ、隠し事って訳じゃないぞ?」
「だったら何をやりたいのかはっきり言うんだ、今すぐ、ボクに!!」
うわーめっちゃ怒ってる。あれか、表面上は許してたけど、やっぱり今回の件を皆がヘスティアに殆ど言ってなかった怒りは溜まってたってた訳か
「はぁ、解った解った・・・俺、決めたんだ」
「決めた?何を?」
「【ヘスティア・ファミリア】をあの銀髪女神に負けないぐらいの世界で一番のファミリアにしてやる」
その言葉にしばし唖然とするロリ巨乳が持っている紙にはこう書かれていた
『リリルカ・アーデ育成計画』
ヤマト・命
Lv.2
力 :H195
耐久:F367
器用:D591
敏捷:F312
魔力:B798
耐異常:I
《魔法》
【フツノミタマ】
・重力魔法。
・一定領域内における重力結界。
《スキル》
【
・効果範囲内における敵影探知。隠蔽無効。
・モンスター専用。遭遇経験のある同種のみ効果を発揮。
・
【
・効果範囲内における眷属探知。隠蔽無効。
・同恩恵を持つ者のみ効果を発揮。
・
原作読んで、ヒキガエル連呼されてるから、こんな展開になんのかなっと思ってたのに、全然そんな事無かったからやった。後悔も反省もしていない、褐色ロリは正義である。
次回
リリルカ・アーデの限界を壊します。