ダンジョンをとあるチート持ちが攻略するのは間違っているのだろうか 作:しろちゃん
原作の扉絵風 黒鐘 色
街が朝焼けに照らされる少し前
早朝のオラリオに大小様々な影が
彼らの進撃は止まらない。人類の宿敵はオラリオを徘徊し、蔓延るゴミに正義の鉄槌を下していた。
その中の一匹、
「あらグロスちゃん、今日も朝からご苦労様」
「イエ、好キデヤッテイル事デスカラ」
ヒューマンのおばちゃんは、両手に自身の
暫くそのまま緩やかに時が過ぎていき、日差しが地面を暖めてきた頃、突如上空から一匹の
「てっしゅー!!【ロキ・ファミリア】に見つかった!!逃げんぞてめぇら!!!」
瞬間、羽帽子を被った小柄な女の子の声を聞いた
黄金色の髪の
『怪物達がゴミ掃除!?』
『化物達が昼間から演説!我々は
『怪物の歌姫、降臨!!』
どれもこれも、数日前までは考えられないような記事ばかり。しかしそれらは世間の間で真実として、連日取り上げられている。
その中でも取り分け目立つように書かれている一文を見て、更に顔をしかめた
『
「
「ある訳ないだろ。大体ソイツは、こないだドワーフの大男だと騒がれていたではないか」
「ははっ、その前は
やれやれと言いながら、フィンは座っていた椅子に深く身を沈めた。それを見ていた筋骨隆々のドワーフ、ガレス・ランドロックは蓄えた髭を擦りながら、フィンに片目を向ける
「今回ばかりは、お前さんも参っているようじゃのう。帽子屋について、心当たり一つ出てこんのか?」
「いや、心当たりならあったんだ。あれだけの啖呵を切った彼なら、これだけの事を仕出かしても、おかしくない」
瞬間、室内に響き渡るような舌打ちが聞こえた。
「グダグダ煩っせぇぞフィン!要はその帽子野郎を取っ捕まえりゃいいんだろぉが!!!」
「ちょっと!アンタ団長に」
「いいんだティオネ。すまない、失言だ。謝るよベート」
「チッ!!何時までも死んだ奴の事喋ってんじゃねぇよ」
そのままベートはドアを蹴破り出ていく。周りの団員がオロオロする中、フィンは入れ替わりにドアから入ってきた人物に視線を移した
「あの、ベートさんは一体?」
「お帰りレフィーヤ、【ヘスティア・ファミリア】の様子はどうだったかな?」
「あ、はい」
困惑するエルフの少女、レフィーヤは自分の質問より団長の言葉を優先させる。
「えっと、やっぱり静まり返ってました。後、たまに泣き声らしきものも聞こえて、恐らくですが本当に亡くなられたのではない…かと」
「………そうか」
段々と小さくなっていく声と、少しだけ辛そうな表情に嘘は見受けられない。あれから異様に口数が少なくなってしまったロキが何の反応も示さない所を見ても嘘ではないのだろ。
「ただいま戻ったっす」
「お帰りラウル、
レフィーヤの後から部屋に入ってきたヒューマンの男、ラウルは、ガックリと肩を落とした
「だめっす。ダイダロス通りに向かうだけでも賛成派に睨まれて、
「ちょっとラウル!アンタしっかりしなさいよ、シャキッとしてないからナメられるのよ!!」
「で、でも【イシュタル・ファミリア】の
騒がしくなる団員を他所にフィンは、初めて
『
「………ティオナ、アイズはどうしてる?」
「えっと……今日も朝から姿が見えないかな」
苦笑いするアマゾネス姉妹の妹の言葉を最後にフィンは顎に手を添え、深く考える事にする。
冒険者に捕まらずにオラリオを動き回る怪物達、突如現れた
それと同じ時間に全く違う場所に現れた、
「君は本当に死んだのかい?」
フィンの呟きは団員の喧騒に溶け込み消えていった
誰かの声が聞こえた、俺を呼ぶ声だ。
その声は酷く悲痛で、聞いてるこっちが悲しくなるような音を耳に打ち付けてくる
起きてやるから泣くんじゃねぇよ
気合いでやたら重い瞼を開けていく。うっすらと光が射し込み、俺の前に見知った少女の泣き顔が飛び込んできた。
「グスッ……ヒック…………じぎぃ…」
涙と鼻水でボロボロになった少女の頬に手を添えてやる。ビクッと震えた肩に少しだけ吹き出しそうになった
「おはようウィーネ、何泣いてんだ?」
「し……き?、しき……しきっ!!しきしきしきしきしきしきしきしきぃ!!!!」
ぎゅっと抱きついてきたウィーネを、もう随分と抱き締めてやれなかったような気がしたので、少しだけきつく抱き締めてやる。穴が開いてボロボロの制服から涙の熱が伝わり、胸を焦がした
「ウィーネの前に飛び出した所までは覚えてるんだけど、そこから先はさっぱりなんだよね。説明頼むわ、フェルズ」
「良かった…本当に良かった………私の
疲れた様子で片膝を付いているフェルズに説明を求めたら、酷く安堵しきったような声で、そんな事を呟いていた。あの、会話をして欲しいんですけど?
「あの~フェルズさん?」
「ダイジョブか!?色!!」
「色さん!!目覚めらレマシたか!!」
「色っち!!良かった!本当に良かった!!」
「ちょっ!?待てお前ら、抱き着くの止めろ!!死んじゃうから!?プチっと潰れちゃうから!?」
ウィーネが離れてくれず逃げられない俺は、最近同じパターンあったなー。とか思いながら、
「はぁ!?俺が死んでフェルズが魔法で蘇らせた!?フェルズさんアンタ、リザ持ちのヒーラーだったのか……うちのファミリアに入ってくれ!!」
「それは嬉しいお誘いなのだが、私はこのように体が朽ち果ててしまっていてね。背中の【
「そっかー、それは残念だ。それは兎も角、ありがとなフェルズさん」
「礼には及ばないよ。さん付けもいらない、良かったら今まで通り、フェルズと呼んでくれないかな?」
「お、おう。ありがとな、フェルズ」
という風な会話をしている俺達の現在地は、
「む~、フェルズばっかり色と喋ってる」
不満そうに声を漏らしたのは、俺の胡座の上にチョコン座っているウィーネだ。蘇ってからずっと俺の側から離れず、くっついてくる可愛らしい少女の頭を撫でてやる事にする。
「えへへ~」
「おいウィーネ!お前は少し色とベタベタし過ぎだ!!」
「そうデス!私ダって色サンに抱き締メテもらいタイ!!」
「ラーニェもレイも落ち着いて……交代制にしましょう」
「それでは、今後の話をしようか」
後ろから聞こえる
「あー、その前にちょっと不味い事になってる」
「不味い事?体の具合が悪いのなら、もう一度私の全治魔法で……」
「いや、そうじゃなくて……多分なんだけど…………」
魔法の詠唱を始めようとしたフェルズを手で制し、起きた時からずっと感じていた背中の違和感を話した
「俺の『
「―――はぁ!?」
驚愕するフェルズに苦笑いする。うん、何かさっきから反射もレーダーも出せないんだよね。時々感じる背中の熱っぽさも全く感じないし。取り敢えず服を捲って背中をフェルズに見せてみた
「どう?」
「あ、あぁ、確かに無くなっている。私も初めて蘇生魔法を使ったのだが、まさか『
「お、おい色っち。それってかなりヤバイんじゃないか?」
「ヤバイって言うか不安かな。ほら、お前らで言うと、いきなりダンジョン一階のモンスターになったみたいな?」
「ッ………」
え、なにその悲壮な顔。周りの皆も俯いてどうしたの?
「あれだ、そんな気にする事ねぇよ。『
「もういい、色っち」
「………何て言った?」
「もう、俺っち達に構わないでくれって言ったんだ」
聞き間違いだと思った言葉を、今度はハッキリと声に出して言われた。他の
「私は…私達は貴方二感謝いてイマス。アノ時家族だと言ってクレテ、心の底カラ嬉シかった」
「アァ、ダカラコソ私達ハ。コレ以上私達ノ事デ、色ガ傷付ク事ガ我慢デキナイ」
「と言うわけだ。本当に色っちには感謝してるんだぜ、でも俺っち達の為にあんなにボロボロになって、死んでまでッ………」
その言葉を最後にリザードマンのリドは声を殺して泣き出した。他の面々も、腕の中のウィーネも方を震わしている。唯一フェルズだけが、その光景を静かに見守っている
ゴスッ
人工の壁に鈍い音が鳴り響く、ウィーネを退かし立ち上がった俺が、リドを殴った音だ。『
「い、いきなり何を?」
「お前らってバカなのか?」
全員を見渡しながら行った言葉に、返って来たのは沈黙。この際だ、言いたいことを言う事にしよう
「あのさぁ、今ここでお前らが引き返してダンジョンに戻って何になるんだよ?このまま泣き寝入りするつもりか?」
「あぁ……そうだ。でも、ほとぼりが覚めたら」
「違う違う、言い方が悪かったな。俺が言いたいのは、俺を殺してまでここまで来たのに、泣きべそかいて引き返すのかって聞いてんだ」
「………色っち。それってどういう」
リドの目の色が変わった気がするが、構わず続ける
「お前らが何をしようとしてるのか言ってやろうか?必死になって
「ち、ちがう!!俺っち達は真剣にアンタに恩返しをしようと考えたんだ!!!でも、俺っち達は……モンスターは!!アンタの側に居るだけで迷惑を掛けちまう!!だからもう、放って置いてくれ!!!」
「お前らがここで逃げて俺の為になると本気で思ってんのか!?ちったぁ足りない頭で考えやがれぇ!!!」
何かを堪えるように下を向いたリドと感情に任せ掴み掛かった俺の叫び声が、迷宮中に反響する。お互いの荒い息が静寂を許さず、もう一度口を開こうとした所で今まで黙っていたフェルズが口を開いた。
「ここで逃げる事は、私も反対だ」
「フェルズ。まだ色さんヲ戦わせるつもりですカ……」
「外道メ」
「骨め」
「鬼畜野郎」
「待てっ、誹謗中傷は止せ!そして骨も関係ない!!後、ラーニェの鬼畜野郎が一番心に刺さるから、話を最後まで聞いてくれ!?」
他の
「いいかい皆?色君は大衆の前で、君達
「「「「「「「!?」」」」」」」」
驚き一斉に目を見開く
「人類は彼の事を消し去ろうとするだろうね。どんな手を使っても」
「う……そ」
ウィーネ声が震えた
「なんだよ、それ………なんだよそれ!?」
「そんな、それじゃあ私達は一体……」
「取リ返シノツカナイ事ヲ……」
「フェルズうっさい、空気読め」
「「「「「「「「え?」」」」」」」」
いや、え?って言いたいのは俺の方だからね?人類が俺の事を消し去ろうとするって何?大袈裟過ぎだろ……。まぁいいか、ビックリして頭冷えたし。クールになろうぜ色。
「いいかよく聞け。お前らがここでする事は差し伸べられた手を振りほどく事じゃねぇ。俺の手を取って、どうやってもっと上まで行けるか考える事だ」
「もっと」
「上まで?」
疑問符を浮かべる
「ちっちぇんだよお前らは。地上への進出が夢とか、俺に迷惑を掛けたくないから放っとけとか、考える事が一々ちっちぇ。大体、お前らの地上への進出なんかは俺の中では確定事項だ」
そこで俺は言葉を区切り、
「十日だ」
「は?」
その声は誰の声だったのだろうか。酷く狼狽したような声が聞こえたけど、まぁいい
「十日でお前らが地上で生活出来るようになるまで持っていってやる。その為の作戦も考えてあるし、お前らにも働いてもらうぜ?だから今更ダンジョンに帰るなんて言われても迷惑にしかならねぇんだって」
「いや!?でもそれじゃあ俺達はまたアンタに」
「だから!」
よし、深呼吸をしよう。今から言うことは恥ずかしい事じゃねぇぞ、こいつらを納得させる為に仕方なく言うんだ。
「俺に恩を返すって言うんだったら、地上で生活出来るようになってから飯でも奢ってくれ。豊穣の女主人って飯屋が旨いからそこ貸し切りで。勿論、自分で働いて稼いだ金でだぜ?」
「「「「「「………………」」」」」」
無理矢理笑顔を作った自分の顔に血が上っていくのが分かる。やっぱ恥ずかしいわ、自分から恩を返せなんて普通言わねぇだろ。多分俺の顔は真っ赤だ、暗がりで助かったぜ!!
「プッ」
「「「「「「ぶはははははははははははははははは!!!!」」」」」」」
誰かが吹き出したかと思ったら、それを筆頭に大爆笑に包まれた。笑いが笑いがを生み、迷宮全体に広がっていくようだ。俺の顔が体感三度は熱くなった気がする
「ちょっ、そんな笑う事ねぇだろ!?」
「クハハハ、わ、悪い色っち。でも駄目だ、笑いが止まら………クハハ」
「クスクス、色さん貴方は最高デスね」
「フフフ、ミスター色。貴方の考えはわかりました、どうやら間違っていたのは私達のようです」
「ククッ違いない。本当に私は馬鹿馬鹿しい事を考えていたようだ………そうだな、先の事は彼等が地上に出てから考えよう」
「色!大好き!!」
「おふ。ウィーネ、今はベクトル操れないからいきなり抱き着くのは…………だぁー!お前らいい加減黙れ!!!」
ウィーネに抱き着かれながら、目尻に涙を浮かべて笑い続ける
因みに、笑いが収まった後俺の【
神様って自分の『
「ただいま帰ったぞー」
幼げな声と共に
「ご苦労様~、朝飯作ってあるから皆で食べてね」
「サンキュー
「「「「「「オオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!」」」」」」
リドの掛け声と共に号砲の様な大声が轟いた。それを耳を塞いで見ていた姉さんと呼ばれた人物、ミィシャ・フロットは苦笑いを浮かべながら、食事をしている
ミィシャが向かった先は
「色く~ん。もう皆帰ってきたから
「はっはっはっ。あの大声聞けば誰だってわかりますよ、姉さん」
「次私の事を姉さんって呼んだらブッ飛ばすからね?」
「ウィッス」
一瞬で謝った色だが、彼女はまだ許していないのか、頬をぷっくりと膨らましながら睨み付けている。第三者が見れば可愛らしい姿だと思うが、彼女を怒らせて
「そ、そんな怒らないで下さいよ。大体、バーバルちゃんだって
「む~、あの子達はいいけど色くんはダメ」
「なんで!?」
フンッとそっぽを向くミィシャに色は狼狽する
「色君はもうちょっと私に遠慮するべきだと思うよ?【イケロス・ファミリア】攻略だって、他のファミリアから抜き取った情報を私がしっかり纏めたからこそ、安全に
「はい、はい、すみません、すみません」
正座をして平謝りする色に、ミィシャは容赦なく説教を始める。それを見ていた黒衣の人物が、流石に色が可哀想だと声を掛けた
「ミィシャ、それぐらいにしてあげたら」
「フェルズさ~ん?貴方が勝手に出て行ったから外に出る
「うっぐ……す、すまない色君、私は力になれないようだ」
向けられた笑顔に恐怖を感じたフェルズは直ぐに掌を返した。そのまま説教から日々の不満へシフトチェンジする何時もの流れかと色が目を閉じた所で、新たな人物に声を掛けられる
「色さん、今回の
「ご苦労様ですアスフィさん。ほらミィシャさんもアスフィさんが来たんだからこれぐらいに……ね?」
「………しかたないなぁ」
今度じっくり話すからね、と言いながら離れていくミィシャにホッと肩を撫で下ろした色は、そのまま
「直ぐに替わりの子を用意しますね。今度は足の早い
何でも無いように言う色にアスフィは渋い顔をした。
「あの、貴方の
「大丈夫ですって。危なくなる前に【
色の言葉に薄気味悪さを感じたアスフィは、顔を強張らせながら「そうですか」と呟き一歩を身を引いた。そして先程の喧騒を行った人物とは別人のように黙ってるミィシャと、常に漆黒のローブを被りながら同じく一言も発しない魔術師の二人の視線に貫かれ、無意識の内に視線が下を向いてしまう
それからアスフィにとって不気味なほど長く感じた無言は、ここの作戦部屋に許可無く入ることを許されている一人の
「ヤッホー!ただいま帰ったヘスティア様だぜ?色君元気にしてたかい!!」
「あ、神様ズルい!ワタシも帰って来たよ!色ッ!!!」
「おう、お帰り二人とも」
挨拶も程々に飛び込んできたロリ巨乳の女神様と、遅れて飛び込んできた
「今日もギルドの奴等は色君が死んだと思い込んでたぜ!まったく、それにしても実に不愉快だよボクは!!口を揃えて色君は死んだ!!って言っちゃてさ!あと今日なんか頭がおかしい女神様って陰口叩かれたんだぜ!?」
「色聞いて!わたし神様のぼでぃーがーどしてたら透明マントが取れそうになって大変だったんだよ!!それでねそれでね」
「うん、取り敢えず一人ずつ喋って。聞き取れないから、俺聖徳太子じゃねぇから」
「なるほど、もうそこまで来てるのか。流石は色君だ」
「いや、俺だけの力じゃねぇよ。ミィシャさんやフェルズ達、協力してくれる皆がいたからだ。
そう言いながら苦笑いを浮かべる俺に、背中に乗っているヘスティアは【ステイタス】を更新しながら会話を続ける。
「まぁそのお陰で魔力の上がり方が凄いわけなんだけどね。ていうか、どれだけの無茶をすれば、この短期間で耐久値がカンストするんだい?」
「そりゃあ一回死ねば……アイタッ、ごめん謝るから針を突き刺さないで下さい!!!」
「君はほんとうにッ!!ボク達がどれだけ悲しんだと思ってるんだ!!!ベル君なんか見てられないぐらい酷かったんだぞ!!」
「悪かった!謝ります、謝りますから!!俺の背中血だらけになっちゃう!?」
そうして二人で騒いでいる内に更新が終わったらしい。ピョンと俺の背中から飛び降りたヘスティアは、バベルで直してもらった傷一つ無いピカピカの制服を投げ渡してきた。
「まぁいいさ、生きててくれたんだしそれでチャラだ。そんな事より本当に今日イシュタルの所に行って、こんな事をするのは最後にするんだろうね?」
「一応保険として最終日まで残しておくけど、大々的にするのは今日で最後にするつもりだ。ぶっちゃけ貧弱生活も限界だからな」
渡された制服を着ながら喋っていると、顔に掛かったシャツ越しにヘスティアの溜め息が聞こえる。安堵によるものか呆れたものかは分らないが、その深い溜め息に複雑な感情が込められている事だけは分かった。
「本当は今すぐにでも止めたいんだけどね。ボクから見ても、これから始める事は正直無茶だと思うぜ?それでもここらで辞める気は無いんだろう?」
「おう、約束したからな。それに俺の世界にはこんな言葉があるぜ」
着替え終わった俺は真っ直ぐにヘスティアの青い瞳を見つめた
「無理を通して道理を蹴っ飛ばす!!」
「それ言ったキャラ確か死んでるよね?」
「一回死んでるからフラグは折れてる筈」
一瞬で突っ込まれた。ベルの食い付きが良かったからリピートしまくったのが裏目に出たらしい。いっつも兄貴が死んだ所の話で泣くんだよなぁ、アイツ
「今度死んだら許さないからね、色君」
「おう、俺を誰だと思ってやがる!!」
ドヤ顔で決めてみた俺に、ヘスティアはまたなにか言おうと口をモゴモゴさせたが、それを飲み込み同じくドヤ顔を向けてきた
「キミは【ヘスティア・ファミリア】の副団長にしてボクの
「その命令確かに承ったぜ神ヘスティア」
そう言いながら渡された黒い羽帽子を、芝居掛かった動作で片膝を着きながら恭しく受け取り、頭に被った。
両手には
「それじゃあちょっくら行ってくるわ」
神出鬼没の怪人、
「さて、オラリオ攻略作戦
彼の
まだオラトリア新刊読んでない、皆さんは読みましたか?