落第騎士の英雄譚~漆黒の伐刀者~   作:フィオね

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拙い者ですが宜しくお願い致します。



序章

 《伐刀者》―― 己の魂を《固有霊装》と呼ばれる武器に変えて戦う、現代の魔法使い的な存在である。

千人に一人の特異存在であるがゆえに、非伐刀者に比べ社会的責任が重く、15歳で成人扱いとなる。

 

 

 伐刀者を育成するために《騎士学校》があり、《魔導騎士制度》によって入学者には学生騎士という限定的な能力使用許可を与えられる。仮免みたいなものだ。そして、卒業した者には正式な免許が与えられる。

 

 

 ここ《破軍学園》は七校ある《騎士学校》の一つである。

 

 

 今、学園は熱気に包まれていた。

 

 

 

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 「続いて第三試合です。生徒会書記、城砕き(デストロイヤー)こと砕城 雷選手です!!」

 

 

 実況の紹介と同時に坊主頭の巨漢が現れる。観客からは声援があがった。

 一呼吸置き、実況が続けて言う。

 

 

 「対するは、未だ謎だらけの二年生 相川真選手!」

 

 

 重い足取りで真が出てくる。観客たちは真に対して、「相手が悪かったなぁ」などと同情の声をかける。

 それもそのはず、対戦相手の雷はここ《破軍学園》の序列第四位の実力者であるからだ。

 双方ともに指定位置に立つ。

 

 

 「はぁ…」

 

 

 真の口からため息が漏れる。

 

 

 「残念だったな。悪いがお前にはここで負けてもらうぞ!」

 

 

 掛け声と同時に雷が固有霊装を展開する。

 

 

 「やるしかないか」

 

 

 覚悟を決め、真も固有霊装を展開し始める。彼の周りが激しく光り、鈍色に輝く黒い刀が出る。

 

 

 「さぁ行こうか――常闇」

 

 

 

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 時は遡り選抜戦第三試合が行われる前日のこと。

 

 

 

 「理事長……今、なんと?」

 

 

 真は理事長から呼び出しをくらい、理事長室を訪れていた。

 

 小奇麗に整頓された理事長室からはこの部屋の主の性格が伺える。

 

 目の前に座っている女性こそこの部屋の主、神宮寺黒乃だ。

 彼女は《破軍学園》の立て直しのため、今年度から新理事長として学園に来ているのだ。

 

 部屋を見渡しながらそのような考え事をしていて、彼女の話を聞き逃してしまった。

 

 

 「相川、選抜戦に参加しろ。」

 

 

 選抜戦とは七星剣武祭に出場する代表を決めるものだ。

 真の通っている《破軍学園》を含め騎士学校は七校ありそれらの頂点を決めるのが七星剣武祭である。

 

 

 「出ないという選択肢は……」

 

 

 おそるおそる尋ねてみるが途中で遮られてしまう。

 

 

 「単位不足のお前が学園に残れたのはツテがあったからだが、それも昨年までのこと。私は実力至上主義だ。結果を残せなければ…わかるな?」

 

 

 黒乃は笑みを浮かべつつ凄みを利かせてきた。

 

 前の理事長とは懇意にしており、多少の無理も押し通せたが彼女の前ではそうはいかない。

 

 実力至上主義とはトーナメントのことを指しているのだろう。

 

 彼女は学園立て直しの一環で、従来の能力による選抜を廃止しトーナメント方式に変えたのだ。

 つまり、全校生徒にチャンスが与えられることになったのだ。

 

 

 黒乃に圧倒されたのもあるが、退学処分されてしまうのは不味い。

 

 

「はい…」

 

 

 真は渋々うなづいた。

 

そんなこんなで代表選に参加することになり、今生徒会書記さんと向かい合っているのだが、初っ端が序列第四位ってのはツイテないよな




当方打たれ弱いのでお手柔らかに
鈍足更新予定

最近冥府ウィッチが楽しい
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