ナメック星人奮闘記   作:シムCM

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10話 フリーザと悟空

最長老様の家から飛び出すと、気を纏って一気に加速する。

巨大な存在感を感じる方向があり、おそらくこれが気を感じるという感覚なのだろう。

その大きさによる戦闘力については、経験がないのでわからないが。常識はずれの大きさであることは理解できた。

 

そして、近づくにつれ、空気が揺れる。まるで、地震の震源地の様に。

そして、それは長くは続かなかった。両方の力がどんどんと巨大になると、進行方向から巨大な光の爆発と、それに伴う衝撃はが襲う。

 

そして、それと同時に片方の力がガクンと下がる。

最高速度のままその場所へと向かう。

 

 

 

そこで見た。

最終形態のフリーザと、黒い髪の男。原作の主人公孫悟空。

悟空は、降参するように両手を上げている。

そして、その姿を不審がるフリーザに対して敵に笑っている。

様子見のエネルギー弾を悟空に向けた放つフリーザ。

 

「間に合った!」

 

超高速で、その軌道に割り込むと、腕の一振りでエネルギー弾を弾き飛ばす。

 

「お、おめぇは…」

「そのまま続けていろ。あいつはオレが何とかする」

 

突然の乱入に驚く悟空にそう言ってフリーザに向きなおる。

 

「なに者です?」

 

フリーザの質問に、不敵な笑みを浮かべて答える。

 

「なに者?ここはナメック星だ。ナメック星人に決まっているだろう」

 

オレの返事に、カチンときたのか、片眉がピクリとあがる。

 

「はっきり言っておきますがね。遊んであげられるほど、今の私は優しくないのですよ」

「ハッ。そうかい!」

 

返事をすると同時に、一気に気を開放する。昔の自分の全力をあっさり突破して、それでもまだまだ気の底が見えない。体の隅々まで気をめぐらしても十分すぎるほどの気の量だ。前は気のコントロールで攻撃力や防御力に気を振り分けていたが、それすら不要。というか、全身隅々まで100%気をめぐらすことができる。

それだけではない。

全身に気が巡ると当時に、まるでギアが切り替わるように身体機能が一段階上がる。上がった能力に再び気が充ちる。

 

「おおお!」

 

気を爆発的に上昇させながら、一直線にフリーザに突撃すると、両手両足で連続攻撃をたたきこむ。

 

「…」

 

だが、それでも攻撃はフリーザには届かない。ある攻撃はよけられ、当たりそうな攻撃は難なく防がれる。

そんなの想定済みだ。だが、戦いながらもなおも上昇する気が、オレの体のギアを押し上げ、オレの攻撃はどんどんと鋭く強力になっていく。

 

「うおおおおお!!!」

 

だが、

 

「優しくないと…」

 

ボグッ!

 

「ぐはっ!」

 

無造作に放たれた膝蹴りがオレのボディに突き刺さる。

 

「…言ったはずです」

 

バキッ!

 

そのままフリーザは無造作に片手を振り下ろすと、おれは抵抗する事も出来ずに地面にたたきつけられた。

 

自分でできたクレーターの真ん中で、起き上がる。

興味もなさげに、とりあえず警戒だけはしているフリーザをにらみつけると、口の中でつぶやいた。

 

「そんな事はわかっているんだよ」

 

さあ、とっておきを見せてやる。

 

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