この作品はMarvel Comicsの二次創作版であるため実際のキャラ設定とは若干異なってしまう場合がありますがご了承ください。
話の途中で、ヒーロー名とそのヒーローの本名が入り混じっておりますが、それはこの場面ではヒーローでこのときは一般人だということを指しています。
どうやらニックは指令室に呼ばれたそうだ。国際連合からの連絡が入っていた。
「ニック。体調はどうか?…じゃなかった、アベンジャーズの皆は大丈夫か?」
国際連合事務次長のアルバートワトソンだ
「ええ、まぁ。クセの強いやつらばかりで最初からかなり手間取ってます。が、安心してください。このニックヒューリーが必ず地球を彼らと守ります。」
「あぁ、頑張りたまえ」
ブツッと回線は切れた。
が、その途端に
ドーンっ!!
「何事だ?」
立っていた者全員が床に転げた。もちろんバキング風に楽しんでいるヒーローたちもだ。真っ先に気づいたのはジャービスだった
「空母艦の外に生体反応あり。人ではありません。スターク様。おそらくダークジェイン団のボス、ベクターと思われます。」
「オイオイ、どうなっている?一週間後じゃなかったのか?」
トニーが若干切れ気味に言った。
「ペッパーさん?どういうことですk…」
バナー博士がそう言いかけたとたん
「皆、落ち着くんだ。よく話を聞いてくれ。嘘情報を流したわけじゃない。おそらく…時間を間違えたとか」
「冗談を言う暇があったらぼくたちに命令をくだせ!ニック!」
スティーブが怒った。しかしもうすでに彼はキャプテンアメリカになっていた。
「とりあえず、外に出て誰なのか確かめたほうがよさそうだな。」
「その必要はないようだぞ。」
バナー博士が言った。
「なぜ?」
トニーが聞き返した直後
パリーンっ!!
敷居のガラスが割れた。そして何者かが姿を現した。
「なにものだ?!お前!」
キャプテンアメリカはそう言い放つと
「私の名はダークジェイン団の三大幹部『エメラ』だ!ベクター様はせっかちなもんでして、お前たちの生体反応をキャッチして飛び込んできたわけだ。」
「おいおい。こんなところで、上司の悪口言ってたら首が飛んでっちまうぞ。」
トニーは言った。そして空いたガラスから鉄の物体が彼に飛んできた。そしてそれを彼は装着し、アイアンマンになっていた。
「ほう、なかなか面白うそうなものを見せてくれるな。だがお前のそれじゃあ俺を倒せない。」
「周りを見てみたらどうだ?俺一人なんて空気じゃないだろ?わかr…」
グァァァァ!!!
アイアンマンの声をかき消すように唸り声が上がった。ハルクだった。
「ほら、破壊神がお目覚めだ。お前はこいつに喧嘩を売ったようだな。残念ながらもうお前の負けだ。こいつは最強、んまあ俺らもお前を退治するのに手は貸すが。」
アイアンマンのおしゃべり口が炸裂した。
「それじゃあいk…」
キャプテンアメリカが言いかけて、ハルクは飛び込んでエメラを殴打した。
「━━っ!!強い!だが私も負けてられない。」
そういって、エメラは大群のインベーダーを呼び込んだ。
「おい、聞いてないぞ。こんなの!何の真似だ?」
アイアンマンがそう言い放つと
「スターク様、遠隔操作式のアーマーを呼びますか。」
「もちろんだ。四体出せ。」
そういった直後にものすごい速さでまた鉄の塊が四つ飛んできた。
「いいものを持っているんだな!んじゃ僕も」
そういってホークアイは弓を構えた、がその直後後ろから
━━I control you━━
そういい放たれ、ホークアイは倒れた。
「クリント!大丈夫か?しっかりしろ!」
そう駆け寄ったのはキャプテンアメリカだった。が、その直後に
「お前を殺す」
ホークアイはそう言い彼を殴り飛ばした。
「クソ!どういうことだ!何をされたんだ?バートン!」
キャプテンアメリカは戸惑った。それもそのはず、さっきまで一緒に夕食をとっていた仲間が突然自分を殴り飛ばしたのだから。が、キャプテンアメリカはホークアイを傷つけぬように攻撃をかわし続けた。
「クッソぉ!やられてばかりじゃないか…。」
キャプテンアメリカがそう嘆いたとき
「何あきらめている、キャプテン!今はこいつらを倒さなくてもいいのだ!全力で追い払えばいいんだ!とりあえず立て!」
ソーはそう言い電撃をまき散らした。
「…っわかった!ナターシャ!手は空いているか?」
「ダメだわ。こっちも結構きついの。喋るだけでもキツいわ!」
ブラックウィドウは二体の雑魚の関節をねじ伏せながらそう言った。
「これじゃあらちが明かない!クッソ!どうすれば…」
「スティーブ、クソは禁止な!」
「無駄口をたたくなら仕事をしろスターク!」
結局、破壊活動に飽きたのか、襲撃してきたエメラ達は退散していったが、ホークアイも一緒に行こうとしていた。
「バートン!どこに行く気だ?」
キャプテンアメリカが焦ってそういったが、彼の耳には届いていなかった。そしてエメラが
「この弓使いは俺らの仲間になったそうだ!残念だったな!」
襲撃されてやられっぱなしだったヒーローは心も体もズタボロだった。
「なんでバートンはあっちに行ったんだ?」
トニーはそう言った。
「おれは見たぞ。アイツ、敵に何かされていた。」
ソーが言う。
「おそらく、『マインドコントロール』だ」
どこから現れたのか、ニックがはさんだ。
「マインドコントロール?」
皆は口をそろえて言った。
「おそらくあいつはだれかに後ろをつかれてマインドコントロールをされていたんだろう。とりあえず、ヤツらを追うぞ!」
スティーブはそう言ったが、
「その前にやることがあるだろう。」
トニーがはさんだ。
「やること?」
ソーはわかっていないようすだったが、
「ハルクがいないわ!」
ナターシャが焦ってそう言った。
「あいつを止めないと空母艦より先に地球が終わっちまうぞ。」
トニーがふざけた
「ジョークを言ってないで、早く行かなければ」
キャプテンアメリカがそう言いながら空母艦を飛びたった。
第二話は以上です。楽しんでいただけたらなによりです。