「まずモレリア…お母さんはどこに?」
船に戻った和斗はレティアからキスの洗礼を受けた。それに嫉妬したモレリアが必死に身体を(目玉)を和斗に押し付けた。
レティアは手刀で気絶させた。
そんな2人を抱えて女子船員に会議室を聞いて、そこに案内して貰った。
お礼に女子船員の額にキスを落としたら、数分後に女子船員の悲鳴が聞こえてきたのは気のせいだ。
そして、冒頭に戻る。
「お母さんは…天空監獄に監禁されてます」
天空監獄。
それはViam Dei内にて三大鬼畜ステージに数えられる。鬼畜ステージと言われる所以は、監獄のシステムだ。中に入ると魔法、スキル、物理攻撃とあらゆる攻撃が出来なくなる。そして、上級妖怪が何千と出てくる。ゲーム内にて、クリアした者は片手で数えられる程しか居ない。
「やはり…無理でしょうか…いくら和斗でも…天空監獄に乗り込むなんて…」
モレリアはその目玉を涙で湿らせた。
すると、和斗はその涙を指で掬う。
「お母さんを解放して…婚約の話するんだろ?モレリアは俺と結婚したくないのか?」
その言葉にモレリアは気付かされた。
和斗が諦めて無いのに何故自分が…
「和斗…お願いがある…」
モレリアの只ならぬ雰囲気に和斗は気づいた。
「お母さんさ…男の人と付き合った事無いの…私達の種族って雌ばっかりだし別に交尾しなくても分裂すれば増えるんだ…お母さんも分裂で私を産んだんだ。だから…お願い…お母さんに男を教えてあげて!」
すると、和斗は笑顔で
「任せてくれ」
ーーーーモレリア視点ーーーー
はぁぁ…和斗って素敵♡天空監獄に臆せず…それに…私みたいな見た目でも愛してくれる…こんな素敵な男って宇宙中探しても、和斗だけだよね。
そんな私は今、故郷の里へと帰って来た。
和斗は故郷で結婚式を挙げてくれるので和斗がお母さんを救出する間に下見をしている。久しぶりに帰って来た故郷は昔と変わらない。藁の家が何十個もあり、そこに皆が住んでる。
「あら!モレリアちゃんじゃない!」
陽気な声が聞こえてきた。
陽気な声の正体は隣の家に住んでる奥さんのミステリーナさん。昔はご飯をご馳走になったりしていた。
「久しぶり〜。帰って来たの?」
優しさを滲ませながら聞いてくる。
だから一番にミステリーナさんに伝えたい。
「私…結婚するんだ!」
ミステリーナさんに思わず笑顔で言ってしまった。ミステリーナさんは真剣な顔になると
「…相手は信用出来る人?あなたの力目当てとかじゃないわよね?」
ミステリーナさんは本気で心配してくれてる。
そりゃそうだ。私達種族はこんな見た目だからまず他種族との出会いを拒否する。そんな私が外から帰って結婚だ!なんて言ったら、
でも、和斗を疑われるのは嫌だ。
「ミステリーナさん…和斗は疑うのはやめてください…彼は私の為に天空監獄まで乗り込む人ですよ…ミステリーナさんなら愛してる人を疑われる気持ちは分かるはずです」
和斗と聞こえた瞬間ミステリーナさんの表情が変わる。優しさが溢れる表情から鬼気迫る表情になった。
「か、か、和斗様!?和斗様よね?」
口角を上げて詰め寄る姿は、良妻賢母の塊と言われていた面影は消え去っていた。その瞳にはハートが浮かんでいて…その必死さは恋い焦がれる男性に1人の女として会いたいと語っていた。
聞いてみると、ミステリーナさんが新婚の頃に和斗がミステリーナさんを誘拐から救ったらしい。その時に一目惚れした。
その後、里長の娘である彼女は子供を作らなければいけなくなり、ガンツさんと結ばれた。交尾の時も和斗を想いながらしたらしい。(ちなみに交尾の仕方は雄の目玉が涙を流して、雌の目玉に垂らす)
「あの人は…嫌いじゃないけど好きじゃない…親衛隊に入ってから和斗様への想いは膨らむ一方…」
そして、私は思い出す。
和斗がある人に会ったら渡して欲しいと
それは手紙だった。
それをミステリーナさんに渡すとミステリーナさんはゆっくりと手紙を読んだ。
読み終わるとミステリーナさんは泣いていた。
「バカ…私は人妻なのよ…口説いてどうするの…貴方への感情を殺して生きて来たのに…貴方のせいよ…」
ミステリーナさんは手紙に身体を押し付けた。ミステリーナさんが充血していた。これは私達種族が欲情している時に出る。
その時
「ミステリーナじゃないか!」
後ろを振り返ると幼馴染のアレスが居た。
アレスは私に近付くと聞いて来た。
「帰って来たのか!ま、まさか俺に会いに来てくれ「結婚するの」は?」
「私…結婚するの。素敵な人と」
アレスは戸惑い聞いてくる。
「な、う、嘘だろ…?だって3歳の頃に約束したろ?結婚は俺とするって…」
アレスは何百年前の事を言っているのか。
「そ、それに他種族の低俗な奴らより時期里長の俺と結婚した方が絶対に幸せだ」
私はアレスの主張に怒りを覚えた。
「アレスは!私が闇の昼に攫われた時に一度でも助けに来たの!?みんなが救出に来た時にアレスだけ居なかったじゃない!」
気づいたら怒鳴っていた。
「そ、それは…でも!それでも!お前の結婚相手も同じだろ!?闇の昼相手だったらヘコヘコするぜ!?ダッセーな!」
パンッ
乾いた音が響く。
私は無意識に空気圧縮で作り出した手でアレスを叩いていた。私は泣いていた。
和斗はこんなゴミにバカにされて。
「アレスに何が分かるの…和斗は天空監獄まで乗り込む程に私を愛してくれる」
アレスは涙を浮かべて。
「ごめん…祝福するよ」
そして、アレスはこの場を去った。
その時に少し笑っていた様な気がした。
嫌な予感がする。