「偽りの平和に鉄槌を」
アレスはモレリアと別れた後に向かったのはボロボロの山小屋だった。
周りは木に囲まれて人が住める雰囲気では無い。そんな場所にアレスは来ていた。
闇の昼。
その組織は確かにテロリストだった。
だが、世間で大量虐殺などを行っているのは過激派の連中だった。闇の昼は過激派を糾弾して半ば独立した存在だった。過激派のやり方は闇の昼の理念を無視したやり方だった。政府の腐った部分だけを殺す事になっていたが、過激派は世界自体を壊すべきだと主張した。
当然そんな意見は却下されたが、過激派は勝手に行動した。闇の昼は慌てて対策したが、時既に遅く闇の昼はテロ組織となっていた。
そんな過激派にアレスは入っていた。
「これが例の薬か?」
アレスは机の上に置いてある粉末を指差した。色は黒に近い紫で、禍々しい色をしていて生物が食べてはいけないと警告してるかの様な危険な色をしている。
そして、机の向かいには黒い影が座っていた黒い影は低く響く声を響かせた。
「ああ…天使の微笑み…飲んだ瞬間、生物の細胞を作り変えて自我を持たぬ物になる。自我を捨てる代わりに強大な力を手に入れる」
天使の微笑み。
それは、第五十次戦争の時に南の大陸を支配していたラスゲント帝国が開発した薬だ。
当時、戦争の締約で薬などで兵士を強化する事は禁止されていた。それも第四十九次戦争の際に世界各国が兵士のドーピングにより、被害が市民にまで及んだ事が大きい理由だ。
そしてラスゲント帝国は世界各国を敵に回して戦争をしたが、やはり多勢に無勢。
いくら、ドーピングしようと数の力には勝てず。そしてその薬は今も尚、裏で取引されていた。
「これがあれば…モレリアも…」
アレスはモレリアに恋心を抱いていた。
モレリアが闇の昼に行くと聞いて、止めたかったが…闇の昼に怯えて追いかけなかった。
そして、帰って来たと思ったら結婚すると聞かされた。だが、アレスは諦めていない。
ーーーー天空監獄ーーーー
天空監獄の頂上。
そこには部屋があった。
部屋には魔法の鎖で繋がれた目玉が居た。
モレリアに比べて少し赤い。
そんな目玉に近づくのは、同じく目玉。
「メイヤ…俺の嫁…」
鎖に繋がれた目玉は睨む。
「貴様の様な変態の嫁になんてなるか…」
吐き捨てる様に言った。
身動きが出来ないメイヤに目玉は近づいた。
「メイヤ…もう我慢出来ない!」
飛び掛かろうとした時、
フッ
メイヤの前から目玉が消えた。
目玉は横に吹っ飛んでいた。
メイヤは混乱しながら正面を見た。
そこには人間が居た。
メイヤは慌てて言った。
「に、逃げろ人間!何故ここに居るか知らんが…ここは天空監獄!殺される!」
人間はメイヤを見て微笑む。
メイヤは心が弾んだ。
人間はメイヤに近づくと、魔法の鎖を引きちぎった。
「え、ちょ、な、何者だ!」
魔法の鎖を引き千切る人間にメイヤは警戒した。それもその筈だ、天空監獄の魔法の鎖と言えば最強種族ドラゴンも捕らえられると言われている物だ。ただの人間に壊される筈がない。
「何者…か…」
そう言うと人間はメイヤに近づく。
「く、来るな!私はここで死ぬわけには…」
そう発言する途中で遮られた。
何故ならメイヤの身体(眼球)にキスをしていた。ファーストキスだった。
「え、お、え?」
あまりの急展開にメイヤは目を回す。
人間はメイヤをずっと見つめる。
「え、お、キス?」
それから1時間見つめ合った。
「か、和斗…♡私はこんな種族なんだぞ♡」
「俺は種族なんか気にしない。メイヤが好きなんだ。それはいけない事か?メイヤは俺が嫌いか?」
「そんな事ないよ♡和斗は好きだよ?でも…私なんかと付き合ってたら…和斗に危険が…」
和斗は怒った。
その気迫にメイヤは驚く。
「メイヤ…俺はメイヤを愛する事を反対する奴が居れば倒す…そして、メイヤを愛する事で来る危険なら大歓迎だ。」
メイヤは自分を恥じた。
和斗はこんなに愛してくれてるのに…自分は。
「分かった…それとごめんなさい…私…和斗の気持ちを理解して無くて…和斗は私を…」
和斗はメイヤを抱き締めた。
その行動にメイヤは激しく燃えた。
メイヤを異空間から出したベッドに押し倒した。そして、メイヤは恥ずかしそうに言った。
「わ、私…初めてなの…ご、ごめんね…面倒くさいよね…嫌なら…今すぐ!?」
言葉を遮る様にキスをした。
メイヤは発情した。
「も、もう我慢出来ないよ!?和斗がいけないんだよ!?そんなに優しくてイケメンで強いなんて!ドストライクだよ!絶対に逃さない!」
その日、和斗は生まれて初めて攻められた。
クリスマスか…(白目)
そんな事より親子丼かな?(錯乱)