バカとテストと守りたい物   作:まーぴん

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バカとテストとただの日常

 

 

鬼ごっこが始まって二日目の朝になった。

 

たった今、二回目の鬼ごっこが終了し、連絡を待つことになる。

 

「たった今、高等学校での鬼ごっこが終了致しました」

「現地にいる彼等からの報告を待つだけです」

 

彼等には背を向けたまま返事はせずたった今、モニターに写し出された日本地図を眺めていた。

 

「これが正しかったら何人死んだことになる?」

 

「はっ、?」

 

「初日で半分、二日目で、もう沖縄は残り50人もいないという」

 

年齢15~18ぐらいの高等学校に通うまだ幼い学生は全国に三百万(3000000)人以上と言われている

このモニターで表示されている日本地図では、人(高校生)が赤く染まっていて、地図が全体的に真っ赤に染まっている。これは人(高校生)が日本で活動をしていることを表している。

 

だが、この人(高校生)の心拍が停止し、活動を停止した直後、それは赤からに白になる。一人二人の活動が消えたところで赤一色に代わりはないが、

 

私が今見ているのは衛星から写し出された死者の数

 

「不思議と白が生命活動の灯ではない。白が赤くなる方が実感が沸くのだが、赤が白くなっていくごとに命が散っているというのは、まるでそれが正しいことをしているのだと思わせてくる」

 

まるで、今生きている高校生が赤(悪)

死ぬことにより白(善)になれるような、そんな…

 

「全て私が悪い…」

 

人、1人の犠牲で済むはずだった。

彼が捕まろうが鬼ごっこは止まらないだろう。

 

「皇太子様!お時間です!」

 

 

 

 

 

真っ赤に染まっていた日本地図の半分以上は白く染まろうと……

………

 

 

 

 

 

 

粉塵爆発

 

大気などの気体中にある一定の濃度の可燃性の粉塵が浮遊した状態で、火花などにより引火して爆発を起こす現象である。

 

 

「在るものをなるべく全て使って良いだなんて、普段だったらお祭り騒ぎになるだろうね」

 

「というか知らなかった…まさか小麦粉がそんな危ない食材だったとは…」

 

「一般的な使い方をしなかったらね、そんなこと言ったら普段から吸っている空気にどれだけ危険になりうる物が含まれていると…」

 

「小中でやらなかったかしら、水素爆発やらアルコール爆発…水素原子の核融合反応によるエネルギー放出の~」

 

「やめといてやれ、明久の頭から湯気がで始めてる」

 

Aクラスの知識力はやはり可笑しいと思っていたのだが雄二は勿論、秀吉と康太も知っていて、ここ実験室で何だか凹んでしまっている。

 

学園長からの指示で何やら物騒な爆発物を作ったり他にも細い糸を使ったバリケードを作ったりしている。

 

わざわざ学園に籠らないで外に、安全な場所に逃げるのが一番得策だと考えるのが普通だと思うが、先ほど戻ってきた鉄人西村ごとく、外には24時間鬼が徘徊している。当然、警察に、自衛隊になど助けを求めてもいるのだがそれも一切通じていないらしい。そもそも全国の高校生の親はどこで一体何をしているのか、海外の救援用生はないのか、等、考えたら切りがない。

 

結果、一番物資があり、寝床に困らない学園にて籠っているわけである。

 

「西村先生もよくやるわよね、高校生でないからって単身で情報を集めに行くわ、全学年を保護するため駆け巡るわ」

 

結果的に敵対行為を行った学園教師陣は標的の対象内として鬼ごっこに参加していたりしている。

生徒のため命を投げだしている先生を実際に目の辺りにすると正直、教師という仕事をはかり間違えていたと常々思ったりした。

 

「次にくるの(鬼ごっこ)が明日の何時かは全くわかんねー…だからさお前ら~…」

 

皆の前に立っている大川君

 

「やろうぜ、パーティー!!」

 

「はいっ、?」

 

それぞれ何やら鬼退治に使えそうな物を作成している最中のことだった。皆、活動をいったん止め拍子抜けた顔で大川君の方を見る

 

「焼き肉でも、鍋パでも何でもいいけど、俺的に適当に沢山作って、お菓子も勿論並べて、わーキャー叫ぶ、そんなパーティーが一番いいと思ってんだけど」

 

真っ先に乗っかって来たのが

「え、良いじゃん面白そうだし!」

手を挙げながら賛成の意を表している工藤さん

 

「いやいやちょっと待て…」

 

「ん、?」

「流石に無理だろ…」

 

「うん、そういう反対の意見があることはわかってた

まあ、言うまでもなくそういう状況じゃないだろ、っていう感じに雄二に止められるだろうなと…既に察していたぞ!」

 

なら…と雄二が言い出そうとしたところで

「そういう状況だからこそやっときたいなって思ったんだよ。だって、俺ら今何してると思う?鬼、いや人を…殺す物作ってんだぜ?」

 

敢えて皆が言わなかったことを淡々と切り出し、皆うつむきだしてしまっていた。

 

「何か、このままじゃ俺ら良くないと思った。こんなこと起きてしまったなら変わっちまっても可笑しくないと思った…だからさ…ーーーやろうぜ、」

 

そのまま言葉を続けた

 

「多分気乗りしないと思うけど、それでも俺はお前たちと…」

 

それ以上は言えなかった…

何故なら

「やろっか、彼の言うパーティー」

久保君が遮ったからだ

 

「勿論全て準備が整った後、当然飲酒とかは駄目だけどね」

 

「ふふ、酒は当然飲まねえし飲めねえよ久保」

 

「僕としてもオススメは出来ないけど、この状況だからっていうのは何だかいいと思うよ。それにその方が何だか楽しいくらいだ」

 

「久保の口からじゃありえねー発言出たな…」

 

そして、

 

「まあ、私としてもこのまま暗い雰囲気を保ってるよりはいいとは思うけどね」

 

当然、私達はリーダーの許可が必要かしらねと、優子さんは最後に加えて霧島さんを見た

 

「ん…私は構わない、…言いたくはなかったけど、これから私達は手を汚す、なら最後くらいこんな思いしてもいいと思う。」

 

「翔子…」

 

「許可が降りたな…じゃあお前らは?」

 

大川君はFクラスに目をやる

 

「ワシらも代表の指示を仰ぐまでじゃ…自分の意見を言うならば当然okじゃが」

 

「同意…やる以外に答えはないな」

 

秀吉と康太も答え各々のFクラスの面々も我ら代表に目をやる

 

「どうするの?代表さんよ」

 

「…だー、わかってんだろうが明久」

 

頭を掻きむしゃり皆から目線を外しながら

 

「俺はそもそもバカ騒ぎは大好きだ…当然皆が良いなら良いに決まってら」

 

「決まりだな」

 

「「おおおお!」」

 

皆が少しだけ喜びの声を挙げ、大川君を中心にして楽しそうにしている。雄二は手を腰に付けながら照れくさそうに舌打ちをしている。

 

「ねえ、明久君」

 

「何…優子さん?」

 

「また、皆と楽しめればいいね」

 

まだ、パーティーは始まってすらいないのに既に未来のことを考えている優子さん、…こんな状況下にいなかったら考えもしたかった。そんな不思議な…

 

 

 

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