(くそ、なんで出てくんだよ)
少年は内心で毒を吐きなながら声がした方に注意を向ける。
「ガゥゥ!」
犬のような姿をした魔獣が少年に唸りながら近づいてくる。
(くる!)
魔獣は少年の予想通り少年に飛びかかった。
「はぁぁぁ!」
少年は魔獣の攻撃を少女を庇いながら見事かわし、声を出しながら魔獣の首目掛けて剣を振るった。
「ギャン!」
魔獣は叫び声を上げ首は綺麗に切れた。魔獣は消滅し少年は安心する。
「あ、危なかった…」
少年は安堵の声を上げた。
そして魔獣が消滅した所を見ると小さいながらも光が反射している魔石を見つけた。
「魔石か…初めて見たな」
少年は魔石を拾い、見ながら呟くと正面に衝撃がきた。
「うぉ!?」
少年は泣いている少女が目に入った。
「こ、怖かったよぉ~うわぁぁぁん!」
少年はかける言葉がわからず少女の頭を撫でた。
(役得かな)
としょうもないことを考えながら少女が泣き止むまで少年は頭を撫で続けた。
少年は少女が泣きつかれて寝ているのに気付いた。
「げ、結構暗くなってる!」
少年は少女を背負い村へ帰るのであった。
少女を家に送り、少年は家に帰った。
「コラ!こんな時間までどこいってたの!」
家に帰ると少年は早速母親に怒られた。
「ごめんなさい!森にいってました」
「森?大丈夫だったの?怪我は?」
「怪我は大丈夫だけど……あ、父さん帰ってる?」
「まだだけど…どうしたの?」
少年は興奮した声で
「魔獣が出たんだよ!」
と言った。
「ま、魔獣!?大丈夫なの!?怪我は!?」
「大丈夫だって。それに魔獣は倒したし」
「倒した!?アルガが?」
「本当だよ?ほら魔石もあるよ」
母親は心底びっくりした顔で魔石を受け取り見ていると扉が空いた。そこには
「お前たち…玄関でなにやってんだよ」
呆れた顔をした少年の父親が立っていた。
「あ、父さんお帰り」
少年は父親に抱きついた。呆れた顔から一転嬉しそうな顔になり少年のどうしたのかを聞いた。
「そうだった!父さん、森で魔獣を見つけたんだ!」
「何?魔獣だと!」
「うん、見つけたのは一体だけだったけど俺が倒したんだよ!」
「何!?アルガがか!?」
父親は驚いた顔をした。
「あなた…本当見たいよ」
母親は少年が渡した魔石を父親に渡す。
「これは魔石…アルガ、魔獣はどんな感じだった?」
少年は先ほどの戦いを思い出す。
「ん~とね、犬見たいな魔獣で唸ってたよ」
父親は少年の肩を掴んだ。
「アルガ、よくやった。その魔獣は群れを作って行動する。アルガのお陰で早期に魔獣が刈れる」
父親は少年の頭を撫でながらありがとなと言った。
少年はくすぐったそうにしてえへへと笑みを浮かべていた。