Fete/Grand Order ~月に酔う花~ 作:sha-yu
今回の前書きは主人公の設定になります。
まぁ、そこまで設定盛り込んだ主人公ではないので、こんな感じなんだなぁと流していただければと。
20歳
男
高校卒業してからは、親に迷惑はかけられないと町でそこそこ有名な洋菓子店でバイトをしている。理由としては、料理が好きなのと給料がよかったこと。店長からは正式に従業員になってくれと言われていて、誘輝としても願ったり叶ったりであったが、そうなる前にカルデアへ連行された。
幼い頃の父親を亡くしており、母親とも離れて暮らしている。
父親は世界中を飛び回っていたようで、そこで珍しいものを持って帰ってくることが多かったとかなんとか......。
中でも、中国で手にいれたと言う匕首を気に入っており、いつも持ち歩いていた。亡くなる直前に、誘輝へ譲る。
魔術の扱い方やその存在についてはほとんど知らず、適正があるからとカルデアに。
色々と巻き込まれる形で、人理修復の冒険へと出ることになる。
「ふざけるなよ......」
そう溢さずにはいられなかった。命がけの登山を終えて、ようやく休めると思ったらあのわけわかんない機械に模擬戦闘とか言われてなんか変なところに飛ばされるわ、なんか戦闘に巻き込まれるはでもうボロボロだ。その証拠にさっきから意識がはっきりしない。眠い。ただひたすらに。
「で、ここから......どこに......ダメ、だ......限界......」
消えかける意識のなか、最後に見た光景は固そうな床だった。
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「フォウ......?」
なんだ......なんかの鳴き声が......。
「フォウ!フー、フォウ!」
「のわ!?なんか舐められた!?......って、なんだこの生き物」
突然の感触に目を覚ました俺の視界に写ったのは、全く見たことのない白いふわふわの毛を蓄えた謎の生物。
こんな生物を見るとは、俺死んだかな?
と、謎の生物以外にもなにかがいる気配を感じ目を向けると、眼鏡をかけたピンク色の髪で片目を隠した少女がこちらを覗きこんでいた。
「あ、目が覚めましたか、先輩」
「え、あ、ああ......」
先輩?俺にこんな後輩いたか?
そもそも、仲のいい後輩なんて俺にはいなかったはずだが......。
「とりあえず起き上がりませんか?ここは寝床ではないと思いますので」
とりあえず言われたとおりに起き上がる。
疲労が限界で、そのまま倒れたんだったか......。
色々聞きたいことがあるが、まずは......。
「君は?」
「いきなり難しい質問なので、返答に困ります。名乗るほどのものでもない......とか?」
「いや、聞き返されても......」
「あ、すみません。名前はあるんです、ちゃんと。でも、あまり口にする機会がなかったので印象的な自己紹介ができないというか......」
別に印象的でなくてもいいとは思うんだけど......。
「どうあれ、質問よろしいでしょうか、先輩」
その先輩呼びについて、こっちからも質問したいんだけどな。
まぁ、いいや。
「なに?」
「お休みのようでしたが、通路で眠る理由が、ちょっと。硬い床でないと眠れない性質なのですか?」
「その辺に関しては色々ともの申したい気分だけど、まぁ畳なんかで寝るのは嫌いじゃないな」
何となく冗談混じりで変なことを言ったけど、これでよかったのだろうか。この子とは仲良くなっておいた方が、後々助かりそうな気がするし。
「ジャパニーズカーペットですね。噂には聞いていました。なるほど......」
あ、納得しちゃうんだね。
「フォウ!キュー、キャーウ!」
と、ここで謎の生物が鳴き声をあげる。
「失念していました。あなたの紹介がまだでしたね、フォウさん。こちらのリスっぽい方はフォウ。カルデアを自由に散歩する特権生物です」
名前はそのまんまか。てか、特権生物って言い方、そっちも正体はつかんでいないんだな?
「私はフォウさんにここまで誘導され、おやすみ中の先輩を発見したんです」
「フォウ。ンキュ、フォーウ!」
フォウと呼ばれる謎の生物は、そのままどこかへ走り去ってしまった。
何て言うか、自由だな......あれ。
「あのように、特に法則性もなく散歩しています」
「随分と自由にしてるんだな」
「はい。わたし以外にはあまり近寄らないのですが、先輩は気に入られたようです。おめでとうございます。カルデアで二人目の、フォウさんのお世話係の誕生です」
「いや、勝手に決められても......ていうか、そもそもここは......」
俺がその質問を投げ掛けようとしたとき、通路の奥から、緑色のスーツとシルクハットを纏った男が現れた。ここの職員か?
「おお、そこにいたのかマシュ。だめだぞ、断りもなしに移動するのはよくないと......」
と、ここで男が俺の方に目を向けた。
「おっと、先客がいたんだな。君は......そうか、今日から配属された新人さんだね」
おいおい、俺の知らない話を勝手に進めないでくれ。
「私はレフ・ライノール。ここで働かせてもらっている技師の一人だ」
そして勝手に自己紹介。そっちの子の名前も知らんと言うのに......そういえば、マシュと呼ばれていたか?
しかし、技師と言うわりには妙な格好を......。
「君の名前は?」
ああ、やっと自己紹介のターンか。
「十根川だ。十根川誘輝」
「ふむ、誘輝君と。招集された48人の適性者、その最後の一人というワケか」
いや、あの、だから、その辺説明くれませんかね?
「ようこそカルデアへ。歓迎するよ。一般公募のようだけど、訓練期間はどれくらいだい?一年?半年?それとも最短の三ヶ月?」
「訓練?なんのことだ?正直、話についていけてないんだけど......」
「その反応だと、全くの素人だね?そういえば、数合わせに採用した一般枠があるんだっけ。申し訳ない、配慮に欠けた質問だった。だが、悲観しないでほしい。今回のミッションには君たち全員が必要なんだ。魔術の名門から38人、才能ある一般人から10人......なんとか48人のマスター候補を集められた」
魔術?マスター候補?なにいってるんだこの人。人のはなし聞いてないのか?
いいからその辺を詳しくだな......。
「これは喜ばしいことだ。この2015年において霊子ダイブが可能な適性者すべてをカルデアに集められたのだから」
また新しい単語が......理解を放棄していいのかこれは?
「わからないことがあったら、私やマシュに遠慮なく声をかけて......」
よし、質問タイムだな!
「おや?」
遮るんじゃねぇ!?
「そういえば、彼と何を話していたんだいマシュ?らしくないじゃないか。以前から面識があったとか?」
「いえ、先輩とは初対面です。この区画で熟睡していらしたので、つい」
やっぱり初対面だよな......ますます先輩呼びの謎が深まるぞ。
「熟睡していた?誘輝君がここで?.....ああ、さては入館時のシミュレートを受けたね?霊子ダイブに慣れていないと脳にくる」
いや、それだけが原因じゃないと思うんだが......ていうか、完全に置いてきぼりなんだが。
「見たところ異常はないが、万が一ということもある。医務室まで送ってあげたいところなんだが、すまないね。もう少し我慢してくれ。じき所長の説明会が始まる、君も急いで出席しないと」
「所長......?説明会......?いや、だから、なんのこと......」
「誘輝さんと同じく、本日付でマスター適性者の方達へのご挨拶です」
欲しい答えはそれじゃない......。
「ようは組織のボスから、浮わついた新人達へのはじめの
「は、はぁ......」
もうだめだ。孤立無援でお手上げ状態。
「レフ教授。わたしも説明会への参加が許されるでしょうか?」
「うん?まぁ、隅っこに立っているぐらいなら多目に見てもらえるだろうけど、何でだい?」
「先輩を管制室まで案内するべきだと思ったのです。途中でまた熟睡される可能性があります」
「ふむ、君を一人にすると叱られるからなぁ......結果的に私も同席する、ということか。まぁ、マシュがそうしたいなら好きにしなさい。君もそれでいいかい?」
「はぁ......まぁ......」
ああもう、なるようにしかならない。あとで違う職員を質問攻めにしてやる。
少しいい加減な優男みたいなやつがいい。うん、そうしよう。
「それはよかった。他に質問がなければ管制室に向かうけど、訊いておきことはある?」
時間がないっていってたから、カルデア云々のことは聞けないだろうな......なら、かなり気になっていることを。
「マシュって言ったっけ?何で俺のことを先輩って呼ぶんだ?」
「.....」
マシュは黙りこくってしまう。言いづらいことなのか?
「ああ、気にしないでくれ。彼女にとって、君ぐらいの年頃の人間はみんな先輩なんだ」
それって、どういう意味なんだ。なんか含みのある言い方だが......。
「でも、はっきりと口にするのは初めてなんじゃないか?私も不思議になってきたな。なんだって彼が先輩なんだい?」
「理由ですか?誘輝さんは今まで出会ってきた人の中で一番人間らしいです」
「それはつまり?」
「全く驚異を感じません。ですので、敵対する理由が皆無です」
「なるほど、それは重要だ!」
そう言って笑い始めるレフだったが、俺の方からすれば何がなんだかわかんない中で謎ばかりが増えていってるんだが、その辺はどうしてくれる。
ていうか、説明会あるんだろう?俺の望む答えが返って来なさそうだから早くいきたいんだが。
ほとんど原作の台詞を引用するという手抜き。
だってなに書けばいいかわかんないんだもん←
荊軻さん早く......。