Fate/Grand Order 短編まとめ   作:バエル厨

3 / 5
1年ぶりの更新とか言う謎。

ちなみにこれ、21:00くらいに予約投稿してるのでそれより後のコトは知りません。
年末アニメの内容とかは一切考慮していませんし、18:00更新の分を駆け抜けた後見返しもせず書いてます。

齟齬は気にせずどうぞ。
あくまでギャグなんで。
後、結構久々に書いた奴なんで。

以上、言い訳終わりです。


※2017年12月31日18:00配信の「Fate/Grand Order」第二部/序のネタバレを含みます。


魔神柱一周忌

「…あれから1年か。予想より早かったね」

 

「ああ。そして、採集決戦にて犠牲となった魔神柱達の一周忌だ」

 

 

「全員、黙祷!!」

 

 

「――黙祷終わり、目を開けるが良い」

 

「…ねえゲーティア。これ、まずいんじゃないかい? まだ何の説明もしていないよ? 皆が困惑してるよ?」

 

「それは禁句だ、ソロモン王。そもそも、我らが話しているこの状況自体説明不可能なのだ。言うなればご都合主義と言う奴だからな」

 

「容赦なくメタ発言をしてきたね」

 

「最初にけしかけたのは貴方だろう、ソロモン王。…と、それはともかくだ。今年は喪中でないからな、一周忌の黙祷も済んだ所で――王よ、何を企んでいる?」

 

「…え? いやいや、何も企んでないよ?」

 

「いや、企んでいるな。何を成すまでもなく白亜の玉座に君臨していたあの時代とは違い、貴方の目線が横に滑っている。それは、私があまり見たコトの無い表情だ。カルデアのマスターであれば、知っているのか?」

 

「立香ちゃんより、ひょっとしたらレオナルドの方かも知れないなあ。――今、カルデアはどうなっているんだい? 千里眼は封印してるから、僕はカルデアの現状を知らないのさ」

 

「仮にも所長代理を勤めていた身の上だろうに…私とて、カルデアの活動の全容を知り得ている訳ではない。ただ、帰還した魔神柱の記憶を通してある程度は把握出来ている。かの時間神殿、もとい魔術王ソロモンの第二宝具『戴冠の時きたれり、其は全てを始めるもの(アルス・パウリナ)』より脱した魔神柱は全部で5柱いたからな」

 

「バアル、アンドラス、ゼパル、フェニクス、ラウムだね。彼らはどうしたんだい?」

 

「彼ら5柱は、それぞれ別の視点から理想を志した。まさに十人十色と言うべきモノだったが、共通していた点が有る。――全てがビーストⅠ、魔神王ゲーティアとは違った。ゲーティア…私が行おうとした『逆行運河/創世光年』が、英霊との戦いで疲弊した魔神柱では実行不可能なコトであったからでも有るだろうがな」

 

「『逆行運河/創世光年』――とある魔法使いはこれを単独で、しかも『人理焼却』と言う過程を経るコトなく出来るって聞いたけど」

 

「あのような歩くチートと同じにするな」

 

「うん、そうだね。そもそも魔術と魔法の違いが有るし」

 

「――話を戻すか。時間神殿より脱した魔神柱達は、それぞれが『亜種特異点』を生み出した。七つの特異点に比肩する歪みだ」

 

「その辺りは聞いてるよ。『悪性隔絶魔境新宿』、『深海電脳楽土SE.RA.PH.』、『伝承地底世界アガルタ』、『屍山血河舞台下総国』、『禁忌降臨庭園セイレム』だね」

 

「如何にも。新宿を特異点としたバアルは、藤丸立香を殺害すべく行動した。SE.RA.PH.を特異点としたゼパルは、そも人とは何かを知ろうとした。アガルタを特異点としたフェニクスは、ただ生き延びる為に行動した。セイレムを特異点としたラウムは、人類救済を実現すべく『外なる神』を用いようとした」

 

「あれ? アンドラスはどうしたんだい?」

 

「奴はカルデアと出会うより前に死んだからな。『ぐだぐだ明治維新』などと言われていたが――ぐだぐだしていなかった」

 

「『ぐだぐだ本能寺』は酷かったけどね…結果、どうなったんだい?」

 

「結論から言おう。これらの試みは全て失敗した。自滅も含まれているが」

 

「自滅? ひょっとして、ゼパルのコトかい?」

 

「何故知っている」

 

「ネットで色々言われてたからね。マギ☆マリも遊んでたし」

 

「――貴様、まだあのアイドルを相手にしているのか? あれは妖精郷アヴァロンに引きこもっている『花の魔術師』マーリンの遊びd」

 

「聞こえない、聞こえないぞー! マーリンとか言うグランドクソ野郎が、マギ☆マリの中身なハズないからね! マギ☆マリは女の子だからね! Q.E.Dッ、証明終了ッ!!」

 

「――まあ、プロトマーリンだと思い込むならば確かに女だがな。だが哀しいかな、この世界に於いてのマーリンは男なのだった。片方はネットアイドルやってて、もう片方はその大ファン…これで良いのか、グランドキャスター」

 

「続き続き! ゼパルは?」

 

「ゼパった」

 

「はい?」

 

「ゼパルはゼパったのだよ。具体的に説明するならば、殺生院キアラとか言うスーパーギャラクシーゴッドクソエロビッチに取り憑いた結果立場逆転され小指の先まで追い詰められ、切なげな断末魔を上げながら消えてしまった」

 

「魔神柱の…切なげな、断末魔? とりあえず、その殺生院キアラさんがロクな人じゃないってコトしか分からないんだけど…」

 

「ああ、本当にロクな奴ではない。何せ、ビーストⅢの半身だ。『快楽』の理を司る獣、ビーストⅢ/Rなのだから。これとの戦いでグランドクラスは確認していないが、ビーストⅢを追っていると思わしきセイバーは確認出来ている」

 

「――つまり、ゼパったって言うのは…」

 

「新しい動詞だ。原形を『ゼパる』と言い、五段活用が適応される。『ゼパら(ず)』『ゼパり(ます)』『ゼパる』『ゼパる(時)』『ゼパれ(ば)』『ゼパれ』とな。過去形は『ゼパった』になる。意味合いとしては、主に殺生院キアラに関するコトだな。ガチャで殺生院キアラを引いた場合は『ゼパってんなあ』と、殺生院キアラを引きすぎた場合は『ゼパりスギィ!』と表現される」

 

「使用用途少なすぎない? と言うかゼパルェ…」

 

「何故、セラフィックス職員の中でよりにもよって殺生院キアラを引き当ててしまったのか…。下手したらクー・フーリンより運がないぞ」

 

「必中(心臓には当たらない)の槍を持ってるランサーの悲運は触れないでおこうか、ゲーティア。最近は『ランナー』とか言われてるけど。クー・フーリンもアイルランド仕様なら、グランドランサーでワンチャンだからね? グランドクラスはビーストの弱点突けるようになってるって説も有るし、その辺りは僕もよく分からないけど」

 

「ビーストⅠであった私には、グランドキャスター適性の有る魔術王ソロモンの第一宝具がこれ以上無い程に刺さったからな。死を知らぬビーストⅡを死そのものと言えるグランドアサシンの“山の翁”が相手取ったのも、弱点を突いたと言えるのか」

 

「玉藻の前本体が人類悪候補だけど、安倍晴明とか出張るのかな?」

 

「キャスター・リンボは伏線だったか…おっと、話を戻すか。そんなコトも有りつつ、カルデアは魔術協会と国連を迎え入れたようだな。信頼度120%のゴルドルフ新所長と妖しさ350%のコヤンスカヤ、フラウロスが絶妙な加減で行動不能としたカルデアAチームも復活が見えた。フラウロス、節穴とか言ってすまなかった」

 

「『節穴かフラウロス!』って叫んでたよね。終章について書かれた竹箒日記以降、レフの評価は上がり続けてるし」

 

「本当にすまなかった。戦闘王にバッサリ斬られてた時は、ここまで株が上がるとは思っていなかった。正直予想外だった」

 

「確かにね…。流星号とか言われてたよね、レフ」

 

「終章での『情報室フラウロス』の色は完全に狙ってるとしか思えなかった」

 

「あれは狙ってたよ絶対。――で、何で僕達はこんな話をしてるんだい?」

 

「今年はどうしようかと思ってな。去年は喪中ハガキを作っただろう?」

 

「ああ、あの微妙に濡れてたアレね…シナリオではメッチャ余裕こいてたけど?」

 

「ハハハハハ、シナリオの私が正しい私だよソロモン。あのような惨事は忘れよ。して、何にする?」

 

「投稿日で皆察してるよ。アレでしょ?」

 

「――やっぱり、そうなるよな。全知全能の魔術王が言うのであれば、それしか無かろうよ。送り先はカルデアか? 現在査問中だが」

 

「これが投稿される時には解放されてるかも知れないし、何とかなるよ」

 

「査問中よりまずい事態になってるかも知れんが…まあ良い。差出人はどうする? 名を連ねるか?」

 

「あ、一応連ねといて」

 

「了解した。――出来たぞ。後はこれを送るのみだが…王、転送出来るか?」

 

「うん、大丈夫だよ。去年はふざけてるのかと思ったけどね。と言うか、去年手書きだったよね? パソコンに進化してるよ?」

 

「新技術は取り入れねばならん。しかし、あの時の私はテンションがおかしかった。採集決戦に狂わされたか」

 

「ビーストとは人類そのものなのかもね…あの欲にまみれた採集決戦は、下手したらラフムよりタチ悪かったから」

 

「あのラフムと同じにされるとは…これも全て、FGOの素材が渋すぎるのが悪いのだ。――そう言えば、カルデアのラジオ局にラフムが現れると言うのは本当なのか?」

 

「やめてあげようか、ゲーティア。じゃあ、送るよ――」

 

 

 

 

管制室の通信停止、動力喪失。

カルデアス、カルデアの空調も停止。

館内気温は-100℃を下回り、人がいられる環境ではなくなった。

 

結論からして、カルデアは崩壊した。

 

Aチームのリーダーであったキリシュタリア・ヴォーダイムの企みが如何なるモノであれ、48人目のマスターを初めとするカルデア職員達は窮地に立たされている。

 

「『永久凍土帝国アナスタシア』…それが『Lost belt No.1』か?」

「そうなるね。フフ、新しい姿を得たこのダ・ヴィンチちゃんにかかr――ん? む、これは…何だ?」

 

ダ・ヴィンチちゃん、何かを発見した。

 

「えーと、これは……またかい?」

「――ダ・ヴィンチちゃん…またとは?」

「去年も有ったよこれ…」

 

そう言って、ダ・ヴィンチちゃんは紙を拾い上げた。

 

 

【挿絵表示】

 

 

「これ…年賀状?」

「そのようだね。そう言えば、2018年になったんだった。文は…『謹んで新年のお慶びを申し上げます 昨年は格別の御厚情を賜り、厚く御礼を申し上げます。バアル、アンドラス、ゼパル、フェニクス、ラウムなどは、皆様から大変愛されたと聞き及んでおります。我ら一同、皆様の更なるご活躍とカルデアの発展を心より祈念致しております。西暦二〇一八年 元旦 魔術王ソロモン 魔神王ゲーティア 魔神柱一同』」

 

――沈黙。

そして、その後。

 

「フザケているのかね!?」

「わあーお、去年のロマニと同じ感想。去年は喪中ハガキ、それも終局特異点攻略中に送られて来た。ゲーティアは、ギリギリを攻めているのかな?」

「去年、そんなコトやってたんですか!?」

「余裕だね、ゲーティア…って、こんなモン送れるなら助けに来い!!!」

 

カルデアマスターの叫びが、その場に木霊した。




以上、茶番でした。
「去年喪中ハガキ作ったけど、今年どうしよう」と友人に聞いたら「年賀状作れよ」と言われたので書きました。
反省も後悔もしています。


遂に開幕したFGO第二部。
単純に楽しみです。

ではまた来年(?)、良い一年となりますように。
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