看板娘のモンスター   作:ばたけ

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思いついて書いてしまいました。
後悔はしてません。
でも早めにネタ尽きるかも……。
がんばりたいです。

+タグの初投稿の字が間違っていたのでなおしました。



この恋物語に爆発を!

吾輩は安楽少女である。

名前はまだない。

ただこの道に、ぼけーっと突っ立っていたのを覚えている。

なんて、くだらないどこぞの猫が言っていそうな序文のパロディのようなものを脳内で垂れ流すところから、この物語は始まる。

 

朝光合成をしていると、一言、声をかけられた。

 

「おお、噂通り、こんなことにいるよ。やっぱ人通りの多いところにいるもんかねえ」

 

訂正。結構しゃべっていた。

 

独り言のようだったので、答えなかったけれど、どうやら私に用があるらしい。

私を狙った冒険者……かな。

それにしては、随分とやせ衰えて、貧相な男だなあ。

童顔に髪を無造作に伸ばしているのがあいまって、女の子みたい。

こっちとしては、丸々太った餌のほうがいいんだけど……。

まあいいや。

 

久々……といっても、経験豊富(意味深)というわけでもないけれど、とりあえずこの男を私の虜にすることにしよう。

 

もしかしてそばにいてくれるの?といった感じの視線を、少年に送ってみる。

 

ふふふ……これで大抵の人間は私の虜。

この庇護欲をそそる外見と相まって、かなりの庇護欲をそそるだろう。

あとはもう、私の餌まっしぐらだ。

さあ、おとなしく、養分となるがいい!!

 

心の中であくどい笑みを浮かべながら、外ではかわいらしい表情をキープ。

私でもえぐいと思うけれど、そういう生態なのだから、仕方ない。

 

若干中二なのも、安楽少女の生態だ。そうに違いない!

 

じっとみつめてみる。

少年は、こちらと目が合うと、ずかずかと笑顔で近寄ってきた。

……いや、普通もう少し躊躇しない?と若干引く。

女に飢えていたのかな。

少しかわいそう。

 

そして私の眼前に立った。

少年は、私を見定めるかのように鋭い目つきで睨んだ。

まだ落ちてなかったよう。

近寄ってきたからいけたかと思ったんだけど。

「一つ、聞いておきたいことがあるんだ」

 

ん?と小首をかしげる。

キャラクターは大事だから。うん。

 

「君、薬屋(くすりや)の看板娘になるつもりはない?」

「……は?」

 

今一瞬、こいつが何を言ったのかわかんなかった。

というか、今でもわからない。

まったくもって、この少年が何を言いたいのかわからない。

理解しきれない。脳……なんてものが私にあるのなら、そいつは既に高速回転でバターになってしまっている。

まともな思考もできないまま、聞き直す。

 

「え、なに、もっかい」

 

 

薬屋(うち)で働かないか、と聞いたんだけれど……」

少年は、その眉をハの字にして、私に同じ質問を繰り返した。

 

ごめんちょっとわけがわかんないや。

 

「何で私なんかを雇用するの?もっといい相手が……人間が、いるはずじゃない?」

「じゃあ言わせてもらうけれど……。君には、とても雇用するメリット、存在的価値があるんだ。まず、君には人の神経を弱らせる、微弱な神経毒を持った実を持っているよね?」

「持っているっちゃあ、持っているというか、生えているけど」

「どうでもいい」

ああ、少し格好つけた言い回しが。格好つけれているのかな?わかんないけど。

本場の人たちはもっとすごいっていうし……。

「そいつがね、こっちの医療方面においては、麻酔の代わりとなるんだ。さらに————

 

まだ説明は続くようだ。少し眠い。でも寝たら怒るんだろうなぁ。本当、人間って厄介。

でも、夢中になって話す少年の瞳は、きらきらと輝いていて、それに心をひかれなあったといえば、嘘になる。

私に言葉をかけるのは————生きることを諦めた人間だけだったから。

こんな生き生きとした言葉は――初めてだった。

 

でも、私はその生を奪うことしかできない。

だって、私は怪物(モンスター)だ。

君は優しいのだろう。きっと、こんな殺し殺されの屍しかない場所から、私を連れ出そうとしてくれているのだろう。

でも無理なんだ。

私は怪物(モンスター)で、君は人間だ。

そこには歴然とした差がある。

だって私は。

今だって、君を殺す方法を考えてる。

生態が、本能が、君を殺せとがなり立てる。

でも、君の目を見てると、どうしてもそれができない。

口を開くことさえ、ままならない。

だから、無理だ。

絶対に、不可能だ。

 

「だから————」

「ごめんなさい!!!」

 

声が————出た。

「私は、既に、何人も人を殺しています!だから」

「だから何だ」

その声には、今までないほどの威圧感があった。

 

「人を殺したら、人に交じっちゃいけないのか!?そこにあることすら!否定されるのか!?」

 

がなる君の瞳は、さっきとはうって変わって、必死だった。

何かにおびえるような、何かに抗うような、そんな感じ。

 

そして、君の目が、すわった。

一瞬にして濁った瞳は、もはやどこを見て言うのかも曖昧になる。

ダンと足を踏み込み、私のすぐ懐に入り込み、小刀を私の喉に押し付ける。

 

「いいから、看板娘、やれ」

 

「はい。お願いだから殺さないで!」

 

「———よし」

君の目は、最初と同じ、澄んだものに戻った。

 

この後、スコップで引きずり出されて(数本ブチっていった。ちょー痛かった)余計なものはもがれ(やっぱちょー痛かった)、そのまま連れていかれた。

 

どこかで聞いた話だ。

美女と野獣、という話があるらしい。

私は別に、悪い魔法使いに怪物(モンスター)にされたわけじゃないけれど、でも、そんな風になれたらなあと思う。

そうだったらどれだけいいかと悔やむ。

物語に嫉妬したって意味がない。

この話は私と君の恋物語(ラブストーリー)なのかな。即堕ちすぎだと、笑われそうだけれど。

でも、一つだけ願いたいことがある。

神様が、アクアでもエリスでも何でもいい。

もし誰かがこの世界を見守っているなら。

この物語は幸せな結末(ハッピーエンド)で終わることを願おう。

 

この異形な恋物語に祝福を————。

 




一番好きなキャラはバニルです。
あの仮面、いいじゃあないですか!
中二が治ってないという惨事には目をつむってください。

昔あった話。
~数年前~
最近、いえ以前から、扉は私に牙をむきます。
自動ドアは、断じて私を通すものかと反応しませんし、手動ドアは、跳ね返ってきて手を攻撃したりします。これがまた微妙に痛いのです。
あとたまに、細くあけたドアを通ろうとすると、通りすがりにかたをバンってされた感じになります。
ですがそれに今日は負けません!
負けなかった結果……。
壊れました。
どあ、はしっこのほうがへこんで、閉まりません。
どうしたらいいのでしょうか……。
攻撃したらこちらにダメージが返ってくる敵って、すごく厄介ですよねなんて現実逃避を行います。
めっちゃ怒られました。
なんかもう……。
ものをたいせつにしよう。
ものにたいせつにされなくても、わたしはものをたいせつにしよう。
そう思えた出来事でした。

一生懸命頑張っていこうと思います。
感想下さるとうれしいです。
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