幼馴染がママチャリでハイウェイを駆け抜けていたら、いつものオッサンに捕まった。   作:Vergil

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眠す。寝ます


4.絶対に負けられない戦いがあるんです!!

 

4.絶対に負けられない戦いがあるんです!!

 

 

 早速俺はMy車庫に車納しているMyママチャリ別名『ぼくのかんがえたさいきょうのママチャリ69代目』の籠に買い物袋を二つ入れ、ママチャリの鍵に番号入力をして開錠した。

それにしても最近の鍵は凄いな、番号入力タイプの鍵や指紋認証タイプの鍵があるんだぜ。流石ミッドチルダだぜ! 地球にはまだこの二つのタイプの鍵は存在していない。

 

 財布をジーパンの尻ポケットに入れてサドルに跨る。

新しく買ってもらったママチャリのサドルは凄いぞ。サドルに座るだけで、その座った人物のお尻にフィットする形に変化し、記憶するんだ。

 どうだ羨ましいだろう!! こんなママチャリ中々手に入らないぞ。

そして、我がママチャリにはギア変更が出来ないという点がある。だが、ママチャリにギア変更は邪道だぁぁぁあぁ!!」

 

 お、何時の間にか声に出していたみたいだな。近所の奥様方が俺の方を見ながらヒソヒソ話をしてやがる。

 

 

 「ひそひそひそ……ひそひそ」

 

 「ひそひそひそひそ……ひそひそ」

 

 「ヒソヒソ……ひそひそ」

 

 マジでヒソヒソ言ってりゅうぅぅぅううう!! マジでヒソヒソ話をヒソヒソ言うなんて思ってもみなかったぞ!! つうか、俺ボケ担当なのにツッコミに回っちまったじゃねぇかよぉ!!

 

 

 「はぁ~」

 

 軽いため息をついた後、『ぼくのかんがえたさいきょうのママチャリ69代目』に乗ってスーパーに向かう。

 

 俺はきちんと交通標識を守って運転している。いくら俺がハイウェイをママチャリで駆け抜ける様なぶっ飛んだ奴でもな、交通ルール位は守るぞ。ここに住む住民として当然の事だ!!

 まぁ、今日はハイウェイを使う気は無い。

 

 流石にまた捕まって、なのはにO☆HA☆NA☆SHI☆という名の肉体言語を喰らうのはシャレにならねェからな。まだあれから一週間もたってねェのによ。

 

 

 

 

 

 今日は自重するで……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 それから約10分後。

 

 

 「イェーイ!! Ha-Ha!!」

 

 俺はママチャリでハイウェイを駆け抜けていた。

 

 

 「最っ高にhigh!! てやつだ!!」

 

 「今の俺は誰にも止める事は出来ねェ!!」

 

 時速100キロ以上は出てるはずの自動車をゴボウ抜き。それにより、自転車如きに抜かされたことにプライド傷つけられたスポーツカーやスーパーカーに乗っているドライバーがアクセルをベタ踏みして、追い抜かそうとする。

 

 だが、彼を抜くことは叶わず。ドンドン引き離されていく一方だった。

 

 

 

 「あれ、本当に自転車なのか……気のせいだ。俺が見たのは幻だ、そうだ! そうに決まっている!!」

 

 「う・そ・だ・ろ・俺が自転車に、負けだと……有り得ん!! それは有ってはならぬことだ!!」

 

 「ファック!!」

 

 「ふふふふ、流石ネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲だな」

 

 「はらひれうまううぅぅぅぅうぅぅう!!」

 

 等々彼に抜かされた人たちは色々と壊れた。

後に彼らはこう語る。『自転車さいっこう!! イェーイ!! ヤーハー!!』と……

 

 

 「ママチャリはやはり最っ高DAZE!!」

 

 「フォッフォッフォッフォッフォッフォ!!」

 

 優雅? に漕いでいた彼に突如お婆さんの声が聞こえた。

 

 

 「誰だ?!」

 

 前後左右周りを見渡すが、誰も居ない。あるとすれば、俺にゴボウ抜きされている自動車だけだ。

 

 

 「フォッフォッフォ! どこを見ておる」

 

 「さっきからフォッフォッフォッフォ!! うるせぇ!! 姿を見せやがれってんだ!」

 

 「ここじゃよ、ここにおるんじゃ」

 

 まさかと思い、唯一見ていない空を見上げた。するとそこには……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「フォッフォッフォッフォッフォッフォ!!」

 

 「目があぁぁぁめがあぁぁぁあぁぁぁあ!!!!!」

 

 ミニスカートを靡かせながら上空でジェットエンジンを搭載している自転車を漕いでいるババァが居た。しかも、紐パンツで見たくない部分がジャストミィィィト!!! 眼がくさりゅぅぅぅうぅう!!!

 うお!! あぶねぇ。一瞬だけバランス崩して倒れかけたZE! SLB(星を砕く一撃)を喰らっても耐える事が出来る俺でも、300キロ以上500キロ未満だしているママチャリで転んだら、かすり傷じゃすまない。下手したら小指骨折してしまう。

 

 

 「フォッフォッフォ、その程度で集中力を乱すとはまだまだじゃのう」

 

 「ファック!!」

 

 そんなババァはスカートの中の毒沼を周知に見せながら俺の前に立ちふさがった。おいおい、俺を抜かすとは良い度胸じゃねェか!! 俺を突き放すことができるんだったらやってみなジェットババァ(俺命名)!! そう簡単に突き放されるほど、俺は軟じゃねぇぞ。

 

 俺はジェット噴射している自転車に立ち漕ぎで真後ろに張り付く。ふん! ジェットエンジン付けてる割にはおせぇな、おせぇよ。そんなんじゃ話にならねぇぜ!! Ha!!

 

 

 

 

 

 

 

 この瞬間、超絶次元チャリ走(笑)の火蓋が切って落とされた。

 

 

 

 「一気に、ブチ抜く!!!!!」

 

 更に俺自身のギアをワンランク上げた。決して、俺のママチャリのギアを上げた訳じゃない。俺のママチャリにはギアチェンジは出来ないからな! ギュオンっと自転車から絶対にならないような音が持続的に鳴り響く。急激に彼の漕いでいるママチャリの速度が上がり、ジェットババァ(俺命名)を抜き去った。

物凄い勢いで突き放す、すでに1キロ以上の差が開いた。

 

 

 「ハッ!! 目じゃねぇぜ! 抜けるものなら抜いてみな!! Ha-Ha!!」

 

 俺は後ろを向いて、中指を立てた。

 

 

 「青いのぉ~」

 

 「Ha!! 只の負け惜しみじゃねぇか。抜いてみろよ!! Ha-Ha!!」

 

 「なら、抜かしてみようかのぉ~」

 

 「What? 何を言っているんだ? もうすでに1キロ以上離されているんだぜ」

 

 「若いの、だから青いのぉ~」

 

 次の瞬間、後ろに居たジェットババァ(俺命名)が俺の横に並んだ。

 

 

 「!!??」

 

 What!? 一体何が起こったんだ!? ホワーイ!

 

 

 「ホッワーーーイ!!」

 

 だが、俺は歓喜の声を上げた。コイツはマジで勝負が出来る相手だ。

正に、

 

 

 「最ッ高にCrazy! ってやつだ!!」

 

 「フォッフォ!」

 

 ジェットババァは常に俺の真横を並走してやがる。やるな、流石ジェットエンジンを搭載しているだけはあるな。だけどな、そんな物に頼っている奴には負けるわけにはいかねェな。

 

 

 

 「なに!!」

 

 何時の間にかジェットババァが、俺よりも10m先に居た。しかも徐々に放されていく。

負けるのか、俺はこんな所で負けてしまうのか?

それだけは許せん!! こんな所で、ジェットエンジンなんかを使うジェットババァに負けるわけにはいかねェンだよ。

 約束したんだよ。アイツが戻ってくるまで、絶対に負けないってな!! そんな大切な約束を違わすわけにはいかねぇんだ。

 

 

 絶対に負けられない戦いがあるんだ!!!!!

 




次回に続く
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