一週間ぶりの更新ですが、これで第一章が終わります。
最後の方は急ピッチでしたが、楽しんでいただければ幸いです。
タイトルは、モンスターハンター4Gのミラボレアスのクエスト名です。かっけー
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それに音は無かった。
それをしたことによって、特段光が発生するという事もなかった。
もちろん、異臭がすることも、突然空気が苦くなる、なんてことも無かった―――空気の色は若干変わっているが。
だが。
当然のごとく、絶望を与える光景ではあった。
真紅の世界の中にあるもの―――生物を除いて(服や霊装含む)―――は、全てが砂になった。
雪も海も氷も駆動鎧も戦車もヘリも―――そして大天使の搾りかす、ミーシャ=クロイツェフと『ベツレヘムの星』も。
正に災害。天災。
それほどに規模は大きく―――そして魔術を使用した本人はここまでの威力を出す意思がなかったようだった。
「早くも気付かれちゃったかねー。もうちょっと準備したかったんだけど」
ボソリ、と上条双麻は呟いた―――誰にも聞こえないほどの声で。
かくして、第三次世界大戦は終結した―――学園都市とイギリスの勝利、という形で。
ロシア成教とローマ正教に届いた始末書類の量は、計り知れなかった。控えて言うならば、大きめの倉庫が埋まるくらい。
ついでに、『ベツレヘムの星』に乗っていた人間は―――レッサー、フィアンマ、サーシャ=クロイツェフ、ロシア成教の戦闘員達―――全員ある二人組に助けられ、生き永らえた。
それ以外の人間は―――特に唯一普通の人間である上条当麻について重要なのだが―――行方不明となった。
学園都市の最新鋭の技術を以てして、北極の砂漠を調査しても、何も見つからなかったのだ―――何も、誰も。
更に、終戦当日。学園都市最強の超能力者、一方通行が襲撃を受けた。一瞬で気絶させられた彼が目覚めたときに見たのは、軽やかに踊る少女―――打ち止めだった。
同日、学園都市。
「全く、何という事をなさるんですか、師匠」
ビーカーの様なものの中で逆さまになって、何かしらの溶液につけられた男は、そう言った。
その顔には、普段はない表情があった。
呆れ。
おおよそ師匠、と自ら呼ぶ人間に向ける表情ではないのかもしれないが、しかし彼は確実にあきれ顔でそう言った。
「まあいいさ。遅かれ早かれ奴らは叩き潰すつもりだった。その時期が早まったに過ぎない。それに、俺自身もさっさと月葉たちの仇を取らないとな」
対する返事をした人間は、彼にしては珍しい、ありありと浮かんだあきれ顔を華麗にスルーした。
宙に浮かびながら―――姿勢は、ちょうど見えない椅子に腰かけているようだった―――、その人物は髪をかき上げる。
その純白の髪を、右側にまとめるように集める。
「本当にそう考えていたんですか…」
呆れ声は、よりその呆れ度を増した。
いや、若干疑念が混じっているかもしれない。
それにしても、とビーカーの中の男は言って
「それにしても、師匠、本当に『アレ』をなさるつもりですか?」
そう、続けた。
そこは、真っ暗だった。
そしてその全てを飲み込むような漆黒の中に、彼らはいた。
『生き返ったか。いや、正しく言えば封印が外れたか、じゃな』
『いやいや、まさかこんなに早くとはねえ。ねえ、「僧正」』
『じゃの。全く、あれでも本当に力を無限で割って更に無限で割っとるんかのお』
『規格外過ぎて、本当に嫌になるわ。で、「僧正」、もう一回封印するプランはできてるのよね?』
『ああ、大丈夫じゃ。今回の「幻想殺し」で確信した』
『ならいいんだけどねー☆』
『おや「娘々」、今までどこに?』
『距離や時間の概念関係ないっしょー、ここでは。薄皮隔てた永遠の距離のいましたよん』
『ふむ。じゃあ、そろそろ移るとしようかの―――
―――ここから先が「グレムリン」の真価じゃ。存分に見ていきたまえ』
どこかで、世界の一部が壊れる音がした。
べリベリベリベリベリベリベリベリベリベリベリベリベリベリベリベリベリベリベリと。
最強最悪の、魔神たちが、この世界に降り立った。
さてさて、第一章が終わりました。
しかし、このssは三章構成の予定です。つまり、次は第二章が来ます。
第二章は超多いです。ついでに『君の名は』要素が若干入ってきます。
多分来週ぐらいに投稿することになると思いますが、これからもよろしくお願いします。
そうそう、今年の春アニメ、『終末なにしてますか?忙しいですか?救ってもらっいいですか?』というアニメがあるのですが、私はこのアニメを見ることをお勧めします。
希望はもうないけど暗部抗争編をアニメ化してほしい。