さっきお会いしたかな?mad pierrotです。
この第八話は、ただ単にここだけ別枠にしたかったので、分けました。
以上です。
それでは、ゆっくりしていってください。
[13]
ドッ、と。
エイワスの背中から、『輝きすぎるほど輝く翼』が噴出し、フィアンマを貫こうとする。
フィアンマは横薙ぎに、全力で第三の腕を振るい、その反動で回避行動もする。
エイワスの顔面の半分がきれいに消滅する。が、再生。気にせず攻撃―――。
そんな戦いが、凄まじいスピードで行われること数分。
先に膝をついたのはフィアンマだった。
「やはりこの不安定な腕じゃ俺様の全力を引き出せないか…。しょうがない。本来なら『幻想殺し』のために取っておきたかったが…」
急に喋りだしたフィアンマを不審に思ってか、エイワスは攻撃の手を止める。そして彼の意味不明な行動に興味を持ったかの様な表情を浮かべ、怪物は言った。
「ふむ。何を見せてくれるのかね?」
「簡単な話さ。俺様の力を正しく使うには、この世界が正しくなければならない。だってそうだろ―――」
そして、彼は言った。
「―――正しい力とは、正しい世界でこそ万全に振るえるものだからな」
「ほう」
ドッ!!!!!!!と。
何か見えない力が、フィアンマを中心に炸裂した。
二ヤリ、と笑いフィアンマは言う。
「どうだ、これでも俺様に勝てるか?」
と。
正に、勝ち誇った笑み、といった表情で、彼は、言った。
そして実際に勝てた筈だった。
が。
「ふふっ、ふは、ははははは」
「…なんだ?気でも狂ったか?」
これから圧倒的な力の前にひれ伏すはずだった金髪の人間は、何がおかしいのか、笑っていた。
ボソッと、フィアンマは言う。
仕方ないのかもしれない。
第三の腕を正しく使える、という事は、確実にフィアンマの切り札であり、奥義なのだから。誰も自分の奥義を見て笑われるとは思わないだろう。
「いや、本当に、全く。完璧に誘導に乗ってくれたな、と思ってな。だろ、『オリジン』」
クツクツと楽し気に笑いながらエイワスが話しかけた先にいたのは、フィアンマでは無かった。
「は?」
聞こえた単語は、『オリジン』。
フィアンマが今までに一度も聞いたことがなかった単語だった。
「誰だ、それ、は」
後ろを向くにつれて、フィアンマの言葉が途切れ途切れになってゆく。
何か、誰かが後ろにいる。
そう感知したときには、もう遅かった。
音もなく、絶望がすぐそこに迫っていた。
フィアンマの右腕が落ちた。
一瞬遅れて、血しぶきが舞う。
「ッッッッッ!?!?!?!?」
「おう、久々だな、フィアンマ。俺の分身を攻撃たあ、イイ度胸じゃねえか」
そこにいたのは。
真っ白な足首まである長い髪に、真っ赤な、まるで血のような色の目。どこかで見たことがあるツンツン頭。
彼こそが。
彼こそが、そうだ。
かつて世界を―――魔術の世界そのものを敵に回し、生き残った男。
深淵を覗き込んで覗き返されれば、そのまま深淵を飲み込んでしまいそうな、圧倒的な力を持っていて。
それでいて負けず嫌いで。
最愛の人を亡くした時は大声で泣き、暴れまわり。
どこまでも人間らしく、人間の域を完全に脱してしまった存在。
アレイスターの復活計画で復活させる対象。
『オリジン』、上条双麻だ。
うーむ。我ながらひどい。
夜しか書いてないから、読み直す時間がなくてですね…。
なにかご指摘等ありましたら、コメントしてください。
では、次は九話でお会いしましょう。