・久々の投稿です。遅れてすみません。
ちょっとした言い訳として、就活が終わった瞬間にテストがやってきて
更に、課題もわんさか出てきましてもう大変で大変で
・そして、就職先が決まりました! 来年が楽しみです。
投稿のほうは時間が空き次第随時執筆していきます!
―――究極体
デジモンの進化形における最終形態。
デジモンの進化には六段階ある。
1.デジタマから誕生した状態を”幼年期Ⅰ”
2.幼年期Ⅰが進化した状態を”幼年期Ⅱ”
3.幼年期Ⅱが進化した状態を”成長期”
4.成長期が進化した状態を”成熟期”
5.成熟期が進化した状態を”完全体”
6.完全体が進化した状態を”究極体”
1.2.、状態をまとめて”幼年期”(幼年期Ⅰを幼年期前期、幼年期Ⅱを幼年期後期)と呼ぶ。幼年期の能力による差は殆どない。3.4.、デジタルワールドの大半が”成長期”、”成熟期”と呼ばれるデジモンである。成長期のデジモンが一番多く、次に成熟期のデジモンが多い。5.、成熟期のデジモンが進化した”完全体”と呼ばれるデジモンは、成長期や成熟期と比べ極端に数が少なくデジモンの強さが一気に跳ね上がる。
だが、完全体を上回る”究極体”のデジモンはその限りではない。究極体は文字通り、究極の存在なのだ。たとえ進化前である完全体が何体もいようとも究極体の前では無に等しい。それほどまでに、デジモンの進化というのは重要なのだ。
それは、例え荒喜のデジモンであろうとも例外ではない。
「グハァ!」
例え、強力な隠密性を持つシールズドラモンでも
例え、頑固な強度を誇るモノクロモン(X)でも
例え、高い機動性を持つブレイドクワガーモンでも
例え、強靭な鋏を備えるクワガーモン(X)でも
例え……陸では役に立たないベタモン(X)でも
究極体であるスカルマンモンには―――勝てない。
「フッ! 所詮は人間如きに育てられたデジモン! 我に勝てるわけがなかろう!!」
スカルマンモンが荒喜を見下ろして言った。
スカルマンモンはこのようなデジモンに仲間がやられたのかと思うと今度は荒喜に怒りの矛先が向いた。
「人間よ、次は貴様の番だぞ! 覚悟はいいか!?」
スカルマンモンは己の武器である二つの巨大な牙を突き出した。
全身が骨で出来ているスカルマンモンの骨の強度というものは非常に高い。現にシールズドラモンのナイフ、モノクロモン(X)の角、ブレイドクワガーモンの鋏、ブレイドクワガーモンの刃、ベタモン(X)が放つ電撃(?)をもってしてもスカルマンモンの体には傷一つ付かなかったのだ。逆に巨大な牙による突進により多大なダメージを負ってしまっている。
彼らの能力はある点においては、完全体を凌駕できる力をもっている。だがしかし、所詮は成熟期のデジモンなのだ。どれだけステータスを弄ろうとも彼らは少なくとも成熟期というスペックの元で完全体を倒しているのだ。彼らのクラスは完全体の域に入っていると言っても過言じゃないだろう。
まぁ、だからといって、究極体に勝てないわけではない。今回の戦いでは、単純に相性が悪かっただけだ。
「覚悟、か……生憎、そういうものは持ち合わせていないな。
「この程度、だと?」
「ああ。大体、少し弄ってあるとはいえ所詮は成熟期だぞ? 究極体であるお前が倒せたとしても何ら不思議でもないだろ。ん……なぁ、スカルマンモンよ。俺のデジモンになるつもりはないか?」
「なにっ!?」
スカルマンモンは驚きはするが、すぐにその顔は怒りに染まる。
「仲間だと? 巫山戯るでないっ! 仲間をさんざん殺した貴様の仲間になど、絶対になるわけがなかろう!」
「おいおい、お前は何を言っているんだ? 仲間だと?
―――俺がいつ、お前を仲間にすると言った?」
「!?」
「俺はお前を仲間にするとは言っていない。何故なら、お前らのようなデジモンは俺にとっての手足みたいなものだ。手足を仲間にする? 冗談を言うな。お前は俺の手足として動けばいい。ただ、それだけだ」
荒喜が言った一言により、突如場の雰囲気が変わった。
無表情だった荒喜の顔には醜悪の笑みが浮かぶ。
先ほどまで何も感じなかった人間が、いきなり豹変したことに戸惑いを感じるスカルマンモンであったが、それ以上に人間の言葉を聞いてはならないというスカルマンモンに備わっている千里眼の力が伝えていた。
「だ、ダマレェェェェッ!」
これ以上、この人間の言葉を聞いていれば自身が狂ってしまうと感じとったスカルマンモンは、再帰の言葉を遮るかのように自身の必殺技である”スパイラルボーン”を放った。スカルマンモンの背骨から飛ばされる二本の骨が高速回転しながら、攻撃の対象である荒喜に左右から放物線を描きながら飛来する。人間である荒喜は究極体であるスカルマンモンの攻撃を受けてしまえば一瞬で死んでしまうだろう。
やがて二本の骨は土煙を上げながら対象にへと衝突した。
スカルマンモンは荒喜の最後を見届けるかのように、自身の骨が帰還するのを待つ。
だが………
「ン?」
おかしい。
飛ばされたはずの二本の骨が帰還しないのだ。本来、スパイラルボーンを放つと自身の元に戻ってくるブーメラン式の必殺技だ。人間に当ったのならそろそろ戻ってきても良い筈だ、まさか地面に深く刺さってしまったのか? と考え込んだスカルマンモンであったが、次の瞬間、自身の考えが間違っていたことを深く知ることとなる。何故なら、スカルマンモンの体に突如として激しい痛みが走ったからである。
「グフッ!」
な、何故だ? 何故この私が痛みなど……?
スカルマンモンの疑問に答えるかのように土煙から二つの影が現れる。
「なるほどな……この骨自体お前の体の
「なっ………!?」
土煙の中から現れたのは、荒喜と彼のパートナーデジモンであるアルカディモンだ。スカルマンモンが放ったであろう二本の骨にはアルカディモンの両手の鎌が突き刺さっていた。
「き、貴様……!」
「アルカディモン」
荒喜の言葉に答えるように、アルカディモンはスカルマンモンの骨を切り裂いた。スカルマンモンは再び体に襲う痛みに耐え切れず片足をついてしまう。
「スカルマンモン、お前は確かに強いデジモンであるが……俺のアルカディモンには勝てれんぞ? 本来はめんどくさくてしないのだが、あえてもう一度聞いてやろう―――俺のデジモンに……いや、俺の手足になるつもりはあるか?」
「ふ、フザケルな……っ! 誰が貴様なんぞの!」
「そうか……」
荒喜は身に付けていたデジヴァイスを取り出し、アルカディモンに
「スカルマンモン、お前に敬意を表して今俺が出せる最強のデジモンで相手をしてやろう」
翳したデジヴァイスから
「アルカディモン―――進化」
* * * * * * * *
マンモンのいる渓谷に一体のデジモンが向かっていた。
彼は移動をしながらため息をつく。
「まったく、ヴァンデモン様ったら。別に様子なんか見なくても結果なんてわかりますのに」
コウモリ型のデジモン、ピコデビモンは空を飛びながらそんなことを愚痴っていた。
彼にとっては確認する意味などないと思っているのだろう。
私が行った策に死角などない。
私は、
他の選ばれし子供たちと比べ何かが違う感じはしていたが何も問題はないだろう。奴は仲間と行動をするわけではないから適当に道案内をする振りをしてマンモンのいる渓谷へと近付かせるつもりであった。
が、何故か気づかれてしまいそのうえ踏まれてしまい、挙句には蹴り飛ばされた。内心踏まれながら怒りが満ちていったが、ここで怒っては水の泡。屈辱を耐え忍び、なんとかマンモンのいる渓谷へと誘導することができた。
マンモンの気性は荒く、しかもあの渓谷には長であるスカルマンモンがいるのだ。
ヴァンデモン様が直々にお誘いしても断った怖いもの知らずの一体だ。
それに、選ばれし子供たちである奴は紋章を持っていないため完全体になることはできない。
いくら奴のデジモンが強くとも究極体であるスカルマンモンに勝てることなどできない!
「クククククッ……我ながらなんて完璧な作戦なんだろうか」
ヴァンデモン様のお喜びになる顔が目に浮かぶ!
そんな風に想像しながら飛んでいると目的地であるマンモンのいる渓谷に到着した。
「さてさて、選ばれし子供のデジヴァイスでも回収しましょうかね……………っ!?」
渓谷に降りたピコデビモンの目に映ったのは、破壊されつくした渓谷だったものだ。
辺りを見渡してもマンモンと思わしきデジモンの姿は見えず、スカルマンモンがいた洞窟の奥にいっても姿はなかった。
「一体どうなっている? マンモンが一体もいないじゃないか……」
それに大地を大きく抉っているこの溝は、もしやスカルマンモンの!?
馬鹿なっ! たかが選ばれし子供風情が紋章もなしにスカルマンモンを倒したとでもいうのか!?
「……なわけないか」
そんなことがあるわけがない。
きっと選ばれし子供は森で迷子にでもなってここへ来てないだけだ。
マンモンやスカルマンモンはどこかに移動しただけだろう……うん、きっとうそうだ、そうに違いない。
「さて、帰ってヴァンデモン様に報告しにいきましょうかね」
その後、ピコデビモンがお仕置きされたのは言うまでもない。
マンモン篇はこれで終了です。
次はヴァンデモン編かデジモン狩り編に行こうと思っております。
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