気まぐれな悪魔によるデジタル世界   作:ガルGC

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簡潔に内容説明
・デジモン再生。
・デビモン討伐。
・次回は戦う。



第3話

 さてさて、あれから数年。

 デジタルワールド内で数十年過ごした現在。

 原作がすでに始まり出そうとする一九九九年八月一日。

 俺はパソコンであることをしていた。

 

 それはデジヴァイスを経由してのパートナーデジモンからこれまで吸収したデジモンのデータを回収する作業だ。

 俺が何故こんなことをするのか、それはアヴィリタに頼んだ多くのデジモンを収納するという願いに関係ある。俺のパートナーデジモンは必殺技の能力で相手のデータを己のデータとして吸収する力を持っている。それはつまり、戦ったデジモンのデータを手に入れることに繋がり、それを分析すれば戦ったデジモンを復元することができる。

 この期間で倒したデジモンは、復元するために同種のデジモンばかりを倒しできるだけ多くのデータを集めていたのだ。

 

「モノクロモンのデータが七十七体分か……復元すれば、およそ十体ほど」

 

 画面に映るデータを見ながら、他のデジモンのデータを開覧した。

 シードラモン:六三体、およそ九体分。

 ティラノモン;三一体、およそ三体分。

 グレイモン:二十体、およそ二体分。

 クワガーモン:八九体、およそ十一体分。

 カブテリモン:五十体、およそ五体分。

 他にも偶に出会った転生者たちのデジモンのデータがあるが、それは少なすぎるのでなしだ。

 

「ふむ、どうするかな」

 

 モノクロモン、シードラモン、クワガーモンはともかくティラノモン、グレイモン、カブテリモンのデータが少ない。これじゃ例のプログラムを入れたとしても完全にはならないか。

 だとしたら、モノクロモン、シードラモン、クワガーモンを例のプログラムを核としてデータを圧縮。展開後に形を生成して、俺のデジモンとして使う。

 ティラノモン、グレイモンの二体はデータを混合する。新しいデジモンとして誕生させてみるか。

 カブテリモンのデータは元の核を使用してデータを圧縮する。

 

「よし、これでいこうか」

 

 新しく誕生させる関係上、生まれるデジモンは成熟期ではなく成長期として誕生するがあまり問題ない。

 デジモンは数ではなく質だ。

 二体の個体より、圧倒的な一体の個体を生成する。

 その命を俺の手で作ってやろう、俺の手足として。

 

「さて、始めるとしようか」

 

 ――――Xプログラム、起動。

 

 

 

* * * * * * * *

 

 

 

「デビモン、お前の闇の力は大きくなりすぎた。この世界から消し去らなければならない」

 

 ファイル島の上空に舞うエンジェモンは、デビモンを前にしてそう言った。

 原作はすでにファイル島編の終幕。

 エンジェモンは選ばれし子供たちを守るため、グレイモンたちから進化の力を受け取り、自信に宿る聖なる力を高めた。それはすでにデビモンの闇の力を上回る力。

 エンジェモンは聖なる力の全てを拳に集中し、デビモンに向け一気に放った。

 

「ヘブンズナックル!」

 

 黄金色の光がデビモンの体を貫いた。

 デビモンの体は細かな粒子となってファイル島の上空に消えた。

 また、エンジェモンもその体が粒子となって崩壊していく。限界以上の力を使ったため体が耐え切れなかったのだ。

 

「すまない、タケル」

 

「エンジェモン……」

 

 タケルは消えていくエンジェモンに対して呟くことしかできなかった。

 

「きっと、また会える。君が望むなら」

 

「エンジェモォォォォン!」

 

 エンジェモンは体が粒子となって消えた。

 だが、彼の命がなくなったわけではない。

 タケルの前にエンジェモンの羽が集まり、一つ大きなデジタマになった。

 

「パタモンはデジタマからやり直すんだ」

 

「大事に育てれば、またきっと会えるよ」

 

 タケルはそっとデジタマを抱きしめた。

 

 

(これで大丈夫だったのでしょうか)

 

 選ばれし子供たちの中で、光子郎は一人静かにそう考えていた。

 デビモンを倒したことで本当に平和になったのか。

 僕たちはいつになったら現実の世界に戻れるのか。

 それに、僕たちはどう行動すればいいのかわからない。

 

(僕は一体どうすれば……ん?)

 

 光子郎は首を上げ、デビモンが消えた空を見ていたら何かが空を移動していたのが見えた。一瞬だっため形まではわからなかったが何かがいた。

 

(今のは、一体……?)

 

 光子郎は考えようともう一度空を見上げようとすると、背中に衝撃が襲った。

 

「何を考え込んでんだよ、光子郎!」

 

「うわぁ!」

 

 不意に襲った衝撃に思わず体勢が崩れそうになるが何とか戻る。

 

「な、なにするんですか!危ないじゃないですか」

 

「ん、悪い悪い」

 

「まったく、やめてくださいよ竜二(りゅうじ)さん」

 

 光子郎の背中を押したのは、上家(かみや)竜二。

 太一と同じ五年生で、サッカー部の親友らしい。

 彼のパートナーはドルモンという紫色のデジモン。

 進化形はドルガモンと飛行能力を持つ強いデジモンだ。

 

「何か悩んでいるようだからさ、俺でよければ聞くぜ?」

 

「いえ、大丈夫です」

 

「そうか?なら、よかった」

 

「心配させてすみません」

 

「いいっていいって、気にするな」

 

 僕は竜二さんとの会話をやめ、再び空を見上げるが何もなかった。

 

(さっきのは、何だったんだろ?)

 

 光子郎はもう一度考えたが、やめた。

 ここで考えてもしかたない、今はできることを考えよう。

 

 

 

* * * * * * * *

 

 

 

「まったく、危うく見つかるかと思った」

 

 そう呟くのはこの荒喜操練。

 デジモンのデータを取るためファイル島に来ていたが、デビモンがちょうど倒されていたのでデータを回収させてもらった。直接倒したわけではないので回収したデータが少ないが、同族のデジモンのデータが手に入ればなんとかなる。

 

「しかし、すでにファイル島での話が終わっているとは」

 

 ちらっと選ばれし子供たちの姿を確認したが、二人多かったな。男と女と一人ずつ。あれは転生者か。ま、直接の邪魔をしない限りは殺しはしないがな。

 

「そうなると、あいつらが次に行くのはサーバ大陸か」

 

 タグの紋章集めの旅になるみたいだが、俺にも紋章はあるのかね?正直ないと思いたいな。なんだかイレギュラーなことには最初っからなっているみたいだし、サーバー大陸で一度接触してみますかね。

 

 あいつらの実力も知りたいからな。

 




簡潔に違うところ。
・選ばれし子供たちが増えた。
・転生者二名+
・王道
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