新約、とある提督の幻想殺し(本編完結)   作:榛猫(筆休め中)

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睦月です!

前回は提督が加賀さんに叱られて提督が何かに気づいたみたいです!

その前に失言で加賀さんに爆撃されてましたけどね~にひひ♪

それじゃあ本編どうぞなのです!


救出作戦決行

side上条

 

翌日、俺は鎮守府内を歩き回り救出に手を貸してくれそうな艦娘を探していた。

 

探してみた結果、陸奥さん、利根さん、筑摩さん、明石さん、間宮さんが手を貸してくれる事となった。

 

俺はそれぞれに指示を出し、人質救出の為の準備を始めた。

 

まず、動けない艦娘を運ぶ人員…。

 

次に、傷ついた艦娘達を癒す為に入渠ドックの全開放…。

 

そして、録に食事をとらされていないだろう事を考えて大量の食事の用意…。

 

胃が不調を起こさないように消化の良い物にすることも忘れずに伝える。

 

 

「それじゃあ、これで頼みたいんだけど、出来そうか?」

 

俺の問いに陸奥さんが少し申し訳なさそうに答える。

 

 

「提督、残念だけど…これじゃあ私達だけじゃ明らかに人手が足りないわ…」

 

 

「もう数人いれば話は別なんじゃが…」

 

 

「でも、協力してくれそうな人達はあなた達だけなのよ…。」

 

加賀姉の言う通りだ、今俺達に協力してくれそうな艦娘はこの五人だけだったのだ。

 

他の艦娘達は何故か俺怯えているので話を出来るような状況じゃなかった…。

 

 

「だとしても、この人数でそれだけの事をするのには流石に無理があると思います」

 

 

「じゃあ怯えているあいつらに無理矢理協力を頼むのか?」

 

 

「それは……」

 

筑摩さんが意見を唱えてくるが俺がその事を話すと黙り混んでしまう…。

 

どうしようもないほどに積んでいる…。

 

俺達に暗い影が落ちたその時だった。

 

 

「その話、私達にも手伝わせてください!司令官!」

 

その言葉と共に入ってきたのは十人ほどの少女達だった。

 

 

「お前達は…?」

 

 

「初めまして、こうしてお話しするのは初めですね、私は長良型軽巡の一番艦、長良です」

 

元気いっぱいに自己紹介をした少女、長良に続いて後ろの奴等もそろって紹介を始める。

 

 

「え、えっと…私は三番艦の名取と言います…」

 

 

「如月と申します。よろしくお願いしますね」

 

 

「ぷっぷくぷ~♪卯月でぇーす♪よろしくぴょん!」

 

 

「皐月だよ!よろしくな!」

 

 

「はじめまして~ふみづきっていうの、よろしく~」

 

 

「長月と言う、よろしく頼むぞ」

 

 

「私は菊月だ…。よろしく頼む」

 

それぞれの自己紹介に若干混乱しつつも何とか特徴で覚えるようにする。

 

 

「えっと、元気な短髪が長良で、気弱な方が名取で…えっと、そこの髪の長い奴が如月で…そこのピンクのあざとい奴が卯月で…そこの金髪?が皐月…と、そっちのホンワカしたのが文月...で、そこの美坂妹的な性格の二人が長月と菊月だな」

 

 

「うーちゃんをあざといなんて言わないでほしいぴょん!」

 

いや、そんな口調しといてあざとくないか言われてもな…。

 

 

「凄く特徴で覚えましたね…まあ、でも正解です!」

 

その言葉で内心ホッと息を吐く…。

 

 

「それで、さっきの話なのだが…」

 

おずおずと聞いてきた菊月にそうだったと話題を戻して話し出す。

 

 

「協力してくれるのは嬉しいんだが、その前にこの作戦の内容を説明させてくれ」

 

そうして俺は新たな戦力に作戦の内容を説明していくのだった。

 

 

 

____________________________________

 

 

 

 

「なるほど、大体話は分かりましたわ」

 

 

「捕まった子たちを助けるぴょん?もしかしたらその中に弥生がいるかも!」

 

 

「五十鈴もその中にいる可能性があるんですよね!私達も協力は惜しみませんよ!」

 

どうやらこいつらの中にも人質として捕らえられている奴がいるみたいだ。

 

 

「助かる、作戦はさっき話した通りだ。それじゃあ行動開始だ!!」

 

 

『はい!!』

 

そんな掛け声と共に俺達は救出作戦を決行した。

 

 

 

______________________

 

 

 

 

再び俺はあの扉の前にやって来た。

 

後ろには陸奥さん、利根さん、皐月、菊月、長良、名取の数名が担架を手に待機している。

 

 

「...よし、開けるぞ」

 

俺は頑丈に施錠されたロックをすべて解除し扉をゆっくりと開ける。

 

 

【ガチッギイィィィィィィ…】

 

中は薄暗く暗くて辺りがよく見えない。

 

ジッと目を凝らしていると不意に掛けられる声があった。

 

 

「だれ...ですか?」

 

その声に振り向くと白いセーラー服のような物にボロボロの眼鏡を掛け女性が立っていた。

 

 

「お前たちを助けに来たんだ、他の艦娘達は何処にいるんだ?」

 

それを聞いた女性はハッと驚いたような表情をして言った。

 

 

「もしかして...昨日外から声をかけてくださった方...ですか?」

 

その問いに俺は小さく頷いて答える。

 

 

「あぁ、助けに来るのが遅くなって悪い...遅くなっちまった分早めに行動したい、他の艦娘達の居場所を教えてもらえるか?」

 

 

「分かりました...。こちらです...」

 

歩き出した女性の後を追って俺達も歩き出した。

 

 

 

 

 

________________________

 

 

 

 

 

 

「こちらです...」

 

女性の連れられたどり着いたのはある一室だった。

 

そこにはボロボロになりながらも確かに生きている少女たちの姿があった。

 

 

「五十鈴!弥生!それに比叡さんやプリンツ、那珂ちゃんまで!!」

 

そのほかにもかなりの人数がこの部屋には集まっていた。

 

ざっと見ただけでも十人以上は居そうだ...。

 

そこまで深い傷を負っている者はいなさそうだが、服は皆ボロボロだった。

 

その姿を見るや否や少女たちに駆け寄る救助勢...。

 

それぞれ抱き合い大泣きしている。

 

俺はその光景をしばらく見守っていた。

 

 

 

 

 

 

「さて、そろそろ運び出さねえと、重症者はいるのか?」

 

その問いに金剛の妹であるという比叡が答えてくれた。

 

 

「はい、プリンツちゃんとろーちゃん、それに那珂ちゃんやサラトガさんは損傷の具合が激しいです...

四人ともアイツにかなり酷い目仕打ちを受けてましたから...」

 

そう言って悲しそうに四人を見る比叡。俺も連られてそちらを見る。

 

そこには確かに他の艦娘達よりひどい傷を負っている四人の艦娘の姿があった。

 

俺は初代のやっていたことへの怒りをなんとか抑えつつも右手を力強く握りしめて言った。

 

 

「...ッ!分かった、担架を持ってる奴は重傷者を入渠ドッグに連れて行ってくれ!傷の深い奴から優先的に入渠させていく!歩ける奴は自力で出てくれ!こっちも人手が足りてないんだ」

 

 

『了解しました!』

 

キビキビと重傷者を担架に乗せると部屋を出ていく救助勢と自力で歩いていく人質勢...。

 

その姿を最後まで見送った後、俺は部屋を出て再度扉の鍵を閉めるのだった。

 

 

「ここは封印だな...」

 

そう呟いて俺は執務室へと戻っていき、傷ついた艦娘達の為にバケツ(高速修復材)を大量に入渠ドックへと手配するのだった

 

 

 




人質を助け出して数日...。

なんとか呉の艦娘達からの信頼を獲得した上条だったが右手の力は相変わらず健在で......。

次回、新約、とある提督の幻想殺し

新たな船出

幻想殺しと艦娘が交差する時、物語は始まる。
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