新約、とある提督の幻想殺し(本編完結) 作:榛猫(筆休め中)
うー…羨ましいデース…。私もテートクの手料理食べたかったヨ…
side上条
前回の厨房での一件から数日…。
書類整理を終えた俺はなんとなしに艦娘の在籍表を見ていた。
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艦娘在籍表
駆逐艦___
如月
弥生
卯月
皐月
水無月
文月
長月
菊月
三日月
望月
暁
響
雷
春風
軽巡洋艦___
球磨
多摩
北上
木曽
川内
那珂
天龍
大淀
香取
重巡洋艦___
利根
筑摩
Prinz Eugen
青葉
戦艦___
陸奥
比叡
軽空母___
龍驤
鳳翔
正規空母___
加賀
大鳳
saratoga
潜水艦___
U-511
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「こうしてみてみるとやっぱり重巡以上の艦が少ないよな」
そうなのだ、駆逐艦や軽巡洋艦は矢鱈多いのに重巡洋艦や戦艦が五隻以下、潜水艦に至っては
「潜水艦は別にしても…せめてもう少し欲しいよな…」
出撃などはもう殆ど無いだろうがいつ出撃になるか分からないのだ、もう少し戦力は欲しい…。
「ドロップ…は駄目だな、となると、建造しかないか…」
かつての大戦時以降、御坂や
いや、ただ単に江ノ島に置いてきているだけということかもしれないが…
どちらにしてもドロップ艦は期待できない…。
それならば建造の方が確実性がある。
「資材が逼迫しているわけでもないし、二回くらいやってみるか」
一人呟き、工廠へ向かうために執務室を後にした。
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「着いた、おーい!誰かいるかー?」
工廠に着くと中には誰もいなかった。
受付とカウンターのところまで行き声をかけてみる。
するとカウンターの所にポンッと小さな小人、妖精さんが現れた。
『わー、かみじょうていとくどうしたのですか?』
「ん?おぉ、妖精さんか、いや、建造をお願いしたいんだけど…」
『けんぞうなのです?おおがたけんぞうですか?』
「いやいや、流石にそれは無理だ…普通の建造だよ」
「お待たせしましたー!あ、妖精さんが来てたのね」
『かみじょうていとくのあいてしてたのです!けんぞうしたいそうなのです』
妖精が出てきた後から明石が遅れて姿を現す。
そして妖精さんを見つけて先程の用件のことを話していた。
「建造?そうなんですか?提督」
明石が不思議そうにこちらを向く。
「あ、あぁ…ちょっと軽巡以上の艦が欲しくてさ」
その言葉を聞いて明石は納得したように『あぁ…』と頷く。
「確かにここって駆逐や軽巡の人達が多いですもんね、分かりました!それじゃこの用紙に資材の投入量を記入してください。通常の建造でよろしいんですよね?」
明石がそう言いながら建造資料を一枚渡してくる。
「おう、それと悪いけど二回くらいやって欲しいからもう一枚頼む」
「二回ですね、はい、どうぞ」
二枚目の資料を渡されて俺はその二枚に適当に数値を書き込んでいく。
「こんなもんでいいか?」
記入し終えた紙を明石に渡す。
「どれどれ?はい、大丈夫です!
「そうだな、使ってくれ」
「
そう言って明石は奥の方に消えていった。
「十分か、この時間はかなり暇なんだよな…」
「暇なのですか…?admiral」
「ん?なんだ、ユーかどうした?」
独り言に返事が返ってきたため、誰かと声のした方を向くと
「いえ…お散歩してたらadmiralが工廠に入っていくのが見えたので気になって…」
どうやら、俺が入っていくところを見られていたらしい。
まあ別に隠すことでもないから別にいいんだが…
「そっか、ちょっと建造をお願いしててさ、今はその待ち時間なんだよ」
「そうでしたか…。それで暇だって言ってたんですね…」
「そういうこと、なんなら
「え…?宜しいのですか?」
「別に構わねえよ?新人?新艦?どんな奴が来るのか気になるだろ?」
「はい…。それじゃあ、お言葉に甘えて…」
「出来ましたよー!」
「おーお疲れ、どうだった?」
「バッチリです!良い子達が来てくれましたよ!」
この反応、期待できそうだな…。
笑顔で答える明石に期待を膨らませる。
「そりゃ楽しみだ、奥の部屋にいるのか?」
「えぇ、二人とも待っているので早く挨拶してあげてください」
「分かった、行くか
「はい…。」
俺は
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部屋に近づくと扉の窓のところからシルエットが見えていた。
「よし、まずは端の部屋から…」
「どんな方なんでしょうね…。」
ノブに手を回しゆっくりと戸を開く。中で待っていたのは…
「初めまして、古鷹といいます。重巡洋艦の良いところ、たくさん知ってもらえると嬉しいです。」
古鷹と名乗ったその艦娘は茶色いボブヘアーに、制服は丈を極端に切り詰めた青い変形セーラー服を着用し、胸には太めの赤いリボンを着け、往年のコギャルかと思わせる姿をしていた。
靴下は黒色で、右脚がオーバーニーで左脚がハイソックスと長さが違うものを身に付けている。
また、右肩部分に名前の『鷹』を意識してなのか、翼を模したエンブレムが描いていた。
それよりも目を引くものがあった。
そう、古鷹の眼は左右の色が異なっていて俗に言う『オッドアイ』と呼ばれるものとなっていた。
「えーと、古鷹さん?その左目は…?」
「え?あぁ、これですか?これは対照灯が搭載されているんです」
「そ、そうなのか、俺はてっきり建造中に何かあったのかと…」
「あはは、提督は心配性ですね、大丈夫、何ともありませんから!それよりもそちらの子は…?」
古鷹の視線が俺の後ろで隠れる
「あぁ、コイツはここに所属してる潜水艦娘のユーだ正式名は確か…」
「ユーの正式名称はUboat-511です…。」
「そう、それだ、これから共に過ごしていく仲間だから仲良くしてやってくれ」
「はい!よろしくね?ユーちゃん」
「こちらこそ…よろしくお願いいたします…。古鷹さん」
握手する二人を見て微笑ましいものを感じながら俺はもう一人いたことを思い出した。
「それじゃユー、俺、もう一人のとこに挨拶にいってくるから古鷹をよろしくな」
「はい…。了解ですadmiral」
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「さて、次で最後だな」
隣の部屋のノブに手を掛けゆっくりと戸を開ける。
すると、中にいた艦娘がそれに気がつき声を掛けてきた。
「お?来たね!よっ!私、古鷹型重巡の二番艦、加古ってんだ!よっろしく~!」
そう話す艦娘は古鷹同様に、幼さが残るミドルティーン程度の体格。
こちらは瞳が光るという事もなく、一般的な少女のものだった。
黒髪で、後ろの一部分のみを極端に伸ばしており、昔の武道家を連想させる。
また、前髪右側に銀のヘアピンを付けているが……。
制服も古鷹と同じ変形セーラー服で、格好が格好だけに捲れ上がってしまっている…。
「分かった!分かったからそのポーズはやめろ!」
「なになに?照れてんのぉ?はいはい、やめますよぉ~」
慌ててそのポーズを止めさせる。
ったく…淑やかさの欠片もない奴だ、御坂みてえ…。
にしても古鷹型って言ってたってことはさっきの古鷹の姉妹か?
「はぁ…とにかくもう一人隣で待たせてるからもう行くぞ」
「はいはい、了解です~」
コイツ…殴りてえ……。
そう思わずにはいられなかった。
「はぁ…なんていうか、不幸だ…」
この先のことを考えるとそう呟かずにはいられない上条さんなのであった……
古鷹達が来てから一ヶ月…。
右手の不幸以外は特にこれといったことがことがない…。
そこで俺はある行事を思い付く…。
次回、新訳、とある提督の幻想殺し
呉文化祭計画
幻想殺しと艦娘が交差する時、物語は始まる