新約、とある提督の幻想殺し(本編完結)   作:榛猫(筆休め中)

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KIRI島です...。

前回は大淀さん視点の文化祭の準備会でした。

さて、今回は文化祭の本番だ、俺以外の奴らも出てくるみたいだから楽しんでいってくれ

じゃあ本編開始だ。

(ちょっと17号さんアドリブ入れないでください!)


呉文化祭開幕

side上条

 

 

文化祭当日...。

 

呉鎮守府は俺の予想を遥かに上回る賑わいを見せいていた。

 

理由は鎮守府の関係者だけじゃなく一般公開をしているからだったりする...。

 

今頃は各グループの艦娘達も大忙しの事だろうな...。

 

 

「加賀姉の所もなんかすごいの作ってたし、大忙しなんだろうな...」

 

かくいう俺は書類の整理に負われている訳なのだが......

 

 

「なんで今日に限ってこんなに仕事が多いんだよ...不幸だ...」

 

それでも終わらせないことには何鵜をすることもできないわけで...。

 

 

「よぉーし!気持ちを入れ替えてサササッと終わらしちゃいますか!」

 

 

「その意気ですよ提督、頑張ってください!」

 

大淀に応援されながら俺は処理スピードを上げるのだった。

 

 

 

 

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「はああぁぁぁ...ぁぁ...ようやく終わったぁ...」

 

 

「お疲れ様です。提督」

 

あの後、なんとかすべての仕事を処理し終えた俺は思いっきり伸びていた。

 

 

「ぁー…駄目だ、動ける気がしねえ...」

 

 

「さっさといかないと文化祭終わっちゃいますよ?」

 

そうなのだ、実はあれから結構な時間が経っていたりする...。

 

 

「だよなぁ...体重いけど仕方ない、ちょっくら回ってくるとしますかね」

 

 

「はい、お土産を期待していますね」

 

 

「へーへー、案外ちゃっかりしてやがりませうね、大淀さん...。」

 

 

「これも任務娘の特権ですので...」

 

そんなやり取りをしつつ俺は執務室を後にした。

 

 

 

 

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まず来たのは草グループの場所だった。

 

 

「お、やってるやってる、ノリノリだなぁ...あいつら」

 

俺の視界の先では三日月達がノリノリでアイドル顔負けの歌と踊りを披露していた。

 

見に来る客も大盛り上がりである...

 

 

「それにしてもあの天龍がねぇ...」

 

 

「本当よねぇ~私も予想だにしてなかったわぁ~」

 

不意に聞き覚えのある声がして俺は辺りを見回す。すると不意に視界が真っ暗になった。

 

 

『だぁ~れだ?』

 

背後からそんな声が聞こえてくる。

 

こんな喋り方するのなんてアイツくらいしか浮かばないんだが...

 

 

「龍田...か?」

 

 

「うふふっ正解よぉ~♪」

 

その言葉と共に視界に龍田が映り込む。

 

 

「お久しぶりねぇ~提督♪元気にしてましたぁ~?」

 

 

「おう、相変わらず不幸に守れておりますが上条さんは元気でせうよ?そっちも元気そうじゃねえか」

 

 

「そうみえますかぁ~?これでも提督が居なくて寂しかったんですよぉ~?」

 

そう言う割には顔がからかう時の顔をしているのですがそれは...

 

 

「い、いやー...上条さんも結構忙しかったのですよ、他の事に手を回せないくらいには...っていうかお前その恰好...。」

 

 

「はい?あぁ~これですか?可愛いでしょぉ?」

 

そう言う龍田はいつもの制服ではなく淡い黄色のパーカー?にグレーのスカートというラフな格好をしていた。

 

 

 

【挿絵表示】

 

 

 

「そうか?まあ動きやすそうではあるよな」

 

 

「ハァ...提督は相変わらず変わってませんねぇ~」

 

やれやれとばかりにため息を吐く龍田...。

 

???いったいなんて言えばよかったんだ?

 

 

「それより、龍田がここにいるってことはやっぱり天龍目当てか?」

 

 

「えぇ、そうですよぉ~こんな珍しいこと滅多にありませんから写真にい~...っぱい納めておきましたよぉ~」

 

そう言いながら怪しげに自身のスマホのほおずり始める龍田。

 

正直、あまり関わりたくはない...。

 

 

「そ、それじゃ俺は別のとこを回ってくるから!文化祭楽しんでいってくれ!」

 

 

「は~い、それではまた~♪」

 

そうして俺はそそくさと草グループの部屋を後にした。

 

 

 

 

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次に来たのは水グループの部屋だった。

 

 

「ここはメイド喫茶だったっけか?凄い人だなおい...」

 

言った通り、入り口には長蛇の列が並んでいる...。そこまでして入りたいものか?

 

俺?俺は様子を見てたら俺に気が付いた筑摩が入れてくれたぞ?

 

 

「おぉぉぉ!!くちくかんのメイド姿だ!」

 

 

「これは...いい!最高ではないか!」

 

 

・・・・何してんだアイツら...。

 

俺の目の前では長門らしき女性が二人、目をキラキラさせながらモジモジしているのだ...。

 

こちらも龍田の時と同様いつもの制服ではなく黒いワンピースと同じく黒のジャケットを着込んでいる。

 

恐らく片方は江ノ島の長門だと思うが...もう片方ってもしかして...。

 

いや、考えるのは良そう...こっちまで巻き込まれそうだ...。

 

 

俺はそっと部屋を後にした...。

 

 

 

 

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次にやって来たのは龍グループの部屋だった。

 

ここは加賀姉達のグループだったよな?

 

入ってみるとそこには四分の一スケール(・・・・・・・)の軍艦の模型が五隻並んでいた。

 

 

「この数を五人だけで作るだなんて凄すぎじゃない?」

 

 

「これは確かにねぇ...造りもかなり精巧だし良く出来てると思う」

 

 

「私の模型もありますね、良く出来ていてさすがに気分が高揚します...。」

 

 

「ひえー!ここまでそっくりに作れるなんて呉の私は化け物ですか!?」

 

 

「本当にそっくり...どうしたらここまでうまく作れるのかしら?」

 

そう話すのは大阪鎮守府の時雨、髭眼帯(吉野)さん、比叡、姉貴、古鷹の五人だった。

 

俺は髭眼帯(吉野)さんに近づき声をかける。

 

 

「吉野さん達も来てくれたんですね、凄いですよね、俺もまさかここまでのものを作り上げるだなんて思ってもいなかったですよ」

 

 

「そうだろうねぇ...自分も驚いてるよ」

 

 

「僕もさ、僕もやってみたらあんなものが作れるのかな?」

 

 

「加賀姉達に造れたんなら時雨にもきっとできるんじゃねえかな?俺は吉野さんは多分無理だと思うけど」

 

 

「ちょっと上条君!?なんでそこで自分を入れるの!?」

 

 

「そっか、ならこんど作ってみようかな?加賀さんに何を使ったのか聞いてこないとね」

 

 

「いいんじゃないか?出来たら俺にも見せてくれよ」

 

 

「うん、構わないよ」

 

 

「ねえ?二人とも?無視は良くないと提督思います。というか話を聞いて?」

 

あなたここの提督じゃないじゃん...。

 

そんなやり取りをして俺は部屋を後にした。

 

 

 

 

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次の俺が来たのは氷グループの部屋だった。

 

ここは確か小料理屋だったっけ?

 

気になるし様子見がてら入ってみるか...。

 

 

「おーす、お疲れさん、どうです調子は?」

 

 

「あら、提督お疲れ様です。はい、上々ですよ」

 

中は綺麗に着飾られており、部屋そのものが和風に作り替えられていた

 

その中のカウンター内から鳳翔が笑顔で出迎えてくれた。

 

奥では弥生たちがせっせと走り回っているのが見える。

 

 

「何になさいますか?お風呂にします?ご飯にします?それとも...」

 

 

「いやあの鳳翔さん?冗談でせう...よね?」

 

 

「ふふっ♪どうでしょうか?提督はどっちだと思います?」

 

じょ、冗談だと思いたいんだが、鳳翔さんのあの目半分くらい本気の目なのせう...。

 

 

「鳳翔さんがおかわり下さい」

 

 

「あ、私の方もお願いできますかぁ?」

 

 

「赤城秘書艦よく食べますね...」

 

 

「龍鳳さんもいつもより食べていますね...。」

 

そんな声に振り向くと赤城姉、大阪龍鳳、神通、大阪鳳翔が話していた。

 

これだ!これしかない!

 

 

「よっ、赤城姉達も来てたんだな」

 

逃げ場を見出した俺はここぞとばかりに赤城姉達に話しかける。

 

 

「あら、提督いらしてたのね、お久しぶりです」

 

 

「お久しぶりです...提督」

 

 

「あぁ、赤城姉、それに神通も久しぶりだな!二人とも元気そうでなによりだ」

 

 

「ありがとうございます。提督も元気そうで安心しました」

 

 

「呉での生活はどうですか?」

 

 

「結構充実してるよ、相変わらず不幸に愛されたまんまだけど...」

 

 

「そっちも相変わらずなんですね...」

 

その後、龍鳳や向こうの鳳翔さんとも少し話した後、俺は部屋を後にするのだった。

 

 

 

 

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次に向かったのは炎グループの部屋だった。

 

ここはカフェにしたんだったな、どれどれ?

 

 

「いらっしゃい!あら、提督じゃない休憩?」

 

中に入るとウェイトレス姿の如月が出迎えてくれた。

 

 

「あぁ、ちょっと休もうかと思ってさ」

 

 

「そうだったのですね、ご注文は何にします?」

 

 

「じゃあココアよろしく」

 

 

「はーい」

 

元気よく返事して奥に消えていく如月を見送る。

 

 

「提督さんもいらしてたんですね、ふふっ」

 

 

「司令官さんお久しぶりなのです!」

 

 

「相変わらずくたびれた顔してるにゃしい~♪睦月が励ましてあげましょうか~?」

 

 

「へえ、あなたがここのテイトクなのね、中々いい男じゃない」

 

その声に振り向けばそこには江ノ島の鹿島、電、睦月と見覚えのない、というか人外の誰かが座っていた。

 

 

「おぉ、鹿島に睦月に電に...誰?」

 

どこからどう見ても深海棲艦なんですが......

 

 

「あぁ、自己紹介がまだだったわね、私は大阪鎮守府の所属する朔夜よ、艦種で言うならそうね...。姫級の防空棲姫よ」

 

 

「はぁ...その朔夜(防空棲姫)さんはどうしてここに?ここ、鎮守府ですよ?」

 

 

「そうだけどそれがどうかしたの?」

 

 

「いやどうかしたとかじゃなくて、あなた深海棲艦ですよね?」

 

 

「そうよ?」

 

 

「じゃあここにいたらマズイとは思いません?」

 

 

「思わないわね」

 

 

「宿敵の本拠地ですよ?」

 

 

「イザトナレバ壊滅サセルダケダカラ大丈夫ヨ」

 

あ、駄目だこの姫級早くなんとかしないと...

 

というか今さっきこの姫なんて言った?

 

記憶が確かなら大阪鎮守府に所属するって言ってなかったか?

 

ってことは髭眼帯(吉野)さんは深海棲艦も部下にしているってことになるぞ!?

 

それって大丈夫なのかよ!

 

 

「あははは...あまり目立つようなことはしないでくださいね?もし暴れるようであれば...」

 

俺は朔夜(防空棲姫)の顔を覗き込んで真顔で言い放った。

 

 

「その怨念で出来た身体ごとその幻想をぶち殺してやるからな?」

 

そう言うと、朔夜(防空棲姫)は身体をビクリと振るわせて言った。

 

 

「フフ、面白イジャナイ...良いわ、大人しくしておいてあげる。そもそも暴れるつもりなんて最初から無いもの」

 

口調が深海棲艦特有のソレから流量なものへと変わっていく。

 

それと同時に朔夜(防空棲姫)から放たれていた重圧も消えうせていった。

 

 

「それならいいですけどね、その事、努々忘れないでください」

 

 

「えぇ、ご忠告感謝するわ...」

 

その後、出てきたココアを飲んだ俺は部屋を後にするのだった。

 

 

 

 

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次にやって来たのは空グループの部屋だった。

 

看板には驚ろ驚ろしい(おどろおどろしい)絵と共にどでかく【お化け屋敷】と書いてある...。

 

 

「うわぁ...これまた雰囲気のありそうな...」

 

 

「あ!しれいかーん!おひさしぶりです~!」

 

その声の方を見るとそこには受付に綾波が笑顔で手を振っていた。

 

 

「えッと...綾波さん?何をしてらっしゃるのでせう?」

 

 

「え?何ってお化け屋敷の受付ですよ?」

 

 

「それは俺にもわかる俺が聞きたいのはどうして綾波が受け付けをしているかってことなんだよ」

 

そもそもお前、呉の所属じゃないだろ...。

 

 

「それがですね~ちょっと前にたまたま通りかかったら受付にいた卯月ちゃんに『人が足りないから手伝ってほしい』って頼まれちゃって...」

 

 

「へえ、卯月が...それで卯月は今どこに?」

 

 

「中でお化け役やってますよ?」

 

 

「あ、そう...悪い綾波、しばらく受付頼めるか?」

 

 

「はい、大丈夫ですよ!」

 

 

「悪いな、後で何らかの形でお礼はするから!」

 

そこで俺は綾波と別れ次の場所へ向かった。

 

 

 

 

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次にやって来た部屋は地グループの部屋だった。

 

看板には大きく【コスプレ写真館】と書いてある...。

 

正直嫌な予感しかしないのがここだ......

 

俺の不幸センサーが大音量で警告音を鳴らしている。

 

だが入らないことには様子は見られんし...。

 

 

「ええい、ままよ!ゆくぞ上条当麻!」

 

意を決して中へと入っていった。

 

 

「おぉ、提督よ、見よ!大盛況じゃぞ!」

 

 

「確かに大盛況だけど...大丈夫なのか?これ...」

 

辺りを見回すとすごい種類の衣服が取りそろえてある。

 

 

「おぉ!凄いぞ見てみろ利根!こんな衣装まで取り揃えてあるぞ!」

 

 

「王道モノからマイナーなものまでよく取り揃えてあるのぅ...なっ!?駆逐艦たちの制服まであるではないか!どうなっとるんじゃこの店は!」

 

と騒ぐ軍服のおっさんと利根らしき女性...よく見るとおっさんの肩に小さな妖精さんも乗っている。

 

・・・・うん、あの人達には近寄らないようにしよう。

 

そう決め適当なコスプレを数枚選び利根達に渡す。

 

 

「これで頼む」

 

 

「うむ、任せろ!」

 

そう言って利根達はいそいそと奥に入っていく。

 

きっと着替えに向かったのだろう...。

 

五分ほどして着替えを終えたのか利根達が戻ってきた。

 

 

「ほれ!どうじゃ?」

 

 

「あぁ、うん、いいんじゃねえかな」

 

とりあえずスマホで一枚ずつ写真に収めていく。後でプリントしてプレゼントしてやろう...。青葉あたりが新聞に乗っけそうだけど...

 

そんなことを考えながら俺は部屋を後にした。

 

 

 

 

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最後にやって来たのは雷グループの部屋だった。

 

ここは映画が見れるんだっけか?

 

ちょっと気になってたし見てみるか...。

 

入り口に近づいてみると...。

 

 

『上映終了』

 

 

「不幸だ...」

 

肩を落としてため息を吐く...。

 

仕方ないのでそのまま俺は執務室に戻っていくのだった。

 

 

 

 

 

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後日、結果は氷グループが群を切っての一番という結果を出し、褒美に俺が一つ言うことを聞くという形で文化祭は終わりを迎えたのだった...。

 

 

 

 

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その更に後日...。

 

文化祭にお忍びで遊びに来ていたらしい元帥が楽しませてくれたお礼として数人の艦娘をプレゼントしてくれることとなるのだが、それはまた別のお話で語るとしよう...。

 




頭の中に響いてくる謎の声...。

その声に導かれるままに海に出るとそこにはある奴らが待ち構えていて...。

次回、新約、とある提督の幻想殺し

再開の幻想殺し

幻想殺しと艦娘が交差する時、物語は始まる...。
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