新約、とある提督の幻想殺し(本編完結)   作:榛猫(筆休め中)

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電です...。

前回は司令官さんが私達にボコボコにされたお話だったのです。

少し可哀想だったですけど司令官さんの自業自得なのです!

今回は呉鎮守府にたくさんのお仲間さんが増えるお話になるのです!


元帥からの贈り物

side上条

 

 

「不幸だ...」

 

開口一番にそれを言うには訳がある。

 

それは溜まりに溜まった書類の山が原因だ...。

 

なんでも俺がいない一年間の間、加賀姉や陸奥姉ちゃん(呉の艦娘達から姉妹扱いしてほしいと言われた)がやっておいてくれてたらしいけど、提督しか処理できないものはさすがに手を付けられないため放置していたらしい...。

 

おかげで一年分ほど溜まった書類の山が五百枚ほど執務室に積み重なっている...。

 

 

「着任当初程じゃないにしてもこれは酷いよな...」

 

俺は書類の山を見て溜息を吐く...。

 

 

「私達に一言も無しに姿を消したのが悪いのよ、自業自得です...。」

 

あはは...最近加賀姉が、というより鎮守府中の艦娘達が妙に冷たいんだが...。

 

自業自得みたいなもんだし、仕方ないっちゃ仕方ないんだけどさ...

 

そこまで怒らなくてもいいんじゃねえかな?

 

 

 

などと考えながらも書類を整理する手を緩めずに作業していると、古鷹がなにやら少し慌てた様子で執務室に入ってきた。

 

 

「提督、いらっしゃいますか?」

 

 

「いるけど、どうかしたのか?」

 

 

「それが、大本営からお手紙が届いていまして...」

 

 

「大本営から?」

 

 

「はい、これなんですけど...」

 

渡された手紙を開けてみると、送り主は元帥からだった。

 

内容としては渡したいものがあるから大本営まで顔を出すように、というシンプルなものである。

 

俺はそれを見て書類整理を後回しにして大本営に向かうのだった。

 

 

 

 

____________________

 

 

 

 

大本営に到着した俺は応接室へと案内され元帥が来るまで待っていた。

 

 

「やあ、待たせたね。上条大将、来てくれて感謝するよ」

 

 

「いえ、それより渡したいものって何なんですか?」

 

それを聞いた元帥は『あぁ、そうだったね』と思い出したようにチリリンッと呼び鈴を鳴らした。

 

すると少しして数名の艦娘らしき少女たちが入ってきた。

 

 

「えっと...元帥?この子たちは?」

 

 

「この子たちは最近確認された超能力者組|(LEVEL5)が連れてきた艦娘達さ...。この子たちを君の鎮守府に進呈しようと思う」

 

それを聞いて俺の中にとある疑問が浮かぶ。

 

 

「ちょ、ちょっと待ってください!俺、別に何もしてないですよ?戦いに出てたわけでもないのに...」

 

寧ろ呉鎮守府から行方くらましてたのに......

 

しかし元帥は笑って言った。

 

 

「何を言っているんだい?君は十分な働きをしてくれたじゃないか。文化祭で私達を楽しませるという事をね...。」

 

 

「ッ!元帥もきていらしたんですか!?」

 

それなら顔出しに行ったってのに...。

 

 

「あぁ、だがお忍びで行っていたから私自身あまり目立つつもりもなかったんだよ、だが一客として行っても十分すぎるほど楽しめたよ。特にメイド喫茶は最高だった」

 

あ、元帥はメイド喫茶寄ったのか...。

 

その後、何故か元帥のメイド艦娘に対する熱い熱弁が始まってしまい、話が反れてしまった。

 

 

「ゴホンッというわけで、そのお礼にこの子たちを送ろうと思う。君達、上条大将に挨拶を」

 

元帥がそう言うと艦娘達は小さく頷き、一人ひとり自己紹介を始めた。

 

 

「まずは私からね、初めまして、雲龍型航空母艦、三番艦の葛城よ!よろしくね上条大将!」

 

 

「次は私ね、雲龍型航空母艦の一番艦、雲龍です。宜しくお願いしますね」

 

 

「あたいは夕雲型駆逐艦、十六番艦の朝霜さ。まあ詳しい挨拶はまた今度にして、よろしく頼むよ提督」

 

 

「私は陽炎型十二番艦の磯風だ。司令、よろしく頼む」

 

 

「俺は陽炎型の十六番艦の嵐だ!よろしくな!司令」

 

 

「私は神風型一番艦の神風です。よろしくね、司令官!」

 

 

「続いては私、神風型二番艦の朝風よ。よろしくね?司令官」

 

 

「あははっじゃあ続いて僕は神風型三番艦の松風さ、キミがこれから僕たちの司令官になる人だね?よろしく頼むよ」

 

 

「私は島風型一番艦の島風です。よろしくお願いしまーす!提督!」

 

 

「あ、えっと...私、まるゆって言います...。これからよろしくお願いします。隊長」

 

と、全員が挨拶を終えたところで俺は全員の顔と名前を覚えるために少し考え込んでいた。

 

なにせ、増える数が多すぎるのだ。しかも一気に挨拶されて頭が追い付いてこない...。

 

えっと、雲龍型の雲龍と葛城と?陽炎型の嵐、夕雲型の朝霜に?神風型の神風、朝風、松風の三人に、島風型の島風に恐らく潜水艦のまるゆだな?よし、何とか覚えたぞ!

 

 

「俺は上条当麻!呉鎮守府で提督をしてる飾りだけの大将だ。これからよろしくなおまえら!」

 

 

『『『『『はい!』』』』』

 

 

「掴みは上々のようだね、それじゃあ移籍の手続きをしてからそちらに送るから今日はもう帰りたまえ…。」

 

 

「分かりました、すいませんがよろしくお願いします」

 

そうして俺は大本営を後にして呉鎮守府へと帰っていくのだった。




雲龍たちが来てから数日...。

特に何もないので演習風景を見に行ってみるとそこにはとんでもない光景が広がっていた。


次回、新約、とある提督の幻想殺し

世界観の違う演習という名の修行

幻想殺しと艦娘が交差する時、物語は始まる...。
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