インフィニット・ストラトス Road of Beast 作:ディアブロ
百合男子となって、ロリコンを超越してな!!
秘境の地、アマゾン。そこは、誰も知らない見たことのない生態系で溢れている熱帯雨林。
その針葉樹林が生い茂る巨大な樹木の樹の枝にある小屋。
そこには、丸まって寝ているジャガーが少年を包み込むようにして寝ている。
それだけではなく、鳥やサル、蛙などが少年とジャガーの周りで寝ている。
規則正しい吐息で寝ている少年の名は、ヴァル。
生まれたときからアマゾンで生活している少年。
年齢は6歳。
腰まで伸びたボサボサの銀髪。
矯正が整っていて誰が見ても美形。
瞳の色はルビーのように赤い。
上には何も着ておらず、葉っぱや縄で作った腰みののみ。
アマゾンの動植物や魚類は少年にとって家族同然の存在である。
彼らが眠っていた時、大きな爆発音が発生した。
それと同時に皆が一斉に飛び起きて、辺りを警戒しだす。
鳥たちは窓から一斉に飛んでいく。
ヴァルは、欠伸をしながら起き上がる。
「なに~、今の音~?」
右手で右目をゴシゴシと搔きながら辺りを見回すと、
「ジャガーしかいない」
と、低い声で呟いた。
「グルル」
ヴァルの右側に回ったジャガーはヴァルに頬づりする。二人にとっては、朝の挨拶のようなもの。
「うん、おはよう。ジャガー」
ヴァルは立ち上がって、入口まで歩いていく。
「あれ、なんだろうね」
黒煙が上空に上っている先を見据えながらジャガーに問う。
「グルルルル」
警戒しろという眼差しをヴァルに向ける。
「うん、わかってる。ヴァルが見てくるから、ここで待ってて」
枝に垂れ下がっているツタを両手で摑んで、自分たちが住んでいる大樹より一回り小さい枝に向かってジャンプする。
近い枝から枝へとジャンプを繰り返しながら、枝に住んでいるサルやナマケモノにどっちに行けばいいのかを聞きながら向かっていた。
そして黒煙が上がっている場所に到着すると、デカイ人参(?)が先っぽから突っ込んでいた。葉の部分と思われる場所から煙が噴き出していてこれが原因だろと察した。
だが、ヴァルは鼻をピクピクと動かしながら別の臭いをかぎ取った。
「寂しがりやなウサギの臭い?」
本来アマゾンに存在しない臭いを感じたヴァルは臭いのする方向に駆け出した。
ところ変わってアマゾンの森林内。
一人の女がおぼつかない足取りで移動していた。
頭にはうさ耳を模した機械のカチューシャを装備。不思議の国のアリスを意識したようなドレスを着た女性。
名は、篠之乃 束。世界中からお尋ね者にされている天災科学者であり、
「最悪だ~、束さんピンチだよ~」
と気力を失くしたような声で愚痴る。
そもそも、何故こうなったのかというと、自分のお手製の人参ロケットがエンジントラブルを引き起こしたからである。
その結果、アマゾンの樹海に落下した。
グウゥ~という音を出しながら、束はお腹をさする。
「もうダメェ~」
ヘナヘナと力尽きたように側にあった樹木にもたれかかる。
その時、ガサガサという音が草むらからした。
恐らく肉食動物だろうと予測した束は構えようとするが空腹の所為で力が入らない。
「逃げなきゃ、でも力が・・・」
いくら遺伝子レベルでチートだとしても、人間であるため腹が空いたら力が出ないのは当然である。
意識も朦朧としてきて、失う瞬間草むらからでてきたのは、
「(こども?)」
銀髪の少年だった。