タイムトラベル物見遊山   作:朝鮮ニンジン

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どうも、朝鮮ニンジンです。
ついに江戸での生活が始まります。
胃部鯉故の暴走が止まりません...。

胃「学生の君! この小説を読めば、君も欠点‘Sだ‼」


江戸でパン食べたらおいしそうだよね。

池袋は暗闇の中をぐるぐる回りながら、落ちていた。

落ちてゆく。

落ちてゆく。

保険に入ってよかったな、と思いながら落ちてゆく。

体に衝撃が走る。

地面にぶつかったのか?

また目の前が真っ暗になった。

 

 

 

 

「課長、その服のふくらみは何ですか?また『機動戦士ガンダム』のDVDを隠し持っていくつもりですか?しかも全巻。」聞き覚えのある声がする。

飛「没収です、没収」ボカッボカッ。シャキーン。ギャーーーーーーー。なんの音?

まぁ、とりあえず目に光が差し込んだ。そして急に意識がはっきりする。ここは……神社?景色が真逆だが、たぶん神社だ。和服姿になった飛鳥と、飛鳥に刀を突き付けられた胃部鯉故も見える。

飛「あ!池袋さん!そこにいたんですね。」いや、絶対見えてただろ......。

池「はい、でもなぜか景色が真逆なんですよ」

胃「それは、池袋さんが木の上にいるからじゃない?」

池「はぁ?」あのイカマシンが着地した衝撃で吹き飛ばされたのか、今自分は木の上に布団のように干されているらしい。あのポンコツイカめ。

しかも結構高い位置なので、自分の力で降りるのは厳しそうだ。

池「木の上に干しっぱなしにするなんて、扱いひど過ぎじゃないですか?」普段の自分らしくないが、さすがに抗議する。

胃「ひどいなぁ~。善意でやってあげたのに。あのね、池袋さんがすごく干してほしそうな顔してたから、僕が干してあげたんだよ。」この世に干されるのが好きな人間なんているわけない。たぶん。目の前の男によって池袋の人間への信用はガラガラと崩れていたので、そんな人間もいるかもしれないと思えてきた。

池「そんなわけないじゃないですか。はやく下ろしてください」飛鳥と胃部鯉個に支えてもらって何とか下りることができた。まったく、なんでこんなことしたんだ?

 

飛「では早速タイムトラベル体験に移りましょうか。注意事項の確認をしますね」飛鳥が何事もなかったかのように言った。

 

数分後...。(注意事項の確認をした。)

 

飛「では確認を終わります」やっと確認が終わった。

飛「あと、これを飲んでください」飛鳥が手に持った袋から何か取り出し、それを池袋に差し出しながら言う。液体の入った瓶だ。

飛鳥に手渡された、瓶に入った黄色の液体を飲んだ。どんな味がするのか怖くて、ちびちびと飲む。見た目と裏腹なのかそうではないのかわからないが、チョコレートクッキーのような味がした。飲んでいる途中で、飛鳥と胃部鯉故が何か話をしているのが聞こえた。

飛「今回は成功でしたね」

胃「うん、これは普通に行けるね。前みたいに海苔とジャムと魚肉ソーセージが混ざったような味がしないね」

飛「前の人は全部吐き出しちゃいましたからね」

二人がとても恐ろしい会話をしている間に液体を飲み干した。海苔とジャムと魚肉ソーセージってどんな味がするんだろう。

池「これはどういう飲み物なんですか?」単純に気になった。

胃「ウイルスの塊を水に溶かしてうまく味付けした飲み物かな」

池「え?」急に吐き気がしてきた。

飛「課長、誤解を生むようなこと言わないでください。ウイルスはウイルスでも一時的にこの時代の言葉に対応できるよう細胞に促すウイルスですから、安心してください」

それでもウイルスはウイルスだよね......。

飛「それと、ここからは、私と池袋さんは課長の従者という設定でいきます。まぁ、後のことは順々説明していきます」

池袋は耳を疑った。

え?もしかして俺はあのくまモンに仕える身なのか?ヤダ。絶対にヤダ。

 

まぁ、結局そのまま......。

江戸の町に出る時が来た。

 

飛「今から行くのは宝永三年、西暦だと1775年の江戸の町です。かの有名な田沼意次が老中となってから3年たち、幕府の景気がだいぶ良くなった時期です。その代り、贈収賄が横行しているのですが。まぁ、とりあえず散策していきながら泊まる屋敷へ向かいましょう。」

これから住む場所、慣れない場所での生活、それと前をスキップしていく男に不安を感じつつも、池袋は歩き出した。

 

 

 

 

朝の江戸は活気であふれていた。

侍の姿はあまり見えないが、町人はたくさんいる。忙しそうに歩きまわる男性、楽しそうに喋る女性、無邪気に駆け回る子供たち。案外、過去も現在も人は変わらないのだなぁ、と思いながら隣で歩いているはずの男を探したが、そこに男はいなかった。いつの間にか子供たちと走り回って遊んでいる。そしてそのままどこかへ走っていった。江戸の子供と胃部鯉個、本来なら違う時代を生きる人間が楽しそうに遊んでいる。案外、過去も現在も人は変わらないのだなぁ。ん?何か違うような...。ってあいつ本当に大人?それ以前に、人間かが疑わしくなってきた。

 

午前中は江戸の町をぶらぶら見物した。初めて見る江戸の町は、歴史にあまり詳しくない自分にとっても新鮮に見えた。わからないことがあると、飛鳥が丁寧に教えてくれるのと、胃部鯉個と離れられるのがうれしかった。途中でふんどし一丁になった胃部鯉個と合流した。

屋台に入りたがる胃部鯉個を引きずりながら、30分ほど歩くと少し大きな屋敷に着いた。

飛「ここがこれから二泊三日寝泊りする場所です。」屋敷の中を案内してもらった。あまり不自由そうではないので安心した。

 

そして...

午後。太陽が空の真上に来たころ。

 

池袋たちは屋敷の一部屋で寝ころがっていた。

胃「暇だね~~~」

飛「そうですね~~~」

池「うんうん、そうですね。って他人事過ぎません?あなたたち本当に働く気ありますか?」

池「なんか面白い企画とか考えてあるんじゃないんですかぁ」

胃「企画ねぇ。うーーん。あっそうだ。最近タイムトラベル続きで洋食全然食べてないんだよね~。なんかパン食べたいなぁ~。ねぇ、従者君。いっしょにパンつくらない?江戸時代にパン作りなんておもしろそうじゃん」

池「面白いかもしれませんけど、思い付きでできることじゃないでしょ?」

池「材料もありませんし」

胃「せっかくだからパン以外の料理も食べたいなぁ。ぐふふふ」そう言って胃部鯉個は部屋から出て行った。そしてすぐに黒漆の塗ってある木の箱を持って戻ってきた。

胃「この中に500グラムの強力粉(小麦粉)と酵母300グラムがあるから、あと必要なのは...。大麦粉、旬の魚と野菜、焼酎、菜種油かな。飛鳥ちゃん、池部袋さん、買ってきてくれる?」

なんで俺が...。でも江戸で洋食を食べるというのがちょっとおもしろそうだと感じたのと、目の前にいる男と少しでも離れたいのとで、結局、買い物に行くことにした。

 




どうでしょうか。
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