元奴隷がゆくIS奇譚   作:ark.knight

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もうね・・・本当に申し訳ございませんでした。間違って投稿するとか馬鹿の極みですね。


決意の再確認

 

授業が無事に終わり・・・訂正、2人を除いて無事に終わった。一夏とシャルルの2人は顔を青くしたり、変に汗を掻いていた。俺にとってどうでもいいことだがな。今は整備室に来ている。簪の専用機を完成させるために来ているのだが肝心の簪が来ない。ただ、簪の許可は貰っているので先に1人で作業に取り掛かることにした。プログラムの構成、構築に関しては貫徹したおかげで完成している。それをただひたすら丁寧に打ち込んでいく。視界の端には修復されつつある俺のISが鎮座している。あの調子だと学年別トーナメント戦には間に合うかもしれないが、練習期間はほぼほぼ無いだろう。あの時の判断が間違いではなかったと信じたいし、その代償としては十分すぎるほどに払ったつもりだ。あれに関しては許すつもりは無い。死にかけてまで許すほどお人よしでは無いからな

 

「お疲れ、七実」

 

「ん」

 

作業を始めてしばらくして、簪がやって来る。紙袋を持って来ているのが見える

 

「どう?」

 

「参考資料さえ間違えが無ければ完成する。だから安心していいぞ」

 

「ありがとう・・・あ、あの、七実、ちょっといい?」

 

一旦、作業の手を止めた。まだ時間はあるし少しぐらいはいいだろう

 

「なんだ?」

 

「ケーキ・・・焼いてきたから、その・・・食べる?」

 

「おー、食う」

 

これから疲れるであろうから糖分摂取してもいいだろう。簪は紙袋の中からたぶん抹茶と思われるカップケーキを1つ取り出し渡してきた

 

「サンキュー」

 

1口、2口と頬張ると抹茶特有の風味というのだろうか、渋みが口に広がった後に甘味がやってくる。こう言ったら失礼極まりないけどこっち方面でも食っていけるのではないか?

 

「ど、どうかな?」

 

「ん・・・美味かった。店を開けるんじゃないか?」

 

「それは誇張し過ぎ?・・・でもそう言ってもらえると嬉しい、かな」

 

「そうか。でも美味かったのは事実だ。悪いが再開させてもらう」

 

今日で形にできなければ明日もやらなければならないからな。なるべくそれだけは避けたい。ただでさえ完全に疲れ切っている状態だから集中力がだいぶ欠けている

 

「あとどれくらいで終わりそう?」

 

「この調子でいければ1,2時間で終わる。今日はプログラム制作だけで明日に試験という形にしたい」

 

「・・・やっぱり疲れてる?」

 

「少しな」

 

本当は少しどころでは無い。ただ心配させたくないがために気丈に振る舞っているだけだ。気を緩めてしまえばすぐにでも寝てしまいそうなんだ。とにかくプログラム制作に取り掛かる。よくよく考えれば考えるだけ思うことであるがこんなにも大変な事を1人でやっていたのか。投げ出したくもなったことだろう。自分の成果がこんな形で戻ってくるなんて思いもしなかっただろう

 

「ちょっと七実のIS見てきていい?」

 

「勝手にしろ」

 

簪は奥の方で鎮座している<M.M.>を見に行く。内部構造も一切見えず修復中の物を見て参考になるものは無いはずだ。だが見たいのであればいくらでも見てくれ。その間に完成させとくから

 

 

 

簪サイド

 

今はもう寮の部屋に戻ってきている。今日で無事に完成して明日試験を執り行うことにした。七実は部屋に戻るなりすぐに寝てしまった。もうすぐ夕飯だというのに。でも私の専用機の為に完徹していたのは知ってる。そのせいもあってこうしてぐっすり寝ているんだよね

 

「ありがとうね」

 

聞こえていないだろうけどね。でも感謝しきれないんだよ。これでようやく同じ位置に、隣に並び立つことができる。でも今日見た限りだと七実のISは酷いあり様だった。あの時の詳しい状況は知らないけど生死を彷徨った程の大怪我。七実にも理由があってあんなことになったのだと信じたい。でも心配した。ずっと一緒にいて、ずっと想いを寄せた彼がひょんなことで消えて欲しくなかった。あの時程、専用機が完成してなかったことを悔やんだ日は無かった。あの時、私も一緒にいたら七実に助けることができた?とか

 

「悔やんでも悔やみきれない・・・でもどうしようもない。変えることはできないから」

 

過去は変えることはできない。この世にはセーブ、ロードみたいな便利な機能は無い。あったらどれ程、便利なのだろう。だけどそんなものありはしない。やはり現実はクソゲー

 

「勝手にどこか行かないでね・・・七実がいなくなったら本当に嫌、だからね」

 

私だけじゃない。七実を想っているのは少なくとも私とお姉ちゃんの2人。本音は分からないけど、虚さんはそういう対象じゃないと思う。あくまで親友という立ち位置を貫くというのを聞いたことがある。それでも心配してくれるだろう

 

「七実にはお姉ちゃんとのこともある。あの時、七実が来なかったら・・・」

 

彼は偶然と言ってたけど偶然にしては出来過ぎている。それほどにベストなタイミングに来て蟠りが起きなかった。でもあの時七実が来なかったら喧嘩、絶縁みたいな状態になっていかもしれない。そう思うと感謝しきれない

 

「・・・たぶん七実の事だから、私達が言っても無茶するよね。その時は私も・・・ね」

 

七実とだったら大丈夫と思える。重いと思われるかもしれないけど覚悟はある。あの時は何もできなかったけど今度は、ね

 

「・・・さて夕飯、作ろ」

 

そろそろ本音もお腹を空かせて戻ってくる頃だしね。今日は何を作ろうかな

 

 




今回もお読みいただきありがとうございます

この前のようなことは無くしていきたいですね
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