IS<インフィニット・ストラトス>-造られた双子-【リメイク版】   作:ark.knight

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元凶

 

 

私が目を覚ますとここ2日ぐらい何も食べていなかったせいか空腹感が酷い。というよりも人がいないはずの深い山に逃げて来たのにどうして生活感のある部屋にいるのかが分からない。ベッドで寝ていたのもそうだけどそこそこ大きい部屋で暖炉がある質素な部屋になんで私がいたのかが分からない。誰かに見つかって研究所に連行されるのであればこんな木造の部屋になんて束さんを放り込むはずがない。そんなことを考えていると部屋の扉が開かれると白髪の男が部屋の中に入ってくる

 

「ようやく起きたか嬢ちゃん」

 

「お前誰だよ?」

 

「俺か?俺は・・・なんて言えば良いんだ?名前なんて無いしそこんとこは適当でいいっすよ。てか飯できたから食うか?」

 

「は?」

 

まさかの回答過ぎて間抜けな声が出たと思う。けどたかが有象無象の手を借りるのは癪だと思いいらないと言おうとしたがお腹がなってしまった

 

「腹減ってるみてぇだし用意しとくんで来いや」

 

「はぁ?なんで行かなきゃなんないんだよ」

 

「はいはい御託は飯食った後に聞くから行くぞー」

 

白髪の男は束さんに近づいてくる。身の危険を感じ飛び起き殴りかかるがあっさりと受け止められる。振りほどこうにも振りほどけなかった

 

「放せよ!」

 

「危ない嬢ちゃんやな。さて飯の時間だから行くぞー」

 

掴まれた手をそのまま持ち上げられ米俵のように担がれる。束さんちーちゃんに負けず劣らずの怪力持ちなのに軽々しく受け止めるってどんな力なんだよ!?とりあえず捕まったふりして隙を見つけて逃げ出そう。部屋から出ると束さんを持ち上げている男と何一つ同じな黒髪の男と銀髪の可愛い女の子がいた。あの子お持ち帰りしていい?

 

「ようやく起きたようですね。どうぞお掛けになってお食べになってください」

 

「ほらよ」

 

白髪の男は私を椅子に座らせる。目の前のテーブルにはキノコや山菜をふんだんに使ったシチューがあった

 

「それではいただくとしましょう」

 

「はーうまー」

 

私のだけ毒が入っている可能性があると思うと中々食べることができない。そう思うと隣に座っている白髪の男は私の目の前にあるシチューを一口食べる

 

「何考えてんのかは知らねぇけど美味いぞ」

 

「だからって他人のを食べていいことにはなりませんよね?新しいのを用意しますか?」

 

「あ・・・いや、いいよ」

 

と、とりあえず食べよう。出してくれたのに食べないのは悪いしね。一口掬い口に入れると普通に美味しかった、無理やりISコアを作るように言われ連れていかれた所で食べたものは確かに豪華だったけどどこか味気なく感じたがこれはそうじゃなかった。何がそう思わせるのかは分からないけど美味しかった。こんなに美味しく思ったのはいつ以来だろう

 

「あのーどうでしたか?お兄様が作った料理は美味しかったですか?」

 

「うん・・・本当に美味しい」

 

「ありがとうございます。そう言っていただけると嬉しいです」

 

「・・・1つ気になったことがあるんだけど聞いていい?」

 

「なんなりと」

 

「私の名前知ってる?」

 

「私達兄弟は知らないと思いますがクロエはどうですか?」

 

「教えていただけるのであれば」

 

「篠ノ之束、ISの開発者だよ」

 

 

 

私は彼女、篠ノ之束を名乗る女性を目の前にしてどす黒い感情が芽生えてしまった。私達がこうなって弟たちが死んだ理由の一つであるISを創った張本人だった。彼女は関係が無いとは言え私怨を感じずにいられなかった

 

「大丈夫ですかお兄様」

 

クロエは私が俯くとそれを察し聞いてくるがあまり大丈夫とは言えない

 

「ありがとうクロエ。この人は関係ないのは分かってます」

 

「・・・ISの被害者なの?」

 

「被害者でもあり対抗勢力だったって言えばいいんかね?でも束にゃ関係ないっすわ。悪いのはマッドな頭で俺らを造った奴らだ。まぁそんなことはもう過去の話で今じゃない。兄貴は何もかもを知ってやっちまったからこうなってる」

 

確かにこの2人には全部話しましたがそこまで言わなくていいじゃないですか。今だ重荷になっているこの記憶はたまに夢で見るほどですし当たっているんで言い返せませんがね

 

「ごめんね。ISがこうなっちゃったのも束さんのせいだし」

 

「いいんです。確かに弟の言うことも当たっていますしそれに何一つ守ることができなかった私に責任があるのもそうなんですから篠ノ之さんがそう思うこと自体間違っているんですよ」

 

「せめて何かで償わせてほしい。今日の事もあるし」

 

正直償ってもらうことでもない。これは私の私達の問題でもあるこの話に関与させてはいけない気がする

 

「なーに難しい顔してんだよ兄貴。束がそうしたいって言ってるんだからさせてやりゃいいんだよ。なんなら俺が言っちまうぜ?」

 

「・・・面倒事じゃなければどうぞ」

 

「んじゃ言うけど、まだ考えつかねぇからしばらくここに住んでくれや」

 

弟は何を言ってるのでしょうかね?ここに住めと?そんなスペース無いですよ

 

「・・・わかったよ。それじゃあしばらくここで厄介になるよ」

 

もうご自由にしてください・・・全責任は弟に投げつけますんで

 

 




今回もお読みいただきありがとうございます

原作開始までもうちょっとだけかかるんじゃ
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