IS<インフィニット・ストラトス>-造られた双子-【リメイク版】 作:ark.knight
今度は私と真耶さんが教室に来て授業を受け持っています。とはいえ私は教室の後ろから見学しているだけなのですがね。時たま、こちらを見てくる女生徒もいますが物珍しいだけなのでしょう。先ほど問題発言をしたセシリア・オルコットもこちらを見てくる。何かあるのでしょうか?
「えっと、みなさん。黒さんを見ないで授業に集中してください・・・」
真耶さんの声は生徒には届いておらず、こっちに集中されている。全く授業中だというのに何をしているんでしょうかね
「気になるのは山々だとは思いますが、授業外でしたら受け付けますので今は授業に集中してください」
『はーい!』
生徒は一斉に前を向き授業に集中し始めた。真耶さんはペコリと頭を少し下げるのが見える。これでようやく授業に集中できるのですがセシリア・オルコットだけはまだこちらを見てくる。私の顔に何か付いてるのでしょうか?
「授業を再開しますね・・・」
授業が再開されるのだがまだ視線を感じる。本当にどうしたものですかね?後で弟に詳細を聞いてみましょうか。しかしあれだ、真耶さんはオットリしているのにも関わらずしっかりとしている人だ。弟曰く、千冬さんが絡まなければしっかりとしているそうだ。そう、千冬さんが絡まなければ、だ。あの人が絡むと後手に回るそうだ。頑張ってほしいところです
「はーい、先生!質問があります。ここに載っているISの開発者の篠ノ之束と箒さんの苗字が同じなんですけどもしかしてご家族なんですか?」
まぁ篠ノ之という苗字はそうそう無いでしょうね。必然的に結びつけるのはありだと思う。しかし、束さんは束さんで箒さんは箒さんだ。姉妹なのは知っていますがあんな性格なのを知っているので同じだとは思えない。生徒はそれで騒ぎ始め、真耶さんはアタフタし始める。箒さんの方に視線を向けると握り拳を作って震えていた
「お静かにしてください!もし篠ノ之箒さんが篠ノ之束さんのご家族だとしても彼女は彼女です。篠ノ之束さんではありません。皆さんの想像していることは多分箒さんにとって失礼なことですよ」
私の一言で静まった。考えることは良いですがそれで他人に害をなしていたら失礼にも程がある。注目がこちらに向いているが箒さんはこちらを見て瞬きを多くして驚いていた。別に束さんからサポートの要求があったにしろこれは常識の範疇です。この後も授業が再開された。ISのことは構造からシステム何もかも頭に入っているから問題無いのだが皮肉なものだ。生身でISと戦えるだけの力を与えられた私と弟がこうしてISに乗るなんて誰も思いませんよね
「はい、これで授業を終わります」
チャイムが鳴り、この授業が終わり生徒が私のところに押し寄せてくる。質問責めにされるのは苦手なんですよね、助けてくれませんかね?
書類作業とかマジで怠い、としか言えねぇ。でもバイトしてた時より収入はいいからなんとも言えねぇんだよなー
「書類仕事は慣れん。白はどうだ?」
「深夜勤務のバイトよりは楽だ。手、進んでねぇな千冬」
「この手の仕事は苦手のようだ。実際に進行速度は悪いのだ」
どっちかっていうと千冬は戦闘とか訓練の方が得意だろうな。第2回モンド・グロッソも優勝し各国から軍の訓練官として招き入れられたほどだ。そん時は抽選でドイツになったっけな
「だがやらねばならんからな。まだまだやることは沢山あるぞ」
「うへぇ・・・そういや聞くの忘れてたんだが俺と兄貴はどこで寝たらいい?」
この学園に入れられたはいいが寝床がどこだか聞いてない。近くのホテルといってもモノレールを挟まなきゃなんねぇ
「それなら問題ない。ちゃんと用意されてる」
「ならいいんだ。てっきり野宿とか外泊でもさせるんじゃねぇかと思ってたんだがな」
別にそれでも問題は無いのだが面倒事に巻き込まれそうな気もすんだよな
「さてそろそろ山田君と貴様の兄が戻ってくる。それまでにある程度終わらせねばな」
「へいよ」
さてはてどうなることやらな。あの嬢ちゃんと一夏がどうなんのか、そして一夏はどう対処すんのか見ものやな。束には報告しなきゃなんねぇからこれはこれで面倒やな。さてそろそろ昼食だ
「そういや一夏はどうすんのかね?」
「というと?」
「セシリアとのあれだよ。千冬は手を出さなくていいのか?」
「愚問だ。あれは一夏とオルコットの問題だ、私がどうにかすることじゃない」
当事者任せってか。まぁそれでもいいんだろうけどよ、何か手助けしてやろうとは思わんのかね?とりあえず俺は両者頑張れって感じだな。ただ単純に楽しませてもらうとするぜ