IS-インフィニット・ストラトス……俺はやりたいことをやる!! 作:ヘッケラー
なんとか、第5話を書き上げることができました。
また4話から、時間を空けてしまいました。申し訳ありません。
これからも、気長に待っていただけると作者としては、とても嬉しいです。
さて、この第5話は、第1章と原作の繋ぎとなっています。
この5話の後に、1話登場人物紹介を挟んで、原作の方にストーリーを持っていきたいと思っています。
では、第5話をお楽しみ下さい。
第5話 再会、そして……
「……また、ここか」
俺が意識を取り戻した場所は、(自称)神と会ったあの白い空間だった。
「目を覚ましたか」
(自称)神が姿を現した。今日も凄い髭だ。
「そんなことよりも気になることはないのか……」
そうだった。
「俺はまた、死んだのか?」
「いや、まだお前の体は死んでおらんよ。しかし、瀕死の状態じゃ」
「このままだと、死んでしまうじゃないか」
「そんなことより、まずお前に謝ることがある」
そんなことよりとは何だ!!
「すまなかった。お前の両親はまだ死ぬ運命ではなかった」
「え?」
「あの世界にお前という異物が入ってしまった結果じゃ。こういった状況を想定してなかった私に責任がある。許してくれ……」
「それは仕方ないと俺は思っている。確かに、あっちの両親がいなくなったのは辛いけど、俺のやりたいことはまだやれる。気にしないでくれ」
「分かった。それで、そのお詫びとしてだが、願いを一つ聞こう」
「なんでもいいのか」
「構わんよ。お前の体については完全に治るので、願いとしては入れなくても良いぞ」
「じゃあ……能力の交換をお願いしたい」
「どの能力を交換するのじゃ?」
「クリア・ノートの能力(チート)をせめて、テッドの能力に交換して欲しい」
「分かった。じゃが、最初から、その能力を選んでおけばよかったと思うが」
「あの時は、何も浮かばなくて適当に選んで欲しかった」
それがあんなチートになるとは思っていなかった。
「……よし、能力交換終了じゃ。これから、向こうの世界に戻すぞ」
「どうやって?」
「こうやって」
パカッ
俺の足元に巨大な穴が開いた。
「向こうの世界で頑張ってくるのじゃ~」
「うぁぁぁぁ!!!」
な~にが、こうやってだ!!……まあ、いいか。
こうして、俺は向こうの世界でまた生きられるようになった。
昇がいなくなった白い空間
「しかし、あんな能力で満足するとは思ってなかった」
神が一人残った空間でそう呟いた。
「せっかく、チートをやったのに、勿体ないの~」
「……よし、あいつにチートを与えてやろう」
この神は余程、昇にチートを与えたいらしい。
「そのほうが面白くなる」
やはり、この神は何処かおかしい。
俺が再び目を覚ますと、そこは病院の集中治療室のようだった。
俺の体は本当に危なかったらしい。
当たり前か。俺が覚えているだけでも、全身をナイフで穴だらけにされたり、目を抉られたり、耳を削ぎ落とされたりとある。他にもあるみたいだが、覚えていない。
アメリカのゴット・ハンドとか、ブラック・ジャックのような医師が助けてくれたのだろう。
感謝しなければいけないな。
俺は、それからの約2年間を、病院で過ごした。あいつらにやられた箇所はほとんど治った。
しかし、目だけは、まだ治りきっておらず、あと少し時間がかかるということだ。
あいつら?俺の両親を殺した奴らは、無事に捕まり今頃刑務所にいるだろう。あの精神状態で、社会復帰できるかは、疑問だが。
俺がこんなことを考えながら、リハビリも兼ねて病院の中庭を歩いていた。この病院の中庭はとても広く、患者さんからも人気があると聞いている。そんな時、俺に声を掛けてくれる人がいた。
「オーイ!!ノボル!!」
「Dr.クライアン!!」
声を掛けてくれたのは、この病院の医師、ジョード・クライアンだ。俺の主治医でもあり、目をここまで治してくれた名医でもある。
「目の調子はどうだい、ノボル」
「とても良いです、Dr.クライアン」
「ジョードでいいといつも言っているじゃないか」
「すみません。やっぱり、あなたは私をここまで治してくれた名医ですから」
「まあ、そういうことにしておこう」
「ところで、私に何かようですか」
「ああそうだった。君はもうすぐ退院だろう」
「ええ、確か2週間後だったと思います」
「これからどうする?」
「やりたいことがあります」
「やりたいこと?」
「Dr.クライアンはMTGをご存じですか?」
「ああ、知っているよ。アメリカじゃ人気だからね」
「私はそのMTGを思う存分やりたいと思っています」
「カードゲーム?君のその頭脳だったら、いろんなことが出来るだろう?それをしないのか?」
「まだ、日本にいた頃にMTGの試合を見て、どうしてもやりたいと思いました」
「君が決めたことだ。君の人生を歩むといい」
「ありがとうございます。でも、もう一つ目標があります」
「何かね?」
「MTGを映像として投影できないかと考えています。そのための勉強を大学で行って来ました」
「成程……立体映像か。僕は面白いと思うよ。」
「絶対にやり遂げて見せます!!」
「期待しているよ」
フワッ
病院の中庭に暖かなそよ風が吹いた。
これからも、こんな風に穏やかな日常が送れたらいいなと俺は思った。
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