クロノトリガー~時空を越えた魔法騎士~   作:ユキユキさん

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眠い。


第3話 ~マノリア修道院《救出》

ークロノー

 

無駄にカッコいい蛙が、剣を鞘に納めてから此方へ振り向いた。

 

「お前達も王妃様をお助けしに来たのか?この先は奴らの巣みたいだな。どうだ、一緒に行かないか?」

 

ケロケロしながらそんな提案をしてきた、・・・冷静になってみると凄いよね?蛙がデカくて喋るんだもの。・・・しかも強いみたいだし、・・・魔物がいるんだから話す人型蛙も珍しくはないかな?・・・しかし蛙と一緒に救出作戦か、失敗は許されないからその提案は助かる。強いですからね、早速了承して・・・、

 

「あ、貴方は・・・!?クロノ、知ってるでしょ。私、蛙が苦手なの・・・!」

 

・・・そういえば、ルッカは蛙が大の苦手だったね。昔、兄さんが巨大蛙をお土産に持ってきて、ルッカが食われかけた事件、それから蛙が駄目になったんだよね。・・・あの時の蛙、美味しかったな。

 

「まぁ、こんなナリをしていては信用しろと言っても無理か・・・。いいだろう、好きにしろ。だが、王妃様は俺が助け出さなきゃならないんだ・・・。」

 

ルッカの反応を見た蛙は、同行は無理と考えたのだろう。背を向けて、修道院の外へ出ていこうとする。いや、兄さん級の強者をみすみす逃すのは・・・!

 

「ちょ、ちょっと・・・。悪いカエ・・・、人ではなさそうね・・・。う~ん・・・、クロノはどうしたいの?」

 

ルッカも強力な助っ人になりそうな蛙を引き止めたいとは思っている、・・・が踏ん切りが付かないのか。何とか僕に話を振って、決断を任せようとしている。僕に任せるのであれば、答えはただ一つだよ・・・ルッカ。

 

「えーと、・・・蛙男さん?僕達も王妃様を救いたいんです、・・・絶対に。失敗は許されない、・・・目的は同じなのですから、その・・・協力しませんか?」

 

王妃様の命も懸かっているが、マールの存在も懸かっているんだ。強力な仲間がいれば、成功率は上がる。

 

「ガ・・・、ガマンして一緒に行きましょう!・・・で、その・・・貴方、お名前は?」

 

よくガマンしたなルッカ、でも口に出してはいけないと思うんだ。・・・失礼だよね?

 

「カエルでいいぜ。」

 

・・・ストレートですね、貴方の名前。蛙男でカエル、分かりやすいっちゃあ分かりやすいけれど、・・・ねぇ?

 

「・・・ええ、それじゃ・・・お手柔らかにね?カエルさん。」

 

口元がヒクついていますねルッカさん、凄くツッコミたいんですよね?分かります。

 

「ああ。きっと、この部屋の何処かに隠し通路がある筈だ。そこから奥へ行けるだろう。」

 

そんなわけで、強力な助っ人であろうカエルさんが仲間になった。お互い協力し合って、王妃様を救い出そう!

 

 

 

 

 

ーエシャルー

 

無事に潜入したわけだが、・・・魔族の姿が少ないな。やはり先程の爆発音、あれが影響しているのか?こっちとしては楽で良いけど。

 

「エシャルさん、此方です。」

 

・・・まぁ救出作戦である以上、遭遇戦が少ないのは好都合。この混乱に紛れて、素早く兵士を助けてリーネ王妃救出の手助けをしてもらおう。

 

エキドナの案内で辿り着いた部屋は、扉の周辺が鋭いトゲに囲まれており近付くことが出来そうにない。魔族でも怪我はしたくないんだな、無理をすれば突破出来そうだけど。

 

「このトゲには毒が仕込まれていまして、刺さりでもすれば・・・死にます。」

 

・・・死ぬんじゃ近付きたくはないわな。・・・というか、俺達も近付けないじゃん。どうやって・・・、と思ったんだけど。

 

「確かこの辺りに・・・、あっ!これですこれ、これを押せば・・・。」

 

エキドナが壁を調べ始め、何やら見付けたっぽい。そしてそれを見付けた後、小さな音と共にトゲが引っ込んだ。・・・仕掛けを解除するスイッチだったっぽいな、これで部屋の中へと入れる。兵士は無事かな?

 

扉を開けて部屋へ入ると、二人の兵士が俺を見て驚いていた。そりゃそうか、ここは魔族のアジトだもんね?逆の立場なら俺も同じ反応になるわ。

 

「・・・失礼、貴方達はリーネ王妃様の護衛だった兵士でよろしいか?突然のことで驚いているだろうけど、貴方達を助けに来た。」

 

俺がそう言うと、兵士の二人は安堵と共に・・・、

 

「この奥に王妃様が囚われているのだ。貴方を強者だと見込んで・・・、どうか王妃様をお助けする為に力を貸してはくれないだろうか?」

 

と言ってきたので俺は・・・、

 

「それは当然のこと、共にリーネ王妃様を救う為に戦おう!」

 

そう返して今の状況を二人に話し、混乱している今が好機と打って出ることに決める。出る前にエキドナを紹介する、彼らに分かるよう魔族姿に戻ってもらうと、

 

「・・・おぉ!貴女は我らを匿ってくれた!貴女のお陰で生き長らえ、王妃様をお助けする算段がついた!・・・感謝します!」

 

エキドナの手を握り、涙を流しながら感謝の言葉を述べる。なんとも熱い兵士だ、・・・エキドナもタジタジである。

 

「・・・お礼は王妃を救ってからで、さぁ・・・参りましょう!」

 

そんなわけで二人の熱い兵士を仲間に加え、リーネ王妃を救う為に俺達は突破を開始した。

 

 

 

 

 

ークロノー

 

カエルさんを仲間に加えた僕達は、仕掛けを見付けようとしたのだが、何だかいきなり扉が現れまして、・・・魔物が沢山出てきたんですよ。

 

『お前達があの音と揺れの原因か!』

 

『ウルサイんだよ!ヤクラ様の耳に入ったら俺達が殺されちまう!』

 

『その前にぶっ殺して食ってやる!』

 

『生きて帰れると思うなよ!』

 

めちゃくちゃ怒っています、しかも原因がさっきの爆弾ナパームボムによるものだった。

 

「・・・原因はお前さん達か、・・・同行するっていう俺の判断は間違っていたんじゃなかろうか?」

 

と呆れた様子で俺達を見る、・・・返す言葉が見当たらない。

 

「「さーせん!・・・そして見捨てないでください、お願いします!!」」

 

戦闘前に俺とルッカは土下座をする、・・・この汚名は魔物を倒して払拭してやる!

 

なんとか、・・・なんとか魔物を全滅させることが出来た。カエルさんがめちゃくちゃ強くて、僕達は邪魔にならないようにサポートをしただけ。カエルさんの討ちもらしを倒したり、援護をして魔物の行動を阻害したり、ヘイトを稼いでスキを作ったり。僕達の意図を読み取って、行動をするカエルさんマジでリスペクトっす!蛙が駄目なルッカも僕と同じ気持ちのようで、尊敬の眼差しをカエルさんに向けている。

 

「ただのトラブルメーカーかと思いきや、なかなかどうして・・・やるじゃないか二人共。見事な連携、そしてサポートだった。これなら・・・、王妃様をお助けすることが出来るだろう。」

 

剣を鞘に納めながらも褒められました!イェーイ、やったぜ!

 

「さて、時間が惜しい!行くぞ、クロノ・・・ルッカ!」

 

「「サー、イエッサー!!」」

 

僕とルッカは声を揃えてそう言い、カエルさんの後を追って駆け出す。やっぱり僕は、誰かの背を追い掛けるのが性に合ってるや。

 

 

 

 

 

-エシャル-

 

奥に向けて駆け出す俺達の前に、数多くの魔族が立ちはだかるが全てを斬り伏せる。熱血兵士の二人もリーネ王妃の護衛だけあって強い、エキドナもミアンヌ族の中では強い方なのかな?勿論俺も強いですよ?この中で一番ね。

 

「無理に殺す必要はない、目の前の敵だけをなぎ払うんだ!俺達の目的はただ一つ、リーネ王妃様の救出だ!」

 

乱戦になりかける度にそう叫び、戦線を離脱しながら奥を目指す。この救出作戦、時間が最大の敵なのである。

 

そんな感じで駆け抜けてきた俺達の前に、一際大きく立派な扉が現れた。・・・ここが最深部、リーネ王妃の囚われている場所か!俺達は頷き合い、その扉を力を合わせて開ける。そこには・・・、

 

「「リーネ王妃様!」」

 

「・・・えっ?あ、貴方達・・・無事だったのですか!?」

 

ドレス姿のまま縛られているリーネ王妃がいたのだが、・・・何というか縛り方がイヤらしいと思うのだが。何でまた、胸を強調するような縛り方をしたんかね?リーネ王妃も美人だからさ、何かこう・・・良いよね!熱血兵士の二人は助けるのに夢中で気付いとらんし、リーネ王妃も分からないが故に自身の姿にゃ無反応。俺とエキドナだけが、いや・・・俺だけが知ってるリーネ王妃の姿、勿論脳内保存です!

 

 

 

 

 

そんなわけで助けられたリーネ王妃、熱血兵士の二人を伴って俺達の前に・・・、

 

「エシャル様とエキドナ様ですね?貴方達のお陰でこの私も、そして護衛の二人も、命を拾うことが出来ました。なんとお礼を申せば良いのか・・・。」

 

少々疲れ気味ではあるが、凛とした態度で俺達と向き合うリーネ王妃。それに助力をしたとはいえ、魔族であるエキドナを見ても動じない、流石は王族・・・とでも言おうかね。

 

「礼には及びませんよ、リーネ王妃様。当然のことをしただけなのですから、・・・今は礼よりも脱出を。城まで護衛を致しますが故・・・。」

 

俺は片膝をつき、頭を下げてそう言う。王族に対する礼儀なんざ知らんけど、こんな感じでやれば最低限ではあるけれど、大丈夫だろうと思う。そんな俺の申し出に・・・、

 

「・・・感謝致します、エシャル様。・・・あの者が戻る前に「何処へ行こうとしているのですかな?リーネ王妃様。」・・・戻ってきてしまいましたか、・・・大臣。」

 

リーネ王妃の背後から声が聞こえた為、剣を抜いてリーネ王妃を背にて守るように移動する。そして前を見据えると、小柄な老人・・・大臣と呼ばれた男がそこにいた。




次は軽く戦闘か?
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