ーエシャルー
ヤクラ以上のプレッシャーを発する美人魔族、空魔士マヨネー・・・!普段の俺ならテンションMAX、顔が緩んで見惚れること間違いなし!だが今は、リーネ王妃の安全も懸かっているし、何よりエキドナがいる。彼女の震えが尋常ではない、・・・マヨネーとかいう女性はかなりの高位に位置する魔族であると予想する、三魔騎士に空魔士とかいう称号持ちのようだしな。
エキドナを背に隠し、どうしようかと思案する俺。そんな俺を、何やら熱っぽい視線で見てくるマヨネー。そして・・・、
「あたいはきちんと名乗ったのヨネ~、・・・お兄さんはなんて名前?教えてほしいのヨネ~♪」
なんていうか、最初は殺気を出していた彼女なのだが、その殺気が消えて・・・逆に興味津々ってな雰囲気だ。期待の眼差しで見詰めてきて、ワクワクしているっぽい。・・・彼女は何を期待しているのだろうか?戸惑いの視線を向けると、
「あたいと同じように、名乗り上げをしてほしいのヨネ~♪あたい、・・・カッコいいヤツを期待するのヨネ~♪」
なんて言ってきた、それを聞いた俺はガクッと脱力する。・・・名乗り上げ?マヨネーさんがセクシーポーズをかましたように、俺も何かしないといけないの?・・・恥ずかしいんですけど?・・・でも美人さんに期待されているのなら、やった方がいいんか?確認の為に、俺の背に隠れているエキドナを見る。エキドナはコクッと頷く、・・・マジかー。
・・・俺は覚悟を決めた、やったろうじゃないか名乗り上げ!俺は一歩前に出て、あえて兜を脱ぎこう言った。
「俺は未来より顕現せし魔法騎士、エシャル!我が覇を阻む気概があるのなら、遠慮せずにかかってこい!・・・我が覇に挑まぬ優しき心があるのなら、武威を捨てこの胸に飛び込むと良い!この命が続く限り守り抜いてやろう!!」
兜を小脇に抱えて最後は綺羅星!!・・・・・・綺羅星って何?
覚悟を決めてやったのはいいんだけど、直前になって頭が真っ白。わけの分からん口上言って、意味不明なポーズで締めてしまった。・・・・・・はっきり言おう、めっちゃ恥ずかしいわ!穴があったら入りたいとはこのことよ!何やっちゃってくれてんの俺、バカなの?・・・というかマヨネーさん?反応返してくれませんかね?居たたまれないんですけど・・・。
ーマヨネーー
イケメンお兄さんにおねだりしたら、最初は戸惑ってはいたけど渋々・・・?一大決心?そんな感じでやってくれたのヨネ~。・・・お兄さん、兜を脱いだらハンパないのヨネ~!魔王様を超える美形がこの世に存在していたなんて!?兜を脱いだ時にハラリと零れる髪、キリッとした意志の強い目が私を見据えているのヨネ~。そして紡いだ言葉にあたいは・・・、言葉を失った。
・・・・・・何それめっちゃカッコいい!魔法騎士エシャル、それがお兄さんの名前!自分を倒せる自信があるならかかってこいとかって、あたいに向かって言えるなんて・・・相当な自信家ヨネ~。でも、血塗れ姿のイケメンだから迫力がある、そこがワ・イ・ル・ド♪・・・それに、裏切る気があるなら一生守ってやるから付いてこいだなんて、・・・ダ・イ・タ・ン♪何だかキュンキュン来るのヨネ~、エシャルさんたら男前過ぎる!
でもでも、エシャルさん・・・見掛け倒しではないわヨネ~?ちょ~っと力を拝見させてもらっても構わないわヨネ~?・・・密かに持っているこのサーチクリスタルで、ステータスの一部を覗き見しちゃうぞ♪
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LV:26
HP:540/540
MP:60
力:68
魔力:70
体力:66
魔法防御:72
素早さ:14
命中:35
回避:38
【スキル】
キルソード
ファイアソード
ウインドソード
ウォーターソード
ファイア
ウインド
ウォーター
ファイガ
ウインガ
ライブ
レイズ
セイバー
プロテクト
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・・・・・・はぁっ!?
「えっ、ちょっ・・・これマジ?あたいより強いんですけど・・・。」
・・・とりあえず、自分のステータスと比べてみる。
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LV:21
HP:412/412
MP:52
力:45
魔力:62
体力:41
魔法防御:65
素早さ:12
命中:24
回避:28
【スキル】
投げキッス♪
風のワルツ♪
レインボーストーム
虹色怪光線
トキメキ熱視線♪
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・・・・・・断然、エシャルさんの方が強いのヨネ~。ステータスは所詮データ、ただの目安。それ以上に経験がモノをいうんだけれど、見る限り・・・経験豊富なのは確実。どれだけの修羅場を経験しているのかしら?
それと同時に何者?ということが先行する、・・・人間でありながら魔法が使えることに驚く。そして幾つもの属性が使える、スキルの豊富さ・・・。エシャルさんってば、本当に何者なのかしら?とりあえず・・・、一戦やってみちゃう?・・・ダメよダメなのヨネ~!勝つビジョンが浮かばないのヨネ~!このまま逃げるのもプライドがあるし、緑ジジィにグチグチ言われるのは明白。・・・ガチンコは無理だけど、搦め手でやればイケるかも。ちょっと卑怯だけど仕方がないのヨネ~?上手くいけば、彼を手に入れることが出来る。・・・裏切り者のことは後で考えるのヨネ~、出来る限り・・・悪いようにはしないつもりだけど。・・・あたいってば、優しいのヨネ~♪
そういうことだから、やっちゃうぞ♪
『トキメキ熱視線♪』
あたいの視線でメロメロにしてやるのヨネ~♪
ーエシャルー
・・・ヤな沈黙が続き、帰りたくなってきた俺。マヨネーさんも何するわけもなく、俺のことをジッと見てくるし。熱い眼差しをあまり向けないでほしいね、・・・美人さんにそんな風に見られると勘違いしちゃうぜ!勘違いはするけど、靡きはしないぜ?俺の背にはエキドナがいるからね、女性を守っているのに他の女性に靡く、・・・それは最低な行いである。見るだけならノーカンです、それが俺ルール。
まぁそんなわけで、ギロリと睨みます。女性を睨むのはよくないのですが、マヨネーさんは敵の大幹部っぽいですからね。そんな熱い眼差し程度、この俺には効かんのですよ!俺は敵に屈しない、逆に熱い想いを乗せて睨み続けますとも。出来る限りは戦いたくない、マヨネーさん・・・帰ってくんないかな?
お互い睨み合っていますね、・・・一体どれ程の時間が過ぎたのだろうか?しかしながら目を逸らすことは出来ません、これはもはや戦闘なのだ。脳内で互いに技を出し合い戦っている、目を逸らすことは敗北と同義、自身が勝利を掴むまではただただ睨み合うのみなのだ!
・・・時間としては数秒?数分?数時間?分からんけども、マヨネーさんが最終的に視線をさ迷わせて、真っ赤な顔で完全に視線を逸らした。・・・ということは、俺が勝ったということですな!俺の勝利、敗北したマヨネーさんはこの場から退くことは確実。とりあえず、ガルディア王国の危機は去ったということだな。・・・さて、マヨネーさんの撤退をこの目で確認してから、俺も城へと向かおうかな?
・・・なんて軽く考えていました、しかしそれは間違いで、
「あたい、魔王軍を抜ける。抜けて貴方に従うから、さっきの宣言通り一生守ってほしいのヨネ~。あたい・・・、貴方の熱視線に首ったけ、メロメロなのヨネ~♪」
とか言って、俺の胸の中にいるのです。めっちゃ抱き付いてきた、血で汚れることも気にせずに。しかも赤く頬を染め、瞳がハートになっとります。・・・・・・何で?
ーマヨネーー
あたいの『トキメキ熱視線♪』で魅了させることが出来ず、逆にエシャルさんの『トキメキ熱視線♪』に身も心も奪われてしまった。あたいの技を一瞬で見抜き、その技を自分のモノにしてやり返す。何とか堪えつつ、反撃を試みたんだけど全く効かない。それどころか更に激しい熱視線を仕掛けられ、あたいは直視することが出来なくなり敗北してしまった。エシャルさんの熱視線に、あたい・・・マヨネーは陥落したのヨネ~。
敗北したあたいは、すぐに『トキメキ熱視線♪』を解除した。所謂武威を放棄したあたいは、エシャルさんの胸に飛び込んで敗北宣言。彼のモノになることを告げてしまったのだ、あたいってば大胆ヨネ~♪魔王軍を裏切るわけだけど、きっと何とかなると思う。エシャルさんと対峙して分かったけど、彼ってば魔王様と戦っても十分やり合えると思うし、一応あたいも空魔士と呼ばれる程の実力者だから戦力になるのヨネ~。彼の背に引っ付いている裏切り者、あたいの先輩も見たところ潜在能力が高そう。戦力的にそうそう負けることがないだろう、・・・緑ジジィには余裕で勝てるのヨネ~!これが一番の朗報なのヨネ~♪
ーエキドナー
私には分からない高度な戦い、視線のぶつかり合いが続く。マヨネーの妖しい視線を私は直視出来ない、心を囚われてしまいそうになるから。でもエシャルさんは違う、その視線なんざ効かねぇぜ!って感じで私の前に立つ。・・・エシャルさん、カッコ良すぎる。私は・・・、私は・・・、エキドナは幸せです!
私が幸せを噛み締めていると、いつの間にか戦いは終わっていた。終わっていたが新たな戦いが始まる、エシャルさんとマヨネーではない、私とマヨネーの戦いが!背中を見詰めていた私の目に、マヨネーがエシャルさんの背中に手を回して抱き付いたじゃありませんか!そして言った言葉に衝撃を受けた。マヨネー、魔王軍を抜ける!?そしてエシャルさんに惚れる!?一生を共にするだって!?マヨネーの言葉に三度、心底驚いたのだ。
マヨネーが仲間になることには歓迎するが、エシャルさんを巡ることでは歓迎出来ない。・・・私も強くなる為に努力しなければならないな!魔王軍では上司であったマヨネーだが、抜けたのであれば関係ない。貴女に負けぬ強さを手に入れ、エシャルさん=私の図式を作ってみせる。ウフフフフ・・・、気合いが入ってきた!
・・・・・・私もエシャルさんに抱き付こう、マヨネーには負けないぞ!
ーエシャルー
マヨネーさんは魔王軍を辞めるようです、聞き間違えでなければ俺に惚れたとのこと。抱き付かれたせいか、少しテンパってしまったけど冷静になってみると、彼女は確かにそう言った。それはとても喜ばしいことだけど、・・・一生守るって言ったのかな?わけの分からんことを言ったってーのは覚えているんだけれど、自分の発言を覚えてねぇよ。
そんな時に、背後のエキドナも抱き付いてきた。前後を美人さんに挟まれて、この俺めっちゃ幸せです。暫くの間、この状態をキープし心の中でニヨニヨしていたがこのままではいけないよね。
「マヨネーさんが俺の仲間になるってことは大歓迎だ、・・・出来る限り貴女のことは守る、そう誓わせてもらうよ。・・・が、裏切りはやめてくれよ?貴女を殺さなければならなくなるからな。・・・分かったかい?マヨネーさん。」
「あっちは裏切っても、エシャルさんは絶対に裏切らないのヨネ~。・・・だから、これから一生・・・よろしくお願いします!」
・・・何だか重いような?・・・気のせいかな?
現在のステータスが上記にあるステータスです。修行や仕事でこんなレベルです。
因みに、エシャルとマヨネーのステータスは適当です。
オリジナルスキル&魔法
キルソード:剣に殺意を乗せて、前方一文字に斬り伏せる。複数を対象に出来る。
ファイアソード:剣に炎を纏わせ、火属性の剣撃を一直線に放つ。複数を対象に出来る。
ウインドソード:剣に風を纏わせ、天属性の剣撃を一直線に放つ。複数を対象に出来る。
ウォーターソード:剣に水を纏わせ、水属性の剣撃を一直線に放つ。複数を対象に出来る。
ウインド:天より吹く風を刃に変えて、対象を切り裂く。天属性。
ウインガ:強力な風を呼び起こし、全てを切り裂く竜巻を発生させる。天属性。
ライブ:聖なる力で傷を癒し、体力を回復させる。
セイバー:炎の力で力を上げ、攻撃力を上げる。