クロノトリガー~時空を越えた魔法騎士~   作:ユキユキさん

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ぼちぼちいきます。


第2話 ~トルース町の兄弟

ーエシャルー

 

「クロノ!朝だぞ、起きろ!」

 

やぁ皆さん、おはよう!俺はエシャル、全てにおいてナイスガイな21歳だ。今年はガルディア王国が建国して千年!その記念の年にトルース町の北にあるリーネ広場にて、ガルディア王国千年祭が開かれているのだ!既に独り立ちしていた俺だけど、この記念すべき年で祭りがあるのなら、実家に戻ってくるのがこの俺エシャルってわけだ!・・・そんな俺は今、弟のクロノを起こしている。一緒に祭りへ行こう!と自分から言ってきた癖に、本人は寝坊とかって。この兄を舐めているんじゃなかろうか?・・・まぁ俺は怒るわけもなく、母ちゃんに言われたから起こしに来たんだけど。

 

「うぉい!クロノ!いい加減起きないか、この馬鹿ちん!!」

 

・・・まぁ結局は怒る、そんな俺です。つーか、マジで寝坊助な弟に呆れますな。

 

ークロノー

 

「うぉい!クロノ!いい加減起きないか、この馬鹿ちん!!」

 

朝のまどろみの中、僕の意識を覚醒させる怒号と物理ダメージがこの身を襲う。

 

「うるさっ・・・っ!・・・痛い!」

 

掛け布団ごとベッドから引摺り落とされ、僕は床に叩き付けられた。その衝撃でまどろみから目覚め、それと同時にこの乱暴的な起こし方をした人物を非難する。

 

「・・・もう少し優しく起こせないの?兄さん、もう少し弟のことを労ろうよ。」

 

そんな僕の言葉を無視した兄は、部屋のカーテンを開ける。窓から差し込む太陽の光が心地よい。

 

「お前が寝坊するのが悪い、・・・今日は一緒に祭りを見て回る約束だろ?それにルッカが発明品を発表するってーのも今日だろ?・・・時間前に行動しないとド突かれるぞ、発明品で・・・。」

 

兄の言葉を聞いて僕は青褪める、・・・ヤバイと。そんな僕の反応を見た兄は、

 

「流石のお前も発明品でド突かれるのはイヤか、・・・ならさっさと準備しな。俺は下で待ってるよ、まだ飯を食っていないんだ、出店が俺を待っているんだからな!早く降りてこないと、マジで張り倒すぞ!」

 

と言って、下にへと降りていった。

 

降りていった兄のことを、不意に考えてしまう。兄の名前はエシャル、僕の5歳年上である。無駄に行動力があり、ジッとしていることが出来ない人だ。しかも天才で、何をしても優秀。自慢になりすぎて、扱いに困ってしまう程である。幼馴染のルッカは、父親のタバンさんに影響を受けて天才発明少女とか言われているが、たぶん家の兄の影響も受けているものと考える。そして兄は体を鍛えている、何が起きるか分からないからだそうだが・・・、平和な時代なのだから必要ないと思うんだけど。そんな兄は16歳、今の僕と同じ歳の頃に家を飛び出した、冒険が俺を呼んでいる!とか言って。その日以降、兄は何処ぞで一人暮らしをしているらしく、たまにしか帰ってこない。・・・で、今回は千年祭ということで帰ってきたわけだが、それが嬉しくて祭りへ誘ったんだっけ?・・・僕って最悪じゃないか、誘っておいて寝坊とかって・・・。

 

「こら!クロノ、いい加減にしなさい!」

 

・・・ヤバイ、今度は母さんが怒り出した!早く準備をして降りないと、二人掛かりで説教をされてしまう!僕は慌てて身支度を整え、兄と母さんがいるリビングへと降りていった。

 

ーエシャルー

 

先に下にへと降りてきたわけだが、クロノの奴・・・降りてこねぇ。しびれを切らした母ちゃんが怒声を出しちゃったよ、・・・ガタガタ鳴り始めたな。・・・やっとこ準備をし始めたってどころか、全く・・・アイツは。

 

・・・暫くしてから、焦った感バリバリのクロノが降りてきた。

 

「・・・お待たせ!」

 

俺と母ちゃんを見て、あまり怒ってないと知ると普段通りに戻ったクロノ。

 

「いや、本当にごめんよ兄さん。・・・というわけで祭りへ行こうか、時間はまだあるから色々と見て回れるよ。・・・母さん、お小遣い頂戴!」

 

良い性格をしているよな、コイツ。まぁいいけど・・・。

 

「本当にこの子は・・・、調子が良いのね?・・・ほら、お小遣い。無駄遣いは駄目よ?」

 

「なら、俺からもお小遣いをやるよ。大いに無駄遣いをして、後々・・・後悔して嘆くといい!」

 

「ありがとう母さん、兄さん!・・・でも、一言多いよ兄さん!」

 

合計2,200Gを入手してホクホク顔のクロノ、家を出る前に弟を甘やかすなと母ちゃんに怒られたのは余談だ。

 

 

 

 

 

・・・リーネ広場へと向かう道中、クロノが・・・、

 

「それにしても兄さん、何故祭りへ行くだけっていうのにフル装備なんだい?戦闘しに行くんじゃないよ?」

 

なんて言ってきた、・・・なんということだ!こうも平和ボケを晒す我が弟には、ため息しか出ない。

 

「おいクロノ、この世は平和とは言い切れないんだぞ。現にはぐれの魔物も存在している、俺もソイツ等を退治して自分を鍛えつつ、日銭を稼いで生活しているんだ。俺はそういう存在を知っているからこそ、きちんと装備を整えて、いつ何時何があってもいいようにしているのだよ。可愛い弟を守る為だ!・・・まぁそれ以上に、フル装備に慣れているからか、フル装備でいないと落ち着かない。」

 

そう、魔物はこの現代にも存在している。ガルディアの森にも、強くはないけど普通にいる。そんな魔物を退治することにより、俺の生活は成り立っているのだ。故に、祭りへ行くだけだとしても備えは必要だと考える。クロノにも言ったけど、フル装備でいないと落ち着かないってーのもある。因みに、千年祭ではルッカの発明したロボ・ゴンザレスと戦う為っていうのもあるけど!勝ちに行くのさ、大人気ないけど!壊さない程度にやっちゃうつもりさ、壊したらルッカに怒られるからね。

 

「・・・いや、祭りの会場であるリーネ広場には魔物は出ないでしょ。後、僕を守る為っていうのは嬉しいけど、最後のであぁ兄さんなんだなぁ~って思った。」

 

アハハと笑うクロノ、流石は俺の弟!俺のことをよく知っている。

 

 

 

 

 

・・・久々に兄弟での外出、話が弾む俺とクロノ。あっという間にリーネ広場へと着いたわけだが、めちゃくちゃ盛り上がっていますね。

 

「流石はガルディア王国千年祭、かなり盛り上がっているようだね!」

 

クロノはこの盛り上がりに乗って、興奮気味だ。まぁ当然だわな、これほどの盛り上がり、多くの出店、人の多さも凄い。目の前にこんな光景が広がれば、誰だって興奮するさ!

 

「この盛り上がりに乗らない手はないな!・・・時間的にルッカの発明品発表はまだ先だ、ひとまず別れて個人で楽しんでみようか。時間になったら広場の奥にて現地集合だな、それでどうだ?クロノ。」

 

まずは大いに楽しまないといけないね、せっかくの祭りなんだから一人でまず楽しまないと。俺の提案にクロノも大きく頷く。俺もお小遣いをあげたからな、手持ちが多い分・・・俺の提案は渡りに舟だろう。そういうわけで、俺とクロノは時間まで個人で楽しむことにします!




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